植物名 | 三角葉アカシア |
学名 | Acacia cultriformis |
英名 | Knife-leaf wattle |
科目/属性 | マメ科アカシア属 |
原産地 | オーストラリア |
日当たり | 日当たりの良い屋外 |
温度 | 最低0℃以上をキープする |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:土が乾いてから2~3日後 |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 4~6月 |
三角葉アカシアの特徴
三角葉アカシアは、名前の通り三角形の葉が特徴的なアカシアです。2~4月の早春に球状の黄色い花を可愛らしく咲かせます。
他のアカシアに比べ、生育が緩やかです。枝は上へ上へ伸びていきますが、小ぶりに育つため大きくなりすぎる心配がありません。
「大きくなりすぎたらどうしよう」と不安に思う方には育てやすいアカシアです。三角の小さな葉と早春に咲く可愛らしい花は、お庭を華やかにしてくれるでしょう。
アカシア属は乾燥に敏感で水切れを経験させると、葉落ちしやすいため注意してください。
三角葉アカシアは常緑樹のシンボルツリーとしても人気があり、寒さに強いため屋外のインテリアにおすすめです。基本的に室内ではなく、日当たりの良い屋外で育ててください。
三角葉アカシアの花言葉
三角葉アカシアの花言葉は「優雅」「友情」「秘密の恋」です。さまざまな品種がありますが、アカシア属には共通して「友情」の花言葉があります。
小さな葉が枝に密集して付く姿が友情を表しているのでしょう。「優雅」の花言葉は、上へ上へ伸びる三角葉アカシアの枝が風に揺れる姿から名づいたのかもしれません。
また、「秘密の恋」の花言葉は、オーストラリアの先住民アボリジニが、アカシアの花を愛の告白に使っているため名付けられています。
三角葉アカシアの花言葉「優雅」「友情」はポジティブな印象を与えます。さまざまなお祝いシーンに贈る花言葉として活躍するでしょう。
また、「秘密の恋」はシーンを選びますがドキドキを与える花言葉です。友人から恋人になったタイミングで、三角葉アカシアをプレゼントするとロマンチックな雰囲気を楽しめます。
三角葉アカシアの風水
「仕事運」「金運」を上げる風水効果があります。
花言葉に「友情」とあるように、人と人の縁を繋げて仕事運を上げる植物です。また、風水で黄色の花は、金運を上げる効果が期待できます。
「仕事運」「金運」以外にも、三角葉アカシアは「邪気払い」の風水効果もあると考えられています。風水では、葉先が尖っている植物は邪気を払う効果があるとされているためです。
運気の入り口である玄関の外やベランダなどに置くと、悪い運気の侵入を防いでくれるでしょう。
三角葉アカシアは就職祝いや開店祝い、新築祝いなどにおすすめです。新生活に向けて頑張る方にプレゼントすると喜ばれます。
風水効果を得るためには整理整頓やお手入れが重要です。プレゼントする際は、置き場所や管理についても、一言添えてあげるといいでしょう。
風水効果を高めるための置き場所や注意点などは「観葉植物の風水」の記事で紹介しています。ぜひ、風水効果を期待したプレゼントの際にお役立てください。
三角葉アカシアの育て方

三角葉アカシアは、基本的に屋外で育てる植物です。ここでは、三角葉アカシアの育て方のコツをまとめました。
- 置き場所と日当たり
- 温度
- 水やりの頻度
- 肥料
- 剪定方法
置き場所と日当たり
三角葉アカシアは直射日光の当たる屋外を好みます。地植え・鉢植えどちらも、しっかりと日差しの当たる場所で管理しましょう。
日当たりが悪い環境では、枝葉が徒長して美しく育ちません。また、アカシア属は共通して根が地中深くまで伸びないため、強風が当たると幹が倒れやすいです。
強風が当たらないような置き場所で育てましょう。鉢植え地植えどちらも、植えつけたばかりのタイミングであれば、支柱で添え木をしておくと安心です。
霜や大雪が降る寒冷地では鉢植えで育てて、冬は室内に移動させて管理してください。
温度
三角葉アカシアは寒さに強い植物です。最低0℃以上をキープして育ててください。
最低温度が0℃以下になる場合、鉢植えは明るい室内に移動させましょう。エアコンによる暖房が付いている場合は、直風が当たらないように気を付けてください。
暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷みます。地植えの三角葉アカシアには、寒さで根が傷まないように腐葉土や敷き藁などをマルチングをすると安心です。
雪が積もる場合は、枝を縛ってビニールを被せるとよいかもしれません。急な寒波以外で、常に冬の気温が0℃以下になる寒冷地あれば、室内に移動させやすい鉢植えで育ててください。
水やりの頻度
三角葉アカシアの水やりを季節別に大まかに紹介します。
- 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 秋冬:土が乾いてから2~3日後
春夏の生育期には、土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりをしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
冬は土が乾いてから2~3日後に水やりをします。気温の低い時間帯に水やりを行うと逆効果になるので、気温が高い時間帯に行ってください。
冬の水やりは常温~40℃程度の温いお湯を与えると、冷水による根傷みを防げます。冬だけ、鉢植えを室内で管理している場合は、室温が高い時間帯に水やりします。
地植えしている三角葉アカシアであっても、水やりは重要です。アカシア属は根が浅いため、雨が降らない夏はたっぷり水やりしてください。
鉢植えで水やり管理が上手にできない場合は、水やりチェッカーを利用するとパッと土の状態が分かりやすいです。水やり管理に悩む方は、ぜひ使ってみてください。
[https://andplants.jp/products/watering_checker_sustee_large_single]肥料
三角葉アカシアには、生育期の3~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
アカシア属は肥料が少なくても十分に育ちますが、葉を茂らせたり花を咲かせたりしたい場合は、土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期は守ってください。
アカシア属はマメ科植物なので、根粒菌(バクテリアの一種)と共生関係にあります。根に共生する根粒菌からチッソを得るため、肥料を与える場合はカリやリン酸を中心に与えてください。
花を楽しみたい方は、冬から早春にかけてリン酸を土に混ぜ込んでおくと効果的です。
[https://andplants.jp/products/evo_solid_fertilizer_for_green]剪定方法
三角葉アカシアの剪定時期は4~6月です。花後の花がらや茂りすぎた枝葉を剪定します。
アカシアは7月以降の夏に来年の花芽を作るので、花後すぐに剪定してください。7月以降にすべての枝を短く剪定すると、翌年の花が咲かない可能性が高いです。
三角葉アカシアは生育がゆっくりで樹形も広がりにくいため、剪定は比較的簡単です。
葉が出ている枝であれば、どこから切っても問題ありません。節から新芽を出すので、理想の株姿をイメージして剪定するとよいでしょう。
ただし、樹木の肌のように木質化(もくしつか)した枝や幹からは新芽が出にくいです。緑色の枝葉を風通しよく剪定して、樹形を整えてください。
[https://andplants.jp/products/sakagen-flower-shears]三角葉アカシアの冬越し方法

三角葉アカシアは、比較的寒さは強い植物です。最低気温が0℃以上ある温暖地であれば、屋外で冬越しできます。
ただし、0℃よりも低い気温が続く場合は、鉢植えは明るい室内へ移動させてください。地植えしている場合は、枝を縛ってビニールを被せたり、敷き藁や腐葉土を土の上にかぶせたりして、寒さ対策をします。
大雪が続く寒冷地であれば、鉢植えで三角葉アカシアを育ててください。雪が降り始めたら、すぐに室内に移動できるようにしておくと安心です。
冬は生育が緩慢なので、頻繁な水やりは必要ありません。しかし、土を乾燥させすぎると葉がポロポロと落ちるので、土が乾いて2~3日後に水やりしてください。
冬越し中の水やりは、気温や室温が高い時間帯に与えます。気温が下がる夕方以降に水やりすると、根が凍結する恐れがあるので注意しましょう。
さらに、冷たい水道水で水やりすると根傷みを起こしやすいです。35~40℃の温い水を与えると、根傷みしにくくなります。
三角葉アカシアのよくあるトラブルと対処法

ここでは三角葉アカシアにトラブルが起きたときの対処法を解説します。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
主なトラブルは以下の3つです。
- 根腐れ
- 根詰まり
- 葉焼け
それぞれ詳しく見ていきましょう。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、土が常に湿っていると根が呼吸できず細胞が死に、結果として根から水を吸い上げられなくなり、植物全体が枯れてしまいます。
受け皿に水を溜めていると、常に土が湿りすぎてしまうので、注意してください。
根腐れの対処法は以下の通りです。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 殺菌剤に浸す
- 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝や葉を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢植えの土を入れ替えて環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。
赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
地植えの場合、極端に水はけの悪い土でなければ、根腐れは起こりません。もし地植えで根腐れの症状が起きた場合は、水はけが良くなるように小粒の軽石や腐葉土などで土壌改良をしっかり行ってください。
根腐れの影響で枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させましょう。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 下葉が枯れやすくなる
長年植え替えていない場合に、上記のような症状が現れます。三角葉アカシアは根詰まりで枯れることは滅多にありませんが、放置してしまうと生育によくありません。
三角葉アカシアを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。
植え替えを行う時期は、春~秋の生育温度15~25℃の時期が適しています。生育が緩慢な冬には、植え替えはしないようにしてください。
根腐れ同様に、地植えでは根詰まりは起こりにくいトラブルです。ただし、土が踏み固められているような場合は、根が伸びにくく根詰まりする可能性があります。
もし地植えの三角葉アカシアで根詰まりが現れる場合は、根の周囲の土を耕してほぐしたり腐葉土を入れたりするとよいでしょう。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色~黒色に枯れている
真夏の直射日光を浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
三角葉アカシアは日当たりを好む植物ですが、真夏の強い日差しに当たると葉焼けすることもあります。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を移動させましょう。対処法は以下の通りです。
- 真夏の直射日光が当たっている場合は、明るい日陰に移動する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こる場合は、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
葉焼けは、暗い場所から急に直射日光が当たる場所へ移動させた際にも起こるトラブルです。「暗いお部屋で徒長したから、直射日光の当たる屋外に移動したら葉焼けした」といった例はよくあります。
冬を除いて、普段から日当たりの良い屋外で管理して、日光に慣れさせておきましょう。真夏の強い日差しが心配な場合は、明るい日陰に移動させておくと安心です。
三角葉アカシアの害虫トラブルと対処法

屋外で育てる三角葉アカシアにも害虫トラブルは存在します。
発生しやすい害虫トラブルは、以下の4つです。
- ハダニ
- アブラムシ
- カイガラムシ
- コバエ
害虫によるトラブルが発生したときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色がかすれたように薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つ非常に厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
ハダニの対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニは乾燥した環境で発生しやすい害虫です。乾燥しやすい晩秋以降に、三角葉アカシアの葉に発生しやすいので注意してください。
冬にエアコンの暖房で室内を温めている場合、空気がより乾燥しているため、ハダニが増えやすいため、気を付けましょう。
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)の使用が効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
ハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることをしっかり行えば、発生しにくい害虫です。冬に三角葉アカシアを室内に置いている場合は、こまめに霧吹きをするようにしましょう。
葉を常にきれいな状態を保つために、霧吹きによる葉水は必須と言えます。ハダニが発生した場合は、シャワーで優しく洗い流すなどの管理も必要です。
[https://andplants.jp/products/groriapro5]アブラムシ
アブラムシの症状は以下の通りです。
- 新芽が萎縮している
- 葉が縮れている
- 新芽に虫が付いている
- 葉や幹がベタベタしている
アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。
アブラムシの対処法は以下の通りです。
- 縮れた葉はカットする
- アブラムシを取り除く
- 伸びすぎている茎は剪定して短くする
- アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
アブラムシが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用すると効果があります。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
アブラムシは柔らかい新芽に集まりやすいため、三角葉アカシアの新葉や花芽が出始めた際は気を付けておきましょう。
カイガラムシ
カイガラムシの症状は以下の通りです。
- 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が葉の付け根や幹についている
- 黒いカビ(すす病)が発生している
- 葉や幹がベタベタしている
カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。
放っておくと三角葉アカシアの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
カイガラムシの対処法は以下の通りです。
- 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
カイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、幼虫の時期である5~7月に使用するとよいでしょう。
既に貝殻をかぶっている成虫は、柔らかいブラシや布で擦り取ってください。
コバエ
コバエの症状は以下の通りです。
- 土に虫が湧く
- コバエが植物の周囲を飛んでいる
コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでは不快害虫です。
放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。
コバエの対処法は以下の通りです。
- 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
- 土上2~3㎝を取り除き、新しい土に植え替える
- 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
- トラップを仕掛ける
- コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する
水はけが悪い土で三角葉アカシアを育てている方は、土が乾燥しにくくコバエが発生しやすいので注意してください。
コバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで作ることができます。植物の近くに置いておくと、簡単にコバエを捕殺できるでしょう。
コバエは、発酵不十分な腐葉土やバーク堆肥、有機質肥料の匂いに引き寄せられます。
そのため、有機質肥料を取り除いたり土の表面に赤玉土や鹿沼土など3~5㎝程度敷き詰めたりするとコバエ発生を防ぐことが可能です。
三角葉アカシアのよくある質問

最後に三角葉アカシアのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- 三角葉アカシアは地植え・鉢植えどちらを好む?
- 三角葉アカシアの花が咲かない原因は?
- 三角葉アカシアの葉が落ちるのはどうして?
- 三角葉アカシアが枯れる原因は?
- 三角葉アカシアは挿し木で増やせる?
それでは具体的に見ていきましょう。
三角葉アカシアは地植え・鉢植えどちらを好む?
三角葉アカシアは地植えでも鉢植えでもよく育ちます。ただし、地植えする場合は冬の寒さに注意が必要です。
冬の最低温度が0℃以下が続く寒冷地では、鉢植えで育ててください。0℃以下の気温が続くと寒さによって枯れる可能性が高いためです。
冬の寒さ管理が心配な場合は、鉢植えで育てましょう。鉢植えであれば、気温が低くなる冬には、暖かい室内へ移動させることができます。
温暖地で地植えする場合は、長年育て続けると大きくなりすぎることもあります。植栽計画はしっかり考えて地植えしましょう。
三角葉アカシアの花が咲かない原因は?
三角葉アカシアの花が咲かない原因は、「剪定時期」が関係していることが多です。
三角葉アカシアの開花時期は2月~4月ですが、7月には翌年の花芽を枝に付け始めます。つまり、7月以降に枝をバッサリと切るような剪定をすると、花芽が付いた枝を全て切り落としてしまうことに。
剪定は、花後すぐに行い、遅くとも6月中には行ってください。7月以降の剪定は、込み合った枝を切り落としたり、形を整えるくらいに留めます。
三角葉アカシアの葉が落ちるのはどうして?
葉が落ちる原因は「日当たり不足」「水のやりすぎ(やらなすぎ)」です。
三角葉アカシアは、日光が差し込まない暗い場所では軟弱に育ち、葉も落ちやすくなります。基本的に室内ではなく、直射日光の当たる屋外で育ててください。
水をやりすぎると根腐れを引き起こし、葉が落ちることもあります。土が常に湿っており葉が落ちる場合は、新しい土に植え替えをしてください。
三角葉アカシアは土の乾燥に敏感な植物であるため、土が乾燥しすぎるとボロボロと葉が落ちてしまいます。1年を通して、適切な水やりを心がけてください。
三角葉アカシアが枯れる原因は?
三角葉アカシアが枯れる原因は、「日当たり不足」「水やり不足(やりすぎ)」「寒さ」が考えられます。
日当たりの良い屋外を好む植物なので、室内ではなく直射日光の当たる屋外で管理しましょう。暗い室内では枯れる可能性が高いです。
根が深く伸びないため、土が乾きすぎると水切れによって枯れやすいです。ただし、受け皿に水を溜めたり、土が常に湿っている状態だと根腐れを引き起こします。
土の乾燥具合を確認しながら適切に水やりすることが大切です。三角葉アカシアは寒さには比較強いですが、0℃以下の低温や霜雪には注意してください。
凍結の恐れがある場合は、寒さ対策をして冬越しさせましょう。
三角葉アカシアは挿し木で増やせる?
三角葉アカシアは挿し木で増やせます。ただし、挿し木の成功率は低く、さらに発根もゆっくりなので、非常に増やしにくいです。
もし挿し木で三角葉アカシアを増やす場合は、挿し木に使用する穂木を多く準備してください。開花後の剪定で取り除いた枝葉を使うと良いでしょう。
なるべく先端の枝を穂木として、10~15㎝にカットして1時間ほど吸水させます。その後、挿し木用の土や赤玉土に挿してください。
明るく暖かい場所で管理しながら、新芽が出るまで土を乾かさないように管理します。
三角葉アカシアのまとめ
三角葉アカシアは直射日光の当たる屋外であれば、簡単に育てることができます。ただし、冬に0℃以下の寒さが続く場合は明るい室内に移動させてください。
「秘密の恋」の花言葉は、パートナーや恋人へのプレゼントにも最適です。仕事運や金運を高める風水効果があるとされているため、開店祝いや新築祝いに三角葉アカシアをおくるのも良いでしょう。
アカシアの中では生育が緩やかで、屋外でも大きく育ちすぎることも少ないです。可愛いお花が咲くシンボルツリーとして育ててみてください。
[https://andplants.jp/collections/caciacultriformis]