植物名 | 胡蝶蘭 |
学名 | Phalaenopsis aphrodite |
英名 | Phalaenopsis |
科目/属性 | ラン科ファレノプシス属 |
原産地 | 熱帯アジア |
日当たり | 直射日光の当たらない明るい場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で水苔を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 2~3日後 秋冬:手で水苔を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 10~30日後 |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5月~10月 |
育てやすさ | ★★★★★ |
胡蝶蘭を今すぐ見たい方は下記ページよりご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/phalaenopsis]胡蝶蘭の特徴
胡蝶蘭(こちょうらん)は、豪華な花を咲かせる蘭の一種です。花持ちがよく、およそ1か月以上は花が咲いた状態を楽しめます。
花は株から伸びてくる花茎に、数輪~十数輪ほど付きます。華やかな見た目をしている一方、香りが少なくて花粉も落ちないため、ギフトにおすすめです。花色も品種によって、白やピンク、黄色、赤色などさまざまあります。
胡蝶蘭は寒さには弱いため、冬は室内の暖かい場所で管理してください。花が咲き終わっても、濃いグリーンの葉は、観葉植物としても楽しめます。
また、乾燥に強い一方で多湿環境を好む性質があるため、育てることが難しいように思えますが、コツがわかれば簡単です。贈り物としていただいたり、購入したりした胡蝶蘭を、ぜひ大事に育てましょう。
胡蝶蘭の花言葉
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」です。
「幸福が飛んでくる」の花言葉は、胡蝶蘭の花が飛んでいる蝶に見えるため、幸せを運ぶ意味として名付けられています。胡蝶蘭の名前も蝶のように見える花姿が由来です。
花言葉「純粋な愛」は、学名である「ファレノプシス アフロディーテ」に関係しています。アフロディーテとは、ギリシア神話の愛と豊穣の女神の名前です。
胡蝶蘭の美しい花姿から、愛と豊穣の女神をイメージして名付けられたのかもしれません。
幸福や愛の花言葉を持つ胡蝶蘭は、開店祝いや昇進祝い、新築祝いなどさまざまなシーンで活躍します。素敵な花言葉と一緒にプレゼントすると喜ばれるでしょう。
胡蝶蘭の風水
胡蝶蘭は、運気そのものを上げる風水効果があるとされています。「幸福が飛んでくる」の花言葉を持っているためです。
置く場所や方位に関係する運気をしっかりと上げてくれるでしょう。例えば、玄関に置くと、外から入ってくる邪気を払い、幸運や出会い運アップに効果的です。
金運に関係する西・北・北東の方角に置くと、金運アップにつながります。リビングに置けば、家族運に恵まれてよい家庭が築けるかもしれません。
胡蝶蘭は、部屋や方位に関係なく幸福を届けてくれる植物です。そのため、結婚祝いや新築祝い、開店祝いのプレゼントに人気があります。
ただし、胡蝶蘭を部屋に置くだけでは十分な風水効果は得られません。置く場所は整理整頓して、こまめに手入れして元気に育てることが重要です。
関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ
胡蝶蘭の種類や品種
胡蝶蘭は花の大きさによって、大きく4つの種類に分けられます。
- 大輪胡蝶蘭:花の大きさが10~15㎝程度
- 中輪(ミディ)胡蝶蘭:花の大きさが6~9㎝程度
- 小輪(ミニ)胡蝶蘭:花の大きさが3~6㎝程度
- マイクロ胡蝶蘭:花の大きさが2~5㎝程度
マイクロ胡蝶蘭はミニ胡蝶蘭よりも、さらに一回り小さな胡蝶蘭です。原種の小さな胡蝶蘭を掛け合わせて作られています。
豪華さは控えめですが、非常に小さく可愛らしい姿でデスクや棚に気軽における胡蝶蘭として人気です。置く場所やシーンに合わせて、素敵な胡蝶蘭を選びましょう。
胡蝶蘭の育て方
胡蝶蘭は贈り物に人気のある植物です。「せっかくいただいたのだから元気に育てよう」とお世話しても、花が終わると枯らしてしまうからもいるかもしれません。
ここでは、胡蝶蘭の育て方について解説します。育て方のポイントを押さえて、適切に育てることができれば、美しい姿で元気に育ち続けるでしょう。
[https://andplants.jp/collections/phalaenopsis]置き場所と日当たり
胡蝶蘭は直射日光の当たらない環境を好みます。強い日差しに当たると葉焼けしやすいため、注意が必要です。
耐陰性はありますが、ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所ではうまく生育できません。株が軟弱になり葉もしだれるため、明るい窓際に置いてください。
直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。特に夏の直射日光や西日には当てないように育ててください。
温度
胡蝶蘭は寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。
寒さに当たり続けると、葉が黒くなり枯れていきます。なるべく暖かい場所で管理することが重要なポイントです。
春から夏は、屋外の日陰でも生育しますが、気温が下がり始める秋には室内へ移動させてください。冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置きます。
ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷んでしまいます。暖房の風が当たらないように気を付けましょう。
水やりの頻度
胡蝶蘭のお水やり頻度は、春夏と秋冬で頻度が異なります。具体的には以下の通りです。
- 春夏:手で水苔を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 2~3日後
- 秋冬:手で水苔を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 10~30日後
春夏の生育期には、手で水苔を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 2~3日後に鉢底から水が流れるくらいに、水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは水苔の渇き具合を見ながら、10日に一回のペースで水やりします。
冬は水苔の乾燥具合を確認しながら、月に1回程度の水やりで十分です。この時期は空気が乾燥するので、水やりと一緒に葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいです。
胡蝶蘭は乾燥に強い一方、多湿環境を好むため、水やりしていないときにも葉水をすると元気に育ちます。冬は暖かい時間帯に葉水をしてください。
肥料
胡蝶蘭には、生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
胡蝶蘭は肥料が少なくても十分に育ちますが、花の輪数を増やしたい場合は追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
胡蝶蘭には、蘭専用の肥料を与えると効果的です。観葉植物用の肥料では、葉ばかり茂り花が咲かなくなる可能性があるので注意しましょう。
剪定方法
胡蝶蘭の剪定時期は5~10月です。花が終わった後の花茎や枯れ葉を剪定します。
株の根元から剪定してください。もし花がすべて咲き終わった後に、次の花をすぐに楽しみたい場合は、長く伸びた花茎にある節を残して剪定します。
節から新しい花茎が伸びて、短い期間で花が咲き戻ります。ただし、胡蝶蘭の体力がなくなり、2番目の花が咲き終わった後に枯れる恐れもあるので注意してください。
元気がなくなったら、環境を整えて肥料を与えながら回復に努めましょう。
胡蝶蘭の植え替え
胡蝶蘭は、ビニールポットに水苔やバークチップと一緒に植えられている植物ですが、自生地では木の幹などに着生しています。そのため、通常の観葉植物のように土での植え替えは行いません。
ここでは、胡蝶蘭の植え替えについて以下3点を解説します。
- 時期
- 用土
- 植え替え方法
時期
胡蝶蘭の植え替え時期は、4~6月が最適です。生育期の7~9月も植え替えは可能ですが、気温が高すぎるため、植え傷みを起こす可能性があります。
4~6月に胡蝶蘭の花が咲いている場合は、花が終わってから植え替えしてください。開花中に植え替えると、根が傷んで花が落ちてしまう恐れがあるためです。
植え替えは、2~3年に1度のペースで行います。ただし、葉が変色したり株がグラグラしてきたりする場合も植え替えのサインです。
胡蝶蘭は寒さに弱い植物なので、冬に植え替えると枯れる恐れがあります。暖かい4月以降に植え替えを行いましょう。
用土
胡蝶蘭の植え替え用土には、「水苔」「バークチップ」「ベラボン」などがおすすめです。本来は、樹木の幹に着生する植物なので、土は使用しません。
水苔やベラボンは、植え替え前に水を吸収させてふわふわの状態で使用します。バークチップは、あらかじめ湿らせておく必要はありません。
植え替え方法
胡蝶蘭の植え替え方法は以下の通りです。
- 鉢から優しく胡蝶蘭を抜き出す
- 根に付いている水苔、またはバークチップなどを取り除く
- 黒く傷んでいる根はハサミで切り落とす
- 水苔で植え替える場合は、根を水苔で多めに包んで一回り大きな鉢に押しこむ(バークチップ・ベラボンの場合は、一回り大きな鉢に2~3割ほどの高さに植え込み材を入れておき、株を入れて周りに敷き詰める)
- 植え替え後は、霧吹きで葉や植え込み材の表面を湿らせる
観葉植物の植え替えと違って、植え替え後に水やりを行いません。根の発根を促すためです。
乾燥に強い植物なので、植え替え後2週間ほどは、葉水を与える程度で育てた方が発根に効果があります。また、植え替え直後は根が傷んでいるので、肥料は与えないでください。
胡蝶蘭のよくあるトラブルと対処法
豪華な花が咲くためギフトに人気のある胡蝶蘭ですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 水苔がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 株元が柔らかい
- 水苔から腐敗臭がする
- 水苔の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に水苔が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。
これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下の通りです。
- 鉢から植物を抜き、悪い水苔を落として新しい水苔に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた葉や花茎を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて水苔の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。
ゼオライトなどを水苔やバークチップなどに混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
葉の先端がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。
根腐れが起こると枝が垂れ、新芽を残すために古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
関連記事:胡蝶蘭の根腐れ|症状の見分け方と対処法
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうと胡蝶蘭に悪影響です。
対処法は胡蝶蘭の植え替えをすること。
胡蝶蘭を現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下の通りです。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
胡蝶蘭の害虫トラブルと対処法
胡蝶蘭には害虫トラブルも存在します。
害虫によるトラブルが発生したときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
アブラムシ
アブラムシの症状は以下の通りです。
- 新芽が萎縮している
- 葉が縮れている
- 新芽に虫が付いている
- 葉や幹がベタベタしている
アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。
放っておくと胡蝶蘭の生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 縮れた葉はカットする
- アブラムシを取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
アブラムシが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用すると効果があります。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
カイガラムシ
カイガラムシの症状は以下の通りです。
- 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が枝葉についている
- 黒いカビ(すす病)が発生している
- 葉や幹がベタベタしている
カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。
放っておくと胡蝶蘭の生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的。
カイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、幼虫の時期である5~7月に使用するとよいでしょう。
既に貝殻をかぶっている成虫は、柔らかいブラシや布で擦り取ってください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
関連記事:観葉植物の白い綿はコナカイガラムシ|対処法と予防法を紹介
コバエ
コバエの症状は以下の通りです。
- 土に虫が湧く
- コバエが植物の周囲を飛んでいる
コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでの不快害虫です。
放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
- 新しい土に植え替える
- 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
- トラップを仕掛ける
- コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する
コバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。
コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで作ることができます。植物の近くに置いておくと、簡単にコバエを捕殺できるでしょう。
コバエは、発酵不十分な腐葉土やバーク堆肥、有機質肥料の匂いに引き寄せられます。
そのため、有機質肥料を取り除いたり土の表面に赤玉土や鹿沼土など3~5㎝程度敷き詰めたりするとコバエ発生を防ぐことが可能です。
そもそもコバエは、完熟たい肥を使用した質のよい土であれば発生しません。また、土が常に湿っている状況を避ければ、発生する可能性は低いです。
コバエを発生させないためには、適切な土と水やり管理で育ててください。
[https://andplants.jp/collections/phalaenopsis]胡蝶蘭のよくある質問
最後に胡蝶蘭のよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- 胡蝶蘭の冬の育て方は?
- 胡蝶蘭は初心者に難しい?
- 胡蝶蘭の葉が枯れる原因は?
- 胡蝶蘭尾寿命は長い?
- 胡蝶蘭は花が咲き終わっても、ほったらかしで来年も咲くの?
それでは具体的に見ていきましょう。
胡蝶蘭の冬の育て方は?
胡蝶蘭の冬の育て方は、最低10℃以上をキープして管理することです。
冬は生育が衰えるので、水のやりすぎに気を付けます。受け皿に溜まった水もこまめに捨ててください。
葉水は暖かい時間帯や、暖房でしっかり温度が上がったときに行いましょう。窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた場所で管理するのが重要です。
暖房の風に当たると乾燥して枯れる恐れがあるので、直接当たらない場所に置いてください。
胡蝶蘭は初心者に難しい?
胡蝶蘭は初心者に難しい植物ではありません。「温度」「水やり」のポイントを押さえれば、育てやすい植物です。
高価な贈り物のイメージが強いため、「育てるのも難しいのだろう」と先入観があるかもしれません。しかし、ポイントを押さえれば、ほかの観葉植物と同様に育てることができます。
温度管理も、10℃をキープする点は多くの観葉植物と同様です。水やりに気を付けて育てることができれば、初心者の方でも綺麗な花を咲かせることができるでしょう。
胡蝶蘭の葉が枯れる原因は?
葉が枯れるのは、「水不足(やりすぎ)」「日当たり」「寒さ」が原因だと考えられます。
水やりや日当たり、寒さは植物を育てるうえで非常に重要なポイントです。適切な管理を守って育てることで、葉が枯れることを防ぐことができます。
古い葉は新芽が出てくると自然と枯れますが、適切な育て方を心がけていれば、問題ありませんので安心してください。
室内の明るい場所を確保して、置く場所を変えずに育てると葉が落ちずに綺麗に育つでしょう。
胡蝶蘭の寿命は長い?
胡蝶蘭の寿命は長いです。上手に育てれば、鉢植えでも20~30年は生育するでしょう。
原産地で着生している原種の蘭には、50年以上も生きている株があるそうです。日本では、寒い冬があるので、ここまで長く育て続けることは難しいかもしれません。
しかし、温室での管理や温度管理を徹底することで、購入したりプレゼントされたりした胡蝶蘭でも、20年ほど育てられるでしょう。
胡蝶蘭は花が咲き終わっても、ほったらかしで来年も咲くの?
胡蝶蘭は環境がよければ、花が咲き終わった後でもほったらかしで来年も咲きます。
ただし、贈り物でいただいた胡蝶蘭の場合は、花が咲き終わったら、一鉢ずつ植え替えした方がよいでしょう。ギフト用の胡蝶蘭の多くは、「3本立ち」「5本立ち」と、一鉢の中に3つ以上のポット苗が植えられている状態です。
そのままでは、水や湿度管理がうまくできません。花が終わり次第植え替えて、一鉢ずつ管理してあげると来年も花が咲きやすいです。
関連記事:胡蝶蘭の花が終わった後の育て方|剪定方法や二度咲きのコツ
胡蝶蘭のまとめ
胡蝶蘭は直射日光の当たらない明るい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。
豪華な花が特徴的で、お部屋を彩るインテリアとして活躍するでしょう。
花言葉「幸福が飛んでくる」は、開店祝いや開業祝い、新築祝いなどのさまざまなお祝いのプレゼントにも最適です。全体的な運気を上げる風水効果があるとされているため、多くの方に喜んでもらえます。
ぜひ、花も楽しめるインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。
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