ビカクシダや塊根植物がお出迎え。 東京・学芸大学駅の隠れた植物スポット「NORMAN」とは

東急東横線の学芸大学駅。このあたりは有名な洋菓子店をはじめ、ついつい食べ歩きをしたくなるような名店が並んでいます。駅から少し歩いたところに突如として現れる塊根植物たち。植物屋さんかと思いきや、ここは美容室。オーナーの阿部さんにお話を伺いました。

園芸店かと思いきや、奥へ進むと美容室。2つの顔をもつお店

入り口は観葉植物や塊根植物などが並んでいて、奥へ進むと大きなミラーにシャンプー台がある。元々美容室として使われていた物件で、阿部さんが美容師をしていることを知っていた大家さんから声がかかったことから始まりました。

左：美容室側から見た店内の様子。

右：レトロムード漂うサロンヒーターは

以前の美容室から置いてあったもの。

植物が並んでいるスペースは、元は待合や着付けなどに使われていたそう。待合室としてゆとりのあるスペースをどう使うか考えた末、元々植物が好きだったことが高じて、植物のために使うことに。

店内にはヘアケアアイテムと一緒に観葉植物が並ぶ。

はじまりはひとつの植物から。手探りで始まった植物との暮らし

手探りなところもあり、植物の仕入れから管理まで全てお二人で行っているそう。

阿部さん：以前住んでいた家には広いテラスがあって。そこにひと鉢、植物を置いたのがはじまりです。最初は多肉植物の「黒法師(クロホウシ)」などホームセンターや園芸店など身近なところで買えるポピュラーな種類の植物を育てていました。

阿部さん：そこからだんだんと、ちょっと個性的な植物に惹かれるようになって集めるようになり今に至ります。

手探りで始まった植物屋は、塊根植物を目当てに関西、名古屋など遠方からの来店もあるそう。個性的な植物は通りがかりの人たちも惹きつけて、自然と植物屋としての認知も広がり始めています。塊根植物は父の日など男性へのギフトとしても選ばれているそう。

植物へ興味を持ってもらうきっかけになりたい

グラキリスにセンナなどの塊根植物をはじめ、サボテンにビカクシダ。植物好きからしたら、心ときめく要素が満載な店内。美容室として利用しているお客様からも評判よく、植物へ興味を示すきっかけにもなっているそう。

[https://andplants.jp/products/platyceriumbifurcatumnetherlands]

入り口ある大きなビカクシダは特にインパクト大。なんとそのサイズは1mは超え、鉢自体を飲み込んでしまうほど。

阿部さん：このビカクシダはご近所のおばあちゃんに大きな植物があるからと声をかけられて、譲り受けました。30年ものらしく、今では店舗のシンボルツリー的存在です。

阿部さん：ベゴニアやパキラなど定番の観葉植物を見に来店される方も増えてきています。

塊根植物を初めて見たという方も多いですね。

このお店をきっかけに、いろんな植物へ興味を持ってもらえたらいいなと思っています。

− 阿部さんのおすすめの植物を教えてください。

阿部さん：おすすめはセンナ・メリディオナリス。育て方がわからなかったり、難しそうな印象だったりする塊根植物もぜひトライしてみて欲しいです。

阿部さんおすすめのセンナ・メリディオナリス。

NORMANさん学芸大学駅おすすめスポット

− 最後にNORMANさんを訪れた時、ふらっと立ち寄れたり、手土産におすすめのお店を教えてください。

阿部さん：うちのお店の目の前なのですが333(バーバーバー)というベトナムカフェです。

カフェとしてはもちろん、セレクトしている雑貨も素敵なものが多いのでおすすめ。

その通りのたい焼き屋さん「ひいらぎ」も人気ですよ。

− 植物だけではなく、食べ歩きも楽しめますね。ありがとうございました。

学芸大学駅といえば、老舗洋菓子屋の「マッターホーン」、「ひぐまドーナツ」などスイーツの人気店もあります。植物と一緒にお土産にしてもよし、街歩きのひと休みにもよし。ふらっと下車して街歩きを楽しんでみてください。

また、自由が丘にある姉妹店の美容室でも植物のポップアップをすることも。情報はInstagramを確認してください。