都内の1DKマンションに100の植物と暮らし、植物溢れる空間づくりで様々なメディアなどでも注目を集めているSHINPEIさん。植物とインテリアの今回はSHINPEIさんがスタイリングを手掛けているレンタルスタジオでインテリアの選び方から部屋づくりのアイデア、ポイントを伺いました。
氏名:SHINPEIさん
SHINPEIさんのアカウント
https://www.instagram.com/shin_pei/
スタジオのアカウント
https://www.instagram.com/pleasegreen_studio/
https://www.instagram.com/tinymountain_studio/
山小屋と日常。それぞれの暮らしが表現された空間
SHINPEIさんは都内で2つのレンタルスタジオを運営しています。そのひとつが「TINY MOUNTAIN (タイニーマウンテン)」。
もうひとつのスタジオ「PLEASE GREEN(プリーズグリーン)」を作る前に山小屋に興味のある時期があったそうで、その思いは実際に物件を探すほどだったそう。
SHINPEIさん:今のライフスタイルだと山小屋はどこか現実的ではなかったこともあり、実際に買うには至りませんでしたね。その後、月日は流れて。ある日偶然通りかかって出会った物件が今のスタジオです。
「ここでなら以前思い描いていた山小屋ができるかも」となり、「都会の山小屋」というコンセプトが生まれるきっかけとなりました。
ここからは、2つのスタジオのスタイリングと合わせて、部屋づくりのコツを教えていただきました。
1. コンセプトを決めて、家具を探そう
SHINPEIさん:自分がこういう部屋を作りたいなと思った時にはまずイメージを集めてきます。軸となるコンセプトに合わせていけば大きくブレることも避けられるはず。
TINY MOUNTAIN の場合、「都会の山小屋」というコンセプトに合わせてそこから広げていきました。
SHINPEIさん流アイテム探し|部屋は「言葉で作っていく」
どのアイテムも、なかなかは出会えなそうな家具やランプ、雑貨たち。一体どうやって選んでいるのでしょうか。SHINPEIさんにその極意を伺いました。
SHINPEIさん:山小屋が欲しいと思っていた時から描いていたインテリアがあったので、それを探しました。鹿の剥製とトランクテーブルとシャンデリア。あといなたい花柄のソファを置くことも決まっていました。
置きたい場所を決めたらどんなものを置きたいのかを言葉にして文章で箇条書きをします。
例えばですが「味のある◯◯◯」みたいに。ここのソファならば「大きないなたい花柄のソファ」ですね。言葉が出てから探していきます。
SHINPEIさん:言葉で検索するメリットは探していたものが見つかるだけではなく、自分好みのものが多い店が見つけられるんですよね。それからは効率良く欲しい物を見つけられるようになりましたね。
ちなみに、そうやって見つけたお店がWANT ANTIQUEさん。TINY MOUNTAINの家具はこちらで購入させてもらったものが多いです。
イスを欲しいときはそのお店の「チェア」カテゴリを見ればほぼ好みのものが1つはあるとか。「ここにいけば間違いない」と思えるお店を探すことも大事なことかもしれません。
ファブリック選びもキーワードに沿って
部屋の印象を左右するラグやクッションカバーなどのファブリック周り。これらもコンセプトに沿ってキーワードを大切にしているそう。
SHINPEIさん:TINY MOUNTAINでのキーワードは「ノスタルジック」。どこか懐かしくて普遍的な雰囲気を持ったものを選びました。
テーマを決めて揃えていれば柄は違えど、大枠は一緒なので馴染むと思います。
全体的に落ち着いていた雰囲気だったため
「GAMBLE」クッションをプラス。
目を引くアクセントになっている。
ガチガチに固めない、どこかゆるめて抜け感をプラス
こちらはPLEASE GREEN。TINY MOUNTAINとはガラリとイメージが変わります。
こちらのスタジオはSHINPEIさんの部屋の延長的な空間とのこと。カラフルで海外のアパルトマンのような室内は壁紙や建具など建物そのものの魅力も活かされていました。
ベッドサイド周りなどをよく見るといくつか木箱が使われています。あえて木箱などラフで温かみのあるアイテムを入れることで抜け感を足しているそう。
コンセプトはしっかり、でもガチガチに凝り固まらず、風情のあるアイテムを取り入れる。これが心地よさのスパイスなのかもしれません。
廃棄家具をリユースして作られている
GMKR(ゴミカラ)のチェア
2.部屋のムード作りの要。照明を置く
大体の家具の配置が決まったら、次は照明を置いていくのがSHINPEIさんのスタイリングの流れとのこと。海外ドラマや映画のワンシーンのような雰囲気を醸し出す照明使いとは。
SHINPEIさん: 様々な場所にテーブルランプを複数取り入れるようにしています。電球は暗めのほうが好みなのでワット数、明るさを重視して選んでいます。
ペンダントライトやシャンデリアの高さは好みで決めているとのこと。SHINPEIさんは低めが好みということと、写真を撮る時の画角も加味しているそう。ローテーブルの上は導線に干渉しないので、低くてもさほど支障はないそう。
3. 大事なことは「考えすぎない」好きをベースに飾っていく
大枠が決まったところで、装飾がはじまります。壁周りにカードや写真を貼ったり、植物を吊るしたり。それぞれの好みやコンセプトが活きていく部分。壁面と植物の飾り方を伺いました。
SHINPEI さん:壁を飾るのは苦手だったんです。はじめて額を飾ったのは自宅の玄関横で。いろいろ考えた結果、好きなようにやろうと。そうしたら自然と自分好みにはできました。
カードや写真を貼っているのも一見、適当そうに見えるからこそ、ちょっとしたコツを取り入れてみるのもいいかも。まず、1つ中心となる主役的存在を決めること。そこから主役の周りを埋めていくほうが失敗はないかもしれないです。
ポイントは「T」と「ライティング」
SHINPEI さん:カードとカードの余白でアルファベットの「T」を作るようにして貼るとバラバラのようですがまとまっているように貼れるのでおすすめです。
SHINPEIさん:もうひとつが、貼る場所です。ランプの上は光が放射状に上に広がり、カードが目立ってアクセントになるんです。光が広がる方向はランプの形状にもよるので、どこに貼ったらカードに光が当たるのかを試して、ご自身なりに好みの場所を調整するとよいと思います。
左のライトは上が明るく、
右は下向きに光が広がっているのがわかる。
植物は先に飾る場所を決めておく
SHINPEIさん:植物も壁を飾るのと同様、部屋づくりの後半に飾っていきます。置く場所をあらかじめ決めてから、探しにいきます。
左:チェーンを使い高低差をつけている
右:鉢皿はあえて食器の皿を使うだけでも印象が変わる。
SHINPEIさん: ハンギングとか窓辺に吊るすものは高さはあえて揃えないこと。チェーンを使い調整しています。
植物を選ぶ時は、手間がかからないことと葉姿が偏らないように選んでいます。そういう点でも1つはサンスベリアやサボテンといった多肉植物を入れるようにしていますね。
忙しい人はなるべく手がかからない種類を選ぶことも、植物と心地よく暮らすポイントかもしれませんね。
[https://andplants.jp/products/sansevieriazeylanica-l]鉢もカードも出会いを大切に
SHINPEIさん:カードも鉢も気に入ったものがあったら買ってストックしています。特に鉢は好みのものがなかなか見つからないこともあるので。鉢は重ねて飾っていてもかわいいなと思えるものを選んでいます。カードも「あ、あそこに1枚あるといいかも」となった時に貼れるようにしていますね。
SHINPEIさん、ありがとうございました。SHINPEIさんのセンスが溢れるだけではなく、エッジの効いた雑貨が集まったスタジオは音楽との相性も抜群な空間なので、動画撮影にもおすすめです。
今回教えていただいたことを簡単にまとめました。
- 軸となるコンセプトを決める
- イメージに合うアイテムを箇条書きする
- 箇条書きしたアイテムを探す
- 家具→照明の順番で配置
- 壁や植物をプラスして装飾
部屋づくりのアイデアやコツを参考に、自分好みの空間づくりをしてみてください。
https://pleasegreen.co.jp/access.html
TINY MOUNTAIN
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