モンステラ・タイコンステレーションの育て方

モンステラ・タイコンステレーションの育て方

項目 詳細
植物名 モンステラ・タイコンステレーション
学名 Monstera deliciosa 'Thai Constellation'
英名 Monstera deliciosa 'Thai Constellation'
科目/属性 サトイモ科モンステラ属
原産地 熱帯アメリカ
日当たり 日当たりの良い室内
温度 最低10℃以上をキープ
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
秋冬:土の表面が乾いて2~3日後
肥料 緩効性肥料、液体肥料
剪定時期 5月~10月

モンステラ・タイコンステレーションをすぐにチェックしたい方は、下記をクリックすると商品一覧に移ります。

[https://andplants.jp/collections/monsterathaiconstellation]

モンステラ・タイコンステレーションの特徴

モンステラ・タイコンステレーションは、クリーム色~黄色の散り斑が特徴の植物です。美しい散り斑が、タイの夜空に輝く星のように見えることから「タイの星座」の意味を持つ「Thai Constellation」と名付けられています。

モンステラ・タイコンステレーションの葉の写真

肉厚で光沢のあるハート型の葉は大きくなるにつれて、深い切れ込みや穴が現れるようになります。タイコンステレーションは、そのユニークな葉に不揃いな散り斑が入るため、より魅力的なモンステラとして人気が高いです。

斑入りのモンステラの中でも、タイコンステレーションはどの葉にも安定して散り斑が入る点も特徴です。「なかなか斑が入らない」と悩むことも少ないため、一年を通して斑入りの美しい姿を楽しめます。

非常に育てやすい斑入りのモンステラですが、冬は暖かい室内で管理してください。

モンステラ・タイコンステレーションの種類

モンステラ・タイコンステレーションは、散り斑の入り方によってさまざまな名前を付けられています。ここでは、選抜品種として名付けられている5種類を紹介します。

  1. イエローモンスター:クリーム色の斑の面積が広い
  2. クリームブリュレ:イエローモンスターよりも細かい散り斑が入る
  3. レガシー:細かい散り斑と大きな散り斑が混ざって全体的にクリーム色
  4. ホワイトスノー:レガシーに比べて緑色部分が強い
  5. グリーンスノー:散り斑が細かく入るが全体的には緑色

上記で紹介した以外にもプラチナムやイエロースターと呼ばれている種類もあるようです。モンステラ・タイコンステレーションは散り斑の入り方で、葉の表情が変わるため、お気に入りの種類を見つけて育ててみてはいかがでしょうか。

モンステラ・タイコンステレーションの育て方

モンステラ・タイコンステレーションに水やりして育てている写真

ここでは、モンステラ・タイコンステレーションの基本的な育て方を6つのポイントに分けて紹介します。

  1. 置き場所と日当たり
  2. 温度
  3. 水やりの頻度
  4. 肥料
  5. 剪定方法
  6. 植え替え方法

モンステラ・タイコンステレーションの育て方の確認前に、星空をイメージさせる散り斑が気になる方は以下をクリックしてみてください。

置き場所と日当たり

モンステラ・タイコンステレーションの置き場所と日当たりを示す図解

モンステラ・タイコンステレーションは日当たりの良い室内を好む植物です。ただし、窓越しに真夏の直射日光に当たり続けると葉焼けする可能性があります。

直射日光が当たる場合は、レースカーテンやシェードなどで光を和らげて育ててください。比較的、耐陰性が強いので、窓際から離れた暗めの環境でも育てられます。

しかし、日差しが入る窓がないような暗いお部屋では生育できません。暗すぎる環境では、美しい散り斑が入らなかったり、葉の艶や張りがなくなったりして見た目が悪くなります。

生育期の春~秋は屋外に出して管理することもできますが、直射日光で葉焼けする可能性が高いです。もし、屋外で管理したい場合は日光の強さに応じて遮光率を変えながら、しっかりと葉焼け防止対策をしてください。

温度

モンステラ・タイコンステレーションの季節ごとの温度管理を示す図解

モンステラ・タイコンステレーションは寒さに弱いため、最低10℃以上をキープして育ててください。より安全に冬越しさせる場合は、室温を15℃に保って暖かい室内で管理しましょう。

暖かい室内であっても窓際の近くは屋外の寒さの影響を受けやすいです。窓から30~40㎝ほど距離を取っておくと、冷気の影響を受けずに冬越しができます。

暑さには比較的強い植物ですが、30~35℃以上の夏の高温が連日続く場合は、水やり後に蒸れを引き起こすかもしれません。サーキュレーターやエアコンなどの空調で、室温が高くなりすぎないように気を付けましょう。

水やりの頻度

土が乾いたモンステラ・タイコンステレーションに水やりするタイミングを示す図解

モンステラ・タイコンステレーションの季節ごとの大まかな水やり頻度は以下の通りです。

  1. 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
  2. 秋冬:土の表面が乾いて2~3日後

春夏の生育期は、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いたら)鉢底から水が流れるほど水やりしてください。ただし、受け皿に水を溜めたままにしておくと根腐れの原因になるため、溜まった水はこまめに捨てましょう。

気温が下がり始める秋は、土の乾き具合を確認しながら徐々に水やり間隔を調整します。冬の水やり頻度は、土の表面が乾いて2~3日後に与える程度です。

モンステラ・タイコンステレーションの美しい葉を維持するためには、霧吹きや加湿器による過湿も欠かせません。水やりと一緒に霧吹きで葉水をすると、常にイキイキとした葉を維持できます。

ただし、冬に水やりと葉水を行う場合は、室温が十分に上がってから行ってください。室温が低いタイミングで行うと逆効果です。

季節に応じた水やりが苦手な方は、水やりチェッカーの利用をおすすめします。パッと一目で土の乾燥具合を確認できるため、気温や成長具合、鉢の大きさによる水やり間隔による悩みが少なくなるでしょう。

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肥料

モンステラ・タイコンステレーションに肥料を与えるタイミングを示す図解

モンステラ・タイコンステレーションには、生育期の5月~7月、9月~11月それぞれに1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。真夏と冬は生育が緩慢なので、肥料は与えません。

春に植え替えをした際は、土に元肥を混ぜ込み、真夏を除いて置き肥や液肥を追肥として与えるとぐんぐん育ちます。秋に植え替えをした場合は、気温が下がり始めるタイミングなので、元肥は避けた方が無難です。

秋の暖かい時期だけ置き肥や液肥で栄養を与え、冬には肥料が切れている状態を作ると良いでしょう。

AND PLANTSでは、オリジナル肥料「アンドプランツ 植物を元気にする固形肥料」を取り扱っています。匂いが少ないため、室内でおしゃれなインテリアグリーンとして活躍するモンステラ・タイコンステレーションにぴったりです。

葉色やツヤの向上にも効果があるので、ぜひ使ってみてください。

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剪定方法

モンステラ・タイコンステレーションの剪定を表現した図解

モンステラ・タイコンステレーションの剪定は、枯れたり茂りすぎたりした葉を切る程度です。

モンステラは、すぐに葉が茂る植物ではありません。しかし、長年育て続けて大株になると、1枚1枚の葉が大きくなり、葉が重なり合ってしまいます。

あまりにも葉が重なり合うと見栄えが悪くなるので、株元に光や風が通るように剪定してください。葉は茎の付け根部分で剪定すると、見栄えもスッキリします。

AND PLANTSでは皇室献上品でもある、新潟県三条市の100年企業・株式会社坂源のハサミ「Sakagen Flower Shears」を取り扱っています。軽くて切れ味抜群の使いやすい剪定ハサミを使って、おしゃれなモンステラ・タイコンステレーションのお手入れを楽しんでください。

大株のモンステラ・タイコンステレーションを幹ごと切り戻したい場合は、ハサミでは切れない場合があります。その場合は、ノコギリを使って切断しましょう。

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植え替え方法

モンステラ・タイコンステレーションの植え替えを解説する図解

モンステラ・タイコンステレーションは2~3年おきに生育期の5~10月に植え替えをしましょう。真夏は生育が緩慢になるので、30℃を超えるような日が続く場合は避けてください。

育てている年数だけでなく、主に以下の3つの症状が現れた時にも植え替えをします。

  1. 根腐れしている
  2. 鉢底から根が出ている
  3. 土に水が染み込まない

鉢からモンステラ・タイコンステレーションの根鉢を取り出し、黒ずんだりしわしわになったりしている根は取り除きます。根をほぐした後は、1回り~2回り大きな鉢に新しい土で植え替えましょう。

植え替え後は、しっかりと水やりしてください。その後は、直射日光の当たらない風通しの良い場所で1週間ほど様子を見ます。

根腐れで根が少ない場合は、鉢の大きさを1回り下げて植え替えるのも重要です。根が少ない状態で大きな鉢に植え替えると、土が乾かずに根腐れを進行させてしまう可能性があります。

その他、植え替えの際に注意したいことは「観葉植物の植え替え」の記事で詳しく紹介しています。初めての植え替えの方は、ぜひ確認しておきましょう。

AND PLANTSでは、以下の植え替えセットをご用意しています。初めての斑入りモンステラ・タイコンステレーションを大事に育てたい方は、ぜひ植え替えセットも使ってみてはいかがでしょうか。

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モンステラ・タイコンステレーションのよくあるトラブルと対処法

モンステラ・タイコンステレーションのよくあるトラブルと対処法

タイコンステレーションはデリシオーサの斑入り品種なので、非常に育てやすい特徴があります。しかし、環境によってはトラブルに悩まされることもあります。

ここではよくあるトラブルと対処法を見ていきましょう。

モンステラ・タイコンステレーションによくあるトラブルは以下の3つです。

  1. 根腐れ
  2. 根詰まり
  3. 葉焼け

対処法を知っておくと、いざトラブルが起きても安心して対処できます。それぞれ見ていきましょう。

根腐れ

モンステラ・タイコンステレーションの根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 株がグラグラする
  2. 葉が茶色・黄色に変色している
  3. 葉に張りがなく垂れている
  4. 葉先が枯れている
  5. 株元が柔らかく黒ずんでいる
  6. 土から腐敗臭がする
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根が黒く変色している

根腐れは、土の酸素濃度が低下して土壌環境が悪くなることで発症します。また、土が常に湿っていると、根は呼吸できずに枯れてしまい、根自らが腐る症状でもあります。

根腐れの対処法は以下の通りです。

  1. 土の乾湿サイクルが早くなるように、1回り小さな鉢に植え替える
  2. 古い土を落として新しいものに交換する
  3. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  4. 風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  5. 発根剤を与える
  6. 傷んだ葉・ポロポロと落ちる葉はすべてを取り除く
  7. 殺菌剤に浸す

根腐れが起こった場合は、植え替えをして土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な根が伸びる状態にしてください。

ケイ酸塩白土・ゼオライトなどの根腐れ予防効果のある土壌改良材も新しい用土に混ぜ込むと、より根腐れしにくくなります。

根腐れの予防には水はけのよい土に植えることが重要です。その他の予防や対策については、「観葉植物の根腐れ」の記事を参考にしてみてください。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中が根でいっぱいになることで起きる症状のことです。

モンステラ・タイコンステレーションは根詰まりすると、以下のような症状が見られます。

  1. 葉が大きくならない
  2. 切れ目が入らなくなる
  3. 葉色が薄くなる
  4. 古葉から順番に枯れてくる

根詰まり自体は、すぐに枯れる原因にはなりません。しかし、生育スピードが遅くなり、徐々に元気をなくしていくので注意が必要です。

対処法は、植え替えです。

5月~7月、または9月~11月に、土を優しくほぐして根を傷めないように植え替えます。株の大きさにもよりますが、1回り~2回り大きな鉢への植え替えてください。

モンステラの根は多肉質で太いため、根詰まりすると根鉢がガチガチに固まったような状態になります。うまくほぐせない場合は、水を溜めたバケツの中に根鉢を入れて、軽く揺すると土が流れ出すとほぐしやすくなるはずです。

それでもほぐれないほど根詰まりしている場合は、無理してほぐさずにそのまま植えてください。無理にほぐして太い根を傷めてしまうと、株に大きなダメージを与えてしまうためです。

植え替えするだけで、根詰まりが引き起こす上記の症状は解決します。「もしかしたら根詰まりしているかも」と不安な場合は「観葉植物の根詰まり」の記事を参考にして判断してみてください。

葉焼け

モンステラ・タイコンステレーションが葉焼けすると、以下の症状が出てきます。

  1. 葉先や葉の縁が茶色くなる
  2. 葉全体が焦げたように茶色になる
  3. 斑入り部分が茶色くなる

強い日差しを浴びすぎると、葉が傷んで「葉焼け」のトラブルが発生します。葉焼けの症状に気がついたら、直射日光を避けるように対策してください。

対処法は以下の通りです。

  1. 置き場所を変える
  2. レースカーテンやシェードなどで遮光する
  3. 葉焼けした葉は剪定する

葉焼けのトラブルが起きる場合、強い直射日光が当たりすぎている可能性が高いです。直射日光を弱めたり、置き場所を移動したりしてください。

株全体が強い直射日光で枯れていなければ、日差しの対処をすれば自然と新芽が出てきます。葉焼けした葉は元には戻らないので、株全体のバランスを見ながら剪定してください。

ただし、葉の先端や縁だけが葉焼けしている場合は、形状に合わせて葉焼けした部分だけを剪定することをおすすめします。

モンステラは、葉っぱをすぐに出す植物ではないため、葉焼けした葉を全て剪定してしまうと、見栄えの悪い状態が長く続くためです。

生育状態によっては、葉が少ない状態が長く続く場合もあるので、普段から葉焼けさせないように気を付けてください。

葉焼けが起きた際の対処法や予防法について詳しく知りたい方は、「観葉植物の葉焼け」の記事の確認もおすすめです。

モンステラ・タイコンステレーションの害虫トラブルと対処法

モンステラ・タイコンステレーションの害虫トラブルと対処法

モンステラ・タイコンステレーションに発生しやすい害虫は以下の4つです。

  1. ハダニ
  2. カイガラムシ
  3. アブラムシ
  4. コバエ

それぞれ見ていきましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下の通りです。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点やカスリのような傷がある
  4. 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つ厄介な害虫です。

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 傷んだ葉は取り除く
  2. 葉の表裏、付け根や葉柄も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトランなど)の使用が効果的です。ハダニは一度では駆除しきれないことがほとんどなので、状態を見ながら、定期的に噴霧してください。

2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方は水で洗い流す方法がおすすめです。ハダニが現れたら、こまめに殺虫剤を吹きかけたり、ホースシャワーで株全体を水で洗い流したりしてください。

ハダニは非常に小さいため、姿を確認しにくい害虫です。葉を触ってザラザラした感触がある場合はハダニがいるかもしれません。

大発生してクモの糸のようなものが目立ち始めたら要注意です。そうなる前に「観葉植物に発生するハダニ」の記事で初期症状や対処法を確認しておきましょう。

カイガラムシ

カイガラムシの症状は以下の通りです。

  1. 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫がついている
  2. 黒いカビ(すす病)が発生している
  3. 葉や鉢、床がベタベタしている

カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。

風通しの悪い環境で育てていると、葉の裏側や株元の付け根にカイガラムシが発生しやすいです。そのままにしていると、大発生してすす病を併発させたり株が弱々しくなったりするので注意してください。

見つけ次第、早めに対処しましょう。対処法は以下の通りです。

  1. 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
  2. 茂り過ぎている葉は取り除き、風通しを良くする
  3. カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)の使用が効果的です。

ただし、カイガラムシは殺虫剤が効きにくい害虫です。そのため、殺虫剤使用と布・ブラシでの拭き取りを合わせて行うと効率的に駆除できます。

モンステラ・タイコンステレーションにカイガラムシが増え始めると、茎や幹と葉柄の付け根の細かい部分に隠れるように付くことも。駆除が大変な作業になるので、普段からよく観察しておくことが重要です。

カイガラムシに悩んでいる方は「観葉植物の白い虫はコナカイガラムシ」の記事の内容も、ぜひ参考にしてみてください。

アブラムシ

モンステラ・タイコンステレーションを日当たり不足で軟弱に育ててしまうと、アブラムシが発生しやすくなります。生育不良の新芽は柔らかく、アブラムシが吸汁するのに好都合であるためです。

アブラムシが発生した際の症状は、以下の通りです。

  1. 新芽にアブラムシが密集している
  2. 新芽の葉の形がゆがんでいる
  3. 白~茶色い脱皮殻が目立つ
  4. 葉や鉢、床がベタベタしている

アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。

脱皮を繰り返して短期間で成虫になるので、アブラムシが増えると、葉に白~茶色の小さなチリのようなものが目立ち始めます。このチリのようなものは、脱皮殻です。

脱皮殻を見つけた際は、近くにアブラムシがいますので、注意深く観察して見つけてください。放っておくと生育が弱まり綺麗な新芽が出てこなくなるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. アブラムシを取り除く
  2. 茂りすぎた葉は取り除いて風通しを良くする
  3. 日当たりと風通しの良い場所に移動させる
  4. アミノ酸を多く含む有機系の肥料は与えない
  5. アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

アブラムシを見つけたら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトランなど)の使用がおすすめです。殺虫剤が効きやすい害虫なので、すぐに対処すれば被害は大きくなりません。

アブラムシは増えすぎると、周囲の植物に移動します。アブラムシの発生に悩んでいる方は、「観葉植物に発生するアブラムシ」の記事を参考に対処すると安心です。

コバエ

コバエの症状は以下の通りです。

  1. 土から虫が湧く
  2. コバエが植物の周囲を飛んでいる

コバエ自体は植物に無害ですが、私たち人間にとっては不快害虫です。放っておくとコバエはどんどん増えていくので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
  2. 新しい土に植え替える
  3. 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
  4. トラップを仕掛ける
  5. コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する

モンステラ・タイコンステレーションを育てるうえで、土に堆肥を混ぜ込んだり有機質肥料を与えたりするとコバエが発生する原因になります。

コバエをどうしても発生させたくない方は、無機質用土の使用がおすすめです。筆者はコバエ対策として、基本的に無機質用土で植物を育てるようにしています。

もしコバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使って退治しましょう。スプレーでうまく対処できない場合は、トラップを仕掛けて数を減らすのも一つの手です。

コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで簡単に作ることができます。また、市販のコバエトラップも簡単に手に入るので、利用すると良いでしょう。

土の中の卵や幼虫が気になる場合は、溜めた水に殺虫剤を溶かして、一時的に鉢ごと沈めてください。土の中にいる幼虫や卵は、殺虫成分と窒息の効果で退治できます。

コバエは有機質の匂いに反応して集まってきます。コバエの発生を避けたい方は、「観葉植物に発生するコバエ」の記事を確認しておくと対策に役立つはずです。

モンステラ・タイコンステレーションの育て方に関するよくある質問

モンステラ・タイコンステレーションの葉の写真

最後にモンステラ・タイコンステレーションの育て方に関するよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. 成長速度は?
  2. 育てるのにおすすめの土は?
  3. 植物用育成LEDだけでも育つ?

それでは具体的に見ていきましょう。

成長速度は?

モンステラ・タイコンステレーションの成長速度は、比較的ゆっくりだと考えてください。

個体差が大きく、育てている環境によっては新芽の展開スピードも全く異なります。一概に早い遅いとは言えません。

株の成熟度合いでも成長速度は異なります。3~5号鉢サイズの若い株であれば、1年に3~4枚の葉が出てくるかもしれませんが、10号鉢サイズの大株であれば1年に1~2枚出るかどうかです。

斑入り品種なので、通常のデリシオーサに比べると成長速度は遅いくらいだと考えておくと良いでしょう。あまりに新芽が動かないとしても株がしっかりしていれば、問題ありませんので安心してください。

育てるのにおすすめの土は?

モンステラ・タイコンステレーションを育てるのにおすすめの土は、水はけのよい観葉植物用の土です。

AND PLANTSでは、オリジナル用土「AND PLANTS SOIL 観葉植物の土」を取り扱っています。観葉植物の生育に適した乾きやすさと、育てやすい保湿性を両立している土です。

殺菌効果のある原料で、虫が住みにくい環境を実現しています。お部屋の中でも安心して使用できるため、虫の発生に悩んでいる方にもぜひ使っていただきたい土です。

ぜひモンステラ・タイコンステレーションの植え替えの際に利用してみてください。

[https://andplants.jp/products/andplantssoil-25l]

植物用育成LEDだけでも育つ?

植物用育成LEDだけでも育てることは可能です。ただし、大株になればなるほど、1つの植物用育成LEDでは日当たり不足になります。

複数のLEDライトを付けて補光するか、普段は明るい窓際で管理しつつ日照が少ない日だけ補光するかといった運用がおすすめです。

AND PLANTSでは、太陽光に近い波長を使用した植物育成ライト「TSUKUYOMI 10W ホワイト」を取り扱っています。太陽光の下での育ち方に近い成長をするため、おすすめの育成ライトです。

おしゃれなライトスタンドと組み合わせると、光に照らされたモンステラ・タイコンステレーションがお部屋の雰囲気を高めてくれます。

[https://andplants.jp/products/tsukuyomi-10w]

まとめ

モンステラ・タイコンステレーションは、夜空に散りばめられた星のように見える散り斑が特徴の植物です。斑入りモンステラとしては非常に育てやすく、斑も安定して入るため、初心者にも人気があります。

「斑入り植物は育てるのが難しそう」と考えている方も多いかもしれませんが、タイコンステレーションは最初に育てる斑入り植物としてもおすすめです。室内の明るい環境で風通しよく管理すれば、安心して育てられます。

ちょっと変わった植物をお部屋に飾りたい方や斑入り植物をコレクションしている方は、ぜひモンステラ・タイコンステレーションを手に入れてみてはいかがでしょうか。

[https://andplants.jp/collections/monsterathaiconstellation]

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