神奈川のマンションで一人暮らしをし、都内の花屋に勤めるShintaro Oyaさん。屋根裏部屋のようなつくりの最上階ワンルームでインテリアやプライベートのことから、お仕事のことなどをお聞きしました。
名前:Shintaro Oya
職業:花屋・花瓶屋スタッフ
Instagram:https://www.instagram.com/_____084taro/
花屋 doigt (ドワ):https://www.instagram.com/doigt_flower/
入居前から始まった空間づくり
− まず、お家のことをお聞かせください。アトリエや、小さなギャラリーのような空間ですね。床の感じからデザイナーズマンションなのかと思いました。最初からこの床だったんですか?
入居前にご自身で張った床。
鉢はリサイクルショップで購入
Shintaro Oyaさん:床は張りたいなと思ったので、先に貼ってから引っ越しをしました。ここに引っ越すと決めてから、こういう部屋にしたいというのはある程度決まっていて。家具は少しずつ増やしていきました。
− そうだったんですね。家具など全体のトーンも色が抑えれれている感じがしますがこれも意図があってなのでしょうか。
Shintaro Oyaさん:お花を飾るので、ベースは白、ベージュ、グレーとなるべく目立たないようにしています。花や雑貨、アートで色を加えられればと。家具や大きいものは飽きた時に処分しにくいじゃないですか。その都度、買い換えるのも大変ですし。
右:眼鏡、サングラスは
Hender Schemeの眼鏡ホルダーでディスプレイ
Shintaro Oyaさん:1LDKとかと違って寝る場所、食べる場所とかがないので、部屋とキッチンの間に区切りをつけるためのワゴンを置き、同線を引いて分けています。あとは壁にアクセントクロス張っています。
あんまり白が多いとぼやっとしてしまうので、そこは少し色をつけてメリハリをつけているような感じで。そこは意図的に工夫してやっているかもしれないです。
− 壁紙も床と同様ご自身で張ったのですか?
Shintaro Oyaさん:はい、最初は真っ白だったので、壁紙を後から張りました。賃貸でも貼って剥がせるものを使っています。
− 実際にご自身で壁紙を張っている人に初めて会いました!どうですか?
Shintaro Oyaさん:前の家でも張って剥がせる壁紙を使っていて、剥がれることはわかっていたので心配なく張れました。色はどうしようかなと悩みました。玄関はテラコッタカラーを選んでます。
− 賃貸らしくないお部屋だなと思ったのは、ご自身でアレンジをしていたからなんですね。
Shintaro Oyaさん:そうですね。賃貸だと制約は多いですが、その中でできることをしたいなと。ただ僕が楽しいだけなんですけど笑
− DIYとかが好きだったんですか
Shintaro Oyaさん:お部屋を変えていくのが好きで。以前住んでいた部屋もいろいろアレンジしていました。
− 中でお気に入りのスポットなどはありますか?
Shintaro Oyaさん:ここに座った時によく見えるので植物やお花を飾って見えるようにしているので、お気に入りポイントかも。植物がそこにあると癒されますね。
ロニ・ホーンのポストカードは展示で購入
Shintaro Oyaさん:あとはベージュの壁ですね。ここが一番目立つ場所なので個人的には気に入っています。形もちょっと斜めになっていて変わった作りになっているので。
− 家具だけではなく、照明や小物もとても素敵なものが多いですね。普段見ているお店を知りたいです。
Shintaro Oyaさん:表参道付近はよく行きますね。GYREの中のHAYとCIBONEは展示とかもあって刺激になります。北参道のHOEKやbob’s box、IKEAや無印良品も行きます。
ガラス作家 高橋 漠さんのランプシェード
左:ブックエンドの石を無印良品の
徳利に乗せてディスプレイ
右:IKEAとGELCHOPのコラボレーションした照明
− 休日はお店回りとか、出かけることが多いのですか?
Shintaro Oyaさん:結構インドアなんです。家にいる時間がすごく好きでお部屋のこと考えたり、本を読んだり、映画をみたり。あと料理も気分転換になるのでします。美味しいものが好きなので。
入居前からリノベーションされていたキッチン。
陶器のシンクが特徴的
− 今後お家の中をこうしたいとか、変えてみたいことなどはありますか?
Shintaro Oyaさん:部屋のテイストなど大枠は正直動かせないかなと思っているんですけど、もうちょっと和の要素を入れられたらなとは思っていて。大きい物は難しいかもしれませんが、照明や雑貨小物とかで和の要素を入れたら、この部屋は相性が良いんじゃないかなと思っています。少しず和の要素を増やして変化をつけれたらなと。
和花、和食器でも合わせてもいいですね。日本人ですから落ち着くんです。
− どうなるのか面白そうです。
Shintaro Oyaさん:僕も楽しみです。
生活パターンも変え、花屋へ転職した理由
Shintaro Oyaさん:お花に興味を持ったのは割と遅くて24、5歳ですね。正直、それまでは全然興味はなくて全然別の仕事をしている時に、お花を飾ることが習慣になるタイミングがあって。それでお花の良さに気づいたんです。そこから家にもお花を飾るようになって。
キッチン横の壁もご自身で壁紙を張って
テラコッタ色にアレンジ
20代後半くらいに転職とかを考え始めるタイミングがあって。元々何かを作るということに対して、すごいなと尊敬していて。
自分は絵とか描くことが苦手で。でも、お花でなら表現ができるかなと思って。気づいたタイミングで「動こう」と花業界に転職をしました。
よく使うものはマグネットで収納
− 全く違うお仕事とのことでしたが、デスクワークとかなんですか?
Shintaro Oyaさん:バーで働いていたので、夜に働いていまいした。逆の生活をしていたんです笑 昔なら今はまだ寝ています。夕方起きて、夜働いて朝に帰宅なのでだいぶ変わりました。
− 花瓶や鉢とかがおしゃれで、デザインされているものが多いので、デザインやインテリアなどのお仕事をされていたのかと思いました。
Shintaro Oyaさん:まったくその業界は知らないです笑 今は見るものから知識やセンスを得られる媒体が多いので、そこからのインプットで自然と取り込んでいたのかもしれません。
[https://andplants.jp/products/birdofparadisetree-l]花瓶からの視点も取り込む新しいチャレンジ
Shintaro Oyaさん:花瓶という角度で働いてみたいなと思って、最近花瓶屋さんでも働き始めました。花瓶がメインで花も扱っているお店です。
花瓶によって花の見え方も変わるので、それもまたおもしろいです。
Hender Schemeの花瓶
− 花瓶を選ぶポイントなどはあるんですか?
Shintaro Oyaさん:部屋のテイストやイメージが決まっていれば、そこに合うものを選ぶのが良いかと思います。
これから部屋を作るというタイミングなら、派手な花瓶を選ぶのは難しいのかな。そういう場合は細かくヒアリングをし、お部屋の雰囲気やどういう花を飾るのかを聞いてからご案内しています。
派手な花瓶は目立つので、いざ自宅に持ち帰ってみるとギャップが出て「違うかな」となることもありますからね。
実際に花瓶を置いた時をイメージして選ぶほうが失敗はしにくいと思います。
買う時はその物だけを見るので、それが可愛ければ一旦はOKかもしれませんが、長く付き合うものなので、焦らずにじっくりと選んでほしいです。
− 花に、花瓶といろいろチャレンジしていて、日々アップデートしているのが伝わります。最後にこれからの目標や、将来のことをお聞かせください。
Shintaro Oyaさん:コロナ渦にお店を持つことがゴールなのかなと思うこともありますが、出身が新潟なので、最終的には新潟でお店を出せたらとは思っています。
チューリップにシュクヤクにユリもいっぱいあって、新潟はお花の出荷が盛んなので。まあ、結構先の話になるかなとは。