商品を探す

KEYWORD

キーワード検索

CATEGORY

商品カテゴリー

花屋を開業する方法

花屋を開業する方法|失敗しないためのポイントや必要な準備について

花屋には、自分のセンスや理想をかたちにできる魅力が詰まっています。

花屋の開業を考えている方は、もともと業界で働いていて独立をしたい方、趣味を仕事にしたい方などさまざまです。また、異業種からの参入で、お花という商品に商機を見出し、花屋で勝負しようという方もいらっしゃるでしょう。

今回は、新規の花屋の立ち上げや、さまざまな形態の店舗に携わった経験から、開業するための準備や流れについて詳しく解説します。

花屋は、開業したら必ず成功するわけではありません。失敗しないためのポイントや秘訣も紹介しているので、開業を考えている、開業準備を進めているという方は、ぜひ参考にしてくださいね。

花屋の開業を成功させるポイント

まずは、花屋の開業を成功させるポイントから紹介していきます。ポイントは次の4つです。

  • コンセプトを明確にする
  • コンセプトに沿った開業場所や出店方法を決める
  • 固定客や法人契約で売り上げを安定させる
  • ターゲット層に届く広告宣伝を行う

開業を考えている方は、ポイントを押さえて計画を立てていきましょう。また、開業準備を進めている方は、自分の事業計画と照らし合わせてチェックしてみてください。

コンセプトを明確にする

花屋を開業するときは、コンセプトを明確にしましょう。

コンセプトとは、お店のテーマや方向性のことです。コンセプトがはっきりしていないと、誰に何を売りたいのかがぼやけてしまい、まとまりのないお店になってしまいます。

花屋のコンセプトは、例えば次のようなものです。

コンセプト例

  • 切り花を自由に手に取って選べる、マーケットみたいな花屋にしたい
  • 自分のセンスで制作した花束やアレンジメントを販売したい
  • 花苗や観葉植物も置いて、グリーンいっぱいのナチュラルなお店にしたい
  • リッチな雰囲気で、バラのみを扱う専門店にしたい

このように、誰に向けて何をアピールし販売したいのか、最初にはっきり決めておくことが大切です。

コンセプトに沿った開業場所や出店方法を決める

コンセプトが明確になったら、開業する場所や出店の方法を決めていきましょう。

店舗を構える場合、一度開業してしまったら簡単には移転できません。来店しやすいか、周囲の環境は悪くないか、人通りはあるかなど、しっかりとリサーチすることが大切です。

出店方法には、路面店以外にも車での移動販売や、ネット販売もあります。コンセプトどおりの理想の花屋を開業するには、どの形態がベストなのかをよく考えましょう。

固定客や法人契約で売り上げを安定させる

花屋の売り上げはイベントに左右されやすく、毎月安定した収入を得られるとは限りません。天候によっても変動するため、雨天が続くとほとんど売れないこともあります。

売り上げを安定させるためには、固定客や法人契約を取ることです。フラワースクールの御用達になれば、レッスンごとにまとめてお花を購入してくれるでしょう。

また、葬儀場や結婚式場など、冠婚葬祭での契約も大きな収入源です。社員や家族のバースデーフラワーなど、会社単位での取引は売り上げの見込みが立つため、収支計画を立てやすくなります。

ターゲット層に届く広告宣伝を行う

広告宣伝には、チラシやDM、ホームページやSNSなど、いろいろな方法があります。しかし、やみくもに宣伝しても、自分が狙うターゲット層に届かなければ集客につながりません。

コンセプトを考えるときに、ターゲットとする客層も決めることが大切です。客層をしぼったら、その人たちにどうアピールすれば来店や購入に結びつくかを検討し、的確な宣伝広告を行っていきましょう。

花屋が開業しやすい理由

花屋が開業しやすい理由

花屋は、多くの業種の中で比較的開業しやすいと言われています。その理由は、次の3つです。

  • 資格や免許なしで開業できる
  • 自由なスタイルで開業できる
  • 他業種からも参入しやすい

それぞれ詳しく解説します。

資格や免許なしで開業できる

花屋を開業するために、特別な資格や免許は必要ありません。極端なことを言ってしまえば、自宅のガレージにお花を並べて、今日から花屋をはじめても問題ないわけです。

資格や免許の取得に手間がかからない分、開業のハードルは低いと言えそうです。もちろん、フラワー装飾技能士といった国家資格や、民間団体の資格もありますが、資格や免許なしで花屋を営業している方も多いようです。

自由なスタイルで開業できる

花屋だからと決まったスタイルはなく、自由に営業できる点も開業しやすいポイントです。

花屋はスーパーの中のテナントや、路面店だけではありません。移動販売車のみでの出店や、ネット販売のみでの営業も可能です。ネット販売は店舗を構える必要がなく、作業場さえあればできる手軽さがあります。

扱うものも、生花やドライフラワー、鉢花や花苗、観葉植物などバリエーションが豊富です。さらに、お花と一緒に、花瓶や肥料などの雑貨や資材を販売することもできます。ブーケやアレンジメントなど、制作した商品のみを扱うこともひとつの方法です。

店舗の規模も大型店から小さな花屋、個人での営業まで幅広くあります。自由な発想で理想のお店を実現できるのは、花屋の大きな魅力でもあるでしょう。

他業種からも参入しやすい

花屋は、特別な資格や免許がいらないこと、自由なスタイルで開業しやすいことから、他業種から参入する方も多いでしょう。

お花は、扱い方やデザインの基本はあるものの、その通りにやらなければならないわけではありません。センスやイメージによって、限りなく可能性を広げられる魅力がありますよ。

他業種から参入して開業した花屋の方が、新しいやり方やアイデアで人気店になることも少なくありません。

花屋の経営が難しい理由

花屋の経営が難しい理由

一方で、花屋は開業しやすい反面、経営していくことが難しいとも言われています。その理由は、主に次の3つです。

  • 短い期間で売り切る必要がある
  • イベントに左右されやすい
  • 収入が安定しにくい

どれも、お花が生もので、生活必需品ではないことが関係しています。

短い期間で売り切る必要がある

生花は生ものなので、新鮮できれいなうちに売り切らなければなりません。売れなかった分は廃棄となり、せっかく仕入れたお花がロスになってしまいます。

花屋ではロスは折り込み済みなので、その分も加味した値段設定にするのが基本ですが、廃棄が多すぎると売り上げに影響します。鮮度が落ちたものは、サービス品にしたりドライフラワーにしたりと、少しでもロスを減らす工夫を取り入れましょう。

イベントに左右されやすい

花屋は、シーズンの移り変わりが早く、イベントに左右されやすい業種です。普段はお花を買わないけれど、母の日やお盆、お正月といったイベントの時だけはお花を買い求めるという方も少なくありません。

繁忙期と閑散期が明確なため、シーズン中に大きく売り上げを立てないと、年間の収益への影響は必至です。そのため、どの花屋も何か月も前から企画や準備を始め、短期決戦に挑みます。

また、イベント用のお花は短期間で売り切らないといけないため、どのような商品をどれだけ仕入れるのか、見極めも難しいところです。

収入が安定しにくい

お花の需要はイベントや季節に左右されるため、繁忙期と閑散期の差が激しいです。固定客や法人契約など、定期的な売り上げが見込めないと収入が安定しません。

売り上げが上がるイベントだけに頼らず、独自の工夫や努力が必要です。定期的にフラワー教室を開催するのも、ひとつの方法でしょう。

また、ミモザの日、ガーベラの日など、お花のごとの記念日にオリジナルのイベントを開催するなど、アイデア次第で閑散期でも来客を伸ばすことが可能です。

新規開業の花屋を成功させる秘訣

新規開業の花屋を成功させる秘訣

ここまでは、花屋の開業を成功させるポイントと、開業しやすい理由、経営が難しい理由の3つを述べてきました。それらを踏まえて、新規開業の花屋を成功させる秘訣を3つ紹介します。

  • オリジナリティのある花屋を目指す
  • 生花にこだわらない
  • SNSを上手く活用する

オリジナリティのある花屋を目指す

新規開業の花屋を成功させるためには、オリジナリティのある花屋を目指しましょう。

花屋は、独自のセンスや理想を具現化しやすい業種です。ここにしかない商品、ここでしか得られない体験など、他店との差別化ができれば、抜きん出ることができます

商品やサービスでの差別化や、自分自身や自分のセンスをブランディングするなどで、唯一無二の花屋を目指しましょう。

生花にこだわらない

生花にこだわらずに、商品のバリエーションを増やすのも秘訣のひとつです。

花屋の経営が難しい理由に、生花を扱う難しさがあります。新鮮なうちに売り切る必要があるだけでなく、メンテナンスにも時間がかかります。

手入れが必要ない商品も扱うことで時間の余裕ができ、商品企画や接客に力を入れることが可能です。ドライフラワーやプリザーブド、ソープフラワーなど、生花以外の商品展開も検討してみましょう。

SNSを上手く活用する

スマホでお店を探したり、口コミをチェックしたりする方も多く、SNSを上手く活用することで集客につなげることも可能です。最近では、SNSの発信メインで集客しているショップも少なくありません。

SNSで情報発信するだけでなく、母の日の商品などの早期予約を促したり、閑散期は割引クーポンを配布したりと、来店を促すこともできます。

InstagramやXを見ていたら、たまたま情報が流れてきて興味を持ったなど、潜在顧客のアプローチにも有効です。

花屋の開業に必要なものと資金の平均相場

花屋の開業に必要なものと資金の平均相場

ここでは、花屋を開業するために何が必要なのか、資金はどのくらい必要なのかについて解説していきます。花屋の開業に必要なものと資金の平均相場は、次の表のとおりです。

必要なもの  資金の平均相場
店舗 120万円
内外装整備 200万円
什器・備品 150万円
資材 30万円
車両 150万円
広告宣伝 10万円

花屋は、個人経営から大型店まで幅広く、規模によって開業資金も300万円~1,000万円と差があります。今回は平均相場をベースに解説していきますが、店舗を持たない花屋にしたり、DIYや中古品の活用をしたりすることで、予算を抑えることも可能です。

店舗|120万円

花屋の開業には、店舗が必要です。一般的な花屋だと、20坪~30坪くらいの広さがあれば営業できます。中には、10坪程度のコンパクトな花屋もありますよ。

初期費用として、保証金、敷金・礼金、仲介手数料、初回の家賃などの用意が必要です。

移動販売車やネット販売のみであれば、店舗は必要ありません。自宅の一角を利用すれば、家賃がかからないので開業資金を抑えることが可能です。

内外装整備|200万円

物件が決まったら、内外装の整備を行います。外壁や内壁の塗装、空調、電気、水道設備、看板の取り付けなどが必要です。

ある程度の設備がついた居抜き物件なのか、コンクリート打ちっ放しでゼロから整備が必要なスケルトン物件なのかでも異なります。電気や水道などの設備は業者に頼らざるをえませんが、壁や天井の塗装などを自分で行えば節約できるでしょう。

什器・備品|150万円

花屋の什器や備品には、次のようなものが挙げられます。

ショーケース・棚・陳列台 切り花、商品の陳列
レジカウンター・レジ お会計や商品のお渡しなど
作業台 花束やアレンジメント制作、水揚げや水替えなど
フラワーキーパー 切り花専用の冷蔵庫
バケツ 切り花のディスプレイ

棚や作業台などは、オーダーメイドで作ってもらうか、既製品を利用するかによっても異なります。

フラワーキーパーは、新品で大型のものは300万円近くしますが、リースも可能です。花屋によっては、あえてフラワーキーパーを置かないところもあります

資材|30万円

花束やアレンジメントの制作に使うラッピングペーパーやリボン、オアシスやかごなどの資材も揃えていきましょう。ワイヤーや輪ゴム、セロハン等々の細々としたものや、ギフト用のバッグ、切り花を包むペーパーなども必要です。

接客や制作のシミュレーションを行い、使うものをリストアップしてみましょう。

車両|150万円

生花の仕入れや配達には車が欠かせません。便利なのは、お花を立てて乗せることができるワンボックスカーです。

車両の購入には、本体価格だけでなく自動車重量税や自賠責保険などの法定費用や、諸々の諸費用がかかります。新車ではなく中古車を用意すれば、費用を抑えやすいでしょう

また、すでに使える車がある場合は必要ありません。一方で、移動販売車で出店する場合は、内装のリフォーム、花屋のロゴの塗装など、追加で費用がかかります。

広告宣伝|10万円

花屋の開業を告知するための広告宣伝費も必要です。チラシの配布やフリーペーパーへの掲載、ホームページの開設などを行います。

ネット販売を行う場合は、ショッピングサイトの開設費や管理費が必要です。

花屋を開業するまでの流れ

花屋を開業するまでの流れ

次に、花屋を開業するまでの流れを、順番に解説していきます。基本的な流れは、次のとおりです。

  1. コンセプトを決める
  2. 事業計画書をつくる
  3. 資金を調達する
  4. 物件を決める
  5. 内外装の工事を行う
  6. 什器や備品を揃える
  7. 仕入れ先を確保する
  8. 宣伝や告知をする
  9. 開業届けを出す

①コンセプトを決める

花屋を開業するためには、コンセプトづくりから始めます。

花屋開業の成功ポイントや新規開業の成功の秘訣でも述べたように、失敗しないためにはオリジナリティのあるコンセプトづくりが肝心です。

②事業計画書をつくる

コンセプトが固まったら、事業計画書を作っていきます。事業計画書は、準備から開業までをどのように進めていくか、ビジネスプランを分かりやすくまとめたものです。

必ず作らなければならないものではありませんが、頭の中で思い描いているだけだと考えがブレてしまうこともあるかもしれません。事業計画書を作ることで目的や方向性がはっきりするので、あった方が準備を進めやすいでしょう

また、事業計画書は、資金を借り入れたり補助金を申請したりするときに必要になります。

③資金を調達する

花屋のコンセプトが決まり事業計画書ができあがったら、資金の調達を行います。調達方法は、主に次の4つが考えられます。

  • 貯蓄から賄う
  • 融資を受ける
  • 補助金・助成金を利用する
  • クラウドファンディングで募る

資金には、開業資金だけでなく運転資金も必要です。開業後、すぐには期待ほどの売り上げが得られない可能性もあります。

売り上げがなくても、家賃や水道光熱費などの固定費は支払わなくてはなりません。3ヶ月~6ヶ月程度は支払うことができるだけの運転資金があれば、売り上げが軌道に乗るまで耐えることができます。

貯蓄から賄う

資金調達のひとつめの方法は、貯蓄から賄うことです。

自分の貯蓄であれば、返済の必要がありません。しかし、開業時に貯蓄を使い切ってしまうと、経営が苦しくなる可能性もあります。

また、貯金が溜まってからの開業では、タイミングを逃しかねません。貯蓄だけに限らず、ほかの調達方法も組み合わせて考えるといいでしょう。

融資を受ける

民間の金融機関や日本政策金融公庫などから、融資を受けて調達する方法もあります。民間の金融機関は小規模の事業ではハードルが高いため、おすすめは日本政策金融公庫です。

日本政策金融公庫は、国が100%出資している金融機関で、個人事業主や中小・零細企業に対して積極的に支援を行っています。特に、新規事業に対して積極的な支援が得られるので、花屋の新規開業におすすめです。

低金利、無担保・無保証人で利用できる制度もあります。ただし、事業計画書の提出や面談などがあるため、しっかりした準備をしなければなりません。

また、融資は審査に時間がかかるので、早めの準備が必要です。

補助金・助成金制度を利用する

国や地方自治体が行っている補助金や助成金制度を利用する方法もあります。

融資との違いはふたつあり、ひとつは返済の必要がないことです。もうひとつは、融資が開業前に借りられる資金であることに対し、補助金や助成金は開業したあとに受け取る資金になります。

そのため、開業資金が貯蓄で足りない場合は、まずは融資で補填し、同時に補助金や助成金を申請しておくといいでしょう。補助金や助成金も審査があり、申請が通るまでに時間がかかるので、余裕を持って準備を進めましょう。

クラウドファンディングで募る

最近では、クラウドファンディングで支援を募る方もいます。クラウドファンディングは、プロジェクトを提起し、賛同してくれた方から支援を受けることができる仕組みです。

誰でも取り組むことができますが、必ず支援が得られるものではなく、まったく支援が得られず終了したプロジェクトも少なくありません。どれだけ多くの人に共感してもらえるかがカギですが、事業に目新しさがないと注目してもらえない難しさがあります。

④物件を決める

物件探しは、事業計画書の策定や資金調達と同時に進めておきましょう。資金の調達ができたら、店舗となる物件を契約します。

ネットショップでの出店を考えている方は、サイトの準備を始めましょう。移動販売車での出店であれば、専用の車両を用意します。

⑤内外装の工事を行う

物件が用意出来たら、コンセプトに沿ってイメージを固め、内外装の工事を行っていきます。

内外装はお客様にお店のイメージを伝える大事なところです。資金には限りがあるので、足りない部分はDIYで補うなど工夫しましょう。

⑥什器や備品を揃える

内装が整ったら、什器や備品を揃えていきます。什器や備品は内外装の工事中に発注し、開業に間に合うように調達しましょう。

什器や備品のレイアウトによっても、お店の雰囲気は異なります。また、見た目の雰囲気だけでなく、お客様が商品を見やすいか、購買意欲が出るレイアウトになっているかも大切です。

さらに、スタッフが接客や制作などで動きやすいかも考える必要があります。

⑦仕入れ先を確保する

お店の準備を進めるとともに、どこで仕入れをするかも決めていきましょう。生花の仕入れ先は、次の4つです。

  • 花き卸売市場
  • 仲卸
  • インターネット
  • 生産農家

花屋の規模やこだわりによって、最適な仕入れ先は異なります。

また、仕入れ先は、ひとつに絞る必要はありません。コンセプトに合ったお花の仕入れができるところを選びましょう。

花き卸売市場

花き卸売市場は生花の流通拠点であり、全国に100以上の市場があります。新規でお花を仕入れる場合は、買参権(ばいさんけん)を取得することで、市場での取引が可能になります。

市場は、1本あたりの仕入れ価格が抑えられる半面、購入ロットが箱単位になるので個人店には不向きです。

仲卸

仲卸は、花き卸売市場で仕入れた生花を卸して販売してくれる仲介業者で、市場と同様に取引は登録制になります。市場より1本単価があがりますが、小ロットで仕入れができるので個人店におすすめです。

仲卸のほとんどは花き卸売市場内や近隣にあり、直接お花を見て選ぶこともできます。関係性が良くなると、欲しい花を探してくれたり、優先的に予約させてもらえたりするメリットもありますよ。

インターネット

インターネットでお花を仕入れることも可能です。市場や仲卸から購入し小ロットで販売しているところや、仲卸が直接ネット販売を行っているケースもあります。

インターネットでの仕入れのメリットは、仕入れに行く必要がないことと、小ロットでの購入が可能なことです。1本単価があがり配送料もかかりますが、仕入れにかかる時間や労力を割かなくてすむので、その分営業や制作に集中できます。

生産農家

生花は基本的には市場を通して流通しますが、生産農家から直接買い入れをするケースもあります。近隣や知り合いに生産農家があり、良好な関係性であれば、卸してくれるかもしれません。あまり店頭で見かけない、珍しいお花を購入できる場合もあります。

花屋の仕入れ方法は、次の記事でも紹介しているので、チェックしてみてください。

関連記事:花屋の仕入れ|プロが使う基本の3つと生産者から

⑧宣伝や告知をする

開業の準備をしながら、チラシをつくって近隣に配ったり販促用のPOPを制作したりと、宣伝や告知も行っていきます。知り合いやお世話になった人に、ダイレクトメールを出すのもいいでしょう。

SNSでは、準備段階からカウントダウンを開始し、開業に向けてPRすることもおすすめです。

⑨開業届を出す

開業の準備が整ったら、管轄の税務署に「開業届」を提出します。開業届の提出期限は、事業開始から1ヶ月以内です。

併せて、確定申告のときに特別控除が受けられる「青色申告承認申請書」も提出しておきましょう。

花屋の開業に関するよくある質問

花屋の開業に関するよくある質問

最後に、花屋の開業に関するよくある質問について答えていきます。

  • 花屋の開業は儲かる?
  • 花屋はなぜ潰れないの?

花屋の開業は儲かる?

花屋は、一般的には儲かる業種とは言えないでしょう。

集客に有利な人通りの多い場所は、家賃がかなり高いです。お花が売れなければ廃棄になり、ロスばかりが積みあがり利益がでません。

お花は1本あたりの売り上げは少なく、どちらかと言えば薄利多売の商売です。しかし、付加価値のある商品展開やブランディングによっては、大きな儲けにつながる可能性を秘めています。

また、法人との大きな契約がまとまれば、売り上げが安定するので経営が楽になるでしょう。

花屋はなぜ潰れないの?

あまり流行ってなさそうな花屋や、人目につかない場所にある花屋など、なかにはなぜ潰れないのか不思議に感じるお店もあるかもしれません。

花屋の顧客は、店頭をにぎわすお客様だけではありません。葬儀場や結婚式場と提携していれば、定期的に大きな売り上げが期待できます。

また、店頭だけでなくネット販売などを行い、販路を広げているお店も少なくありません。

まとめ

生活必需品ではないけれど、生活を豊かにしてくれるお花。

しかし、お花は生ものなので早く売り切らなければなりません。お花を買うのはイベントの時だけという方も多い中、新規でのお花の開業をどう成功に導くか、十分にコンセプトを練り、準備を進めていくことが大切です。

今回は、花屋の開業を成功させるポイントや手順、かかる費用などを解説してきました。

せっかく開業した花屋を長く続けるためにも、しっかりチェックしておきましょう。

PICKUP ITEMS

特集