住まいをおしゃれに格上げしてくれる観葉植物。グリーンに心を落ち着かせる人も多いのではないでしょうか。 実は観葉植物には、色鮮やかな葉や花をつけるタイプも多く存在します。
中には「カラーリーフ」とも呼ばれる品種があり、インテリア性に優れているので一つあるだけで素敵な空間に様変わり。 今回は、赤い葉や花をもつ観葉植物の魅力を解説しつつ、飾り方や育て方についても紹介していきます。
「周りとは違ったおしゃれな観葉植物が欲しい」「どうすればよりおしゃれに飾れるのか」といったのを知りたい方にピッタリの内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。
赤い葉っぱをもつ観葉植物の名前
それではさっそく赤い葉をもつ観葉植物をまとめましたので、下記をご覧ください。
- コルジリネ・レッドスター
- アンスリウム
- ストロマンテ・トリオスター
- ドラセナ・コンシンネ
「赤」といっても幅は広いので、きっとお気に入りのものを見つけられるでしょう。
①コルジリネ・レッドスター|もともと赤い葉をもつ
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | -5℃くらいまで耐えられる |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら(屋外であればほぼ毎日) 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
コルジリネ・レッドスターは、モダンな雰囲気があるインテリア性の高い観葉植物です。リビングや書斎・寝室などどこに置いても絵になるので、おしゃれが好きな方にも適しています。もともと赤い葉をつけていて、色が深く大人っぽいです。
耐寒性があるので、関東甲信越であれば庭木にもいいかもしれません。品の良いカラーリーフが、存在感を放つでしょう。
また、葉っぱが鋭いことから風水では邪気を払う効果も。玄関の外などに置いておけば、悪い気を断ち良い気を私たちにもたらしてくれます。運気を一新したい際に、一つあると心強いかもしれません。
[https://andplants.jp/collections/cordylineaustralis] コルジリネ・レッドスターの育て方はこちら②アンスリウム|赤い花のような“仏炎苞”をもつ
日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
アンスリウムは、熱帯原産のトロピカルな観葉植物です。赤いハート型の仏炎苞が特徴的で、風水では恋愛運や結婚運をアップしてくれます。玄関などに飾れば良縁を引き寄せてくれるかもしれません。
花言葉は「情熱」。赤い仏炎苞を楽しめるアンスリウムは、情熱的な方や感情表現豊かな方へのギフトとしておすすめです。ちょっとしたお祝いごとなどにもよいでしょう。
日陰でも成長してくれるので、日当たりが確保できなくても安心して育てられます。少し手間になりますが、定期的に日光浴をさせると失敗しにくいです。
[https://andplants.jp/collections/anthurium] アンスリウムの育て方はこちら③ストロマンテ・トリオスター|表と裏で色が異なる
日当たり | 明るい日陰になる場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏秋:土の表面が乾いてから 冬:土の中が乾いてから |
ストロマンテ・トリオスターは、トリコロールの鮮やかな色合いが美しい観葉植物。カラーバランスに優れているので、インテリア性の高いものを探している方におすすめです。
和名では「ウラベニショウ」と呼ばれており、葉裏が赤紫色をしていることから名付けられました。表と裏で色が異なるため、とても興味深い植物です。
置き場所によっては高さが1m以上になる場合があるので、サイズ感をイメージしてディスプレイしましょう。 また、熱帯地域が原産なため冬がやや苦手です。
特に冬場は、窓際付近に置いていると冷気でダメージを受ける可能性があるので、なるべく距離を置いて管理します。
[https://andplants.jp/collections/stromanthetriostar] ストロマンテ・トリオスターの育て方はこちら④ドラセナ・コンシンネ|葉に赤紫色の緑をもつ
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
ドラセナ・コンシンネは、針のようにチクチクとした姿をしているユニークな観葉植物です。遠くから鑑賞していると気づきにくいですが、近くで見ると赤紫色の個性的な葉がついています。色に奥行きが出ていて、見る人を魅了させる存在。
葉っぱ一枚一枚は薄く繊細ですが、幹はしっかりと丈夫で乾燥にも強いです。初心者にも適していますし、インテリア性も高いのでおしゃれが好きな方にもおすすめします。
寒さにはあまり強くないので、冬の置き場所にだけは注意が必要です。窓際から離れた場所で管理をすると、無事に冬越しができます。
また、葉っぱがシャープで鋭いことから、風水では悪い気を寄せ付けず良い気を呼び込むとされています。そのため、玄関などに飾るのがよいでしょう。
[https://andplants.jp/collections/doracaenaconsinna] ドラセナ・コンシンネの育て方はこちら赤い葉以外の鮮やかな花が咲く観葉植物
観葉植物には個性的な葉だけではなく、美しい花を咲かせるものも多いです。ここでは、鮮やかな花を咲かせる植物を紹介します。
- ストレリチア・レギネ
- オーガスタ
- オリーブ
順を追って見ていきましょう。
⑤ストレリチア・レギネ|極楽鳥のような花が咲く
日当たり | 明るい日陰 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の中が乾いてから3〜4日後 |
ストレリチア・レギネは、オレンジ色の花がパプアニューギニアに生息している極楽鳥に似ているため「極楽鳥花」とも呼ばれている観葉植物です。
「すべてを手に入れる」「輝かしい未来」といった花言葉をもっており、新築祝いや開店祝いなどの贈り物にも適しています。
インテリア性が高いものは繊細そうな印象がありますが、実は葉っぱが多肉質で乾燥に強く、お水やりの管理が容易です。そのため、初心者の方にもおすすめできます。
風水では葉っぱも上に向いていることから、気持ちを前向きに保ち良い気を私たちに運んでくれると言われています。玄関やリビング、寝室などに置くことで今よりずっと健やかに暮らしていけるでしょう。
[https://andplants.jp/collections/strelitziareginae] ストレリチア・レギネの育て方はこちら⑥オーガスタ|白い鳥のような花が咲く
日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の中が乾いてから3〜4日後 |
オーガスタは、リゾート感たっぷりの雰囲気がある観葉植物です。トロピカルな葉っぱが存在感を放っているので、おしゃれなインテリアコーディネートに合わせるのもよいですね。
ストレリチア・レギネとよく間違えられますが、オーガスタは「ストレリチア・ニコライ」という別名があり、花の色は白色です。花の色が異なるのを覚えておくといいです。
秋冬の気温が下がる時期では、成長スピードが緩やかになります。寒くなる時期に合わせてお水やりの頻度を減らすのがおすすめです。乾燥に強いので、特に秋冬はそこまで水を求めなくなります。
メリハリをつけて管理をすれば育てるのは難しくないので、初心者の方にも適しています。一つで絵になるような観葉植物を探しているなら、オーガスタはピッタリと言えるでしょう。
[https://andplants.jp/collections/birdofparadisetree] オーガスタの育て方はこちら⑦オリーブの木|白くて小さな花が咲く
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | マイナス3〜5℃まで耐えられる |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の中が乾いてから5日後 |
オリーブは「平和の象徴」とも呼ばれる幸せを運んでくれる観葉植物です。枝を剪定すると、剪定した箇所から白く可憐な花をつけます。毎年花を咲かせたいなら、適宜剪定をすることが必要です。
お世話もしやすく、屋外で管理する場合は特に難しいお手入れはいりません。ただし、湿気が続く状態が苦手なのでお水のあげすぎには気をつけるとよいでしょう。
また、シンボルツリーを探している方にもおすすめです。スペースが空いているなら、地植えでの管理もよいかもしれません。大きく生長していくので整えるのを忘れないようにしてください。
[https://andplants.jp/collections/olive] オリーブの木の育て方はこちら観葉植物のメリットとは
観葉植物には以下3つのメリットがあります。
- 風水的に運気がアップする
- インテリアとしてお部屋を彩ってくれる
- 素敵な贈り物になる
では、それぞれ見ていきましょう。
関連記事:観葉植物の効果|メリットや注意点について
風水的に運気がアップする
観葉植物には風水効果があるとされていて、葉の形や向きなどによって運気が異なるそうです。
たとえば、葉が上向きで鋭いものは邪気を払う効果があり、私たちにポジティブな運気を運んでくれます。オリーブやドラセナ・コンシンネなどです。
一方、下向きで丸いものはリラックス効果をもたらし、人付き合いを円滑にすると言われています。フィカス・ウンベラータやエバーフレッシュなど。
植物によって、もっている運気が異なるので「自分自身が今どういった運気を高めたいのか」をあらかじめ決めておくのがいいでしょう。
関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ
インテリアとしてお部屋を彩ってくれる
観葉植物はどれも葉や樹形が異なるので、インテリア性が高くお部屋の雰囲気を変えてくれる存在です。
今回紹介した赤い葉をつける植物を置くのもいいですし、小型サイズのものを複数置いてボリューム感のあるコーディネートを演出するのもアリ。
また、家具や雑貨などと組み合わせると、自分だけのおしゃれな部屋を実現することも可能です。総合的に考えると、誰とも被らない素敵な空間を作れるのではないでしょうか。想像するだけでも楽しみですよね。
一気に変えるのはなかなか難しいかと思いますので、まずは少しずつ行動してみましょう。
素敵な贈り物になる
観葉植物は、友だちや大切な人へのお祝いの贈り物として適しています。素敵な花言葉をもっているので、たとえば開店祝い・退職祝い・結婚祝いなどのギフトシーンにもおすすめです。
かっこいい姿・育てやすい植物もたくさんあるため、おしゃれが好きな人、これから植物を始めたい人にもいかがでしょうか。
とはいっても植物は生き物なので、贈り相手が迷惑と感じないか、置き場所はあるのかといったことは事前に把握しておく必要があります。
関連記事:贈り物に適した観葉植物|ギフトシーン別におすすめを紹介
観葉植物をおしゃれに飾る方法
3つのインテリアコーディネートを紹介します。
- 観葉植物を壁掛けにする
- 観葉植物を天井に吊るす
- 赤い葉をもつ観葉植物をアクセントにする
真似できるものから取り入れて、自分なりのアレンジを加えていきましょう。
観葉植物を壁掛けにする
引用:https://www.instagram.com/and.cil.botanical/最近では、壁に取り付けられる家具があります。上手く活用すれば観葉植物を壁にディスプレイできるので、いつもとは違った空間をつくることが可能です。
デッドスペースを余すことなく使用できますし、小型の植物でも存在感を演出できるのでよいかもしれません。
壁掛けを行う場所によっては、日当たりや風通しを確保できない可能性もあるので、定期的に日光浴をさせるとよいです。室内でサーキュレーターを回すのも効果があります。
観葉植物を天井に吊るす
引用:https://www.instagram.com/o4ka15.nno710/
天井に観葉植物を吊るすのも非日常感があって素敵です。
住まいによっては少し難しいかもしれませんが、フックなどを活用して観葉植物を吊るします。天井が難しければ、備え付けのレールや突っ張り棒を応用するのもアリです。
植物が揺れている姿を見ると動きがあって楽しめますし、より近い距離で癒しと安らぎが感じられます。
そして、喜ばしいのは私たちだけではありません。植物にとってもメリットが大きく、空気に触れる面積が増えるため、ただ置いているときよりも風通しを感じることができます。
風通しを感じられれば、よりすこやかに生長が可能に。飾り方を工夫すれば、植物の暮らしを豊かにすることができるのです。
赤い葉をもつ観葉植物をアクセントにする
引用:https://www.instagram.com/e_green_h/
観葉植物は緑色のイメージがありますが、他の色と組み合わせれば、色彩に奥行きを持たせることが可能です。特に今回の記事でも取り上げたコルジリネ・レッドスターは、上品な赤色であるため高級感をもたらしてくれます。
「赤色」は単体で使用すると強すぎるディスプレイになりがちです。しかし、他の植物に混ぜれば調和されるのでバランスがとりやすくなります。上級者のディスプレイとも言えるでしょう。
色の組み合わせは「3色前後」に抑えるとまとまりやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
観葉植物の適切な育て方
観葉植物は生き物なので、ただ置いただけでは枯れてしまいます。しかし、適切な育て方を知っておけばある意味一生ものになることも。まずは以下をご覧ください。
- 植物によって日当たりを変える
- 風通しの良い場所に置く
- 水やりは土が乾いてから行う
- 害虫ができないように対策する
それでは見ていきましょう。
植物によって日当たりを変える
観葉植物は、日光を浴びて光合成を行い生長していきますが、植物によって日当たりの好みは異なります。
たとえば、オリーブは直射日光下の強い光を好みますが、アンスリウムは直射日光を避けるのがいいです。強い日差しには耐えられないため、葉焼けを起こす可能性があるから。
「日当たりの良い置き場所」といっても植物の性質が異なるので、日当たりを変える必要があります。
とはいっても環境に次第に馴染むこともあるため、まずは一度決めて場所で様子見をしてみるのが得策です。加えて、真夏の直射日光だけ避けるようにすれば問題ないでしょう。
風通しの良い場所に置く
観葉植物はもともと外の環境で育っている生き物なので、風通しの良い場所を好みます。適度に風通しがあるからこそ、丈夫な樹形に育ち、生長をしているのです。逆を言えば、風通しが無いと弱い株になってしまいます。
屋内で育てている場合は、定期的にベランダや玄関の外などに出して風にさらすのが大切です。サーキュレーターを活用して、部屋に風をつくるのも効果的。4〜10月くらいであれば、屋外で管理するのもいいかもしれません。
毎日は難しくても1週間に2〜3回ほど、風通しの良い場所に置くのをおすすめします。
関連記事:観葉植物の風通し|大切な理由と悪いときの対策について
水やりは土が乾いてから行う
お水やりは土が完全に乾いてから行います。土が湿っている状態であれば、水を求めていないためまだ与えなくていいからです。
乾き具合の確認方法としては、指で土を触ってチェックするのがおすすめ。湿っていれば指に土がつきますし、乾いていれば土がつきません。初心者の方でもわかりやすく、乾き具合を簡単に確認できる方法です。
お水やりはメリハリがとても大切であるため「あげる際はしっかりとあげ、あげないときは乾くまであげない」のを意識していきましょう。
害虫ができないように対策する
観葉植物に虫ができないように対策をするのも重要です。具体的には以下の通り。
- 葉水を行う
- 市販の薬を活用する
- 受け皿に水はためない
- 風通しの良い場所に置く
- 日当たりの良い場所に置く
育て方と被っている対策もありますが、適切な育て方が害虫対策につながると言っても過言ではありません。
日当たりや風通しをきちんと確保して、観葉植物にとって過ごしやすい環境を提供すること。葉っぱをきれいに保つのも大切です。 忘れがちですが、受け皿の水は捨てるようにしましょう。
特に屋外で管理している場合は、たまっている水に害虫が卵を落としていく可能性もあります。 市販の薬を活用するのも効果的ですが、薬頼りになるのもあまりよくないので、まずは環境を整えるのがおすすめです。
まとめ
赤い葉や他の色を取り入れることで、観葉植物の楽しみ方に奥行きが出ます。置く場所や飾り方もある程度の目安はありますが、厳密なルールがあるわけではないので「自分らしさ」を活かしてみてはいかがでしょうか。
ただし、観葉植物は生き物であるため、元気に生長しているからこそインテリアに応用できるものです。正しい育て方をきちんと学ぶことを求められます。
AND PLANTSでは育て方に関する記事もたくさん載せているので、他の記事にも目を通して観葉植物に対する知見を深めていきましょう。