開店祝いに花以外で贈るおしゃれギフト｜ジャンル別・マナーも解説

開店は人生の転機とも言える大切な節目。新たなスタートを祝福する気持ちを込めて特別なお祝いを贈りたいものですよね。定番の開店祝いは花ギフトですが、業種や環境などによっては贈れないケースもあります。

「花以外でも大丈夫だろうか」「失礼のないお祝いってなんだろう」と、悩むこともあるのではないでしょうか。

本記事では、花以外で開店祝いを贈る際におすすめのお祝いギフトを紹介します。きちんと感がありつつもおしゃれな品を厳選しました。

あわせて、選び方や贈る際のマナーについても解説していきます。開店祝いを選ぶ際のヒントとしてご活用ください。

開店祝いを花以外で贈る際の選び方

この項目では、花以外で開店祝いを贈る際に、覚えておくと選ぶときのヒントになる3つのポイントをまとめました。

上記を解説していきますので、それぞれ見ていきましょう。

お店に合わせて選ぶ

開店祝いは相手に寄り添って選ぶことが大切です。お店に合わせて贈れば、活用できるお祝いの品になるでしょう。

飲食店ならキッチンツール・美容室やサロンならお店を彩るインテリア雑貨など、業種に合わせた品を選んでみてください。

くわえて、店舗の広さやテイストにも合わせるとベストです。 可能であれば、店内のテイストや規模の確認を取りましょう。

例えば、省スペース店に大きな品、ナチュラルテイストの店舗に派手なインテリアなどを贈ると迷惑になると思いませんか。事前に情報を得ることで、相手に寄り添えるだけでなく、贈る際のヒントになります。

お店の特徴を捉えた品は喜ばれるお祝いになるはずです。業種・店内の大きさ・雰囲気を意識して選びましょう。

実用的なものを選ぶ

お店で使える実用的な品は開店のサポートにも繋がるため、開店祝いにうってつけです。

実用品を贈る場合は、日用品や業務・事務作業などで役立つツールなど、日々使うアイテムをおすすめします。くわえて、高級感があるものを選ぶと、より喜ばれるお祝いになるでしょう。

現金や金券も実用的なお祝いですが、気遣わせてしまう可能性があります。また、目上・年上の人に結婚式やお葬式以外で現金を贈ると失礼にあたると言われているので気をつけましょう。

縁起の良い品を選ぶ

新たなスタートの成功を願う気持ちを込めて贈れることから、縁起の良い品は開店祝いにぴったりです。定番の縁起物には以下のものがあります。

一例ではありますが、開店祝いを選ぶ際のヒントとしてお役立てください。

縁起物	意味
まねき猫	商売繁盛の象徴・左手をあげていたら人、右手ならお金を招く
だるま	願いを叶えるための象徴
フクロウ	苦労を避けたり福を招いたりすると言われている
鯛	目出鯛（めでたい）・最初から最後までやり遂げるという意味も持つ
富士山	末広がり、末永く続く幸運・発展・繁盛・繁栄などを表す

花以外で贈る開店祝いジャンル一覧

ここからは実際に開店祝いにおすすめの品をご紹介します。

花以外でお祝いを贈る際に人気のあるジャンルから、業種を問わず贈れるおしゃれな品を厳選しました。開店祝いを選ぶ際にぜひご活用ください。

花以外で贈る開店祝い｜食べ物・飲み物

食べ物を贈る場合は、賞味期限に配慮します。開店直後は忙しい場合が多く、すぐに消費できない可能性があるため、常温保存で日持ちがするものがベストです。

また、スタッフの人数に合わせて贈ると気の利いたお祝いになります。シェアできるよう個包装を選び、全員にいきわたるよう少し多めに準備すると喜ばれるでしょう。

飲み物を贈る場合は、日本酒・ジャンパン・ワインが一般的とされていますが、それ以外のお酒でも問題ありません。贈る相手の好みやお店の雰囲気に合わせて選びましょう。

くわえて、おしゃれなラベルや縁起が良い酒名などを選ぶと、店内に飾ることもできるお祝いになりますよ。

そのほか、高級感のあるソフトドリンクもおすすめです。アルコールが苦手でも飲めるだけでなく、運転する人や健康志向の人にも配慮した贈り物になります。

上記をふまえ、おすすめの3アイテムをピックアップしました。順に紹介していきますので、参考にしてみてください。

本日鯛安（21入）｜御菓子所　勉強堂

1929年年創業の「御菓子所　勉強堂」は、年間約300種類の和菓子を製造している広島生まれのお店です。

「本日鯛安」は縁起物の“鯛”をモチーフにした和菓子。鯛の型は職人が一つひとつ型を取り、手作業でつくられています。

白あんを桃山生地で包んだシンプルな作りなので、老若男女問わず楽しめるでしょう。また、日持ちが約20日間とゆったりめで、常温保存が可能な点も魅力です。

そのほか、1個・7個・14個・21個・28個入りで販売されており、個数の選択肢が豊富な点もギフトに適しています。

縁起が良く、個包装でシェアして食べられるので開店祝いにぴったりですよ。

純米大吟醸 義左衛門 1.8L(カートン入り） ｜若戎酒造

全国新酒鑑評会で何度も金賞を受賞している「若戎酒造」。1853年から続く歴史ある老舗蔵元です。

日本古来の福の神、商売の神とも言われている“えびす様”を冠したブランド名は縁起の良さが漂います。

「純米大吟醸 義左衛門」は、酒米の王様と呼ばれるほど高い評価を受けている酒米“山田錦”を用いてつくられています。また、純米大吟醸は日本酒の中でも最高級にあたる特別なお酒です。

1.8Lは1升にあたるため“一生”にかけて、商売が末永くようにと願いを込めて贈れます。開店という新たな門出を祝うのにふさわしいお祝い品です。

そのほか、一般的に居酒屋などのお店で提供される量は1杯約90ml〜180ml（半合〜一合）と言われています。1升であれば10杯以上は飲めるので、お祝いの場でシェアして楽しむこともできるでしょう。

ノンアルコールワイン赤白2本セット(フルボトル)化粧箱入り｜VEGETARE（ベジターレ）

国産の野菜や果物を使用したギフトを扱っている「ベジターレ」。ホテルや飛行機のファーストクラスなどでも提供されている高級感漂うブランドです。

こちらは、ワイン品種のぶどうを用いた本格的なノンアルコールワインです。

カベルネ・ソーヴィニヨンを使用した赤、シャルドネやシュナンブランを用いた白の2本セットになっています。紅白で縁起が良いので開店祝いにうってつけです。

また、アルコール度数0.00%なのでお酒が苦手な人や運転する人でも安心して飲めるでしょう。車が必須な業種やお子さんやファミリー向けのお店への開店祝いにおすすめします。

花以外で贈る開店祝い｜インテリア雑貨・縁起物

インテリア雑貨はお店の雰囲気を彩ってくれるため、おすすめの開店祝いです。お店にマッチしたものを贈ると、長く愛用できるおしゃれで実用的な贈り物になるでしょう。

縁起物は、商売繁盛や成功の願いを込めて渡せるため開店祝いにぴったりです。

どちらを贈る場合でも、店内に置いたときに浮かないよう、お店のコンセプトや雰囲気に合わせた品を選ぶことをおすすめします。

くわえて、品物の大きさも重要なポイントです。大きすぎると困らせる可能性があるため、邪魔にならないサイズを選ぶと気の利いた贈り物になります。

そのため、店内に置いたり飾ったりする品を贈る際は、事前にお店の大きさや雰囲気の確認をとれると理想的です。そうすることで、より喜ばれる開店祝いがみつかるでしょう。

業種・店舗スペースを気にせず贈れる開店祝いにぴったりの3品をセレクトしました。贈る際のヒントになれば幸いです。

革のブーケ（バラ）３本｜JOGGO（ジョッゴ）

定番の生花ギフトを贈りたかったけれど、お店に配慮し控えた人もいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、革を扱うブランド「JOGGO」の「革のブーケ」です。すべてが牛革でつくられており、お手入れ不要で枯れる心配もありません。

こちらのアイテムの最大の魅力は、花びらとガク・茎・葉の色をカスタムできる点です。刻印（半角英数大文字）も可能なので、店名を入れて贈れば特別な開店祝いになるでしょう。

また、1本ずつ飾ることもできるので、場所を選ばず飾れるおしゃれなディスプレイアイテムになりますよ。

枯れることなく咲き続ける革のお花です。お店がにぎわい末永く咲き誇りますようにと願いを込めて贈ってみてはいかがでしょう。

掛け時計 ウォールナット｜茶谷産業

種類・デザイン・価格帯が豊富な時計は、実用的でお店を彩るインテリアになるため、開店祝いとして人気があります。

しかし、開店祝いとして贈る場合は、配慮が必要になるケースもあるので注意しましょう。

時計を置かない業種や新築の場合の掛け時計は控えたほうが無難です。その点に気をつければ、おしゃれな開店祝いになりますよ。

こちらの掛け時計は置き時計としても使用可能です。日本製でセイコーのムーブメントが用いられているので機能面に安心感があります。

ウォールナット材でつくられた文字盤は高級感が漂い、ナチュラルかつ洗練されているので店内のテイスト問わず合わせやすいでしょう。

公式ショップだと名入れに対応しているので、定番でありつつ唯一のお祝い品を贈りたいときにおすすめします。

《 雲のパワースポットセット 》幸運･厄除けの白｜ Kamisama To Ouchi（かみさまとおうち）

落ち着いた雰囲気が漂うバーに昔ながらのまねき猫、ナチュラルな印象のカフェに赤いだるまでは浮いてしまうと思いませんか。

縁起物を接客スペースに置くとは限りませんが、デザイン性も意識して選ぶと喜ばれる開店祝いになります。

神棚や神具を取り扱っている「Kamisama To Ouchi」は、グッドデザイン賞の受賞経験もあるおしゃれなお店。デザイン性の高い縁起物が多いため、お祝い事にあう贈り物が見つかりやすいです。

なかでも、「小だるま」と神さまに敬意を示すための神棚に貼る“雲”を模した「かみさまの雲」のセットは、天然木が用いられており、一つひとつ木目の表情がかわるため、全く同じものはない唯一の品になります。

また、手のひらに乗るコンパクトサイズな点も魅力です。スペースを取らず、さりげなく飾ることができるでしょう。

ぬくもりを感じる優しいデザインなので、ゆったりした時間が流れるお店へのお祝いギフトとしておすすめします。

花以外で贈る開店祝い｜実用品

実用品は開店準備のサポートにも繋がるため、お祝いの品にうってつけです。

業務や事務作業などで役立つ品や日用品のほか、持っていたら重宝するけれど、なくても困らないものも選択肢としておすすめします。

「あったら便利だろうな」と思っていても、支障がないと手が出しにくいため、きっと喜ばれるお祝いになるでしょう。

また、デザイン性の高い品を選んだり名入れしたりすると、身近なアイテムでもおしゃれで特別感のある贈り物になりますよ。

おすすめの開店祝いとして以下を選んだので、贈り物の選択肢としてお役立てください。

栃木レザーキャッシュトレイ｜KIZAMU(きざむ)

会計の際に使用するキャッシュトレイは、お店にとって必須といっても過言ではない品です。

お客様の目にとまるアイテムなので、デザイン性が高い品や高級感のある品は喜ばれる開店祝いになるでしょう。

こちらは、国産本革を用いたキャッシュトレイです。一つひとつ職人の手で丁寧につくられており高級感が漂います。

金属製にはないやわらかな雰囲気と、経年変化を楽しめる点が大きな魅力です。

くわえて、かな文字と漢字15文字・英数字25文字の名入れ可能（最大2行可）なので、オリジナルのお祝い品として贈れます。

また、キャッシュトレイが準備済みだった場合は、小物置きとして使えるので、実用的なお祝い品を贈りたいときにおすすめです。

Card Tray｜Hacoa（ハコア）

お店の名刺とも言えるショップカード。お店の基本情報やSNS情報などを載せるために、準備しているケースが多いのではないでしょうか。

カードをおしゃれに収納できるカードトレイは実用的な贈り物になりますよ。

こちらは、木製雑貨を扱う人気ブランド「Hacoa」の「Card Tray」。使いやすさとデザイン性を兼ね備えた品です。高級感のあるミニマムなデザインで、さりげなくカードを引き立ててくれるでしょう。

角のひとつがフラットになっており、カードが取りやすいように配慮されています。縦横どちらのカードデザインでも使用可能です。

別途料金がかかりますが、刻印カスタムのバリエーションが豊富な点も魅力。

「Card Tray」の場合は、最大60文字3行まで刻印可能でフォント（16種類）と名入れ位置（3か所）が選択できます。

ロゴやイラストなどの持ち込みデータにも対応しているので、特別なお祝い品を贈りたいときに選んでみてはいかがでしょう。

ギフトカタログ ＜ベルビュー＞｜ILLUMS(イルムス)

開店準備で整えていたとしても、オープンしてから必要なものに気づくこともあるのではないでしょうか。

カタログギフトは受け取る側の好きなタイミングで必要なものを選べるため、実用的な開店祝いになります。

品物でありつつも金額がはっきりと伝わらないため、ビジネスシーンやフォーマルな場面で贈っても失礼にはあたりません。安心して贈れるお祝い品です。

こちらは北欧スタイルをコンセプトとしたライフスタイル専門店「ILLUMS」のギフトカタログ。有名北欧ブランドのテーブルウェア・キッチンツール・雑貨のほか、グルメ系など約180点掲載されています。

また、6コースあり価格帯が広いので、予算や関係性に合わせて贈ることができます。受け取る側・贈る側の双方にとって嬉しいギフトになるでしょう。

花以外で贈る開店祝い｜観葉植物

観葉植物は根を張ることから「根付く」という意味を持ちます。お店が土地に定着するようにと願いを込めて贈れるため、開店祝いに最適です。

また、花言葉や風水的な意味でお祝いにふさわしい品種が多数あり、縁起物としても贈れます。

今回は、縁起の良さはもちろん、受け取る側の手間が少なくすむよう育てやすさも加味して、おすすめの観葉植物を厳選しました。ぜひ参考にしてみてください。

関連記事：開店祝いで失敗しないおすすめの観葉植物｜成功を祝う選び方やマナー

テーブルプランツ 初心者霧吹きセット Amsterdam ホワイトグレー

店舗の規模やテイストなどの情報がなく、何を贈ればいいか迷ったときは「テーブルプランツ」をおすすめします。

その名のとおりテーブルに置ける観葉植物で場所を取りません。カウンターやレジ周辺など置く場所を選ばず飾れるので、インテリア性の高いおしゃれな贈り物になります。

こちらは、“多幸の木”とも呼ばれる「ガジュマル」と“永久”の花言葉を持つ「サンスベリア」のテーブルプランツセットです。

どちらも風水的に健康運に効果があると言われているので、お店に関わる人の健康を願って贈ってみてはいかがでしょう。また、サンスベリアには空気清浄効果がある点も魅力です。

縁起・インテリア性・実用性、3つを兼ね備えているので開店祝いにおすすめします。

[https://andplants.jp/products/beginnersprayset-tableplants-s-amsteldam-whitegrey]

関連記事：小さい観葉植物｜おすすめや小さいまま育てるコツについて

パキラ

日当たり	日当たりのよい置き場所（室内）
温度	最低10℃以上をキープする
耐寒性	弱い
耐暑性	強い
水やり	春夏：手で土を触って水分を感じなくなったら（鉢の中央部分までしっかり乾いてから） 秋冬：手で土を触って水分を感じなくなって（鉢の中央部分までしっかり乾いてから）一週間程度あけた後

“快活”や“勝利”の花言葉を持つ「パキラ」は、「発財樹」という別名も持っており、風水的に金運に効果があると言われています。

くわえて、乾燥気味でも大丈夫な品種です。水やりの手間がかかりにくく管理しやすいため開店祝いに向いています。

ナチュラルな雰囲気を持ちつつスタイリッシュな見た目なので、飲食店へのお祝いにいかがでしょう。例えば、デザイン性の高い“ねじり”は、おしゃれなカフェに置いても映えますよ。

そのほか、サイズが豊富な点も魅力です。手のひらにのるコンパクトサイズから存在感のあるサイズまであるため、店舗スペースに合わせて選ぶことができます。

また、価格帯も広いのでメインとして渡すだけでなく、お祝い金と合わせて贈るプチギフトとしてもおすすめです。

[https://andplants.jp/collections/pachira]

関連記事：開店祝いに贈るパキラ｜相場やマナーについて

ストレリチア・レギネ

日当たり	直射日光を避けた日当たりのいい場所（室内）
温度	最低10℃以上をキープする
耐寒性	やや強い
耐暑性	強い
水やり	春夏：手で土を触って水分を感じなくなったら（鉢の中央部分までしっかり乾いてから）たっぷりと水やり 秋冬：手で土を触って水分を感じなくなって（鉢の中央部分までしっかり乾いてから）一週間程度あけた後

“極楽鳥花”とも呼ばれている「ストレリチア・レギネ」は“輝かしい未来”という花言葉を持っています。風水的にも金運や仕事運に効果があると言われており、縁起が良いので開店祝いにうってつけです。

ストレチア属の中でもスリムな品種で、スゥーッと立つ姿は洗練されています。インテリアとして店内を上品に彩ってくれるでしょう。

また、株が成熟し成長すると、初夏から秋にかけて美しいオレンジの花を咲かせる点も魅力です。

ふだんは落ち着いた雰囲気ですが花をつけると華やかさもあるので、美容室やサロンなどのお祝いにおすすめします。

[https://andplants.jp/collections/strelitzia]

関連記事：ストレリチアの風水｜置き場所と方角について

開店祝いを贈る際の相場と予算

開店祝いの相場は、5,000円〜50,000円が一般的とされています。

贈る相手との関係性で金額がかわるため、相手別で相場をまとめました。ひとつの目安としてご活用ください

関係性	金額
取引先やビジネス関係	10,000円～50,000円
友達や知人	5,000円～10,000円
親族関係	20,000円～50,000円

お祝い品の金額にルールやマナーはありません。関係性だけでなく過去の贈答歴も参考にし、ご自身の予算と照らし合わせてお祝いを贈りましょう。

開店祝いを贈る際のマナー

贈る相手に関わらず、開店祝いには知っておきたいマナーがあります。決まりごとではありませんが、意識することで失礼なくお祝いの気持ちを伝えられるでしょう。

この項目では、開店祝いを贈る際のマナーについてまとめました。

上記について解説していきます。マナーを守り、より心のこもったお祝いを贈りましょう。

開店祝いは開店日当日か、その1週間前後に贈るのがおすすめ

開店祝いは品物によって、贈るタイミングは異なります。

品物の場合は、開店の1週間前後が一般的です。オープン当日は忙しい可能性が高いため、相手の負担や迷惑にならないよう配慮しましょう。

ただし、オープニングイベントに参加する場合は、当日に持参し直接渡すのが理想です。

生花の場合は、数日でしおれてしまう可能性があるため、前日または当日の午前中までに届くように手配するのがベストです。開店当日に美しい姿で彩りを添えられるように贈りましょう。

お祝いの品を配送する場合は、相手の都合を確認し、受け取り可能な日時に届くように手配します。

渡すタイミングが遅れてしまった場合でも、1か月以内であれば贈っても問題ありません。

必ずメッセージを添え、お祝いとお詫びの気持ちを込めて贈ります。その際、のし紙の表書きは「祝御発展」や「祈御発展」にするのがおすすめです。

大きくタイミングを逃してしまった場合は、周年記念などのほかの機会でお祝いを贈りましょう。

そのほか、縁起が良いとされている日を意識して贈るのもおすすめです。

とはいえ、開店日によっては、縁起の良い日に贈れないこともありますよね。相手の都合や上記で解説した贈るタイミングを優先して、臨機応変に対応しましょう。

『熨斗（のし）紙』を掛けて渡す

お祝いの品には熨斗（のし）紙を掛けて渡します。

上記が開店祝いの際に用いられる、一般的と言われる「のしの掛け方」になります。地域や風習で異なる場合もあるので、念のため確認しておくとよいでしょう。

のし掛けについては、ひとつ気をつけたほうがよい点があります。魚介類や肉などの生モノ、塩干物や鰹節を贈る場合は、のし（右上の飾り）がついていない掛け紙を選びます。

のしの由来は干したアワビ（熨斗鮑）からきており、お祝いごとの象徴です。生モノの代わりとして用いられていたため、生モノを贈る際は必要ないとされています。

そのほか、「内のし」と「外のし」の決まりはありません。どちらか迷った場合は、外のしがおすすめです。

外のしは包装紙の上から掛けるため、ひと目で贈った意図が表現でき、お祝いの気持ちが伝わります。また、開店祝いは多数寄せられることが予想されるので、ひと目で贈り主がわかるほうが受け取る側にとって親切でしょう。

添え状やお祝いの言葉を同封する

開店祝いの品には、添え状やメッセージを添えるのが理想的です。

添え状は、品物を贈る際に同封するメッセージのことで、ビジネスシーンやフォーマルな場面で用いられるあいさつ状（手紙）を指します。

言葉を同封し、より祝福の気持ちが伝わるお祝いを届けましょう。

添え状の流れ	書く内容
あいさつ	頭語（拝啓など）からはじまる時候のあいさつ
お祝いの言葉	開店祝いのお祝いや成功を祈る言葉など
贈り物について	お祝い品であることや品の内容を説明
結びのあいさつ	よりよき未来を祈る言葉と結語（敬具など）

カジュアルなシーンではメッセージカードがおすすめです。シンプルに短く伝わりやすい言葉をつづりましょう。

贈る相手との関係性やお店の雰囲気に合わせて、フォーマルかカジュアルかを選びましょう。どちらにしても大切なのは祝福の気持ちを込めることです。

上記を参考に、心のこもった言葉を添えてみてくださいね。

開店祝いを贈る際によくある質問

この項目では、開店祝いを贈る際によくある質問についてまとめました。

上記2点について解説するので、参考にしてみてください。

開店祝いにお花以外を贈っても失礼ではないですか？

花以外のお祝いを贈っても問題ありません。花ギフトは定番ですが、業種や店舗によっては負担をかけてしまうケースもあります。

また、複数受け取る可能性があるため、お祝いの品が被らないようにしたい場合には、花以外がおすすめです。

開店に華を添える意味でも花ギフトは適していますが、ほかのお祝い品でも失礼にはあたらないので安心してくださいね。贈る相手に寄り添ったお祝いの品を選びましょう。

開店祝いとして贈ってはいけない品はありますか？

開店祝いとして贈るのは好ましくないと言われている品があります。

贈ってはいけないということではありませんが、縁起が良くないとされているため気になる場合は避けましょう。

品物	理由
火を使う品	火事を連想させる
赤がメインカラーの品物	火を連想させる
壁に穴をあけて飾る品	壁に傷をつけさせてしまう
履物やマット	下に見る・踏みつける印象をつける
刃物	縁切りの意味も持っている
ハンカチ	漢字で表すと手巾（しゅきん・てぎれ）・手切れの意味も持つ
お茶	弔事に贈られるケースが多い

上記のほか、業種によっては避けたほうが無難とされている品があります。

スナックやバーは、非日常の時間を提供する空間として時計を置かないお店もあるため、控えたほうがよいとされています。しかし、スタッフにとっては時間管理に役立つため喜ばれるケースも珍しくありません。

タブーの品を避けて贈るのは素敵な心遣いですが、相手によっては必要な品物である場合もあります。縁起を気にしすぎず、贈り先に合わせたお祝いの品を選びましょう。

まとめ

開店祝いとして花ギフトが選ばれるケースが多いですが、花以外の品を贈っても問題はありません。スタッフと楽しめる品・お店を彩る品・持っていたら重宝する実用品など選択肢は豊富にあります。

選択肢がありすぎて迷ったときは、観葉植物がおすすめです。中でもパキラは“発財樹”という別名を持っており、繁盛を願って渡せるため開店祝いに向いています。

頻繁にあるお祝いごとではないため難しく感じるかもしれませんが、大切なのは祝福することです。相手の業種や環境などに合わせて選び、お祝いや成功を願う気持ちを込めて贈りましょう。

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