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胡蝶蘭の植え替え|失敗しない7つのコツを紹介

胡蝶蘭の植え替え|失敗しない7つのコツを紹介

1つの株が10年以上も育つ寿命の長い胡蝶蘭。上手に育てれば、毎年花を咲かせながら長く楽しめます。

しかし、胡蝶蘭が元気に健康で育っていても、植え込み材は3年程度で古くなってしまいます。古い植え込み材を使い続けると胡蝶蘭の根を傷める原因になり、胡蝶蘭を枯らすことにも繋がりかねません。また、病気や調子が悪い時にも、植え替えはとても有効な方法です。

今回は、初心者でも失敗しない、胡蝶蘭の植え替えのコツを7つご紹介します。もらった胡蝶蘭をどうすればいいか悩んでいる人も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

植物の植え替えに必要なグッズや虫のトラブルに対処できるケア用品をまとめました。詳しくは下記のページからご覧になってみてください。

[/collections/caregoods]

胡蝶蘭を植え替えるタイミング

通常、土で育つ植物は、定期的に植え替えをしなければ根詰まりを起こします。

しかし着生植物である胡蝶蘭は、根は樹木を這うように縦横無尽に伸びる性質があり、鉢の中だけに収まって根詰まりを起こしてしまうということはあまりありません。鉢を飛び出すように根が伸びていくのも、胡蝶蘭の魅力です。

では、胡蝶蘭はどのような時に植え替えが必要かというと、植えている鉢が合っていない時、植え込み材が古くなった時など、根が新鮮な空気に触れられない状態を改善したい時に植え替えます。

主に以下の3つのタイミングが考えられます。

  • もらった胡蝶蘭の花が終わったら
  • 根腐れや病気にかかったら
  • 3年を目安に1回の植え替え

ひとつずつ解説していきましょう。

もらった胡蝶蘭の花が終わったら

贈答用の胡蝶蘭は、化粧鉢にポリポットの苗がいくつか寄せ植えになっています。植え込み材は水苔で、根元を隠すために表面に飾り苔などが張られています。

とても綺麗で見栄えの良い状態ですが、実はこの環境は胡蝶蘭にとっては風通しが悪く、適した環境とは言えないのです。

そのため、もらった胡蝶蘭をその後も育てるには、植え替えは必須なのです。お花が終わったら適した植え込み材と鉢に植え替えて、次のお花に備えましょう。

根腐れや病気にかかったら

胡蝶蘭は本来は常に根が空気に触れている植物。そのため過湿がとても苦手で、根腐れを起こしやすい特徴があります。胡蝶蘭栽培でもっとも多いトラブルが根腐れです。葉がシワシワになり、根が黒く腐ってしまいます。

胡蝶蘭の根腐れには、植え替えがとても有効です。根を乾燥させて、新しい植え込み材に植えて様子を見ます。

ほかにも、ウイルスなどの病気にかかって根にまで影響が及んでいた場合は、植え替えをして根の回復を試みます。

3年を目安に1回の植え替え

だいたい3年以上経つと、植え込み材の寿命が見えてきます。

水苔の水はけが悪くなってきた、ボリュームがなくなった、硬くなったなどの変化を感じたら、古くなってきたサインです。バークならば、ボリュームがなくなった、もろもろしてきたなどの変化を感じたら替え時です。

また、黒くなったり白くなったりした時は植え込み材にカビが生えている可能性があります。根に不調が及ぶ前に、すぐに植え替えてあげましょう。

なお、根の様子を観察するためにも、3年を目安に植え替えを検討してみましょう。植え込み材も根も調子が良ければ、次の年に持ち越しても問題はありません。

胡蝶蘭の植え替え|時期

胡蝶蘭の植え替えを成功させるには、時期がとても大切です。

具体的な時期は下記の通り。

  • 適期は4〜6月
  • 9月までには植え替える
  • 病気の場合は早めに植え替える

基本は、花が終わった後の、寒くない季節が適しています。

胡蝶蘭は冬は休眠期に入り、気温の上昇とともに少しずつ成長し始めます。開花時期は4月頃で、花を咲かせた後は夏にかけて成長期に入り、10月頃から徐々に休眠期に入ります。

胡蝶蘭は寒さが苦手で、寒い時期に植え替えてケアを間違えると、弱ってしまいます。しかし植え替え時期にさえ気をつければ、多少の不調は回復してくれることもあります。初心者は特に、植え替える時期はとても重要です。

では、適期や注意点について詳しく見ていきましょう。

適期は4〜6月

胡蝶蘭の植え替えにもっとも適しているのは、花が咲き終わった4月から6月頃です。

温度や湿度の管理を行えば年中いつでも植え替えができますが、寒さにあたると負担が大きくなって枯れてしまうことがあります。一般の家庭では、寒暖差の少ない4月〜6月が適期といえるでしょう。

初心者は特に、湿度も高い6月頃の梅雨に植え替えるのがおすすめです。胡蝶蘭は暖かくて湿度の高い環境を好むため、梅雨に植え替えれば負担も軽くなります。さらに夏は胡蝶蘭の成長期にあたるので、その前に植え替えをすると生育がよくなります。

9月までには植え替える

しかし、いつも6月までに花が終わるわけではありません。特に贈答の胡蝶蘭は温室で開花調整されていて、どの季節でも手に入ります。夏や冬にも胡蝶蘭をもらうことがあるでしょう。

梅雨から夏にかけてお花が終わった胡蝶蘭は、遅くても9月までに植え替えます。10月に入ると根が回復しないうちに気温が下がってしまいます。まだ数輪お花が残っているようなら、切り花にして楽しむのもおすすめです。

秋から冬にかけてもらった胡蝶蘭は、20℃前後の室温に保てる環境があるなら9月以降でも植え替えて大丈夫。しかし、昼夜の寒暖差があるなど温度が安定しないのであれば、次の4月頃まで植え替えせずに育てるのが無難です。

病気の場合は早めに植え替える

病気の場合は、冬でも植え替えたほうがいいこともあります。

根の半分以上が傷んでいるようなら、春を待たずに植え替えます。冬の植え替え後は、なるべく夜も20℃前後を保てる場所に置いて、ビニール袋をかぶせるなどして必ず保温対策をします。

傷んでいる根が2〜3本と少ないのなら、植え替えはせずに暖かくなるまで様子を見るのがおすすめです。冬に植え替えをするほうが負担になる時があります。

葉の病気なら病気部分を切除する、根腐れなら水やりを控えるなどの対処をしながら、よく観察して過ごしましょう。処置をしても悪化するようならすぐに植え替えます。現状維持なら春まで待ってみましょう。

胡蝶蘭の植え替え|失敗しない7つのコツ

胡蝶蘭にとって植え替えは、少なからず負担がかかってしまいます。できるだけ株に負担を与えないようにするために、次の7つに気をつけましょう。

  1. 植え替えの1週間前から水やりを控える
  2. 大きすぎる鉢への植え替えはNG
  3. ハサミは消毒してから使う
  4. 根の先端には触らない
  5. 水苔やバークを使って植え替える
  6. 植え替え後の水やりは1週間程度空ける
  7. 肥料はあげない

順を追って詳しく説明していきます。

①植え替えの1週間前から水やりを控える

植え替えは、水やりを控えてから行うのがおすすめです。

根が湿った状態で植え替えると、根を整理する際、健康な根と調子の悪い根の見分けがつきにくいことがあるからです。

特に初心者のうちは、根を1週間乾かしてから植え替えましょう。初めての植え替えの際、整理をしすぎてほとんど根がなくなってしまったというケースは少なくありません。しかし根が少なくなればなるほど、胡蝶蘭の負担が増えてしまいます。

1週間乾かすと、茶色くカサカサになった枯れた根がより見分けやすくなります。健康な根は、緑色もしくは白色をしていて、太く、触ると硬くて芯を感じるのが特徴です。

胡蝶蘭の扱いに慣れていて、根の見極めができる場合には、特に乾かさなくてもいいでしょう。

②大きすぎる鉢への植え替えはNG

いきなり大きいサイズの鉢に植えると、水の量が多くなり、根腐れの原因になってしまいます。根がすっぽり入る大きさが望ましいでしょう。

定期的な植え替えや根腐れ、病気の改善のために植え替える時は、元の鉢と同じサイズがおすすめです。

贈答用の胡蝶蘭を植え替えるなら、1株につき4号〜5号くらいのサイズが適当です。

根がよく成長していて窮屈そうになっていたら、元のサイズよりひとまわり大きいサイズに植え替えましょう。

③ハサミは消毒してから使う

雑菌が入るのを防ぐため、使用するハサミは消毒してから使いましょう。

ライターなどを使って、ハサミの刃をあぶる方法がおすすめです。手軽で、作業をしながらこまめに消毒できます。刃の表裏をしっかりあぶり、いくつか株を作業する時には1株ごとに消毒します。

ハサミは切れ味の良い、園芸用のハサミを使用しましょう。

AND PLANTSでは、皇室献上品でもある新潟県三条市の100年企業・株式会社坂源のハサミを取り扱っています。軽くて切れ味抜群な上、錆びにくい加工がしてあるのもポイント。ひとつあると重宝するアイテムです。

[https://andplants.jp/products/sakagen-flower-shears]

④根の先端には触らない

植え替え前に、古い根の整理をします。この時、なるべく根を触りすぎないのがポイントです。特に成長点である根の先端を傷つけないよう、気をつけましょう。

まずは鉢から出し、ピンセットなどを使って古い植え込み材を丁寧に取り除きます。水苔が乾ききって固まっている場合は、一度水につけて柔らかくすると取りやすくなります。

中身がスカスカになっている茶色の根を消毒したハサミで切り取っていきます。根の中心部分が枯れていることが多いので、中心から整理すると分かりやすいでしょう。

生きている根かどうか判断に迷う場合は、切らずに残しておきます。根は切りすぎないように気をつけましょう。

⑤水苔やバークを使って植え替える

根の整理ができたら、植え込み材を使って植え替えます。

胡蝶蘭の植え込み材には、水苔とバークの2種類があります。初めて植え替える場合は、植え替え前の植え込み材と同じ材料で植え替えるのが無難です。環境の変化が少なくて済み、失敗しにくくなります。

保水力の高い水苔は、通気性の良い素焼き鉢に植え替えます。逆に排水性の良いバークは、保水力の高いプラスチック鉢に植えましょう。

水苔|根に水苔を巻く

水苔の種類は、長くて不純物が少ないラン専用の水苔がおすすめです。

使う分だけ水で戻しますが、びしゃびしゃの状態で植えるのはNG。過湿で根腐れを起こしてしまいます。必要な分をビニール袋などに入れて霧吹きでまんべんなく水をかけて戻すと、適量の水分を含んだフカフカの水苔ができます。

根の真ん中に軽く丸めた水苔を入れて、それから根の周りを覆うように水苔を巻きつけます。鉢に入れたら周りに水苔を優しく詰め、ひっくり返しても落ちてこない程度に押さえたら完成です。

バーク|鉢底にバークを敷く

バークとは樹皮を細かく砕いたもので、ラン専用のバークが販売されています。

まずバークが落ちてこないよう、プラスチック鉢の底に鉢底ネットを敷きます。それからバークをひとつかみ入れ、鉢の真ん中に、胡蝶蘭の株をセットします。

胡蝶蘭の位置や向きが決まったら、割り箸などで優しくバークを詰めていきます。その時、根を傷つけないように気をつけましょう。

水やりするときにバークが溢れないよう、鉢の縁から1cmほど空けて詰めたら完成です。

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⑤植え替え後の水やりは1週間程度空ける

ガーデニングでは普通、植え替え後はたっぷり水やりをするのが基本です。しかし胡蝶蘭は、植え替え後の水やりは控えるのがセオリーです。

植え替え後は、どんなに気をつけていても根が傷ついて負担がかかっています。そこに水をあげてしまうと根がうまく水分を吸収することができず、根腐れを起こしてしまいます。また水やりをストップすることで、水を求めて発根が促される効果もあります。

植え替え後の水やりは基本、1週間空けてから行いましょう。根腐れが原因で植え替えした場合は、一度根がしっかり乾くまで10日ほど空けるといいでしょう。

⑥肥料はあげない

植え替えの時には、肥料はあげません。

胡蝶蘭はもともと少ない養分で育つ植物なので、普段から肥料はあまり必要ありません。

さらに、弱っている時に肥料をあげると、栄養過多で根が吸収できなくなり根腐れを起こしてしまいます。植え替え時に肥料を混ぜ込んだり、植え替え後に肥料をあげるのは避けましょう。

肥料をあげるなら、植え替えをした翌年の成長期(5月〜9月)がいいでしょう。

植え込み材のメリット・デメリット

植え込み材には水苔とバークがあり、どちらにも以下のようなメリットとデメリットがあります。

  • 水苔のメリット|保水力が高い
  • 水苔のデメリット|カビや根腐れを起こしやすい
  • バークのメリット|根腐れしにくい
  • バークのデメリット|水やりのサインが分かりにくい

植え込み材の特徴を踏まえながら、お手入れの頻度やライフスタイルに合う植え込み材を使ってみましょう。

なお、初めての植え替えでは、植え替え前の植え込み材と同じ材料を使ったほうが失敗が少なくなります。栽培に慣れてきて胡蝶蘭の調子も良いようなら、違う植え込み材を試してみてくださいね。

ではひとつずつ見ていきましょう。

水苔のメリット|保水力が高い

水苔は保水力と適度な通気性を兼ね揃えた、胡蝶蘭を鉢で育てるのに適した植え込み材です。

適度な湿度を保ち、水やりの回数を減らすことができるのがメリットです。特に贈答用の胡蝶蘭は、水やりの頻度が下がるので、保水力の高い水苔で植えられているケースが多くみられます。

また、柔らかいため根を傷つけにくく、雑菌が入るなどのトラブルが減るのも特徴です。さらに微量に栄養分も含まれており、花持ちの良さにも繋がります。

水やりをこまめにできない人や、咲いた花を長く楽しみたいという人には水苔栽培がおすすめです。

水苔のデメリット|カビや根腐れを起こしやすい

水苔は、保水力が高いためにカビや根腐れが起きやすいです。

水苔がしっかり乾かないうちに水やりを繰り返していると、鉢の中が過湿状態になり根が腐ってしまいます。特に冬など気温の低い時期は、表面は乾いていても中心部が乾かず、根腐れの原因になりがちです。

また、通気性が悪い環境に置かれていると、カビも発生します。しっかり乾いてから水やりをする、風通しの良い場所に置くなどの対策が必要です。

水苔で育てる時には、通気性の良い素焼き鉢を使います。プラスチック鉢は通気性が悪く、根腐れの原因になるので早めに植え替えましょう。

バークのメリット|根腐れしにくい

樹皮でできたバークは、胡蝶蘭の本来の栽培環境に近い植え込み材です。園芸用のバークはさまざまな種類がありますが、胡蝶蘭専用のバークはサイズが小さめです。

排水性が良いため、根腐れを起こしにくいのがメリット。通気性にも優れているので、水のやりすぎによる失敗が減ります。

また、根が空気に触れやすいので、水苔栽培に比べて生長が早く、花数も多くなるという特徴もあります。

胡蝶蘭を大きくしたい、たくさん花を咲かせたい人はバーク栽培がおすすめです。

バークのデメリット|水やりのサインが分かりにくい

バークは排水性が良い分、水不足が起きることもあります。

また、季節によって水やりの頻度が変わったり、肥料分も一緒に流れ出たりしてしまいやすいので、こまめなチェックが必要です。胡蝶蘭の状態の見極めに慣れていないと、管理がやや難しいのがデメリットです。

排水性の高いバークは、保水性の高いプラスチック鉢に植えるのが基本です。しかし、普通のポリポットは中が見えづらく、水やりのサインが分かりにくいのが難点です。中の状態が見える、ラン専用の透明なポリポットを使うといいでしょう。

水やりチェッカーなどを使うのもおすすめです。

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植え替え後のお手入れ

植え替え後は、傷ついた根をしばらく休ませることが大切です。焦らずに様子を見ながら、ゆっくりと株が動き出すのを待ちましょう。

基本の育て方は以下の通りです。

  • 水やり|1週間空けてから行う
  • 置き場所|日当たりの良い場所
  • 肥料|成長期(5月〜9月)に与える

特に植え替え直後は、水やりの間隔と置き場所が大切です。順に見ていきましょう。

水やり|1週間空けてから行う

植え替え後の水やりは、1週間空けてから行いましょう。なお、根腐れを起こして植え替えをした場合は、10日から2週間空けてから水やりをします。

乾燥が心配な場合は、霧吹きで葉水をしてあげてもOK。2〜3日に1回、葉を濡らすように水をあげましょう。葉水をする際は、葉の間や株元に水がたまらないように気をつけることが大切です。

霧吹きはムラなく噴射するタイプがおすすめ。下記の霧吹きなら機能性が高い上にフォルムがかわいく、インテリアにも映えます。お世話が楽しくなりますよ。

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置き場所|日当たりの良い場所

植え替えた後は、直射日光を避けた日当たりの良い場所で管理します。

20℃前後の、人間が快適だと思う場所が適しています。具体的には明るいリビングで、エアコンの風が直接当たらない場所が良いでしょう。レースカーテン越しの窓際がベストですが、明るいキッチンカウンターなども適しています。

ほかにも、季節で異なる置き場所の注意点をまとめてみました。

春・秋  冷え込む夜間の窓際は注意
18℃〜25℃を保てる、涼しい場所
15℃以上を保てる場所・冷えやすい窓際はNG

植え替え後は特に、できるだけ触らないことが大切です。置き場所を頻繁に変えるとストレスになってしまいます。そのためにも、昼夜の気温差が少ない時期に植え替えることがとても大切です。

肥料|成長期(5月〜9月)に与える

植え替え後、肥料はあげません。株が弱ってしまう可能性があります。

胡蝶蘭の肥料は、健康な株の成長を促す目的で施します。あげる際には、植え替え後しばらくして株が順調に成長している様子が見えてから、肥料をあげましょう。

適期は5月から9月の成長期です。水やりの代わりに、規定量よりもさらに薄めた液体肥料をあげましょう。水やりの頻度と同じ、1週間から10日に1回程度が目安です。9月以降は肥料はあげません。

緩効性の固形肥料もありますが、根に直接触れると根を痛める原因になります。慣れていない場合は液体肥料がおすすめです。

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胡蝶蘭の植え替えについてよくある質問

ここからは、胡蝶蘭の植え替えについてよくある質問をまとめてみます。

  • 植え替えの後葉っぱが黄色くなったけど大丈夫?
  • 胡蝶蘭は普通の土で育つ?

では見ていきましょう。

植え替えの後葉っぱが黄色くなったけど大丈夫?

植え替え後、葉が黄色くなるなどの症状が出ることがあります。

一番下の葉が黄色くなった場合は、様子を見てみましょう。ストレスを感じた株が、下葉を落とそうとする現象です。これ以上のストレスを与えないよう、暖かい場所で管理して動かさないようにしましょう。

全体的に葉が黄色くなったり黒く変色してきたりする場合は、植え替えの際に病気にかかってしまった可能性があります。症状が出た葉は早めに切りとり、他に栽培している株からは念のため離して、様子を見てください。

株に元気が残っていれば復活することもあります。

胡蝶蘭は普通の土で育つ?

胡蝶蘭は、草花用の土では栽培できません。

胡蝶蘭は本来着生植物で、土中に根を張る性質はありません。樹木を這うように成長する胡蝶蘭は、根は常に空気に触れていて、雨や空気中からわずかな水分を取り込めるような構造を持っています。

胡蝶蘭の根にとっては、土の中は保水力が高すぎ、通気性も悪いので、弱ってしまうのです。

胡蝶蘭を育てる時は水苔やバークを使って育てましょう。軽石などを配合した洋ラン培養土も販売していますが、必ず胡蝶蘭に適したものを使いましょう。

まとめ

意外と生命力の強い胡蝶蘭。もうだめかも…という状態でも、復活してくれることも少なくありません。植え替え後は焦らず、しっかり観察しながら様子を見て育ててみてください。

特に初心者は、6月頃に植え替え、根を切りすぎないことが成功の秘訣です。本来の生育環境に近い高温多湿の6月なら、慣れない作業で根を触ってしまっても、回復しやすい傾向があります。植え替え後に水やりを行わないことも大切です。

寒さと水のやりすぎは、胡蝶蘭の栽培で一番多いトラブルでもあります。この2点に注意しながら、よく根を観察して植え替えましょう。

定期的に植え替えて、元気な胡蝶蘭を長く楽しんでくださいね。

西山藍子(nishiyama ranko)
植物好きの母が育てる植物たちに囲まれて育ちました。 大学で美術を学んだ後、毎日植物に囲まれたくて花屋に勤務。 主にブライダルフラワーを担当し、ひとりひとりに似合うお花を見つけるお手伝いをしてきました。 その後ガーデニングショップに勤務して庭づくりを学び、現在は田舎で育児をしながら、花や植物に関する記事を書いています。 さまざまなライフスタイルに合う植物との暮らしを提案していけたらと思います。

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