都内近郊のマンションで暮らすekubolaboさん。コロナ禍でのライフスタイルの変化をきっかけに、地方への移住、そして再び関東へ。
たどり着いたのは、100㎡のゆったりとした3LDK。インテリアや植物との付き合い方、その中にある「自分らしい暮らし」について、じっくりお話を伺いました。
一目惚れで決めた、今の暮らしの舞台
ekubolaboさん:実は移住が2回目なんです。以前は東京の都心に住んでいましたが、コロナ禍で夫婦ともにフルリモート勤務になったことをきっかけに、自然に囲まれた暮らしを求めて広島に移住しました。自然に囲まれたのびのびとした生活を楽しんでいましたが、夫の勤務先で出社が必要になって再び関東に戻ることに。
東京の中心部も検討しましたが、私たちにとっての暮らしの心地よさを優先して、都内に通勤できる範囲の郊外で探すことにしたんです。そして偶然見つけた今の家に、一目惚れのような形で決めました。

ekubolaboさん:広さと間取りは100㎡ほどの3LDKです。リノベーションでリビングとダイニングをひとつに繋げ、白を基調にした明るく開放的な空間に仕上げました。
後から好みが変わったり変更させたくなっても家具などインテリアで変えられるようにと壁紙と建具も全体的に白を選び、シンプルな内装にしています。

「お世話できない私」から変わった。植物との付き合い方
ekubolaboさん:この家に引っ越してきてからグリーンがあることの気持ちよさを覚えてしまって。本格的に植物を育てるようになったのは、今の家に引っ越してから。
それまでもちょこっとは育ててきたことはありましたが...まあ、枯らすという笑 お花の苗を買ってきても手入れ方法もわからず、上手に育てることができなくて。
「私、お世話できないのかも」となるくらいよく枯らしていました。
実は、リビングにある大きなエバーフレッシュもシルクジャスミンも2〜3回、枯れかけているんです。それくらい最初は全然ダメでした。
− そんな時期があったとはわからないくらい、今はどの植物も生き生きとしていますが。どうやってここまで辿り着いたのですか。
ekubolaboさん:何度も失敗を重ね、試行錯誤を繰り返すうちに、植物とのちょうどいい距離感がわかってきました。そしたら枯れることが少なくなってきて。花が咲いたり、新芽がでたりともう楽しいぐらいに応えてくれること、やってきたことに結果が出ることに「なるほど!」と。
− そこからどんどんハマっていった感じなんですか。
ekubolaboさん:そうですね。暮らしの中で、何度も、それこそ日々様々な植物を通して「嬉しい」とか「綺麗」とかポジティブなこともあれば枯らしたり調子を崩しては「ごめんね」ということもあります。
そういう気持ちも含めて楽しいし、パワーも分けてもらっていると思います。花が咲いたり、新芽が出たりするたびに感動し、「待つことの大切さ」や「自然の力強さ」に気づかされます。
なんかもう虜になっちゃって、どんどん増えています。
ウンベラータは葉が全部落ちてしまったことがありました。
枯れたと判断して捨ててしまう人もいると思いますが、捨てないでベランダでたまに水やりをしていたら生きていたんです。一度、葉が落ちてしまっても、復活することを知って「待つことも大事」という教訓を覚えました。
その後に迎えたフィカスも同様に葉が落ちてしまったのですが、きっと芽吹くと信じて待っていたら新芽が出てきたんです。環境に適応して、今では元気いっぱいに育っています。
この出来事も植物にはまったひとつの理由ですね。
時間とともに育てる、個性が重なる空間づくり
− お部屋のテーマはヴィンテージとモダンがミックスされていますね。
ekubolaboさん:白をベースにした空間に、個性的なアイテムをプラス。ヴィンテージ家具と現代的な家具をミックスさせたり、絵を描くような感覚でインテリアを楽しんでいます。 あんまり完璧な建築美のものだけで固めるよりは、少し崩れているもの、いびつさがあるものをミックスさせた空間のほうが惹かれます。
小さい方のテーブルはよくみるとボロボロなんです。ヴィンテージランプは、C級品的な感じで販売されていたものを購入し夫に直してもらいました。
シルエットが個性的なヴィンテージの花瓶は昔からの愛用品
− 何か参考にしているものがあるというよりは、普段から好きでみているものを自然ととりいれているという感じなんですか。
ekubolaboさん:特にジャンルなどは意識せず、いいなと思ったものを取り入れていますが、昔から南仏の街並みやインテリアの雰囲気がとても好きで、そこからのインスピレーションは結構ある気がします。
最初は「自分の家を客観的に見てみたい」というささやかな好奇心から始めたInstagramでしたが、思いがけず多くの方に見ていただき、同じような趣味を持つ方々とつながることができました。
インテリアアカウントの世界は、互いを認め合う空気があり、自分の家だけでなく、他の人のセンスにも素直に「素敵」と言える優しさがあって、居心地の良さを感じています。
そのつながりから、インテリアについてもすごく勉強になって、その中でいいなと思うものは参考にしたり、実際に取り入れたりして、試行錯誤して楽しんでいます。
− よく行くお店やエリアはありますか。
ekubolaboさん:どことは決めていないですが、セレクトショップが多いかなとおもいます。いいなと思ったら、買ってみています。表参道のGYRE(ジャイル)のCIBONEとかは行ったら2〜3時間は滞在する勢いです笑 HAYもありますし長居してしまいますね。
植物だとSOLSOへよく行きます。植木鉢もSOLSOで購入したものを沢山愛用しています。
ダイニングとソファはマルニ木工さんのものです。結果はどうなるかわかりませんが「一生大事にする」というつもりで購入しましたね
− キャンドルやフレグランスのものがいくつも並んでいます。お気に入りやおすすめを教えてください。
フレグランスだとルラボさんが好きで香水、ルームスプレー、キャンドルといろいろ愛用しています。香り方が深くて自然に近いなと感じます。この空間に合うなと思いいくつかの香りを楽しんでいます。実物を見てすごいなあと思ったのはBYHANDさんのキャンドルホルダーです。
− これはキャンドルホルダーだったんですね。
ekubolaboさん:天然石でできていて、とても美しいんです。中にはIKEAのキャンドルを入れています。いろんな美しいキャンドルホルダーはありますが、BYHANDさんのものは炎のほんの小さな揺れさえも映して、まるで光が踊るように反射してくれます。
キャンドルが好きなのでおすすめを聞かれるのですが、ダントツでおすすめです。
BYHANDのキャンドルホルダー 光が入ると表情豊かな灯りを楽しめる
ベランダやキッチンにも"心地よさ"を。
− 最後に、これからご自宅をアップデートするならどういったことをしてみたいですか。
ekubolaboさん:リビングにペンダントの照明がなくて。
これはわざとそうしているわけではなく、まだ「これだ」という照明に出会えていないからなので、出会いがあれば照明を追加したいです。
ベランダはわりとまだ手付かずだったのでもう少し片付けてガーデニングをしっかりとしてみたいです。これまでガーデニングは春夏で楽しむくらいだったのですが、今年は季節の花とかで入れ替えて冬もガーデニングをしてみようと思います。
あと、キッチン周りもインテリアを楽しめる空間にしたいです。