ヘアメイクアップアーティストとして活躍している今上さん。植物と2匹の愛犬たちと暮らす2LDKのマンションでインテリアや植物、ライフスタイルについてお話を伺いました。
イギリスの老舗家具を中心にした部屋づくり
− まず、簡単に部屋探しや間取りについてお聞かせください。
Imajoさん:この家で暮らし始めたのは約5年前から。
引っ越す前から、犬たちとは暮らしています。当時はマンションの2階で広いベランダのある部屋だったんですが、走り回るにはちょっと狭いなと。
犬たちが庭で走り回れるようにしたくて、庭付きの部屋を探してここに引っ越しました。
間取りは2LDKなのですが、職業柄荷物が多く一部屋はクローゼットとして使用しています。なので、リビングで過ごすことが多いです。
− こちら引っ越されてから今に至るまで、部屋作りのコンセプトやこだわっていることはありますか。
Imajoさん:イギリスの「G-PLAN」の家具が好きで、G-PLANのキャビネットをメインになるようにしています。後にダイニングテーブルも買い足して、家具の色味を統一しました。
G-PLANの色味だけだと部屋全体のトーンが暗くなりすぎるので、ちょっとずつポイントで色を入れるよう意識しています。
差し色にいろんな色を入れてしまうと統一感がなくなってしまうので、基本的には暖色系、差し色で青を入れています。
− とても素敵なキャビネットはメインにしたくなりますね。ちなみにG-PLANの家具とはどこで出会ったのですか。
左:配送のことも考慮し、組み立て式のテーブルを購入 右:ソファ前のサイドテーブルは濃い色をセレクト
Imajoさん:関西にアンティークとヴィンテージの家具を扱う「70B」というお店があってそこのキャビネットに一目惚れしました。テーブルも同じお店で購入しています。
普段自炊をしているんですけれど、そんなにダイニングテーブルで食事をする習慣がなくて。ふと、ダイニングテーブルで食べたいなと思って。
以前は長方形のダイニングテーブルを使っていたんですが、丸型に憧れて、お店でこのテーブルに一目惚れして、合うチェアを選んで今に至ります。
− 一目惚れとのことだったのですが、普段からピンときたら即買いということが多いですか。
Imajoさん:そうですね。ヴィンテージやアンティークは1点ものなので、基本的にその時買わなかったらなくなってしまうので。
− 家具を購入するエリアは関東に限らずいろんな地域を見に行かれるんですか。
Imajoさん:仕事で関西に行く機会が多いので、行ったときに寄っています。なので家具類は70Bで買うことが多いです。ローテーブルはネットで探してから買いました。
− どれもこだわって選んでいるのがわかります。家具を選ぶ時や買うとき、気にかけていることがあればお聞かせください。
Imajoさん:木の家具が好きなので、つい選んでしまうし、そこで選ぶものの全部色味が同じになりがちで。重たい印象になってしまうので気をつけるようにはしています。
木の家具でも、トーンを変えてみてソファ前のサイドテーブルは黒っぽいものを選びました。
Imajoさん:実はG-PLANの「ワードローブ」という大きいクローゼットも買って、リビングに置いていたんです。それがすごく大きくて。
クローゼットのほうをリビングのメインに使おうかなと考えたんですが、フローリングも木、クローゼットも木と全部同じ素材感でバランスが悪くなってしまって。今は物置きとして使っている部屋に移動しました。
入口はポピュラーな観葉植物。そこから始まったビカクシダの育成
− リビング、ベランダ、庭といろんな植物が育っていますね。いつぐらいから植物に興味を持ち、育てるようになったのですか。
Imajoさん:最初はモンステラやウンベラータなど、よく見かける観葉植物から始まりました。そこから、着生植物に興味を持ち始めて。
一番最初に買ったビカクシダはリドレイ。最初は何も分からず「この植物すごいな」と思って。ネットで見つけて購入して、壁に掛けてみたら「めっちゃ好きだ」となりました。
Imajoさん:1つハマると収集力がすごくて。それで増えていたって感じです。
最初はちょっと大きめの株がかっこいいなと大きい株を選んでいたのですが、最近は小さい子株を選んで、育てる過程でどういう風になっていくのかを楽しむようになりました。
キャビネットの中に園芸用品を収納。セリアの板をビカクシダの着生用にストック
− 小さい株から育成したいという心境の変化は何かきっかけがあったのですか。
Imajoさん:ある程度大きく育っている姿もかっこいいですが、小さい時からどう形を綺麗に育てていくか。小さい株だとすごい形が最初から変化していくので、その様子が楽しくて。
− ビカクシダに本格的にハマったのはいつくらいからですか。
Imajoさん:ビカクシダに関しては今年なんです。既にリビングの壁に収まらなくて、寝室と外でも育てています。寝室とリビングは育成ライトを使っています。
− 育成ライトを取り入れてちゃんと環境は整えているんですね。ビカクシダもですが普段はどういったところで植物を購入していますか。
右:寝室ではラダーを使用してビカクシダをかけているので移動が可能
Imajoさん:ネットを使うこともありますが、実店舗では神奈川の寒川神社の近くにある園芸店、フローラルリーフさん。あとは座間洋ランセンターさん。
座間洋ランセンターはYouTubeで知って、実際にお店に行ったら気になる植物がいくつもあって、だいぶこらえましたね。次行く時には財布の中身を多めにしていこうと......仕事、頑張ろうってなりました。
− ということは、まだまだ増えるということですね。見た感じ室内だけではなくベランダ、庭にも植物が並んでいますね。
Imajoさん:セロームは観葉植物を買い始めた時期に樹型が気に入って購入しました。
室内で育てていたら茎が痩せ細ってきて、外で管理し始めたら調子よくなって。
その時に室内から外を見た時に、植物のある景色がいいことに気づいて。それからちょっと大きめの植物を買い出しました。冬はちょっと大変になりそうですが。
一度弱ってしまったセロームは大きく成長 ベランダには様々な観葉植物が並ぶ
− 元々はセロームの養生のためだったということですね。
たしかに大きな窓に緑が溢れている様子は自然を感じれて素敵です。代わりに寒い時期は室内が賑やかになりそうですね。
新旧やブランドにこだわらないもの選び
− 話はインテリアのことに戻ります。今はヴィンテージなど1点ものの家具がメインとなっていますが、以前はどういった感じだったのですか。
Imajoさん:以前はもっとモダンな感じが好みで、白や黒で統一していました。
実家をリフォームをした時に母親がアンティークやヴィンテージのインテリアを集めていて「めっちゃいいな」と。それで一緒にお店に行ったのが今のテイストになったきっかけです。
なので実家もヴィンテージのチェアやキャビネットがあります。
− G-PLANなどヴィンテージの家具だけではなく、IKEAのアイテムも取り入れているようで。
Imajoさん:はい。特にブランドにこだわりはないのでIKEAで買うこともあります。ガラスのサイドテーブルやラグ、ソファなどはIKEAのアイテムです。
ラグは黄色で探していて、明るすぎる黄色だとポップになってしまうしなかなかなくて。IKEAに他のものを買いに行ったときに見つけました。ちょうどいいかなって。
IKEAで購入したラグ
− IKEAって目的のもの以外のものとの出会いもありますよね。私もよくあります。ジャーナルの取材時でも「これIKEAなんだ!」というケースも多々あります。
Imajoさん:ファッションもですけど、靴やバッグなど小物が上質なものだとリーズナブルなブランドのものを着ていても安っぽさを感じさせない。
インテリアもメインになる家具とのバランスをみて選んでいます。
テレビ台は板に脚をつけてDIYしたもの
− ヴィンテージやブランド家具だけではなく新しいものと、リーズナブルなアイテム。
いい塩梅にミックスされているのいいですね。
家具は70Bさんが多いとのことでしたが、雑貨などはどういったところをチェックしていますか。
Imajoさん:旅行に行った時にその土地で陶器を購入したり、リユースショップで掘り出し物を探したり。飾っている壺も500円のものもあります。
リユースショップはちょっと時間が空いたときに、行って見ているだけでも楽しいし、掘り出し物に出会えた時は本当にうれしい。
Imajoさん:棚に飾っている糸かけの飾りは仕事で行った宮崎で出会ったもの。
入ったカフェでこの作品の個展がやっていて。気に入っていることを察した友達がプレゼントしてくれたもの。とても気に入っています。
宮崎で出会った飾りは友達からのプレセント
− それはとても素敵なエピソード。偶然訪れた土地、カフェで思い出が生まれましたね。
今後、この部屋をアップデートする予定はありますか。今欲しいアイテムやどういう風に変えていくのかお聞かせください。
Imajoさん:直近で変えたいのはラグです。模様替えをしたらラグのサイズが合わなくなってしまったので。
あとは植物のことだと鉢カバーを変えたいですね。小さい株を育成していきたいです。
ヘアメイクアーティストとしてのこれから
− 最後に少しお仕事のことを。
インテリアの差し色で使っている小物なども浮くことなく部屋に馴染んでいて色の使い方がきれいだなと思っていました。
これはメイクアップアーティストというお仕事柄、普段から色を意識されるているからなのかなとか。
Imajoさん:どうだろう。インテリアを選ぶときも無意識、自分では気づいていないのかも。
− なるほど。今まで積み重ねてきたことから自然と取り入れているのかもしれませんね。
今後ヘアメイクアップアーティストとしてやりたいこと、目標をお聞かせください。
Imajoさん:今は専属まではいかないのですがアシスタントの方が何名がいて。もう少し自分に箔をつけて、アシスタントさんたちが事務所に所属まではいかなくても僕のアシスタントだから安心できるようにできたらなと考えています。
− ありがとうございます。これからの活躍、ビカクシダの成長も楽しみにしています。