化粧品メーカーでSNS関係のお仕事に携わっているIppeiさん。アートや花、植物に囲まれた部屋での暮らしやインテリアのこと、お仕事やプライベートのライフスタイルなどを伺いました。
1LDKから、あえてコンパクトな1Kへの引っ越し
− 建物全体から、おしゃれなマンションですね。このマンションを選んだのはどういったことからなんでしょうか?
Ippeiさん:空が見えるようなところがいいなと。マンションとマンションに挟まれてるとかはあんまり好きじゃなくて。
ドライフラワーや植物が並ぶ窓辺
あとは、商店街や地元に根付いたお店がある街が好きなので、そういうところで家は探します。
以前、友人とルームシェアをしている時に、「都内の1LDKで一人暮らしをしてみたい」と思い、ここに引っ越す前の1年間は目黒線沿いの1LDKに住んでいました。1LDKの暮らしってこんな感じなのか、とわかったことはよかったです。
− 気になったことを実際に体験してみて、現在の部屋になったんですね。
Ippeiさん:快適で良かったんですけど、やっぱり家賃が高いなと思って。広さも1Kくらいで丁度良さそうだなと。今の部屋のサイズはちょうど管理がしやすいし、自分に合っているなと思います。あとは会社にも普段使うエリアにもアクセスしやすかったので決めました。
引っ越し前が1LDKに住んでいたので、ソファベッドとベッドがあって。それを1Kだときついなとは思いながらも、これらが入る間取りを選びました。「ギリギリいけるだろう」と。なので、こう見せたいなと決めて、サイズを採寸してから部屋は選びましたね。
観葉植物や、アロマグッズをまとめているサイドテーブルは通販で購入
− 家具、部屋のサイズを把握しておくことは大事ですね。お部屋のインテリア選びや、空間を作る上で意識していることはありますか?
Ippeiさん:インテリアだけに限らず、グレーとかネイビーが好きです。なんか落ち着くというか。 なので、それを基調にしています。
− 部屋のいろんな場所に絵が飾ってありますが、アートがお好きなんですね。
Ippeiさん:好きですね。大きい絵を飾る生活に憧れていて。
最近買ったのは木梨憲武展でポスターを買いました。玄関前にあるのは、一乗ひかるさんのアートです。
玄関ドアを開くと、一乗ひかるさんの絵がお出迎え
Ippeiさん:美術館に行くのが好きで、美術館で買ったポストカードをトイレの壁に貼っています。額縁に入れたり、テープで貼ったりするだけでも自分の好きな空間って作れるからいいなと。
何か好きなものを身の回りに増やしていきたいなっていうのがあるかもしれないですね。
− 昔からアートや美術館がお好きだったんですか?
Ippeiさん:小、中学校でも美術の時間は好きでしたね。図工とか。玄関にある絵は、今の会社に入社したときに絵を描く研修があってその時に描いたものです。
芸術家のジャクソン・ポロックさんのアート、アクション・ペインティングが好きで、いいなあと。画風には憧れていますね。
生花やドライフラワーで彩られている玄関 絵はIppeiさんが描いたもの
− アートに植物。好きなものが詰まったお部屋ですね。中でも特に好きなところはありますか?
Ippeiさん:ベッドから朝起きた時に、目の前からも、横からも日が入って、好きな植物とかお花に囲まれていて、毎朝起きる瞬間とかはすごい好きですね。
花、植物を楽しむことは暮らしのワンシーン
Ippeiさん:意識して「飾ろう」と思ったきっかけ自体はなくて。小さい頃とかよく家族で毎週出かけることが多かったんですけど、おじいちゃん、おばあちゃんの家に庭木があったり、母がガーデニングをしていたりと子供の頃から、そこまで考えずにお花とか植物に触れる機会が少なからずあったのかなと思います。
なので、大学時代、社会人になってからも、たまに花を買って帰りたいなと。自然なこととして花を買っていました。
− 帰り道に花を買うことが、暮らしの一部になっているんですね。中でも好きな花、植物はありますか?
Ippeiさん:僕、あんまり凝り性じゃないのでお花とか植物は好きですが、全然詳しくないんです(笑)
その時にいいなって思ったものを買います。家の中に飾るのであれば、アクセントになるものを1つ2つ飾るだけでもポイントになっていいかなと。
明るい色のお花があると、だいぶ雰囲気が変わるなと思います。季節の花や、その時の気分に合わせることもあります。
− 季節の花や、その時の気分に合わせて選んで飾れることは生花ならではの楽しみ方ですよね。インテリアなどを選ぶ時の基準とかはどんな感じですか?
左:パロサントはスタンドを使って使用 右:アロマオイルと専用のストーン
Ippeiさん:洋服もインテリアもそうなんですけど、ブランドに興味がなくて。色とかサイズとか、その雰囲気で決めてることがあります。
それがたまたま高いブランドである時もあるし、アーティストのものかもしれないですし。
百均とか、ニトリ、IKEA、無印良品などかもしれないし。お店がどこかは関係なく、「欲しいもの」を見つけたら買うことが多いです。
特にここって決めている よりちょっと入ってみたお店とかで、良いのがあったみたいな感じもあります。DULTONや原宿のniko and…なども行きます。
植物は、田園調布にSTILLPARKさんというお店が気に入っています。コーヒー、植物、レコードなどもあっておすすめです。
休日は「自分を整える」時間
− 休日はどういう過ごし方をしていますか?Ippeiさんは、ランニングもされてますよね。
Ippeiさん:そうですね。約5年ほど前から入っている「ランニングと朝食」というコミュニティがあって。毎週、週末の朝七時半に集合してみんなで5キロくらい雑談できるペースでゆっくり走ってから、近所の飲食店で朝食を食べます。普段の自分の生活では出会えない人たちとも出会えて、社会との交流の場にもなっています。
コミュニティは今年6年目を迎えたのですが、現時点で国内外に30以上のチームがあるんです。様子は「ランニングと朝食」で検索すると見れますのでよかったら覗いてみてください。
他には、今年からパーソナルジムに通い始めました。
僕自身が痩せ型の体質で、しっかりとした体つきになりたいないと。しっかりとプロの方から学んで食事管理もしていたので、そこから自炊を心がけるようになりました。
トレーニングを始めてから、確かに心なしか気分が良くなったり、疲れにくくはなっているかなあと。心身ともに鍛える、整えるって大事なんだなあと思います。
左:ラグはspinさんで購入 右:自炊のために使いやすく工夫されたキッチン
仕事柄、SNSに関わっているのでたくさんスマホを見る機会が多くて、休みの日も情報収集しておきたかったり、自分でも発信をしてみたり。そうすると、やっぱり疲れちゃいます。なのでデジタルデトックスという意味でも、潜在的に「画面を見ないように」と運動し始めたとかはあるのかもしれませんね。気持ちが求めていたというか。
あとは、土日のどちらか1日は家でゆっくり過ごしたり、洗濯など家事をしたり。
仕事が忙しいと、部屋も散らかっちゃうんで。一週間まとめて掃除することもあります。
スキンケアの意味や本質を理解したことが、転職のきっかけに
− 今まではアパレル、広告代理店などの仕事を経て、まったく違う化粧品会社へ転職されたのはどういった経緯でなんでしょうか。
Ippeiさん:化粧品自体にはすごく興味があったかと言うと、そういうわけでもなく。自分自身でメイクやネイルをすることもなく。
でも、スキンケアは性別、年齢、関係なく、かつ自分自身のライフスタイルの中にひも付いているということを理解したとき「自分自身の肌に自信が持てる商品を伝え、届ける」ということは、周りの人たちを喜ばせることができる仕事だと気づいたことがきっかけです。
− たしかに、ライフスタイルには紐づいているってわかります。肌の調子が良いとうれしいです(笑)
Ippeiさん:元々、興味関心とか知的好奇心が多い方なので、得た知見や良いなと思った情報を、相手に合った形で提供し、それで周りの人が喜んでくれたら嬉しいなと。
洋服も、お花とか植物もそうですし、飲食店とかも美味しいお店を知ってたら、周りの人たちも喜んでくれるし、自分自身の幸福度も高まるし。
心地よいことや、楽しいことを周りの人たちに提供したいっていうのは昔から変わらない所としてあるかもしれないです。
− これからの目標とか、やってみたいことはありますか?
Ippeiさん:次の目標としてはもう少し要らないものは減らしていきたいなって。
ミニマリストとかになりたいとかはなく、どちらかというと外国の部屋のようにカラフルで色んなものが飾ってあるみたいな方が好きではあるんですけど、自分自身がもっと人として成長するために、もう少し物は捨てたいなと思っていて。断捨離したいなと思っています。結構、物を買ってしまう方なので。
左:ウォークインクローゼットにはキャンプグッズなども収納 右:在宅時はスタンディングデスクを使うことも
Ippeiさん:物を減らすことによって、考えることも減ったり、思考がよりシンプルになるっていうところはあると思うので。
好きな物は引き続き買いつつ、不要な物は買わない、減らしていけるようにしていきたいです。
− 最後に、何をしている時が一番好きな時間ですか?
好きな人たちと外で公園とかで昼間からビールを飲んでる時が一番好きです。そんな感じですかね。
AFTER INTERVIEW編集後記
好きなもの、ことを集めてできた空間は、広さではなく、いかに自分にフィットした暮らしができているのか。ぶかぶかでもキツキツでもないからこそ、心地よさは生まれる。それを体現しているかのようなIppeiさんのお話しを聞いて「等身大」という言葉がぱっと頭に浮びました。
まだ始まったばかりの今の部屋での暮らしが、これからどんなふうに変化していくのかも楽しみです。