インテリアをはじめ、暮らしのことをSNSで発信しいているasamiさん。都内近郊のマンションをリノベーションして、ご夫婦で暮らしています。こだわって選び抜かれた雑貨や家具が並ぶお部屋で、家のことをはじめ、もの選びや趣味のことなどをお聞きしました。
理想の「正方形」探しから始まったマンションリノベ
asamiさん:物件探しはリノベありきで探しました。希望としては、間口が広いことと、間取りが正方形ということ。長方形より、正方形のほうが自由が効くかなと思って。
ここを合わせて3件くらい内見しました。たくさん見ても迷ってしまうことと、この物件がたまたまここの部屋は角部屋で、日当たりと風通しもよくて決めました。
設計士さんからの要望は「とにかくイメージをたくさんください」。そこからのイメージ探し
− リノベーションをする際、最初から希望のイメージや意図はありましたか?
asamiさん:当初はインダストリアルっぽい感じというのがありました。
まず、設計士さんにとにかくイメージをたくさんくださいと言われて、Pinterestを使ってイメージを集めました。当時まだInstagramも今のように盛んではなかったので。
− 建物自体、ヴィンテージらしさもあるなという印象でした。真新しいものというよりは、歴史を感じられるものや作り込まれていないものの方が良かった感じでしょうか。
asamiさん:そうですね。
妥協して買わない。丁寧な物選び
飾ってある小物もディスプレイの仕方など、どこをとっても絵になるというか。個性もあって惹かれます。普段、何か参考にしているものを知りたいです。
asamiさん:昔からインテリアは好きです。でも、アパートで暮らしていた時は賃貸ということもあってそこまでではなかったんです。ここへの引っ越しを機にいろいろ集めるようになりました。
参考にしたもの......なんだろう。昔から雑誌を読むのは好きですね。お店とかも周っていましたし、映画を見るのも好きですが。
− そうなんですね。きっと普段から何気なくセンスの良いものを吸収していそうですね。
asamiさん:私も夫も共通で、みんなが持っているものはあんまり欲しくないというのはあります。流行り始めると「もういいかな〜」ってなります。
asamiさん:とは言え「私も欲しいな」と思うものもありますし「なんか違うな」もあります。そうだな、
「妥協して買わない」かな。
オブジェとしても美しいTse&Tse associeesの四月の花器
ただのショーケースではない。冬には温室に変わるガラスケース。
asamiさん:大きな家具などは一緒に選んでいますが、基本インテリアは私の好きにさせてもらっています。
模様替えも。特にベランダで育てている植物が家の中に入ってきた時はガラッと変わります。
− それ、すごくわかります!冬だけやたらと窓辺が賑やかになるという笑
asamiさん:植物中心で考えている方は「わかる」って言ってくれます笑
ガラスケースは夫が中にLEDライトを着けて温室になるようにしているんです。今はまだ器を飾られていますが、冬の前に植物と入れ替えます。
− すごい……まさかLEDが付いているとは!こんなおしゃれな温室、最高です!欲しいくらいです笑 インテリアも植物も本当にお好きなのが伝わります。
asamiさん:この温室だけでは全部の植物が入らないので、一部は窓辺に並べるので冬場は少し変わりますよ。
− 普段はどういったエリアやお店に行きますか。
asamiさん:コロナ禍になって、自由に買い物に出られない環境になってからはお店に行くことが減りました。それでも通販で買うよりは今は本当に欲しいものだけを買います。なるべく足を運ぶようにしています。
きちっとしたものだけではなく、
ゆるい感じも好きで、飾っている置物たち
asamiさん:可能なら実際に店舗へ見に行って吟味する。実物を見て、触って選ぶようにしています。エリアだと浅草、蔵前とか行きます。
− 蔵前、私も好きです。いいお店が増えていますよね。
asamiさん:増えてますね。夫が植物を見に行く時、一緒に出かけてお店を周る感じです。
夫婦それぞれの植物の楽しみ方
− ご主人との趣味も近いのですか?
asamiさん:植物に関しては夫は冬型の塊根植物が好きなのかな。私はランや花が好きです。
大きな家具などは一緒に選んでいますが、基本インテリアは私の好きにさせてもらっています。
asamiさん:部屋の模様替えもひとりでやっています。大きめの家具を動かした時「よくこれ動かせたね」って言われることもありますよ笑
住み始めて10年。これからのこと
− インテリアも含め、家の中で変えてみたいこと、やってみたいことはありますか。
asamiさん:家をどうしていこうかは常に考えています。この家に住み始めてからもうすぐ10年なので。住んでいて変えたくなるところがあるんです。
夫が大工ということもあり、自分たちでちょこちょこ変えているところもあります。もう何年もずっとやりたいなと言っているのが壁のペンキを塗り替えること。
asamiさん:すでに住んでいて、なんか違うな、落ち着いた感じがいいよねとなって変えてはいます。鉄錆(てつさび)の入った塗料を使い夫が塗りました。
塗料の中に鉄が入っていて酸化剤を使うことで塗った時期や回数で表情が変わるんです。
− 主人が大工さんとなるとDIYというよりプロの仕事ですね!
asamiさん:少しずつモデルチェンジしていく感じですね。壁紙とかは一緒に張りました。自分たちで手を動かすことも意外と楽しいですよ。
自分とも向き合える、大人の趣味時間
− asamiさんのInstagramではスイーツやコーヒーなどの写真がアップされていて。いつも美味しそうだなと思っていました。やはりこだわりはあるのでしょうか?
ハンギングの収納は住みながら付け足したもの。
藁で卵を包む「卵つと」のインテリアも一緒に飾って。
asamiさん:拘ってないですとは言えない笑 コーヒーは焙煎もしてみたいです。美味しいものが飲みたいし、食べることも好きですね。
最近では中国茶にはまって習いはじめました。
お茶の時間は背筋がのびるというか、自分と向き合う時間のようで。これがまた奥深くて。そして茶器とか布などお道具も素敵なものが多くて。
asamiさん:たまたま中国茶の良い教室を見つけまして。大人の習い事って楽しくないと続けられないなと。
お茶もお茶菓子も美味しい。それも込みで楽しい時間です。
大人の習い事は、楽しさが大事ですね。
やったことがないことをやりたいし、食べたことがないものを食べてみたい。今はそれが中国茶。
− お茶は自分ひとりだけでなく、他の人とも楽しめる趣味ですよね。ご主人とも楽しめますね。
asamiさん:まだ夫にはいれたことないんですけれど笑 これから趣味です!と言えるようになったらなと思います。
− asamiさんがどんな茶器をセレクトするのかも気になります。ありがとうございました!
[https://andplants.jp/products/pithecellobiumconfertum-l]AFTER INTERVIEW編集後記
有機と無機。どこかしこにある手仕事の雑貨と植物があることで落ち着いた色合の空間なのに冷たさは全く感じない。この絶妙なバランスは真似したくてもできない、ご主人とasamiさんだからこそできているものだと思いました。素敵やおしゃれという言葉だけでは表せないセンスの世界と言えばいいのでしょうか。そして、中国茶を淹れる所作はとても丁寧で美しかったです。