観葉植物を育てるにあたって、「どんな土を使えば元気に育つのか」と悩んでいませんか。
土によって、観葉植物の育てやすさは大きく変わります。育てている植物の調子が悪い場合は、土が原因なのかもしれません。
そこで今回は、観葉植物の土について詳しく解説します。作り方や選び方、土の代わりになる素材についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
日々の生活に癒しを与えてくれる観葉植物を元気に育てるためにも、土選びや土作りにこだわってみましょう。
AND PLANTSでは、幾度の試作を経て完成した観葉植物専用土「AND PLANTS SOIL」を取り扱っています。観葉植物の成長や育てやすさを実感できる土となっているため、ぜひ使ってみてください。
[https://andplants.jp/products/andplantssoil-25l]観葉植物を育てるには土が重要
観葉植物を育てるには、土は非常に重要な要素です。多くの観葉植物は土に根を張り、土から水分を吸収しています。
そのため、土の環境が変わると葉の形や葉色、成長速度などが大きく変化することも。観葉植物に適していない土であれば、当然ながら生育もよくありません。
日当たりや水やり、風通しに注意していても、土の状態が悪ければ、観葉植物は思うように育たないでしょう。品種によっては、原産地の環境に似た土でないと全く育たないこともあります。
土の性質は、観葉植物の生育に大きな影響を与えるので、健康的に育てるためにもこだわってみてください。
観葉植物の土の選び方
観葉植物の土の選び方には、以下の6つのポイントがあります。
- 水はけ
- 通気性
- 土の粒度
- 硬さ
- 有機質の有無
- 見た目
それぞれ詳しく見ていきましょう。
水はけ
観葉植物の土を選ぶ際には、「水はけ」に注目してください。基本的に、多くの観葉植物は水がスッと抜ける土を好みます。
水やり後に、水が溜まっていたり鉢底から水が流れ切るのに時間がかかったりする土は、生育によくありません。根腐れしやすいため注意してください。
崩れた土や細かな屑や塵が多く混ざっていると、水はけが悪いです。観葉植物の土を選ぶ際には、「土が崩れていないか」「粉塵が入っていないか」などをチェックしましょう。
商品によっては、丁寧にふるいにかけられたり、崩れにくい土を使っていたりしますので、ぜひ注目して水はけのよい土を選んでみてください。
通気性
観葉植物の根は、水分を吸収するだけでなく呼吸もしています。そのため、通気性がないと根は呼吸ができずに腐る可能性が高いです。
土の粒が小さく均一であるほど、通気性が悪くなります。隙間なく粒が入ることで、空気の通り道がなくなるためです。
土の通気性は、水はけに大きく影響します。土の粒と粒の隙間を水が流れるので、通気性が良い土であるほど、水はけもよくなります。
ただし、通気性が良過ぎると土の乾燥が早い点には注意してください。土の乾燥が早くなるので、より水やりの頻度は多くなるでしょう。
観葉植物を植える土を選ぶ際は、土の通気性に注意すると根腐れの心配が少なくなるかもしれません。
土の粒度
観葉植物の土を選ぶ際は、土の粒度も確認しましょう。土の粒度とは、土を構成する土粒子(土一粒一粒)の分布状態のことです。
つまり、土の粒度が揃っているほど、隙間なく土の粒が入るため通気性や水はけは悪くなります。土の粒の大きさがバラバラであるほど、土に隙間ができやすく通気性や水はけが良いです。
市販されている観葉植物の土は、異なる土を配合して作られています。小粒の赤玉土や鹿沼土、軽石、バーク堆肥、腐葉土、くんたんなどです。
観葉植物の土を構成しているそれぞれの粒度が、「どの程度異なっているか」を見ると、水はけや通気性の目安になるでしょう。観葉植物の土を購入する際に、パッケージに水はけや通気性についての記載がない場合は、土の粒度を見て選んでみてください。
各メーカーから市販されている観葉植物の土は、それぞれ配合している土や比率が異なります。土の粒度まで確認すると、観葉植物の種類によって同じ土でも使い分けることも可能です。
硬さ
観葉植物の土を選ぶ際には、土の粒の硬さにも注目してください。観葉植物に限らず、草花や野菜の土にも使用されることの多い赤玉土には、「焼き赤玉土」「硬質赤玉土」などの種類があります。
土の粒が硬いほど、植物の生育はよくなります。土の粒が崩れる心配が少ないためです。長く使っても泥のようになったり、鉢底で目詰まりしにくくなります。
赤玉土だけではなく、鹿沼土や軽石にも硬さの異なる種類があるので、観葉植物の土の原材料をチェックしてみてください。「焼き」や「硬質」といった言葉の入った土を使った観葉植物の土は、より安心して使用できます。
有機質の有無
「観葉植物を育てたいけど、コバエの発生が怖い」といった方は、有機質の有無を確認してください。観葉植物の土には、腐葉土やバークなどの有機質を含んだものと含んでいないものがあります。
コバエは有機質に集まりやすい性質があるため、有機質の入っていない観葉植物の土を使うと、コバエが発生しにくいです。室内で安心して観葉植物を育てたい方は、選ぶ観葉植物の土が「有機質配合を含んでいるかどうか」をチェックしましょう。
ただし、有機質を含んでいない土は栄養がないため、観葉植物を大きく育てるためには、より多くの肥料を与える必要があります。また、土壌環境を整える微生物も住み着きにくいので、注意してください。
見た目
最後に、観葉植物の土の見た目も気にしてみましょう。せっかくお部屋に飾るのであれば、おしゃれに見える観葉植物の土がおすすめです。
「どのような種類の土を配合して作っているのか」「それぞれの配合率の違い」などによって、土の見た目は異なります。土色が白っぽかったり黒っぽかったりするため、植える観葉植物や鉢の印象にも影響を与えるでしょう。
観葉植物が健康的に育つことも重要ですが、おしゃれに飾りたい方は土の見た目にもこだわってみてください。
観葉植物には「AND PLANTS SOIL」がおすすめ
AND PLANTSでは、オリジナルの観葉植物用の土を取り扱っています。幾度の試作を経て完成した「AND PLANTS SOIL」の大きな特徴は、以下の4つです。
- 植物の生育に適した乾きやすさと、育てやすい保湿性の両立
- 株が安定しやすく植え替えの傷みが少ない
- 殺菌効果のある原料で、虫が住みにくい環境に
- 小鉢~大鉢・多肉植物・葉物・枝物のすべてで使用可能
主な配合原料は、ピートモスや焼赤玉土、鹿沼土、焼軽石、くんたん、ココハスク ダークピートなど。元肥も配合しており、初めて観葉植物を育てる方も安心して使用できます。
観葉植物の植え替えや、鉢に土を足したい時に、ぜひ使ってみてください。
[https://andplants.jp/products/andplantssoil-25l]観葉植物の土の作り方
市販の観葉植物の土で育てるのも良いですが、オリジナルで作りたい方も多いと思います。観葉植物の土の作り方は以下の通りです。
- 配合に必要な土を準備する
- ムラなく混ぜ合わせる
- ふるいにかける
- 元肥を混ぜる
- 市販の観葉植物の土をアレンジするのもアリ
オリジナル観葉植物の土を作るメリットは、育てる場所の環境に合わせたり品種によって配合を変えたりすることが簡単である点です。
また、多くの観葉植物を育てている方は、オリジナルで観葉植物の土を作った方が価格を抑えることができます。作り方をそれぞれ見ていきましょう。
配合に必要な土を準備する
観葉植物の土の作り方の第一歩は、「配合に必要な土を準備する」です。園芸店やホームセンターなどでは、赤玉土や鹿沼土、腐葉土などの単一の土も販売されています。
観葉植物に使う基本的な無機質用土であれば、以下の配合で混ぜてみてください。
- 赤玉土:6
- 鹿沼土:2
- 軽石:2
育てているうちに土が崩れて、通気性や水はけが悪くなることを考えると、それぞれ硬質や焼いているものを使うと良いでしょう。観葉植物を育てる環境やご自身の生活サイクルに合わせて、上記の基本的な無機質用土を改良してみてください。
水はけをよくするために軽石の量を増やしたり、生育を促すために腐葉土を1~2割追加したりします。少しずつ配合する土や量を変えていくと、生育の違いを実感できるでしょう。
ムラなく混ぜ合わせる
配合する土や量を決めて準備したら、ムラなく混ぜ合わせましょう。混ぜ合わせて作った土にムラがあると、部分的に水はけや通気性が悪くなる可能性があります。
鉢の大きさにもよりますが、鉢底に赤玉土の比率が多くなれば、鉢底だけが土が乾かない状態になりやすいです。鉢の中心部に軽石の比率が多ければ、中心部だけ通気性がよく根が乾きやすくなるかもしれません。
土壌内の環境も安定しにくくなり、観葉植物の生育に悪影響を与えるので、ムラなく均一に混ぜ合わせてください。
ふるいにかける
土を混ぜ合わせたら、ふるいにかけて粉塵や屑を取り除いてください。ふるいは混ぜ合わせた後でも、混ぜ合わせる前でも構いません。
重要なポイントは、土の粒が潰れて出きた粉塵や屑を取り除くことです。粉塵や屑も含んだ状態で、観葉植物を植えると、水はけや通気性悪化の原因になります。
植え替え後にたっぷりと水やりしても、すべての粉塵や屑は水で流しきれません。土の中に残った粉塵や屑は、いずれ鉢底で泥のような塊を形成します。
結果、鉢底穴で目詰まりを起こしたり、土の粒同士の隙間に溜まり通気性も悪化させるでしょう。細かいふるいで、粉塵や屑を取り除いてください。
元肥を混ぜる
オリジナルで混ぜ合わせた土をふるいにかけて、粉塵や屑を取り除いた後は、元肥を混ぜれば完成です。
無機質用土として使用したい場合は、化学肥料の元肥を混ぜ合わせます。生育をより促したい場合は、有機質の元肥を混ぜ合わせると良いでしょう。
元肥を混ぜる量は、肥料の種類によって異なります。使用する肥料の注意点や使用方法を確認してください。
[https://andplants.jp/products/basefertilizer]市販の観葉植物の土をアレンジするのもアリ
オリジナルの観葉植物の土作りは、市販の観葉植物の土をアレンジするのもアリです。一から土を準備して混ぜ合わせるよりも、簡単に作れます。
完成している土に赤玉土を足して、保水性や保肥性を高めるのも良いでしょう。水はけを良くしたい場合は、小粒の軽石を1~2割混ぜ合わせるのもよいかもしれません。
ちょっとしたアレンジで、使っている市販の観葉植物の土が使いやすくなることも多いです。育てている品種や環境に合わせて、ぜひアレンジしてみてください。
観葉植物の土の作り方のコツ
観葉植物の土の作り方のコツを2つ紹介します。
- 観葉植物のタイプを考える
- 生活スタイルに合わせて作る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
観葉植物のタイプを考える
観葉植物の土を作るコツは、植える観葉植物のタイプを考えることです。多肉質な葉や茎などを持つ観葉植物は、土が常に湿っているような環境を嫌います。
そのため、水はけが良くなるように鹿沼土や軽石の量を多く混ぜ合わせると育てやすい土になるでしょう。また、生育旺盛で根からの吸水力の強い観葉植物には赤玉土を多めに混ぜ合わせると良いです。
観葉植物のタイプを考えると、その植物にぴったりの土を作りやすくなります。
生活スタイルに合わせて作る
オリジナルで観葉植物の土を作り慣れてくると、ご自身の生活スタイルに合わせて作ってみてはいかがでしょうか。土にはそれぞれ保水性や排水性、保肥性といった性質があります。
つい観葉植物に水やりしすぎてしまう方は、水はけが良いように排水性の高い鹿沼土や軽石を多く混ぜると管理しやすいです。また、毎日が忙しくて水やりを忘れやすい方は、保水性の高い赤玉土を混ぜると水切れしにくいかもしれません。
土の性質を理解して組み合わせることで、市販の観葉植物の土より育てやすくなるでしょう。ぜひ、ご自身の生活スタイルに合ったオリジナル観葉植物の土を作ってみてください。
土の代わり|観葉植物が育つ素材
観葉植物は土栽培以外に、水耕栽培でも育てられる種類が多くあります。土の代わりになる素材を紹介します。
- 無機物素材
- パフカル
それぞれ詳しく見ていきましょう。
関連記事:観葉植物の水耕栽培|種類と育て方
無機物素材
無機物素材とは、鉱物や人工物など自然界の生命活動に関与しない物質のことをさします。無機物は有機物と違い、虫の発生の原因にならない清潔な用土です。
土の代わりによく使用される無機物素材には、以下の5つがあります。
- オアシス
- ハイドロコーン(ハイドロボール)
- エコ杉
- 炭
- ピュアライト
オアシスは、生花アレンジメントで利用される吸水スポンジです。観葉植物を挿し木して発根させれば、そのまま土の代用として育てられます。
ハイドロコーン(ハイドロボール)は、粘土を高温で焼き発泡させたボール状の小さなレンガです。無数の小さな空洞が通気性を確保するため、根にとって良い環境を作ります。
エコ杉は杉の間伐材をチップ状にさせ、土壌バクテリアを付着させたもの。炭は樹木を焼き上げて細かく砕いたものです。
ピュアライトは、島根県産のゼオライトのことをさします。非常に微細な空洞構造を持つ天然鉱石で、脱臭や水質浄化作用なども持ち合わせるため、水耕栽培に特におすすめです。
パフカル
パフカルとは、サントリーが独自に開発した土に代わる新素材です。植物の根に、水と空気を理想的なバランスで供給できます。
パフカルは成型されているため土のようにボロボロと崩れず、部屋を汚すことはありません。重量は水を含んだ状態で土の約半分と軽量であるため移動も簡単です。
保水能力が高く、下から上まで均一に保水するため、観葉植物の生育に効果があります。土のように使用でき、土よりも水やり頻度が少なくタイミングもわかりやすいです。
AND PLANTSでは、クリアプランツとしてパフカルを使用した商品を取り扱っています。また、パフカルを細かく砕いたパフカルチップも取り扱っていますので、ぜひ土の代用品として利用してみてはいかがでしょうか。
[https://andplants.jp/products/pafcalchips]観葉植物の土に関してよくある質問
最後に、観葉植物の土に関してよくある質問についてお答えします。
- 観葉植物の土にカビが生えたらどうしたらいい?
- 室内におすすめの観葉植物の土は?
- 100均一の土でも観葉植物は育つ?
- 観葉植物の土に腐葉土を使わなくても大丈夫?
- 観葉植物は鹿沼土だけでも育つ?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
観葉植物の土にカビが生えたらどうしたらいい?
観葉植物の土にカビが生えた場合は、植え替えをおすすめします。カビにはさまざまな種類があるため、カビが原因で観葉植物が枯れるとは言えません。
特に、白色をしたカビは観葉植物にとって有害であることは少ないです。ただし、黒色や濃い青色をしたカビは、土壌環境を悪くするため、注意しなければなりません。
そもそも土にカビが生えるという場合は、水のやりすぎや土の劣化が原因で起きている可能性があります。そのため、根鉢を取り出して根の状態を確認した後、新しい土で植え替えをした方が安心です。
植え替えについて詳しく知りたい方は「観葉植物の植え替え|適切な時期や方法について」を参考にしてみてください。
室内におすすめの観葉植物の土は?
室内におすすめの土は「AND PLANTS SOIL」「INLIVING 観葉植物の土」です。
「AND PLANTS SOIL」は、どの観葉植物にも安心して使えて、初心者でも育てやすいように適度な乾きやすさと保湿性を保てます。「INLIVING 観葉植物の土」は有機質無配合の土です。
さらに、水はけや通気性が良く、雑菌の繁殖を抑える水質浄化作用を強化した配合で作っています。室内でコバエが出てくるのが不安な方におすすめです。
100均一の土でも観葉植物は育つ?
100均一の土でも観葉植物は育ちます。しかし、発酵不十分な腐葉土やたい肥が混ざっていることがあるため、臭いが強かったりコバエがわいたりする可能性が高いです。
100均一の土に新しく植え替えても、土が崩れやすいためよい状態は長く続きません。土が崩れて水はけが悪くなってきたら、すぐに植え替えをした方が安心です。
100均一の土は、観葉植物を育てるうえでトラブルになりやすいので、購入しないようにしましょう。園芸店やホームセンター、通販などで観葉植物専用の土を購入して育ててください。
観葉植物の土に腐葉土を使わなくても大丈夫?
観葉植物の土に腐葉土は使わなくても大丈夫です。植物を育てるのに、腐葉土が絶対に必要ということはありません。
特に水耕栽培でも育てられる品種が多い観葉植物は、腐葉土やたい肥などの有機質が入っていない無機質用土でも立派に育ちます。
コバエの発生が不安な方は、腐葉土をはじめとした有機質は使わないようにして育ててみてください。
観葉植物は鹿沼土だけでも育つ?
観葉植物は鹿沼土だけでも育ちます。ただし、鹿沼土はpH5.0程度の酸性土壌なので、アルカリ性を好む観葉植物には不向きです。
多くの観葉植物はpH6.0~6.5程度の弱アルカリ性の土を好みます。鹿沼土は、比べるとやや酸性度が強いですが、枯れるほどの強さではないため安心してください。
鹿沼土だけで育てた場合は、酸性度よりも水はけが良過ぎる点や肥料成分を土に留める保肥性が少ない点に注意してください。そのため、観葉植物を育てる場合は、鹿沼土だけでなく、赤玉土や軽石などの他の土も混ぜ合わせた方が安心です。
まとめ
観葉植物の土についてお話させていただきました。観葉植物を元気に育てるためには、土は重要な要素です。
希少な観葉植物であっても、土が悪かったり生育に適していなかったりすると、すぐに枯れる恐れがあります。さまざまな観葉植物の土が販売されているからこそ、植える植物にあった土を紹介したポイントを参考にして、選んでみてください。
観葉植物を育てることに慣れてきたら、ぜひオリジナルの土も作ってみましょう。新しい面白さに出会えるかもしれません。
初めて観葉植物を育てる方は、まずはAND PLANTSが作った土で育ててみませんか。
[https://andplants.jp/products/andplantssoil-25l]