植物とともに描く、家族の風景。親子3人で暮らすリノベ2LDKの住まい DATE : 2025.08.27
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植物とともに描く、家族の風景。親子3人で暮らすリノベ2LDKの住まい

コワーキングスペース運営などに携わるsato homeさん。リノベーションした住まいは雑誌の表紙を飾るほど素敵な空間です。親子3人で暮らす家でインテリア、植物、リノベーションのことなどお話を伺いました。

名前:sato homeさん

職業:フリーアナウンサー、コワーキングスペース運営

Instagram:https://www.instagram.com/sato__home_/

暮らしを整えるリノベーション。家族にとって心地よい空間づくり

− まずご自宅のことをお聞かせください。

sato homeさん:ここに住み始めたのは約2年ほど前で、中古マンションを購入しリノベーションしました。間取りは72〜73平米の2LDKで、リビングダイニング、書斎、寝室があります。ほぼフルリノベーションで、私たちの希望をお伝えしながら一緒に作りました。

− リノベーションは最初からある程度イメージがあったのでしょうか。

sato homeさん:中古マンションを購入してリノベーションし住むというのが2回目で、その前に1回経験をしていたっていうのもあり、「次はこういうポイントを入れたいね」とか、ちょっと「今回失敗しちゃったから、次はこういうふうにしたいね」みたいなポイントがいくつかあって、決めていったっていう感じだったのでちょっとそういう意味では何か元々こういうふうにしたいなっていうイメージが結構、明確にあったかなっていう感じかもしれないです。

− リノベーションの反省ポイントがあるとおっしゃいましたが、具体的には何でしょうか?

ガラス窓の扉はヴィンテージで探したものを使用

sato homeさん:前回は2人暮らしだったのでワンルームにしていたのですが、子どもが生まれてからは生活が難しくなりました。だから今回は2LDKにして寝室とリビングを分けたのが大きなポイントです。

 

例えば子どもが寝ているときに、どちらかがリビングでテレビを見ていると音で起きちゃうかもしれない。そういうことを考えると、寝室とリビングはできるだけ離して設計するのが子どもと大人それぞれの生活リズムにとって大切だと感じました。他にもいろいろ反省点はありますが、まず一番大きかったのはそこですね。

 

− 今使っている家具やインテリアは前のお住まいからのものが多いですか?

sato homeさん:はい。前の家でもグレーのモルタル塗装の壁にしていて、それが家具や植物とよく合うと感じていたので、今回の家でも同じように採用しました。

G-PLANのラウンドテーブル

sato homeさん:家具ではG‑PLANのヴィンテージラウンドテーブルを使っています。元々同じブランドのもうちょっと大きいサイズのテーブルを使ってたんですけど、これも実際に取り入れてみて、グレーの壁との相性もよいですし、形と風合いがいいなと思って今の家でもG-PLANのヴィンテージの机を取り入れています。

− どれも選び抜かれてこの家にあるとは思いますが、中でもお気に入りのインテリアはありますか?

sato homeさん:悩ましいですね、全部好きなものばかりなんですけど(笑)その中でも植物は本当に特別です。

植物の色があんまりちぐはぐにならないようにすることで、いろんなタイプの植物でも割と統一感もあるように工夫しています。1ヶ所にまとめて植物園のような雰囲気を出すのが自分のなかのポイントですね。置く場所は視界に入るところにまとめて置いて、ふとしたときに植物が目に入るようにしています。

− ありがとうございます。植物は目線の先にあるように、同時にアートポスターも目に入ります。これらのポスターはどこで購入しているのかも気になりました。

sato homeさん:アートは大きめでインパクトのある、ちょっと派手な色味のものを選ぶことが多いです。海外の「DROOL」というブランドのポスターを3枚飾っていて、深みのある落ち着いたトーンの中に、植物との相性を見ながら鮮やかなアクセントとして取り入れています。ポスターや小物は差し替えやすいので、部屋が飽きないように活用しています。

インテリア選びのポイントは「事前シミュレーション」

− ポスターを選ぶ時はどうやって選んでいるのですか。選ぶ時のコツ、ポイントを知りたいです。

sato homeさん:ネットで気になるポスターを見つけたら、お部屋の写真に画像をはめこんでみて、実際に合うかどうかをチェックしています。色味やバランスを見て「これは似合うかな?」と確認してから購入するようにしています。

− なるほど。お部屋の写真を用意しておいて、そこに購入を検討しているものをはめて試しているということですね。ポスター以外も同様に買う前に写真で試しているのですか。

sato homeさん:はい。特にソファや椅子、照明など、大きめで少し値の張るものは、必ず画像でシミュレーションしてから検討します。色味とか含めて家に来た時に違和感がないかどうかを確認します。

花瓶や小物などの雑貨は直感で買うこともありますが、家具などは慎重に確認するようにしています。

− インテリアブランドへのこだわりはありますか。

sato homeさん:特にブランドにはこだわっていないです。直感で「このアイテムが好きだな」と思えるものを中心に選んでいます。

とはいえ、お気に入りのヴィンテージショップはあって、u; general storeさんやセカイクラスさんといったお店では花瓶や小物をよく買います。店の雰囲気や商品が自分の好みと合っているので、インスピレーションを得る場としても訪れています。

− ヴィンテージアイテムを取り扱うお店に行かれるとのことですが、ヴィンテージを買う方が多いですか。

sato homeさん:ヴィンテージじゃないと絶対ダメということは全くなくて、新品と半々という感じで、割と混ざってると思います。新旧交えながら使っていきたいなと思っています。

− インテリアや物を探す時に参考にしているものはありますか。

sato homeさん:InstagramとかPinterestとかで割と海外のインテリアを見ることが多いです。海外の部屋作りを見ながら「こういう照明いいな」とか、「こういうアイテムいいな」というものをみつけてそのままオンラインで買うこともあれば、日本で取り扱いのある店舗があったら見に行って購入することもあります。

IDEEのフロアランプもWebで見てから店舗に行って購入を決めました。店舗に行くのはどちらかというと購入目的というよりは、インスピレーションをもらいに行くケースもあるのかもしれない。「こういう配置いいな」とか「こういう使われ方いいな」みたいなのを見に行ったりすることは、ちょくちょくあるかも。

家族のテーブルに花を飾る週末。花瓶に季節の花を添える楽しみ

− 雑貨の中でも特に花瓶が多い印象です。たくさん並んでいますね。

sato homeさん:はい。祖母から譲り受けた花瓶もあれば、新しく買ったものもあります。 週末に花を買って、どの花瓶に合うかなとか考えて、テーブルに飾り、みんなでご飯食べるときに楽しむことが多いです。

譲り受けた花瓶は祖父が台湾で購入したお土産のものみたいなんですけど。それを大事に使っていたので譲り受けて、飾っています。

元気に育っているエピプレムナム。いろんなところに挿し木を飾っている

「暮らしをつくること」への意識から始まった植物との暮らし

− 植物に興味を持ち始めたのはいつごろですか?

sato homeさん:4〜5年前、前の家に住み始めたころからです。 そのとき初めて中古マンションを購入してリノベーションしたことで、「暮らしを持つ」「暮らしをつくる」ということが、私たちの中で本格的に始まったんです。そこからインテリアやお部屋づくりへの興味がどんどん深まっていきました。 最初に迎えた植物はウンベラータで今ではもう家族みたいな存在で、とても大切にしています。ウンベラータを迎えてから「植物のある暮らしってすごく癒されるな」と実感して、それから徐々に増えていきました。

初めて迎えたウンベラータ

ワイヤーを使ってハンギングも楽しむ

− 特にお気に入りの植物はありますか?

sato homeさん:最近お迎えした沖縄産のベンガレンシスは葉っぱがとても元気で、お部屋の顔になってくれそうです。お世話の手間も少なく、元気に育ってくれているので初心者の方でも育てやすいんじゃないかなと思います。あとIKEAで買ったエピプレムナムもかな。生命力が強くどんどん伸びてくるので、剪定し挿し木して家族や友達と分けながら育てています。

− 植物選びの基準や買う時の傾向はありますか。

sato homeさん:一番は育てやすさ、水やり頻度が少なくても育つこと。次に色味が部屋に合うか、そして葉の形や茎の線が自分の感覚にフィットするかどうか。直感で「この子と一緒に長く暮らせそう」と思えることが、大きな基準ですね。

育てている植物は、割と手をかけすぎなくても元気に育ってくれる子たちが多いです。今いる植物たちは我が家に合っていて、元気に育ってくれている植物たちなんです。 もちろん購入前には、育てやすさをネットで調べたり、お店の方に相談したりして選んでいます。でも、それでもやっぱり育ててみて「思ったより難しかったな…」って感じることもありました。 失敗して学びながら、この植物は「簡単」と言われつつも難しいかもと感じたら別の種類を購入するなどしています。

WEBで見てから店舗で購入したIDEEのフロアランプ(右奥)

− 植物は普段どんなところで購入していますか。

sato homeさん:ホームセンターとECサイトで購入しています。小さいものは近所にあるホームセンターが植物をたくさん扱っているのでそこで買うことが多いです。 大きい植物は車に入らないこともあるので、ECサイトで購入することもあります。そういう点でもウンベラータはECサイトで購入しました。

− 鉢はどこで購入されてますか。

sato homeさん:鉢はIKEAさんで購入することが多いです。リーズナブルでシンプルな色味のものが多いのでグレー、黒、または白に近い色など、空間に馴染むようにしていることが多いです。カラフルな鉢を買ってた時期もあったんですけれど、難しくてちぐはぐになってしまって。 なるべく鉢の色が統一できた方がすっきりするなと気づいて、最近は色数を抑えています。

暮らしの延長にある、これからのチャレンジ

− 今後、家をアップデートしていきたい部分はありますか?

棚は造作で夫がDIYしたもの

sato homeさん:子どものスペースをちょっと手を加えたいなと考えています。おもちゃや本などアイテムをまとめていて遊べるようにしているのですが、おもちゃも本も増えているので、スペースを拡げたいです。

おもちゃなどがまとまっている棚は最初は本棚として作ったんですが、いろんなアイテムがちょうど入るサイズだったので今は子ども用の棚になっています。 既製品ももちろんすごいいいんですけれど、せっかくの機会だから子供と一緒に作れたら、子供にとっても何か愛着が湧くものになるんじゃないかなと思っているので、ちょっと家族みんなでDIYしてアップデートしたいです。

− 家族みんなで棚作り、いいですね。いい思い出になりそう。

sato homeさん:あともうひとつが、今準備中なんですけど、自分でセレクトしてヴィンテージショップのオープンを予定しています。インテリア好きな方とつながれる場になったら嬉しいです。

− ありがとうございました。ショップのオープン、楽しみにしています!

AFTER INTERVIEW編集後記
AND PLANTS JOURNALで初の2回のリノベーション経験者のsato homeさん。2回目だからこその気づきは経験あってこそのこと。家族のライフスタイルに合わせて間取りを変えたり、植物を「家族みたい」と大切に育てたりする姿がとても素敵でした。そしてヴィンテージ家具やアートも「全部お気に入りばかりなんです」と話すsatoさんの暮らしへの愛情が伝わってきます。これからも家族みんなでDIYしたり、暮らしをアップデートしていく姿が楽しみです。
パーソナル植物診断

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