近年よく耳にするようになった「土を使わない観葉植物」は、気になっている方も多いかもしれません。
土を使わずおしゃれに飾れるため、通常の観葉植物よりも気軽にお部屋に置いていただけます。
しかし、土を使わない観葉植物を飾ってみたいけれど、本当に枯らさずに育てられるの? 水やりや肥料を与えるタイミングは? など、実際にはいろんな疑問が湧いてくるのではないでしょうか。
今回は土を使わない観葉植物の種類と、それぞれの特徴や育て方のポイントについて紹介します。
土を使わない観葉植物を下記にまとめました。土に代わるのは植物生育用のスポンジ素材のため、土由来の虫や菌の発生リスクが少ないのが特徴です。
[/collections/clear-plants]土を使わない観葉植物とは?
土を使わない観葉植物にはいくつか種類があります。
- パフカル
- エアプランツ
- ハイドロカルチャー
- セラミスグラニュー
- スポンジ
それぞれの特徴や適した植物、また、おしゃれに飾るアイデアについて紹介します。
パフカル
土ではない新素材の土壌です。バーミキュライトやココヤシの繊維を主成分とした育成材です。通気性があり、保水性も優れているため、植物に適した環境です。
水を含んだ状態でも重さは土の半分と非常に軽く、また、水分を均一に保水できる特徴があり、植物を壁掛けで楽しむことも可能です。
水やりの目安はパフカルが乾いたらあげるといった簡単なものなので、気軽に成長を楽しめるでしょう。
パフカルを使用した観葉植物は、根腐れの心配が少なく、健康に育てられます。
▼AND PLANTSのパフカル
[/collections/clear-plants]エアプランツ
エアプランツは土を必要とせず、空気中の湿気や栄養分を利用して成長する植物です。水やりは3日1回程度、夜に霧吹きで葉に水を与える程度でOKです。
容器に固定せず、吊るしたり置いたりして飾れるため、斬新でおしゃれな室内デコレーションにもぴったりです。
▼AND PLANTSのエアプランツ
[https://andplants.jp/collections/airplants]ハイドロカルチャー
ハイドロカルチャーは土を使用せず、水耕栽培をベースにした栽培方法です。土を使わずにハイドロ資材と水を利用して植物を育てます。
においがなく、水やりの回数は土で育てる観葉植物に比べて少なくて良いことが特徴です。
室内で清潔感を保ちながら育てることができます。また、他の観葉植物を合わせた寄せ植えもでき、ご自身のお気に入りを作りやすいこともメリットです。
セラミスグラニュー
セラミスグラニューは、室内園芸用として粘土を焼いて作られた土です。吸水して保水してくれる性質を持ち、植物が必要に応じて水を吸収できるため、観葉植物の根腐れを防ぎます。
通気性も良いため、植物にとって理想的な環境を簡単に作れます。
水やりは鉢の1/3〜1/4程度と少なめで良く、水やりの回数も少なくて良いので、忙しい方にも向いています。
スポンジ
スポンジに植物を固定し、水や栄養分を吸収させることで成長させる方法です。スポンジを使用するため、もしも倒してしまっても土や水がこぼれることがありません。
さらに、土を使わないため虫の発生がほとんどなく、虫が苦手で観葉植物を育てられなかった方にもおすすめです。
土や粘土などとは異なりスポンジのため重さ自体も軽く、水やりの際もジョウロを使わず水道から直接水をやることもできるため、とても手軽です。
お世話が簡単なため、初心者にもおすすめです。
土を使わない観葉植物のメリット
土を使わない観葉植物は、次のようなメリットが挙げられます。
- 虫が湧きにくい
- 枯らしにくい
- インテリアに馴染みやすい
汚れにくい
土を使わないため、観葉植物にありがちな土の散らかりや、鉢を倒してしまった際の土こぼれがほとんどありません。
土の汚れが気になって置けなかったキッチンやデスク周りにも気兼ねなく飾っていただけます。
小ぶりのものが多く、お手入れも簡単なため、お世話やお手入れにかける時間があまり取れない場合にもおすすめです。
虫が湧きにくい
土を使わないため、害虫の発生やカビの繁殖の心配が大きく減るでしょう。
これまで虫の発生を懸念して室内での観葉植物栽培を諦めていた方も、土を使わない観葉植物であれば、気軽に楽しめるようになりそうです。
観葉植物を育てたいけれど、虫が苦手でチャレンジできていなかったという方にぴったりですよ。
枯らしにくい
水やりの管理がしやすく、植物にとって最適な湿度や栄養分を提供しやすい環境であるため、植物が枯れにくいこともメリットの一つです。
観葉植物をおしゃれに飾りたいけれど、枯らしてしまわないか心配だという方や、観葉植物を初めて迎える方にも向いています。
インテリアに馴染みやすい
土を使わない観葉植物は小ぶりなものが多く、鉢植えの観葉植物よりも気軽に飾っていただけます。
また、植物を育てる容器をクリアなものにしたり、フレーム型のものにしたりと、工夫の仕方でインテリアに馴染みやすいアレンジができる点も魅力です。
観葉植物をただ置くだけでは物足りないという方にも、納得して飾っていただけます。
土を使わない観葉植物のデメリット
土を使わない観葉植物をこれから育てたい方は、メリットだけでなく、デメリットについてもしっかりと把握しておきましょう。
土を使わない観葉植物のデメリットは次のようなことが挙げられます。
飾る場所や育てる方法に合わせて、インテリアの一部として楽しめるでしょう。
- 定期的なお手入れや植え替えが必要
- 植物の成長が緩やか
定期的なお手入れや植え替えが必要
土を使わない観葉植物は日頃のお手入れは非常に簡単ですが、定期的なケアをしっかりと行ってあげる必要があります。
具体的には、半年〜2年に1回程度の頻度で、根腐れ防止剤の洗浄や栄養剤の投入など大きなメンテナンスが必要です。
育てやすく手軽な一面ばかりだけでなく、こうしたお手入れが発生することを覚えておきましょう
植物の成長が緩やか
土を使わない育て方は、土で育てる植物と比べて、成長スピードが通常よりも緩やかなことがあります。
これは、植物が必要な栄養分を効率的に吸収しにくいためです
植物の日々の成長を楽しみに育てたいという方には、少し物足りなく感じることがあるかもしれません。
土を使わない観葉植物を育てるときのコツ
土を使わない観葉植物をうまく育てるポイントやコツを知っておきましょう。
まず、水やりは水を与えすぎないよう注意しましょう。土の代わりとなる材料自体に保水性がある場合は、水をやりすぎると根腐れやカビの原因となってしまいます。
次に日当たりについては、直射日光や冷気を避け、できるだけ明るい場所に置いてください。
植物の特性によっては十分に日光が必要なもの、日陰でも大丈夫なものなどさまざまなため、育てる植物の特性に合わせて適切な置き場所や環境を整えましょう。
風通しについては、湿気の原因にもなるため、通気性の良い場所に置くことをおすすめします。植物に新鮮な酸素を与えることは病気の予防にもつながります。
肥料は土を使わない観葉植物の場合でも必要です。頻度は多くないですが、定期的に栄養補給を行うことで、長く愛でることができます。
おすすめの土を使わない観葉植物3選
土を使わず育てられるおすすめの観葉植物について3つ紹介します。
- ペペロミア・ジェリー
- シンゴニウム・ネオン
- ポトスマーブル
ペペロミア・ジェリー
日当たり | 日当たりのよい置き場所(室内) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
ペペロミア・ジェリーは多肉質で乾燥に強く、初心者にも育てやすい観葉植物です。直射日光を避ければ室内での管理が比較的簡単であることと、緑の葉にクリーム色斑が入った可愛らしい見た目でインテリア性が高いことも魅力です。
丈夫な植物のため、ハイロドカルチャーやゼオライトでも育てやすいでしょう。リビングやキッチンなどにも気軽に飾っていただけます。
[https://andplants.jp/products/peperomiaclusifoliajelly-baby]シンゴニウム・ピクシー
日当たり | 日当たりのよい置き場所(室内) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
シンゴニウム・ピクシーは、シンゴニウムの中でも小さく可愛らしい佇まいで人気の観葉植物です。
比較的乾燥に強く、耐陰性もあります。
育てやすいカラーリーフとして人気が高く、濃淡が美しく爽やかな植物です。
多湿環境を好む植物のため、冬場は水のやり過ぎによる根腐れに気をつけながら、育てましょう。直射日光を避けながら、日当たりの良い場所に置いておくのが基本です。
シンゴニウム・ピクシーには風水では「金運」を上げる効果が期待できる植物とされており、自宅用にはもちろん、プレゼントにも人気です。
[https://andplants.jp/collections/syngoniumpixie]ポトスマーブル
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
ポトスマーブルは観葉植物の中でも丈夫で、初心者にもおすすめです。白いマーブル模様が美しく、置くだけで室内が明るい雰囲気になるでしょう。
「永遠の富」や「長い幸」といった花言葉があり風水的にも縁起が良く人気の植物です。
耐暑性や耐陰性に優れているため、室内で育てるのに向いています。カーテンのレース越しの日光が届く場所に置いてあげることがベストです。
つるを伸ばして成長していく植物でハンギングや横に伸ばして育てるなどさまざまな飾り方が楽しめることも魅力の一つです。
[https://andplants.jp/products/pothosmarble-baby]土を使わない観葉植物を購入した方からの口コミ
AND PLANTSの土を使わない観葉植物を購入していただいた方からレビューが届いておりましたので、いくつか紹介させていただきます。
テーブルサイズにぴったりの品種なため、ご自宅やオフィスのデスクにおすすめです。窓際とも相性がいいので、日光の入る場所に飾ってあげてくださいね。
土を使わない植物をおしゃれに飾るテクニック
土を使わない植物は室内でも気軽に育てられるため、せっかくならおしゃれに飾りたいものです。
おしゃれな飾り方の工夫として次のような方法を提案します。
- 器で工夫する
- 壁掛けにする
器で工夫する
特にハイドロカルチャーやセラミスグラニューを使う場合、透明な容器を選ぶと根の成長を観察できたり、土の代わりとなるものにカラフルな素材を使うことでアクセントにしたり、遊び心ある仕上がりにしたりと自由に楽しめます。
他にも、アンティークな器やデコレーションされた器などはインテリア性を高めたいときにおすすめです。
土を使わない観葉植物を育てる場合、鉢底穴がない器で育てるため器の選択肢が広がることもうれしいポイントですね。
壁掛けにする
ハンギングプランターや壁に取り付けるフレームを利用して、空中に浮かぶようなディスプレイを楽しめます。
土を使わない観葉植物は、虫がつきにくく軽量、さらにお手入れ頻度が少ないため、壁掛けで飾るのにもぴったりです。
部屋の中に良い置き場所が見つからないという場合でも、壁掛けなら最適な場所が見つかるかもしれません。
絵のように飾るだけで、一気におしゃれな雰囲気になりますね。
こんな場所にも気軽に飾れる
土を使わない観葉植物は、汚れや虫が気にならないため、室内のあらゆる場所に飾って楽しめます。
- キッチン
- 食卓
- デスク周り
- 窓際
キッチン
食材を保存していたり、料理をしたりするため、今までキッチンに観葉植物を置くのは虫の発生が気になって置けなかったという方も多いかもしれません。
土を使わない観葉植物の場合は、その心配がほとんどないため、キッチンの水回りやカウンターにも気軽に飾れます。
キッチンにグリーンがあると、料理をする時間がより楽しくなりそうですね。
また、キッチンに観葉植物を置くことは風水的にも良い気が循環すると言われておりおすすめです。
小さくて可愛らしいものが多くあるため、並べて飾ったり、ポイントとして置いたりするのも良いですね。
食卓
食事をする場所で虫や土、においが気になって、観葉植物が置けなかったという方も、土を使わない観葉植物であれば安心して飾れますね。
もしも、倒した場合にも土がこぼれることがないため、小さなお子さまがいるご家庭やペットを飼っているご家庭にもぴったりです。
食卓に観葉植物があると、食事中にも心が安らぎ家族みんなにとってより良い時間が過ごせそうです。
デスク周り
仕事や勉強の合間に目に留まる植物は、リラックス効果があります。
パソコンや書類が汚れては困るから観葉植物が置けなかったという方も、土を使わない観葉植物であれば、気兼ねなく置いていただけますよ。
お手入れの手間がかかりにくいため、忙しい場合でも安心して育てられます。
オフィスの緑化を目指している方もまずはご自身のデスク周りに置いてみるのはいかがでしょうか。
窓際
これまで窓際に観葉植物を置きたくても、土や水の汚れが気になって置けなかった方も、土を使わない観葉植物であれば、窓際にも気軽に置けるでしょう。ナチュラルな雰囲気を楽しめそうです。
部屋のアクセントにもなり、部屋全体に自然な明るさをプラスできます。
ただし、直射日光が当たらない場所を選んで置いてくださいね。
土を使わない観葉植物についてよくあるご質問
土を使わない観葉植物を育てるときのよくある質問について解説します。
- 根腐れはしませんか?
- 育てる容器のおすすめはありますか?
根腐れはしませんか?
土を使わない観葉植物は、根腐れを心配される方も少なくありません。土ではないため、水を与え過ぎてしまっている場合には根腐れが起こりやすいです。
また、土で育てる場合には土の微生物によって植物の根から排出される老廃物を分解してくれますが、土以外の場合は微生物がいないため、老廃物が溜まった状態になりやすく、根腐れの原因になるといわれています。
根腐れを起こさないためには、定期的なお手入れを怠らないようにしましょう。
育てる容器のおすすめはありますか?
育てる植物や使用する栽培方法によって異なりますが、例えば、透明な容器にカラフルなハイドロボールやカラーサンドを入れて、好みの雰囲気に仕上げるのも一つです。
また、見た目のおしゃれさだけでなく、機能的な面も押さえておきましょう。
水やりがしやすいよう、水位がわかる透明で凹凸のない容器がおすすめです。さらに、間口の広いものを選ぶと植え替えも行いやすいでしょう。
カラーサンドや不透明な容器を使用する場合は、水位がわかるよう、水位計を挿しておくと水のやす忘れややすりぎを防げますよ。
まとめ
「土を使わない観葉植物」は手軽でおしゃれな観葉植物を楽しみたい方にぴったりのアイテムです。
適切な管理と工夫次第で、観葉植物をより身近に感じられるでしょう。
種類は、ハイドロカルチャーやセラミスグラニュー、スポンジ、パフカル、エアプランツなど、いくつかあり、それぞれ土の代わりに使用する材質が異なります。
種類によって、見た目や飾り方、水やりの方法などが少しずつ異なってくるため、育てる植物と材質に合わせてお世話をしてくださいね。
お手入れやお世話に関しては、通常の観葉植物に比べると、非常に手軽なため、今まで以上に気軽に飾れるはずです。詳しくは下記ページからご覧になってみてください。
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