都内の戸建て住宅で暮らすちーさんとゆずはちゃん。植物をはじめ額縁にカゴ、花瓶や民芸、ぬいぐるみなどが集まる部屋はインパクト大。
賑やかで個性的な部屋ができるまでのことからインテリアについてお話を伺いました。
趣味の変化から始まった植物との暮らし
− 壁面、花瓶、植物がたくさん!まず、どこから聞こうかなと考えてしまいました。この部屋ができるまでのことをお聞かせください。
ちーさん:以前はゲームが趣味で、やっていたゲームが落ち着いたタイミングで「次は何をしよう」と。特に何か理由があったわけではないんですが、ゲームではなく部屋づくりしてみようかなって。
そこでDIYをしようとホームセンターへ行ったら植物が目に入ったのが始まり。植物、育ててみようかなと。
− そこからだいぶ増えたんですね。今はどれくらいの数を育てているのでしょうか
ちーさん:ベランダと室内を合わせると100種類以上はあります。1番最初に買った植物はピレアでしたが、右も左も分からなかったので、すぐ枯らしてしまいました。
部屋から見た時の風景も作りたいなと思って、ベランダでは多肉植物やサボテンを中心に育てています。あとはビカクシダとか。まだ手を入れている途中ですが、夜風に当たりながら過ごしたりする、お気に入りの空間です。
− これだけ数があると管理にも時間がかかりますよね。普段はどうお手入れしていますか。
ちーさん:早起きして6時くらいから水やりを始めて、7時〜8時には朝ご飯を食べはじめるようなスケジュールです。
休日はリサイクルショップへ行ったり、植物を見に行ったりなんですが、植物の成長期に入ってきたので、水やりしてベランダ掃除して..と植物の手入れの時間が多くなってきています。
− ゆずはちゃんも一緒に植物を選んでいますか?
ちーさん:それが趣味が合わないんです。一緒に植物を見にいっても「これ買っていい?」ときいいても「うーん、いいじゃん」って。そんな感じです。
− ちーさんはどんな植物やものが好みですか。
ちーさん:変わった形とか、うねうねした樹形のものが好きです。蔓性のものや葉っぱの模様が面白いのも好みです。
最近気に入っているのはベゴニア。蚤の市で見つけた和食器に植えたクラッスラです。
− 今も植物はたくさんありますが、気になっている植物やこれからお迎えしたい植物はありますか?
ちーさん:今、欲しい植物はサボテンと多肉植物です。ひとつは猫のしっぽとも呼ばれているヒモサボテン。窓際に吊るしたいなと。
もうひとつはユーフォルビアのホワイトゴースト。どちらもトゲが引っかからないように動線に被らない場所に飾ろうかなと。あとは他にときめくものがあれば。
クネクネとした葉が特徴的なフィロデンドロン・ナロー
古物も新しいもミックス。ネオノスタルジックな空間
− 元々好きなものや参考にしているものはありますか?
ちーさん:古いものは昔から好きですが、部屋作りとなると参考にしているものはあんまりなくて。「せっかく部屋作りをするなら発信しようかな」とInstagramを始めたので、他の人がどんな部屋を作っているかを覗きはしましたが、真似しようという感覚はなかったですね。
ただ好きなものを集め続けて、今に至ります。
− 好きなものを集めた結果、ヴィンテージや時を経たモノが多くなっている、ということですかね。
ちーさん:そうですね。でも、実は新しいものも好きなんです。
最初Instagramで覗いた時には、「新しいもの」か「古いもの」のどちらかを追求している人が多くて。 それで、せっかくやるなら、面白い方がいいし、新旧ごちゃ混ぜの好きなものを詰め込もう!と。そしたら、今の部屋が出来上がりました。
− 実際に面白く、気になるところがいくつもあります。三角定規ってあんなにおしゃれになるんだ......!ってなりました。さるぼぼもいい味出してます。
ちーさん:三角定規は虫ピンでただ留めてるだけなんですが、素材と組み合わせ方ではオブジェになるかも、という軽い気持ちで飾ってます。
− 国やジャンル、年代も超えた物が集まっていて、だいぶ個性的になっていると思います。
見る場所によっては古着屋のようでもあるし、古道具屋さんのような印象も感じました。
数は植物超え。ぎゅっと詰まったぬいぐるみがお出迎え
− もう一つある部屋はぬいぐるみがぎゅっと集まり一面を埋め尽くしていて、夢のような空間でした。それぞれテーマとかはあるのでしょうか。
ちーさん:リビングは森っぽいテーマですが、寝室はカラフルでポップな感じをテーマにしています。流行りのテイストも混ぜ込んだりして、実験的に遊んでいます。
− ちなみにぬいぐるみはどれくらい詰まっているのでしょうか。
ちーさん:たぶん100以上はあるかと。植物よりはありますね。
− あれだけあると圧巻でした。他にも花瓶もたくさんありますね。普段はどういったお店で探しているのでしょうか。
ちーさん:リサイクルショップが好きでよく行きます。あとはヤフオク!やメルカリ。気に入ったものや掘り出し物があれば買っちゃいます。
値段もそんなに高いものはなく、ほどほどなものを選んでいます。
左:ドライフラワーはちーさんの手作り 右:階段にも花瓶やボトルが並ぶ
ちーさん:フリーマーケットも好きで、近くの公園でやっている時によく足を運びます。雑貨や古着を探しに行く感じで。
壁に飾っているフレームは、祖父母の家から持って帰ってきたものもいくつかあります。祖父が貿易船に乗っていたので海外のお土産とかも結構あって。この一面は、部屋の中でも気に入っている部分です。
クローゼットや棚も。アイデアが光るリメイクアイテムの数々
− 部屋づくりを始めるときにDIYをとのことでしたが、どういったDIYをしていますか。
ちーさん:ソファの後ろは元々引き戸のクローゼットで、そのときの棚を残しています。照明部分はガラスのブロックを置いて後ろにライトを入れています。
元クローゼットの上段にはさるぼぼ。下段にガラスブロックのライトを設置。
棚は脚を付けたり、変えたりと手を入れています。この棚も元々は引き出しがついていたものだったんですが横置きにして脚を付けました。
元々は引き出しだったものを横にし脚を付けてリメイク。
ちーさん:床はフロアタイルを貼りました。物があるときから張り替えたので、物をずらしては貼って、どかしては貼ってを繰り返しました。
作業自体は集中してやって夜だけの作業で3,4日かかりました。
リサイクルショップで見つけたニットをソファにかけて。ゆくゆくはクッションカバーにリメイクしたいそう。
− 様々なところに手が入っていたんですね。そして発想の転換もすごい。思いつかないアイデアが色んなところに散らばっていて、自ら手掛けているからこそオリジナリティがある個性的な部屋になっているんだと思いました。
最後に、これからやりたいこと、やってみたいことをお聞かせください。
ちーさん:机の色を変えたいなとは思っています。あとは寝室と階段周りを完成させたいなと思っています。