都内15坪、70平米「小さい家」を楽しむ。家族三人の個性と色が響き合う、植物とインテリア DATE : 2026.01.26
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都内15坪、70平米「小さい家」を楽しむ。家族三人の個性と色が響き合う、植物とインテリア

15坪、70平米。限られた空間を「狭さへの挑戦」と捉え、植物と色を楽しむ竹村さんの暮らし。

多色使いを美しくまとめるテクニックから、掃除を楽にする配置の工夫、そして夫婦で分担する植物のメンテナンスの習慣まで。好きなものに囲まれた豊かな住まい作りについてお話しを伺いました。

名前:竹村 真奈さん

職業:ルームスタイリスト・編集者

Instagram:https://www.instagram.com/takemana_room/

マイナスをプラスに変えた 工夫と好きが詰まった小さな家

− このお宅、広さと間取りについて教えてください。

竹村さん:15坪で70平米という、いわゆる「狭小住宅」です。
リビングの他に、寝室、夫の部屋と娘の部屋があります。極力収納を減らして、この限られた広さを活かしながら、いかに部屋を広く見せるかに挑戦しています。

− 旦那様のお部屋はハーマンミラーのセイルチェアを愛用されていて格好いいですし、娘さんのお部屋も土偶の手作り作品があったりと、ご家族それぞれの個性が詰まっていますね。

HAYのコートハンガーや椅子が並ぶダイニングスペースは竹村さんのワークスペースにもなる

竹村さん: 娘が自分の部屋を欲しがったので、私の部屋を譲って、私はリビングのテーブルを仕事のスペースにするようになりました。HAYのコートハンガーや椅子が並ぶダイニングが、今の私のワークスペースです。

旦那さんの部屋ではハーマンミラーのセイルチェアを愛用 ベランダにも植物が並ぶ

娘さんのデスクまわり 絵は竹村さんが昔購入したもの

土偶は娘さんの手作り

気持ちにも変化が生まれた、植物との暮らし

− ここからは植物についてお聞かせください。いつ頃から育て始めたのですか?

竹村さん:以前の家でも少しは育てていたんです。結婚祝いでいただいた植物があって。ここに引っ越してきたのが約3年前なのですが、新しくひとつお迎えしてみたら、どんどん気持ちが癒やされ、空気も良くなっていく気がして。
そこから止まらなくなり、どんどん増えていった感じです。もちろん、買っては枯らし……ということも何度も繰り返してきましたが、懲りずに何度も向き合ってきました。

一度調子を崩したウンベラータ

竹村さん:夏の暑い時期に長期で家を空けることがあって、植物の水やりを友人にお願いしていたのですが、うっかり窓を開けていくのを忘れてしまい...帰宅したら一番大きく育っていたウンベラータが調子を崩し横になっていたんです。すごいショックだったんですけれど諦めずに、手をいれたことで復活してくれました。

− それはショックな出来事ですが、復活してよかったです! ウンベラータの他にもたくさんの植物が並んでいますが、つい選んでしまう植物や好きな種類はありますか。

竹村さん:カラテアが好きですね。葉っぱの見た目がかわいいのはもちろん、葉が閉じたり開いたりするごいする姿に生命力を感じています。

カラテア・オービフォリア

− ハンギングはキッチンのほうにまとめてあるんですね。

竹村さん:キッチンはあまり日当たりが良くないので、数やサイズは控えめにして、この環境でも育つものを選ぶようにしています。

夫婦の役割分担。「育てる」担当と「飾る」担当

− 日頃の植物たちのメンテナンスはどうされていますか?

竹村さん: 実は、私は「飾る・葉を拭く」担当で、夫が「育てる」担当という風に、二人でバランスをとっているんです。夫は毎朝起きたらまず土の乾き具合をチェックしていて、直感的に植物の状態がわかるようになってきているみたいです。

インテリアの都合で私が植物を動かそうとすると、夫から「今はここで様子を見ているから変えないで」と言われることもあって。そんな時は、植物の健やかな成長を優先して、私が譲るようにしています。

旦那さんの部屋にある植物コーナー テラリウムや塊根植物、サボテンなどが並ぶ

− これだけの植物の数があると、日々の掃除やお手入れも大変そうですが。

竹村さん: 掃除のしやすさを考えて、なるべく床に直置きしないようにしています。土や落ち葉の掃除は意外と大変なので、スタンドなどを使って鉢を「浮かす」飾り方を意識しています。鉢をサッと動かせる余白があれば、掃除もスムーズですから。

竹村さん:あと、韓国ドラマなど好きなものを見ながら、葉っぱを拭いてあげる時間が好きなんです。埃を取ってあげると、葉の色が生き生きとして、植物の表情がパッと変わる。それが私自身の心地よさにも繋がっています。

パキラは竹村さんのお母さんが株分したもの

独自の色彩ルール「色を拾って、リンクさせる」

USMハラーの上にはピンクでまとめたコーナー、Nintendo Switchの赤も色をリンクさせるためのアイテムに

− インテリアの一部としてアートや植物が綺麗に馴染んでいますが、意識していることはありますか?

竹村さん: 「鉢選び」にはすごくこだわっていますね。インテリアを考えた時にちぐはぐにならないよう、場所によって「ここはピンクのゾーン」「ここはグレーのゾーン」と、色ごとにまとめて置いているんです。たとえ単体で見て可愛いと思う鉢を見つけても、その場所のルールに合わない色だったら、グッと我慢して買いません。

− 徹底されていますね。カラフルなのにごちゃついて見えない秘訣はどこにあるのでしょうか。

竹村さん: 「色を拾って足していく」感覚ですね。例えば照明に赤いラインが入っていたら、近くに別の赤い小物を置いてみる。
そうやって少しずつ色をリンクさせていくと、カラフルでも悪目立ちせず、落ち着いた空間になるんです。「ここに緑が足りないな」と思ったら、植物ではなく絵で緑を補うこともあります。

− カラフルなインテリアにした時にごちゃついてしまった場合、どうすれば綺麗にまとまりますか。

竹村さん: そういう時は、必ず何かが邪魔をしているんです。なので、邪魔なものをどけるか、あるいは逆に、その色に近いものを増やして馴染ませるか。そうやってバランスを再構築するプロセス自体が、実はすごく楽しいんですよ。

宝物のようなアート、花。好きなものたちが癒しをくれる

竹村さん:お花もすごく好きで信頼している花屋さんで買っています。本当はいつも飾っているのが理想ですが、家を空けることが多い時や忙しい時期はあえて飾らないこともあります。水換えがこまめにできないのはもちろん、愛でられる時間も少ないので。なのでタイミングに合わせて飾っています。

花瓶はamabroさんのものを愛用しています。

− 家具や雑貨のセレクトについても教えてください。

竹村さん: HAYなどの北欧家具が好きですが、そこにIKEAやUSMハラーなども組み合わせています。最近は「DRAW A LINE」を取り入れたことで、部屋の印象がグッと引き締まりました。植物や鉢はSOLSO PARKさんで選んでいます。

ブルーでまとめたコーナー。ライトはHAY。 賃貸でも設置ができる突っ張り棒「DRAW A LINE」

− 植物や照明だけではなく、アートが至るところに飾られていますが、どういったところで探していますか。

アートは「The Poster Club」のオンラインショップで購入しています。ピンクの花のポスターは、花を飾れない時でも花がある感じを味わえるように選びました。

ボビーワゴンの下にある絵はとても大切なもの。小泉 今日子さんのイベントでイラストレーターのエドツワキさんがライブペインティングで書いたものをカットしたものなんです。小泉さんが口ずさんだ「La La La」が書かれていて、こういったバッグボーンのある作品にも惹かれます。

− すごい!とても貴重なアート、それはもう家宝ですね。 まだまだお話しを聞きたいところですが、最後に今後、新しくチャレンジしてみたいことはありますか。

竹村さん: まずはラグを変えてみたいです。床の印象が変われば、植物やアートの見え方もまた変わると思うので。
あとは照明の勉強をして、植物をより主役にできるライティングを追求したいですね。それから、天井がまだ空いているな、と(笑)。ハンギングを増やして、さらに立体的に楽しむのもありだなと考えています。

− 終わりのない楽しみですね!

竹村さん: 本当、それなんですよ。 永遠に楽しめるのがインテリアと植物。本当に、いい趣味を見つけたなと思っています。

AFTER INTERVIEW編集後記
竹村さんの「色を拾う」というお話には、ゲームを楽しんでいるようで日常に取り入れたら毎日が変わりそう、そんなワクワクを感じました。15坪という限られた広さを「狭いから諦める」のではなく、色をリンクさせたり、鉢を浮かせて余白を作ったりと、小さな工夫次第でいくらでも快適な空間づくりはできる。家を、空間を育てていくことの楽しさを、改めて教えていただきました。
パーソナル植物診断

AND PLANTS Journal
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