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漫画2000冊と植物と暮らす。フリーランスディレクターが「好きだなあ」と思わず言ってしまう家とは DATE : 2023.12.17
LIFESTYLE

漫画2000冊と植物と暮らす。フリーランスディレクターが「好きだなあ」と思わず言ってしまう家とは

石川県金沢市出身で大学から関西へ。そこから約11年関西で暮らし、3年前に上京をしたイッカンさん。デザイン会社とフリーランスでプランニングディレクターをしています。普段のことを発信しているSNSは好きな漫画とカレーのことがメイン。でも実は植物も好きらしい。ということで植物と暮らす都内のご自宅でお話を伺いました。

名前:遠水イッカン

職業:プランニングディレクター

Instagram:https://www.instagram.com/ikkaaannnn__/

引っ越してから3年。初の模様替えは友人の一言から。

イッカンさん:今の家は大阪からリモートで見つけて決めました。そこから3年、最近引っ越してから初の模様替えをしました。スピリチュアル感覚のある友人に「模様替えしないの?」って言われたのがきっかけなんです。

ちょっとビビりながら模様替えをしたら、不意の「新しい暮らし感」が嬉しくなって。思わずテーブルもラグも一新しちゃいました。ラグは神戸のkaya selectで選びました。200年前のイランの物らしいです。

イッカンさん:買い物は「もしかしたらもっといい物があるかもしれない」...と自分が納得しないで買うのが嫌で。スマホで見る情報だけじゃわからないぞ…と、他のラグも見て選びたくて神戸まで行きました。

− まさか、神戸まで行っているとは。普段も店頭で実物を見てのお買い物が多いですか。

イッカンさん:いや、基本ネットのほうが多いです。Instagramの広告によく釣られます。広告とわかっていても...いいなあって思った時には買います。

特定のお店やブランドにこだわりはなく、欲しい物はその時その時、ビビッときたもの。「この子、家にいて欲しいなあ」や「この気持ちを持っておきたいな」で選んでいます。

本棚が人柄を表すように、家ってそのままその人を表すと思っていて。どこかで良いと思ったものを持ち帰って、感覚や感情、それから思い出で構成されているのが家。だから妥協したくなくて。

ズールー族が手編みした「ズールーバスケット」も

関西に行った時に連れ帰ったもの

− この子、家にいて欲しいという基準での物選びは、余計な感情もなく素直な感じがして気持ちいいですね。

イッカンさん:これまで出会った誰かの一部をもらって、自分の家や日々の生活を構築してる感じがするんですよね。マグカップはご飯屋さんで出てきたのが可愛くて、お店の人に作家さんを教えてもらって買いに行ったもの。

左:松本かおるさんのマグカップ

右:瞑想の相棒、仏壇屋 滝田商店の座禅布団

イッカンさん:丸いクッションは10日間、誰とも喋らずに瞑想し続けるヴィパッサナー瞑想の相棒。3年前に仕事で疲弊して「電波のないところに行きたい」って呟いた時に、後輩が「ありますよ」って薦められたのがキッカケでしたね。

ジャナさんがイッカンさんをイメージして描いた絵。

イッカンさん:壁に飾っている絵は元同僚のジャナが描いてくれたものです。

僕の人生の物語を話した上で、彼女のインスピレーションで描いてもらったのがこの絵です。抽象画ってこれまで全然触れてこなかったんですけど、その面白さに気づくことができた瞬間でした。それも、見る時々で気になるところが違うんです。「あ、今日はここが好きだな」って。

イッカンさん:「好きだなあ」って思わず言っちゃうような家であること。住めればいい、じゃなくてそこで過ごす時間が愛おしくありたい。なので逆に「居心地いい」って言われるとうれしいです。

だからと言って、誰かのための家になりすぎないことも意識しています。

これ持っているからイケてるとか安心とか、見られること、見る誰かのために物を選んだり、用意したりするのは何か違う気がするよなって。

イッカンさん:この買ってきたラグ、もう一つ別のものと悩んでいたんです。別のラグのほうがサイズが大きくて。よく人が来る家なので大きいラグのほうがみんな座れるしいいなと思ったんです。「いや、でも待って?ここって僕の部屋だよね…?」と、ギリギリのところでとどまりました。誰かのためにもいいけれど、自分に正直に生きようと今のラグを選びました。

− 無理しない、カッコつけない。自然体だからこそ、家に来た時に特別な居心地のよさがあるのかもしれませんね。そして、いろんな思いや関係性で構築されているんだなと。

「もう、アートじゃん」感動から芽生えたサボテンへの恋心

− 定番の観葉植物以外にもサボテンやビカクシダなどいろんなジャンルの植物を育てているんですね。植物に興味を持ったきっかけ、エピソードをお聞かせください。

イッカンさん:ある日、友達に世田谷代田にある叢さんに連れていかれたことが植物に興味を持つきっかけになりました。店内はまるで美術館のようで。さらにスタッフさんの説明でサボテンの奥深さもわかり、その佇まいのカッコ良さに「もう、アートじゃん」と感動しました。

その足で、池袋の鶴仙園さんにも連れて行ってもらいました。

叢さんのワークショップで自分で接いだサボテン。

− 1日でだいぶサボテンに魅せられてますね。

イッカンさん:初めて入った鶴仙園さんでは、見渡す限り植物の光景にまた別の感動が溢れてきて。同じサボテンなのにそれぞれちょっとずつ違う顔をしていて。その中で「なんかコイツ好きだな」を見つけては心が浮わついて。

これって「もう、恋じゃん」と。その時に出会ったのが翠冠玉というサボテンです。「おまんじゅう」って名前をつけて連れて帰りました。これがはじまりです。

− 翠冠玉、まるっこくてかわいらしいサボテンですよね。「おまんじゅう」って名前も納得します。

[https://andplants.jp/products/peruvianapple-s]

家が好きになる、植物との暮らし

− サボテンと始まった植物との暮らしで、変わったことや気付きはありましたか。

イッカンさん:水やりをしようと朝、早起きになりましたし生活に豊かな時間が増えました。いろんな意味で心にも余裕ができたとも思います。

水やりの時は土に染み込む土の音を聞いたり、植物を縁側で日向ぼっこさせながら、自分は漫画を読んだり。

家が好きになりますね。植物と暮らすと。あと、ひとりごとが増えます笑

季節が身近になったなとも感じています。道を歩いてる時にふと植物に目がいく機会が増えたなと。

イッカンさん:他にも、植物好きの友達が増えました。友達の家に行くと、まず植物を見ちゃいます。Instagramのストーリーズに植物のことをアップしてはやりとりすることもあります。

− 友達が増えるのはうれしいですね!植物との暮らしをエンジョイしているのが伝わります。

イッカンさん:いいこともありますが、ちゃんと失敗もあります。初めて買った翠冠玉「おまんじゅう」を根腐れさせてしまって。

救出するために元気なところを切るんですけど、白い液体が滲み出るたびに「ごめん…」って罪悪感が湧いてきました。反省して学びましたね。

庭ではハーブも育てています。カレーが好きで自分でも作るのでカレーに使うバジルを育ててみています。

左:キッチンにも観葉植物が並ぶ。

右:ビカクシダは近所の商店街でみつけたもの。

− サボテンからはじまり、いろんな種類の植物が増えているんですね。中でもお気に入りの一鉢と、気になっていたり、育ててみたい植物はありますか。

ユーフォルビア・クンチー

イッカンさん:ユーフォルビア・クンチーは日によって伸びてるところが違う自由な感じ、ずっと見れちゃいますね。気になっていて最近買ったのがセロペギア・ボッセリ。友達の投稿で見てて気になって、ちょうどこの前買いました。どうなっていくのかな〜って楽しみです。

[https://andplants.jp/products/platyceriumbifurcatumnetherlands]

漫画、ボードゲーム、音楽。趣味は人生のヒントにもなっている

− イッカンさんのお家はいろいろと気になる点がたくさんあって...漫画の数もボードゲームも気になってます。漫画は何冊くらいあるのでしょうか。

イッカンさん:漫画は2000冊くらいあります。不思議と悩んでることや考えてることの答えが登場人物やセリフからもらえたりするんですよね。新しい価値観やヒントをもらうために読み続けていくんだろうなと。

ボードゲームは40個近くあるかな。年齢や性別、肩書きとかも関係なく、誰とでもフェアに楽しめちゃうスーパーアイテムだなと思うんです。目線が一緒にできるのが楽しい。「また邪魔してくる!」みたいなところでも人柄が出るし、何気ない会話もできちゃうし。

イッカンさんのおすすめの1冊「違国日記」

− 確かに、それはありますね!本棚もゲームもその人が出るというのはわかります。

イッカンさんがディレクション、発信している「LAST1HOUR」を拝見しました。もしあなたの人生が、”あと1時間” で終わるとしたら。あなたはどんな曲たちを聴いて、そのときを迎えますかという企画内容は音楽という切り口で人の人生に触れると。

イッカンさん:UNISON SQUARE GARDENの「フルカラープログラム」という曲の一節のなんですが「変幻自在のキャッチボール」という歌詞があって。

人生かけて、これをやり続けたいなと思ってるんです。目の前の人と本音をぶつけあって、今の自分を渡し合う。そうすることでお互いの価値観や姿が変わるきっかけになるようなキャッチボールを。

それはやればやるほど、人も回数も多ければ多いほど人生を面白がれるなあと。転がっているドラマを掬い上げて楽しむために、めちゃめちゃ人と会って腹のうちを明かしあってる気がします。それが時にはサシ飲みだったり、カレーのランチだったり、キャンプだったり。その流れから「LAST1HOUR」という企画が生まれました。

− そうだったんですね。漫画や本棚でもそうですが音楽も同様にその人の歴史や人柄が出るのはわかります。LAST1HOURを見ていて、ふと考えたんですけれど...イッカンさんが植物を植え替えしたり、水やりしたりする時のプレイリスト、植物と聴きたい曲は何だろう?と。

イッカンさん:植物に聞かせたい音楽!?なんだろうな...語りたいんだよな僕は。植物とコミュニケーションしたいから、ヒグチアイさんの「縁(ゆかり)」をかけながら水やりをしたいですね。

− まだまだ質問したら面白い話があるんだろうなと思いつつも、最後にイッカンさんの目標などをお聞かせください。

イッカンさん:今後というか現在になってしまうのですが、白か黒かじゃなくてグレーを楽しむってのが2023年の目標で。というのも、僕、白か黒かはっきりしていて、友達曰く「イッカンは興味がなかったら心のスイッチをOFFにする」らしく。

たとえば、人に対しての好き嫌いなら、その人ことを大切に思う人がいて、いいところがあるのに関わらず「嫌い!」としてしまうのはもったいない。だから白か黒で判断するのではなく、その間のグラデーションを楽しむように。目線を変えてみたら変わるかもしれないじゃん、と。

− もうすぐ2023年は終わりですが、実際どうでしたか?

イッカンさん:だいぶできています。社会の枠組みだけじゃなく、無意識にもっていた自分の中の枠組みがだんだん見えてきた近頃です。「こだわってんの、自分のためだけじゃん…」みたいな要らないものは手放していって身軽になることで、世の中に企画やサービスで仕掛けていくようなことができれば良いなあと思ってます。

「どっちが面白いか」のカードで自分に嘘をつかないこと。絶対面白い方を選んで進むってのはこれからもやっていくぞ〜って考えています。

− たくさんお話いただきありがとうございました。

AFTER INTERVIEW編集後記
居心地のよい家というパズルをしていて、ピースを埋めている感じですね。と、話すイッカンさん。部屋は一人暮らしにちょうどいい1LDK。決して広すぎない空間にギュッと詰まった感じはまさしく、ひとつの作品を丁寧に構築してるようにも思えます。このパズルはイッカンさんがひとりで作っているようで、実はいろんな人も関わっている。だからこそ自分だけではなく、居心地のよい空間になっていくのかなと思いました。とにかくイッカンさんという人物はただ面白いだけではなく、まっすぐで素直な人だってことが伝わりました。私も自分のLAST1HOUR、考えてみようと思います。
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