4月から5月ごろに見かける青紫色の小さな花、スミレ。道端やアスファルトの割れ目など、日常の片隅を明るくするようにそっと咲いている姿はどこか儚く愛おしくなります。スミレの花色ごとの花言葉や名前の由来、誕生花をご紹介します。
スミレの花言葉は「誠実」「謙虚」「小さな幸せ」
足元にそっと咲いている花姿がかわいらしいスミレ。紫や白のほかピンクや黄色、赤などの花色もあり、花言葉も色ごとにあります。
- 紫のスミレ:「愛・貞節」
- 白のスミレ:「無邪気な恋・あどけない恋・純潔」
- ピンクのスミレ:「愛・希望」
- 黄色のスミレ:「つつましい喜び・田園の幸福」
紫のスミレの花言葉は「愛・貞節」
スミレの代表的な色として思いつく人も多いのが紫ではないでしょうか。青みがかった紫色の花はどこか大人の雰囲気もあります。
白のスミレの花言葉は「無邪気な恋・あどけない恋・純潔」
紫の花言葉とはうってかわって乙女チックな花言葉は、白く可憐な姿からでしょうか。純真無垢さが伝わってきます。
ピンクのスミレの花言葉は「愛・希望」
鮮やかなピンクといい、周りを明るくするようなポジティブムードが溢れています。友人へのプレゼントのモチーフに使っても良さそう。
黄色のスミレの花言葉は「つつましい喜び・田園の幸福」
日常の中に小さくても喜びや幸せが隠れているよう、大きさや派手さではないつつましさに気づかされるような花言葉です。野に咲く小さなスミレの姿もそのひとつなのかもしれません。
スミレの花言葉は英語でも同じ
英名は「violet「ヴァイオレット)です。色名として、聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。花言葉は日本語の意味と同じく「誠実」「謙虚」。可愛らしいだけではなく、どこか奥ゆかしく大人の雰囲気を感じるのは世界共通なのかもしれませんね。
スミレの名前は大工道具が由来

スミレ、すみれ、すみいれ、墨入れ......と、スミレの名前の由来となっているものは「墨入れ 」と言われています。墨入れは大工さんが線を引く時に使う道具です。スミレの花には「距(きょ)」という突き出ている突起があり、横から見た時のシルエットが墨入れに似ているからです。もし、スミレを見つけたら横からも見てみてくださいね。
スミレの誕生花は1月8日、1月9日など

花色ごとに誕生日は異なり、いくつかあります。スミレが咲く時期は春なので、プレゼントとして探すならばスミレをモチーフにした雑貨やフレグランスなどを選んでみてはいかがでしょうか。
- 紫のスミレ:1月8日、1月9日、2月27日
- 白のスミレ:1月15日
- ピンクのスミレ:1月6日
- 黄色のスミレ:2月6日
スミレは「咲かない花」が咲く
スミレには面白い特徴があります。それは開かない花を咲かせ、種を作ること。スミレは春に咲きますが、初夏から秋にかけて開かないツボミがあったら、それは「閉鎖花」かもしれません。閉鎖花は開花せずそのまま受粉し、種をつくり弾けます。
不思議な性質は、スミレの生存戦略なのでしょう。