DIY可の賃貸マンションをセルフリノベ。植物と仲間が集う革作家のアトリエ。 DATE : 2022.10.12
LIFESTYLE

DIY可の賃貸マンションをセルフリノベ。植物と仲間が集う革作家のアトリエ。

湘南エリアの賃貸マンションの一室にアトリエを構え、革作家として活動している藤咲さん。DIY可能物件をセルフリノベした空間で、インテリア、植物、そしてご自身の活動のことなどを伺いました。

氏名:藤咲 和也さん

職業:革作家

Instagram:https://www.instagram.com/kazuyafujisaku/

「つながり」と「アイデア」が育まれるアトリエ

藤咲さん:知人で彫金をやっている人がいて、住居兼アトリエとして、このマンションの上階に住んでいて。

その方が別で家を借りたことで、アトリエとして使用していたスペースが空いて。

で、使う?となったので引っ越してきました。その後に階下の今の部屋が空いたので借りました。

− アトリエだと、作業がメインになると思いますが、こだわったポイントなどをお聞かせください。

藤咲さん:作業スペースに関しては使いやすさを意識しています。他のスペースは来客時に、話が盛り上がるようなイメージにレイアウトにしています。

「たまり場みたいな感じになったらいいな」と思って、人が座っても、空間ができるようゆとりをもった配置にしています。

PACIFIC FURNITURE SERVICEのガラスケースには

作品が並ぶ。

藤咲さん:あと、壁を塗ったり、DIYしたりで家自体が全体的にクラフトっぽさが多いから、家具とか照明とかにシャープな要素がいくつか入れています。

全部がデザイナーズでも面白くないし、DIY、クラフト要素とデザイナーズの家具や照明。どっちもあるほうがバランス良くなるかなと意識しているかも。

左:エバーフレッシュとビカクシダが育つ窓辺 

右:デンマークで見つけて購入してきたモビール

どこまでがOKかは「?」、 DIY可能物件をとことん楽しむ

− DIYもしているんですか?

藤咲さん:デスクは作りました。最初は他のスペースにぴったりはまるように測って作ったのですが、模様替えで移動してしまったので、デスクの足を外して、天板をキャビネットの上に乗せて使っています。キャビネットと高さがあっていなかったので微調整はしています。

チェアはイームズのアルミナムエグゼクティブチェア 

BISLEYのキャビネットがデスクの足代わりに。

藤咲さん:今は部屋がだいぶ落ち着いてきたので最近はあんまりやってはいないですけれど、結構、すぐDIYします。壁も塗っていますし。

− 壁もDIY、OKなんですか?

藤咲さん:OKなんです。上階に住んでいた知人も、バンバン壁を塗っていて。「いいのかな?」となりましたけれど

− いい大家さんですね。

どこまでがOKかがアバウトすぎて、わからないところはあります。

− いろいろご自身でカスタマイズしているんですね。賃貸らしさがない理由がわかりました。

藤咲さん:壁、壊していいですか?と聞いてみたのですがそれはだめって言われました(笑) やらなくてよかったなと今は思います。

− それは確かにダメですよね(笑)まさか、天井も塗ったんですか?

藤咲さん:天井も塗りましたね。他には、押し入れにブラインドを付けて和室っぽさをなくして、畳だった部分もフローリングに変えています。だいぶ雰囲気が変わりました。

元和室はセルフリノベで、作業場として使用。

藤咲さん:賃貸でDIYがOKでも限度がないようで、あるから楽しめない部分もありますね。どこまでOKなのかのジャッジを気にしないといけないとか。

それでも、バルコニーも変えています。フェンスとポールを切ってだいぶ変わりましたね。以前はウッドデッキもつけていましたが、今は取って植物の壁みたいにしています。

− フェンスとポールを、切る……!そこまでやって良いとは。こんな楽しめる物件があるんですね。もう、大家さんもインタビューしたいくらいです。「なんでそんなに寛大なんですか?」と。

藤咲さん:楽しいですね、家をいじるのは。でも自宅は何にもやってません。自宅はDIY不可なのでまったくできなくて。自宅もいろいできたらいいかなと思ってはいたんですが、思いのほかテンション上がらなくて。不思議なもんだなと思います。

− 特にこのアトリエの中で気に入っている場所はどこですか?

藤咲さん:出たところの道が太くていい。道沿いにあるのがいいです。

− まさかの「道」がきましたね。

藤咲さん:アトリエの中じゃないですね(笑)外の景色も結構大事な気がするんです。ちょうど角部屋だし、電線がなくて、視界が伸びる感じがしていいなあと。まあ、たまたまなんですけれど。結果的に好きだなと。

クリスタルガラスと金属の組み合わせが美しい

TURN+はSEMPREで購入。

自然と始めていた、植物との暮らし

− 植物が室内にもベランダにもたくさんありますね。特にビカクシダがたくさんありますが、お好きなんですか?

藤咲さん:好きですね。人からいただいたり、ホームセンターでちょっと弱ったものを救出したりすることもあります。ベランダには大きいビカクシダを育てています。

この部屋は風通しは良いですが、植物にとっては日当たりがたりないかもと思ったんですが、ビカクシダにはちょうど良いのかも。元気に育っています。

左:DIYしたキエーロコンポストはベランダに設置 

右:大きく成長しているビカクシダ

植物は、母親がたくさん育てていて。子供の頃だったんで注目していなかったんですけど。ハウスを自分で作ってなんかやっていたなと。暖房器具を装着して、なんかやってましたよ。

− ハウスに暖房器具とは!本格的な感じですが、何を育てていたんですかね?すごく気になります。

なので、母の影響はある気がします。今では植物のことで困ったら聞くようにしています。

− 頼もしいお母さんですね。

ベランダにはシノブなど和のテイストの植物も並ぶ

同居人の一声から、ものづくりの道へ

ブラウンのバッグはご自身で愛用中のもの。

藤咲さん:昔、シェアハウスで暮らしていて、ルームシェア仲間の1人が趣味でレザーでバッグを作っていたんです。で、「やってみる?」となって。

当時デニムを大量に持っていたこともあって、最初はデニムでポーチを作ったり、バッグを作ったり。友達と遊びでやっていました。それがめちゃくちゃ面白くて。

バッグを他のルームシェア仲間に作ってあげたら、すごく喜んでもらえて。自分も楽しいし、喜んでもらえるってすごくいいなあと。それが始まりです。

レザーで作られた餃子もありました。

− 当時はそれが生業になるとは思っていなかったんですね。

藤咲さん:思っていませんでしたね。「めっちゃいい遊びが見つかった!」くらいで。

むしろそれがよかったのかも。誰かにやり方を教わるわけでもなく、自分の頭で考えて作る。楽しいということのみがあったのが良かった気がしますね。

ヘルマンリクガメのHEYちゃんの甲羅から

インスピレーションを得たデザイン。

左:ひめうずらのほーちゃん 

右:ヘルマンリクガメのHEYちゃん

− 最後に、今後の制作活動についてお聞かせください。

藤咲さん:今はバッグや雑貨が9、アートが1の比率で活動しているので1のアートの部分ををもっとやれたら良いよなと思っています。

まだ全くカタチも、アイデアも浮かんでいないんですけれど「雷」をテーマに作品作りをしてみたいです。

愛読書のひとつ「ローリング・サンダー」は

ネイティブインディアンの文化などが詰まっている

作品のモチーフって何を選ぶのも自由じゃないですか。雷が世の中で一番かっこいいんじゃないのかなと思うから、一番かっこいいやつモチーフにすればいいじゃんと。

雷の探究をしていこうかと思っているのですが、自然現象なので、なかなか捉えられない。

その難しさも魅力なのかなと思います。

AFTER INTERVIEW編集後記
質問に対して、潔くズバッと答えてくれる藤咲さん。強い意志と、日々を楽しむことを無理なく自然と取り入れている姿は、とても清々しく、さらっと出てくる言葉はどれも力強く感じました。遊ぶように、暮らす。そんな理想をかたちにしているような気がします。
パーソナル植物診断

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