植物名 | カラジウム |
学名 | Caladium |
英名 | Fancy leafed caladium |
科目/属性 | サトイモ科カラジウム属 |
原産地 | 熱帯アメリカ、西インド諸島 |
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デスクや小窓に置けるものから、インテリアの核となる大型サイズまで揃えていますので、ぜひご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/plants]カラジウムの特徴
カラジウムは、色鮮やかな細長いハート形の葉が美しい球根植物です。葉色だけでなく、模様も点状に入ったり、葉脈に沿って出たりします。
白い斑入り葉は涼しげで、赤い斑入りはトロピカルな印象です。日当たりがよいほど発色がよく、室内での観賞用だけでなく寄せ植えにも使用されます。
育てやすい植物ですが、寒さに弱いので冬の管理には気を付けてください。葉の色や模様によって印象が違う植物なので、飾る場所に合った種類のカラジウムを選んで育てましょう。
カラジウムの花言葉
カラジウムの花言葉は「喜び」「歓喜」「爽やかさ」です。さまざまな色や模様から受ける印象が由来になっています。
赤い斑入り葉は、トロピカルで陽気な印象から「喜び」「歓喜」。白い斑入り葉は、涼しげな印象から「爽やかさ」が名付けられています。
花壇や寄せ植えもできるので、ガーデニング好きな方へのプレゼントにもぴったり。ポジティブな印象の花言葉は、贈り物に喜ばれるでしょう。
カラジウムの風水
カラジウムには「金運」を上げる風水効果があります。丸みを帯びた葉がお金に例えられるため、葉がたくさん茂るほど金運が上がるでしょう。
また、丸みを帯びた葉は人間関係を円滑にします。カラジウムの葉はハート形でもあるので、よい友人や知人だけでなくパートナーにも恵まれるかもしれません。
金運を上げたり人間関係を円滑にしたりする風水効果は、開店祝いや就職祝いのプレゼントにおすすめです。よい運気を得るためにも、こまめに手入れして元気に育ててくださいね。
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カラジウムの育て方
日当たり | 直射日光の当たらない明るい場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(葉がすべて枯れたら完全断水) |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5~9月 |
置き場所と日当たり
カラジウムは日当たりのよい環境を好みます。ただし夏の直射日光や西日など強光に当たると葉焼けしやすいため、注意が必要です。
日当たりを好むため、ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所では葉色が悪くなり生育できません。カラジウムの葉柄が伸びて倒れたり軟弱に育ったりするため、明るい窓際に置いてください。
夏の直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。屋外でも育てることはできますが、室内と屋外を入れたり出したりすると紫外線量が変化して、生育に悪影響です。
一つの場所に固定して育ててください。ただし、寒さには弱いので気温の下がる秋以降は室内に移動させます。
温度
カラジウムは寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。ただし、生育温度が25℃と高いため、できるだけ暖かい場所で管理することが重要なポイントです。
10℃以下の寒さに当たり続けると、葉柄が垂れ下がり枯れてしまいます。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置くとよいです。冬に葉が付いている場合は、暖房の風が当たると急激な乾燥によって傷んでしまいます。
暖房の風が当たらないように気を付けましょう。葉がすべて枯れている場合は、なるべく温度変化の少ない場所で管理してください。
水やりの頻度
- 春夏:土の表面が乾いたら
- 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(葉がすべて枯れたら完全断水)
春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
常に15~20℃と暖かい室内の場合、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)水やりをします。しかし、寒さで葉がすべて枯れた場合は、春に新芽が出るまで完全断水してください。
葉がない低温状態で水やりをすると、球根が腐ります。そのため、暖房が常に効いて葉が茂っている状態でなければ、冬は水やりをせずに休眠させてください。
もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめします。
肥料
カラジウムには、生育期の5~9月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
カラジウムは肥料が少なくても十分に育ちますが、葉を大きくしたり茂らせたりしたい場合は土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
剪定方法
カラジウムの剪定時期は5~9月です。茂りすぎたり枯れたりした葉や葉柄を剪定します。
葉柄の根元を剪定すると見た目が綺麗です。葉柄部分が残っても、そのうち枯れて自然と取れるので安心してください。
秋から冬は気温が下がって葉が枯れてきますが、葉が完全に枯れるまで剪定しないことがポイント。この時期は栄養を球根へ溜め込んでいるので、枯れるまで葉を残しているほど球根が太りやすいです。
サトイモ科植物のため、樹液には毒性のあるシュウ酸カルシウムが含まれます。剪定をするときは、触れないように気を付けてください。
体質によってかぶれる恐れがあるので、剪定するときは手袋をすると安心です。もし触ってしまった場合は、流水で丁寧に洗い流してください。
カラジウムのよくあるトラブルと対処法
さまざまな葉色や模様があるカラジウムですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下の通り。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると枝が垂れ、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとカラジウムに悪影響です。
対処法はカラジウムの植え替えをすること。
カラジウムを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下の通り。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
カラジウムのよくある質問
最後にカラジウムのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- カラジウムは冬に室内へ入れたほうがいい?
- カラジウムは地植えで植えっぱなしにできる?
- カラジウムは水栽培(ハイドロカルチャー)できる?
- カラジウムの葉が枯れるのはどうして?
- カラジウムは寄せ植えできる?
- カラジウムの適切な増やし方は?
- カラジウムは花が咲く?開花時期は?
- カラジウムが倒れるのはどうして?
それでは具体的に見ていきましょう。
カラジウムは冬に室内へ入れたほうがいい?
冬は室内に入れてください。
カラジウムは寒さに弱い植物です。気温の下がる秋から生育が衰えて、10℃以下の環境が続くと球根が腐り枯れてしまう恐れがあります。
秋以降は暖かい室内に移動させて、葉が枯れた後は断水します。球根として土の中で休眠させましょう。
常に暖房が効いて葉が枯れない場合は、水やりを控えめにして管理してください。
カラジウムは地植えで植えっぱなしにできる?
カラジウムは地植えで植えっぱなしにはできません。寒さに弱く、10℃以下の環境では球根が腐り枯れてしまうからです。
地植えのカラジウムは秋に鉢に植え替えて室内に移動させます。また、葉が枯れ始めたタイミングで掘り上げて、球根として保存も可能です。
球根として保存する場合は、バーミキュライトやおがくずを入れた袋に球根を入れて室内で保存するとよいでしょう。ガーデンカラジウムと呼ばれる庭植え向きの種類も同様です。
カラジウムは水栽培(ハイドロカルチャー)できる?
カラジウムは、春~夏のみ水栽培(ハイドロカルチャー)が可能です。
球根植物なので、常に球根が水に浸っている環境では腐る可能性があります。そのため、水栽培する花瓶の形状を工夫したり、与える水量を少なくしたりしてください。
生育期は水栽培でも育ちますが、気温の下がる秋からは生育が衰えます。吸水も徐々にしなくなるため、冬には根腐れの可能性がグッと上がるでしょう。
秋以降は、鉢植えとして完全断水させるか、球根として保存すると安心です。
カラジウムの葉が枯れるのはどうして?
葉が枯れる原因は「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「寒さ」です。
水をやりすぎると根腐れ・球根腐れを引き起こし、葉が枯れることもあります。土が常に湿っており調子が良くない場合は、新しい土に植え替えをしてください。
水のやらなすぎでは水分が行きわたらずに葉が倒れてしまいます。何度も水切れしてしまうと葉が枯れてしまうので、適切な水やりを心がけましょう。
寒さには弱い植物なので、常に暖房が効いている環境でなければ自然と葉が枯れます。葉が枯れても10℃以上の室内であれば、土の中で球根として冬越しするので安心してください。
カラジウムは寄せ植えできる?
カラジウムは寄せ植えできます。観葉植物とだけではなく、草花との寄せ植えにも相性がよいです。
さまざまな葉色や模様があるので、寄せ植えを華やかにするカラーリーフとして人気があります。種類の違うカラジウム同士を植えても豪華です。
ただし、秋から冬は水やりの加減が他植物と異なることが多いため、秋には寄せ植えを崩して、カラジウムのみで管理してください。
カラジウムの適切な増やし方は?
カラジウムの適切な増やし方は「分球」です。
春に冬越しをした株を植え替えるときに、球根をハサミやナイフで切り分けます。切り分けた球根に、それぞれ芽が付くように分けることがポイントです。
切り分けた断面は乾燥させて植えてください。断面に草木灰(そうもくはい)を付けると腐りにくくなります。
切り分けてすぐに植えると、断面から病原菌が入って腐ることがあるので気を付けましょう。
カラジウムは花が咲く?開花時期は?
カラジウムは5~8月に、サトイモ科特有の花を咲かせます。肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる小花が密集する花軸を付け、葉が変形した苞(ほう)が周囲に付く形です。
カラジウムの花は、それほど目立ちません。花を付けていると栄養が偏り、株の生育に悪影響です。
花は早めに剪定して、葉を茂らせた方がカラジウムの株姿がよくなります。
カラジウムが倒れるのはどうして?
カラジウムが倒れる原因は「日当たり不足」「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「寒さ」が多いです。
耐陰性はありますが、日光が入らない暗すぎる場所では軟弱に育ちます。葉柄が伸びすぎて大きな葉を支えられず倒れることもあるため、明るい場所で管理してください。
水のやりすぎは根腐れ・球根腐れを引き起こします。葉柄が腐ると株がしおれて倒れてくるので適切な水やりをしてください。
水のやらなすぎは、水切れを引き起こし吸水できずに倒れます。この場合は、すぐに水やりをすれば回復するでしょう。
寒さに弱い植物なので、急激な寒さに当たると葉がしおれて倒れます。冬は葉が完全に枯れるまではそのままにして、枯れてから葉を取り除いてください。
カラジウムのまとめ
カラジウムは明るい室内であれば、春~秋に美しい葉姿を楽しめます。さまざまな葉色や模様を楽しめるので、おしゃれなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
「喜び」「歓喜」という花言葉は、お祝いの贈り物に最適です。金運を上げたり人間関係を円滑にしたりする風水効果は、多くの方に喜んでもらえます。
ぜひ、色鮮やかなインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。