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自分に嘘をつかない。 子育て中フリーランス夫婦のゆとりある生き方。 DATE : 2022.02.02
LIFESTYLE

自分に嘘をつかない。 子育て中フリーランス夫婦のゆとりある生き方。

0歳と1歳の子育て中ながら、株式会社takibiとして二人で事業もしている二本松航さん、二本松マナカさん。

お二人が住むのは平塚にある、暖かい日が差し込む一軒家。こだわりのインテリアやフリーランスになった経緯など、ざっくばらんにお聞きした。

二本松航さん

1989年生まれ。大学卒業後に2度の会社員生活を経て、フリーランスとして活動。現在は法人化し、株式会社takibi代表。メディア運営業と不動産賃貸業を行う。

 

二本松マナカさん

1990年生まれ。学童保育の先生として活動したのち、フリーランスに。WEBデザイナー/イラストレーター(ポートフォリオサイト)。

 

古い家を一から手直し。子育て中を感じさせない、DIY部屋。

− DIYをたくさんしているとお聞きしたのですが、どのあたりがDIYしたところなんですか?

 

航さん:リビングの壁を全部塗ったり、元々剥がれていた廊下の床を土が見える状態まで全部めくってフローリングを貼り直したり。結構しましたね。

 

制作途中の壁。ランダムに木のタイルを貼るための下地としてペンキを塗ったのが、意外と気に入りそのままに。 

フローリングを全て自分たちで張り替えた、お気に入りの廊下。

マナカさん:剥がれてたり、穴が空いたり、最初はとにかく家がボロボロでした。今はちょうどトイレに珪藻土を塗ってるところです。まだまだ途中なんですけど。

 

− いいですね。リビングの壁の暗い青と木の色とがすごい合っていて、おしゃれに見えます。これは壁にそのまま塗ったんですよね?

 

マナカさん:そうです。ペンキを直接塗りました。壁紙を貼るとかより、ペンキで塗るのが一番簡単な気がします。友達3~4人と一緒に塗ったので、楽しかったですね。

よく見るとわかるペンキの塗りむらも、DIYならではの味。

マナカさん:あと、ウッドデッキも作りました。

最初はここはただの畑で、家庭菜園をするか迷ったんですけど「多分できないだろう」ってなって。じゃあウッドデッキにしようと思って作りました。

机も頑張って一から作りました。フローリングの余りを一番上の天板にして。下の部分も根太を切って作りました。簡単に作った物だったり、最初から汚れてる物なんで、雨晒しでもいいかなって思ってここに置いてます。

DIYした自作のウッドデッキ

古い物をもっと良くするというコンセプトに惹かれて購入した椅子と、DIYした机。最初から作ったものなので雨晒しでも気にしない。

− いい雰囲気ですよね。ここでは何をするんですか?

 

航さん:ご飯食べたり、本読んだり、子供を抱っこしてゆっくりしたりですね。夜に二人でのんびりしたこととかもありました。

車とかもうまく使うとたくさん座れるんで、パーティーとかもできちゃいますね。意外と周りに家がないんで音とかもそんなに気にならないですし。

車のトランクを開けるとウッドデッキと繋がる。

− 日の光もたくさん入って元気が出そうですね。色々とDIYしてると思いますが、コンセプトとかテーマとかはあるんですか?

 

航さん:あんまないかもしれないですね。でも色味とか雰囲気とかは、ナチュラルな感じにはしてます。ナチュラルとグリーンって感じだと思います。

テーマっぽいテーマを持っている訳ではなくって、お互いの「こんな感じがいいよね」っていうビジュアルの好き嫌いは共通している気がします。

 

マナカさん:そうですね。

 

− なるほど。家は全て素敵なんですけど、特に一番気に入ってる場所などはありますか?

 

マナカさん:わかりやすく、あのグリーンエリアは好きですね。

この流木もそこの海で拾ってきたんですよ。

暖かい日が差し込む植物エリア

近くの海で拾ってきた流木に吊るされたコウモリラン。

マナカさん:あとは、夏に廊下で寝っ転がったりするのはめっちゃ良かったです。

 

航さん:廊下は愛せるね。

和室の隣にあるコンパクトな仕事スペース。座ると子供が泣いてしまうため、抱っこ紐を巻いて使えるスタンディングデスクを採用。

− 最初家に入った時の感覚として、子供がいるのにそれをあまり感じさせない家だなと思ったんですよ。子育て中ならではの苦悩や工夫はありますか?

 

航さん:子供がいる上でどうインテリアを作るか、っていうのはすごい悩みますね。子供が壊したりしないか、危なくないか、とか。

 

マナカさん:ベビーゲートをたくさん置いたり、よくある防音マットを敷いたり、子供用の部屋にすればするほどどうしてもオシャレとはかけ離れていく感じがあって。そこはうまくやれないかなとは考えてます。

 

航さん:そういう意味では、和室は割と捨ててますね。子供専用ではないんですけど、子供がいる時間とかはおもちゃとかがグチャーって。

子供のおもちゃ類がまとめられた和室

− なるほど。お子さんが植物をいじったりはしないんですか?

 

マナカさん:土遊びとかが1歳ぐらいの頃からありましたね。「だめだよ」って言葉がわかるようになるまでの間。

でももう半分諦めてます。土をどこに撒かれようが気にしない。寛容な気持ちが大事ですね。掃除してくれるのはお掃除ロボットですし。あれには精神的に助けられてます。どれだけ汚れても何も気にならない。

 

航さん:「家は消耗品」って名言がありますしね。

− この家に住もうと思った決め手はありましたか?

 

航さん:DIYできるってことが大きかったですね。

あとは、子供がいると一戸建ての方が全然やりやすいです。

 

マナカ:やっぱり走ったり、飛び跳ねたり、わーッと泣いたり、笑ったりとかでうるさいですから。子供って意味もなくジャンプするんですよ(笑)。なので、こっちに来て良かったなっていうのはすごいあります。

常に笑顔の暖(だん)君

航さん:あとはご近所同士のコミュニティも面白いです。

この辺に住んでいる15人くらいのコミュニティがあって。会社員もいるんですけど、フリーランスとか、アーティストとか、作家さんとかもいて。みんなで色々な物をシェアしてます。

 

マナカさん:そのコミュニティの影響はすごい大きいですね。みんなオシャレなんです。画家の人からワークショップで作った絵をもらったり、インテリア好きの人からソファーを譲ってもらったり。みんなが自分の得意を生かして、それをシェアしてくれる感じがありますね。

インテリア好きの知人に譲ってもらったソファと、革作家の知人に作ってもらった二人のお子様それぞれへのぬいぐるみ。

大切なことは、”愛せる”こと。部屋に溢れる手作りのものたち。

− 部屋にはものがたくさん飾られてますよね。

 

航さん:そうですね。友達が作ったものとかが多いですね。DIYもそうですけど、友達とか近しい人がつくってくれたものとかはすごい嬉くて。

鞄・鉢カバー・時計・写真・絵画など、全て友人がつくったもの。

マナカさん作のトリケラトプス。「manazo」のサイン入り。

航さん:この大きな絵は僕が描きました。

もともとアートはすごい苦手で、全然やったことがなかったんですけど憧れはあって、やってみたい、余白を持ち込みたい、っていう気持ちがずっとありました。

なので、友達が遊びでやってる「やってみた展」っていうのに僕も勝手に乗っかって描いてみました。

絵的にはどうかわからないですけど、自分的にはすごい趣があるし、気持ちは乗っている絵ですね。

航さんが描いた油絵。未知であったアートへの挑戦として、「光」をテーマに最初から最後まで目をつぶりながら制作した。

− すごいですね。家全体に、自分が作ったものとか友達がつくったものが多くあるんですね。

 

マナカさん:やっぱ手作りのものに最近価値を感じてます。その人のことを思い出したりもするし、愛着も湧きます。

 

航さん:愛着湧きますね。機能的な価値ってぶっちゃけそんなに変わんないと思ってて。なのであとは自分のテンションが上がるとか、持ってて気持ちいいとかの部分。だったら、メーカー品よりも手作りのものの方が愛せるっていうのはすごい感じています。

家のDIYも、安いからっていうのももちろんあるんですけど、自分達で作った方が楽しいし思い入れもあって愛せますね。

 

− 観葉植物も多く置いてありますね。

 

マナカさん:そうですね。買い物とかに行くときに花屋さんにはちょこちょこ寄るようにしてて、その時に「これいいな」って思ったものをお迎えしています。

グリーンが部屋にあるのはすごい良いです。インテリアの邪魔をしないし、おしゃれになるし、気分も上がるし。この家の古さも、逆に味になる感じがありますね。

ペペロミオイデス

会社員として2度体調を崩しフリーランスに。仕事も子育ても、無理をしすぎない生き方。

− 今お二人はどのような仕事をされてるんですか?

 

航さん:今は二人で法人を作って、WEBメディアの運用と不動産の賃貸業、あとはWEB制作をしています。

不動産業としては、大家として2軒の家を持ってます。千葉に1軒と、神奈川の三浦市に1軒。これはWEBだけだと怖いなって思って始めました。5年後、10年後に今のWEBの仕事をやってるとは思えないので、太古から伝わるビジネスをやってます。

 

マナカさん:私がWEB制作周りを担当してます。肩書きとしてはWEBデザイナーとかイラストレーターですね。最近はそれに加えて動画編集もやってます。

 

− そうなんですね。二人で会社をされてて、いわゆる普通の人とは違うお仕事をされていると思うんですが、勤務時間などはどのような働き方をされているんですか?

 

航さん:それが実は、月曜-金曜の、9時-17時なんです。子供がいたら仕事にならないので、どうしても保育園次第の働き方になりますね。保育園が会社員仕様だから、僕たちの働き方も会社員仕様です。

 

マナカさん:子供がいると、ずーっと「ママー!パパー!」って感じです。車を机から落とすと「おっとっとっと」って言わないと気が済まないんですよ。それを2時間やるみたいな感じです(笑)。

− 今の仕事にたどり着いたのはどのような経緯があるんですか?

 

航さん:新卒で人材系の広告の会社に入って営業をしていました。ただ会社文化や組織の感じに合わず、半年くらいで体調を崩しまして。朝起きられない、布団から出られない、靴下を履いて「靴下履けた」って涙する、みたいな。

それでそこを辞め、転職サイトの人材営業をやりました。ただ、そこも2,3ヶ月で同じように体調を崩して。ボタンを閉められなくなったり。

それでどうしようって思った末に、会社員で2回ダメだったからフリーランスでやればいいやと思ってなってみたら、めちゃめちゃハマりました。

最初はWEBライターから始め、編集やSEO、マーケティングに携わるようになっていって。人や自分のサイトを運営したり。少しずつキャリアアップしつつ、不動産などにも幅を広げつつ、法人化しつつ、今がありますね。

 

− なるほど。ありがとうございます。それではマナカさんは?

 

マナカさん:私は新卒で民間の学童保育の会社に入って、学童の先生として小学生とドッヂボールするのが仕事、っていうのを5年間やってました。

その間に、彼氏が会社員で崩れていく姿と、そこからフリーランスになって一気に変わっていく姿を身近で見て、フリーランスの働き方にすごい興味を持つようになりました。

学童保育の仕事ってどうしても狭い世界で生きている窮屈さがあったから、私もそういう自由な働き方にチャレンジできる歳のうちにしてみたいなと思いました。なので一年間は会社員をしながらWEBデザインのオンライン講座を受けて、結婚したタイミングで会社を辞めてWEBデザインを仕事にしていったって感じですね。

− なるほど。ありがとうございます。今は子供が中心の生活だと思うのですが、お二人が生活する上で心がけていることはありますか?

 

マナカさん:私は、子供を大事にするために、お母さんじゃない時間を同じく大事にすることです。

元々はやっぱり子育てを絶対第一優先にしたいって気持ちがずっとありました。今もそれは変わらないんですけど、いざ長男が産まれて仕事をせずに子育て100%の生活になった時に、気持ちの部分がすっごい辛かったんですよね。社会に繋がっていない感じがほんとに自分に合わないんだって思いました。

なので、デザインの仕事とか、誰かに会うとか、何かしらママじゃない行動をするってことがすごい自分のリフレッシュになりました。それがあることで子供と過ごす原動力とか、子供との時間が楽しくなるなって感じて。今は、ママの時間とママじゃない時間をバランスよく取りたいなと思って常に模索してます。

 

− なるほど。子供だけになっちゃうと、ほんとに子供のことしか考えられなくなっちゃいますもんね。

 

マナカさん:余裕なくなりますね。

− いい話ですね。航さんは何かありますか?

 

航さん:僕もそんなに子供子供ってしないことです。子供はもちろんベースには置くけど、子供を一番にはしてないですね。

あとは、無理をしない。自分に対しての嘘はつかない。仕事についても、お金の部分ももちろん大事なんだけど、それ以上に大事なものとかってすごいあって。時間もそうだし、自分の気持ちもそうだし。そこの優先順位を絶対に間違えないようにってことは結構大事にしているかなと思います。

AFTER INTERVIEW編集後記
インタビュー中も常に笑顔で、仲の良さが滲み出ている二本松夫妻。そんな2人の家は、彼らの人柄を反映したかのように暖かく、そして手作りの”愛せる”ものが溢れている家でした。 それは、苦しい時期を経験したお2人だからこその、自分の心と正直に向き合う生き方が現れているのかもしれません。

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