12月に近づくと、お歳暮に贈るギフトに悩む方は多いのではないでしょうか。1年を締めくくる贈り物でもあるので、喜んでもらいたい気持ちは強いと思います。
お歳暮には、カタログギフトや食品、お酒などの他に花ギフトも人気です。そこで、今回はお歳暮の花ギフトについて詳しく紹介します。
おすすめの花ギフトや相場についても解説しますので、ぜひ参考にして素敵なプレゼントをしましょう。
AND PLANTSでは、フローリストが提案する季節のお花を取り入れた花束やアレンジメントを取り扱っています。1点1点旬のお花をメインにして、そのお花に合ったフレッシュな花や葉物を組み合わせてご提案しています。
ぜひお歳暮の花ギフトとしてご利用ください。
[https://andplants.jp/collections/flowers]お歳暮とは
お歳暮とは、今年1年お世話になった方に対して感謝の気持ちを届ける贈り物です。「今年1年、大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします」といった挨拶の意味も込められています。
かつては取引先や目上の方へ贈る意味合いが強かったですが、近年では友人や家族、親戚など幅広い関係の方に贈るようになりました。
そもそもお歳暮とは、中国の風習と日本古来の行事が合わさって誕生した文化です。
古代中国では、上元(1月15日)・中元(7月15日)・下元(10月15日)を合わせて三元と呼ばれる暦がありました。それぞれの日は神様の誕生日とされ、神様にお祝いのお供え物をしていたそうです。
一方、日本では年末から新年にかけて、ご先祖様の霊を祭る「御霊祭り」が執り行われていました。中国の風習が日本へ伝わり、次第に年末にお歳暮として目上の方に贈り物をするようになったそうです。
お歳暮を贈る時期|11月下旬~12月中旬
お歳暮を贈る時期は、地域によってやや異なりますが、11月下旬~12月中旬に贈ることが多いです。正式には、暮れの始まりである12月13日から新年に向けて準備をする12月25日前後とされています。
しかし、日本ではクリスマスを祝う方も多く、クリスマスが終わってお正月の準備に入る方がほとんど。年末に近いほど、忙しくなるため、なるべく早い時期に贈る方が多いです。
また、デパートやネット通販でお歳暮商戦が年々早まっていることも関係して、11月下旬~12月中旬に贈るようになっています。
お歳暮におすすめの花ギフト
お歳暮におすすめの花ギフトは、以下の5つです。
- アレンジメント
- 胡蝶蘭
- 花束
- ドライフラワー
- 鉢花
お歳暮に花ギフトは非常に人気があります。冬は気温が低いため、生花が長持ちするためです。
美しいお花を、年末から新年にかけて楽しめるでしょう。それぞれのおすすめ花ギフトを紹介します。
[https://andplants.jp/collections/flowers]アレンジメント
アレンジメントは、花器に吸水性スポンジを入れてお花を生けたものです。主に生花を生けたものを指しますが、ドライフラワーやプリザーブドフラワー、造花などを挿したものもアレンジメントと言います。
吸水性スポンジにたっぷりと水を吸収させることで、挿した生花は切り口から水を吸い上げます。アレンジメントの特徴は、すぐに飾って楽しめる点です。
お手入れは、花器の中の水が少なくなったら追加したり、落ちた花びらを取り除いたりする程度です。そのため、初めてお花をお部屋に飾る方も楽しみやすいでしょう。
お歳暮の時期は、気温が低いこともあって生花は非常に長持ちします。暖房の入っていない場所であれば、新年にも美しいお花を楽しめます。
感謝の気持ちを込めて、素敵な生花アレンジメントを贈ってみてください。
アレンジメントにはメリットやデメリットがあります。気になる方は「フラワーアレンジメントとは」の記事も選ぶ際に参考にしてみてください。
[https://andplants.jp/products/flower-arrange-orange-large]胡蝶蘭
胡蝶蘭は、豪華な花を咲かせる蘭の一種です。花持ちがよく、およそ1か月以上は花が咲いた状態を楽しめます。
花は株から伸びてくる花茎に、数輪~十数輪ほど付きます。華やかな見た目をしている一方、香りが少なくて花粉も落ちないため、ギフトにおすすめです。
花色も品種によって、白やピンク、黄色、赤色などさまざま。さらに、胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」です。
お歳暮として、お世話になった方へ贈るプレゼントにぴったりの花言葉を持っています。気温が低い冬の時期は、生育がゆっくりであるため、花持ちが特に良いです。
環境が良ければ、2~3カ月はお花を楽しめます。ただし、10℃以下の寒さに弱いため、基本的に暖房の効いたお部屋に飾ってもらうように伝えてプレゼントしましょう。
お歳暮としてプレゼントされる方は、管理方法や育て方が気になるかもしれません。「胡蝶蘭の育て方」の記事も併せて、紹介してあげると喜ばれます。
[https://andplants.jp/pages/phalaenopsis]花束
花束とは、複数の生花を組んでまとめてラッピングしたものです。花束そのものは完成品ですが、プレゼントされた方は、ラッピングを外して花瓶やグラスなどの水が溜まる容器に生ける必要があります。
アレンジメントに比べ、持ち運びがしやすく、ドラマチックな演出をしやすい点が特徴です。また、プレゼントされた方は飾るときに好きにアレンジできる点も喜ばれるポイントでしょう。
お花を普段から飾る方は、花瓶を持っている場合が多いですが、飾る習慣がない方は花瓶を持っていないかもしれません。もしお歳暮として、プレゼントする場合は花瓶も一緒にプレゼントすると喜ばれます。
お歳暮として花束をプレゼントされた方は、その後の保存方法に悩む可能性があります。花束の保存方法に悩む方には「花束をもらった後」の記事を紹介していただけるとよいかもしれません。
[https://andplants.jp/products/custom-flower-yellow-medium]ドライフラワー
ドライフラワーとは、生花を乾燥させたものです。プレゼントに用いられるドライフラワーは、生花と同じように花束やアレンジメント、スワッグにした形で利用されます。
ドライフラワーのメリットは、生花のように水を入れ替えたり枯れたお花を取り除いたりする手間がない点です。花束タイプであっても花瓶に入れれば、そのまま飾れます。
アレンジメントタイプは、花器にセットされた状態で飾ってください。スワッグタイプは、壁に吊るしたり立てかけたりすることが可能です。
手間のかかるお手入れが必要ないため、おしゃれなインテリアとしてお歳暮のプレゼントに人気があります。「お花を飾りたいけど、お世話はできない」といった方へ、日頃の感謝を込めてお歳暮プレゼントしてはいかがでしょうか。
[https://andplants.jp/pages/dryflowers]鉢花
鉢花とは、鉢に植えられたお花のことを指します。生花と異なり、根が付いているため、日当たりや水やりなどの管理を気を付ければ、非常に長く楽しめます。
お歳暮の鉢花としては、シクラメンやポインセチア、シンビジウム、クリスマスローズなどが人気です。特にシクラメンは花の形や色が豊富なので、相手の好みに合わせやすいでしょう。
ポインセチアはクリスマスも兼ねて、お部屋飾りとしてプレゼントすると喜ばれます。豪華な花を咲かせるシンビジウムは、尊敬する方や特別な方への高価なお歳暮におすすめです。
クリスマスローズは屋外で楽しむお花ですが、雪が降る中でも美しく可憐に咲く花姿は人気があります。屋外で管理することを活かして、冬の草花と寄せ植えにして、冬の外玄関を彩るお歳暮としてプレゼントすると良いでしょう。
お歳暮に贈る花ギフトの選び方
お歳暮に贈る花ギフトの選び方は、「寒さに強い」ものを選ぶことです。冬の季節に販売されるお花は、すべて寒さに強いわけではありません。
生花であっても、海外から輸入された熱帯地域のお花は、寒さの影響によって花持ちが良くない傾向にあります。そのため、花束やアレンジメントの花選びには気を付けましょう。
お花屋さんや園芸店で購入する場合は、スタッフに相談して制作していただくと安心です。
また、鉢花の場合、例えばポインセチアは寒さに弱い植物です。冬の屋外に置いたり水やりしすぎたりすると、枯れやすいため注意してください。
胡蝶蘭も同様に寒さに弱い植物なので、暖房の付いていないお部屋や玄関に置くと、花がしぼんで枯れてしまう可能性が高いです。
そのため、お歳暮に贈る花ギフトの選び方は、「寒さに強い」ことを第一に考えてください。贈った相手が長く楽しめることを考えて選ぶと、きっと喜ばれるでしょう。
[https://andplants.jp/collections/flowers]お歳暮に贈る花ギフトは通販もおすすめ
お歳暮に贈る花ギフトは通販もおすすめです。通販サイトにはさまざまな花ギフトの中から、お店では見つけられないおしゃれなお花を探すことができるメリットがあります。
更に、お歳暮を贈る時期は11月下旬から12月中旬と、企業も年末で忙しい時期です。お店に訪れる時間がない場合は、インターネットを利用して短時間で購入して配送手続きができます。
ただし、商品自体を直接確認することができないデメリットには注意してください。どうしても心配な場合は、お店で花ギフトを見てお歳暮として贈ると安心です。
メリットとデメリットをよく考えて、通販で花ギフトを贈りましょう。
相手別|お歳暮に贈る花ギフトの相場
お歳暮に贈る花ギフトの相手別の相場は、以下の金額が目安です。
- 友人|3,000~5,000円
- 取引先|5,000~10,000円
- 特別な方|10,000円~
近年、幅広い関係性の方にお歳暮を贈るようになっています。そのため、お歳暮として贈る花ギフトの相場に悩む方は多いでしょう。
相場と合わせて、おすすめの花ギフトの種類も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
友人|3,000~5,000円
仲の良い友人へのお歳暮は、3,000~5,000円が相場です。花ギフトとしては、アレンジメントや花束、ドライフラワー、ミニ胡蝶蘭、シクラメン、ポインセチアなどがおすすめです。
ガーデニングが好きな友人であれば、クリスマスからお正月にかけてお庭を彩るクリスマスローズの寄せ植えも人気があります。
高価すぎる花ギフトは、かえって友人に気を遣わせてしまうので、注意してください。日頃の感謝の気持ちを込めて、贈る相手の生活を彩ってくれる花ギフトを贈ると喜ばれるでしょう。
[https://andplants.jp/products/phalaenopsis-midi1-white]取引先|5,000~10,000円
会社の取引先相手や会社関係の方にお歳暮の花ギフトを贈る場合は、5,000~10,000円が相場です。アレンジメントや花束、シクラメン、シンビジウムなどがおすすめです。
仲の良い相手であっても、取引先相手や会社関係であれば、可愛らしさよりもボリュームや品格のある花ギフトを贈りましょう。
5,000~10,000円の相場であれば、おすすめの花ギフトは、いずれもボリュームのあるものを贈ることができます。
[https://andplants.jp/products/flower-arrange-pink-large]特別な方|10,000円~
恩師や取引先の社長など特別な方へ贈るお歳暮の花ギフトは、10,000円以上のものを選んでください。胡蝶蘭やシンビジウムなどがおすすめです。
「今年1年お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。」といった気持ちをしっかり伝えてください。胡蝶蘭やシンビジウムは花持ちが非常によいので、特別な方を長い期間楽しませてくれます。
お花を眺めるたびに、贈ってもらった相手を思い浮かべるので、来年もより良い関係を築くことができるでしょう。
[https://andplants.jp/products/phalaenopsis-l-red]お歳暮に贈る花ギフトのマナー
お歳暮に贈る花ギフトのマナーは、以下の3点です。
- 「お歳暮」の札を付ける
- 贈る時期を守る
- 喪中の相手には贈らないほうが無難
それぞれ詳しく解説します。
「お歳暮」の札を付ける
お歳暮として花ギフトを贈る場合は、「お歳暮」または「御歳暮」の立札やメッセージカードを付けましょう。
お歳暮の時期であっても、「お歳暮」の立札やメッセージカードを付けずに贈ると、贈られた相手は「なぜ贈られたのか」が分かりません。贈り相手に確認の手間を与えてしまい、失礼になるので気を付けてください。
大きな胡蝶蘭やシンビジウムには立札をつけるようにします。アレンジメントや花束、ドライフラワー、シクラメンなどにはメッセージカードに「お歳暮」と記載して添えたりピックで立てたりすると良いでしょう。
贈る時期を守る
お歳暮を贈る際のマナーとして、贈る時期を守ってください。地域によってお歳暮の時期はやや異なりますが、11月下旬~12月中旬に贈ると安心です。
遅くても、12月下旬までには贈ってください。とはいえ、贈るタイミングを逃してしまい、お歳暮を贈ることができない場合もあるかもしれません。
お歳暮を贈ることができなかった場合は、関東であれば年明けから1月7日、関西であれば1月15日までに贈る「お年賀」として、新年の挨拶を兼ねて贈ると良いでしょう。
ただし、贈り先が取引先会社の場合は、年始は業務を開始していない可能性があります。贈り先が取引先である場合は、特に贈る時期には注意してください。
喪中の相手には贈らないほうが無難
お歳暮は喪中の相手には贈らないほうが無難です。
お歳暮はお祝いの品ではないため、贈ってもマナー違反といったわけではありません。1年の感謝を込めて贈るものなので、本来は問題ありません。
しかし、受け取る相手によってはよい印象を持たれない可能性もあります。もし喪中の相手に贈る場合は、四十九日が終わった忌明け後に贈るようにしましょう。
四十九日内の忌中に贈るのは、お歳暮であっても失礼になります。
お歳暮に贈る花ギフトの注意点
お歳暮に贈る花ギフトの注意点は、以下の3点があります。
- 花色や本数の意味
- 耐寒性の確認
- ドライフラワーを贈る相手
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
花色や本数の意味
お歳暮に贈る花ギフトは、花色や本数の意味に注意してください。寒い冬に寒色系の色合いは、相手に冷たさや寂しさといった印象を与えやすいです。
温かみのある暖色系の色合いを選ぶと、より喜ばれる傾向にあります。また、生花やドライフラワーなどの花束をお歳暮として贈る場合も、本数に注意しましょう。
バラの花束を贈る場合、本数によって意味合いが異なるため、縁起の悪い本数で贈らないのがベスト。縁起が悪いとされる本数は以下の通りです。
- 15本|ごめんなさい
- 16本|不安な愛
- 17本|絶望的な愛
主にプロポーズに関係する言葉ですが、お歳暮であっても避けた方が安心です。
耐寒性の確認
お歳暮に花ギフトを贈る際は、耐寒性の確認をしてください。冬の季節でも寒さに弱いお花や植物は多くあります。
寒さに弱いお花を贈ると、相手に届いた後にすぐに枯れてしまったり、管理が難しかったりします。せっかくいただいたお歳暮のお花がダメになったら、相手に悲しい思いをさせてしまうかもしれません。
そのため、お歳暮に贈る花ギフトは耐寒性が強く、冬に管理しやすいものを選びましょう。
ドライフラワーを贈る相手
ドライフラワーはお歳暮に贈る花ギフトとして人気です。ただし、贈る相手によっては、あまり良い印象に受け取られない場合もあります。
「ドライフラワー=枯れている花」として、受け取られることもあるためです。近年ではインテリアとして、人気のアイテムとして定着してきていますが、まだまだ悪い印象を受ける方も多いです。
贈る相手がドライフラワーを「どのように考えているのか」について、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
まとめ
お歳暮に贈る花ギフトについてお話させていただきました。1年の締めくくりとして、感謝を込めてお世話になった方へお花を贈る方は多いと思います。
筆者が勤めていた園芸店では、毎年お歳暮にアレンジメントやシクラメン、胡蝶蘭、シンビジウム、寄せ植えなどを贈る方が多くいらっしゃいました。
仲の良い友人には3,000~5,000円、お世話になった取引先の方には5,000~10,000円、恩師や社長などの特別な方へは10,000円以上が相場です。
あくまで相場なので、贈る相手のことを考えて素敵な花ギフトを選んでください。1年間お世話になった感謝の気持ちを、お花に託して素敵な贈り物にしましょう。
[https://andplants.jp/collections/flowers]