お彼岸とは、3月と9月にお墓参りやお供えをしてご先祖様を供養する期間です。
しかしお墓や実家が遠方にある人も多い現代では、休みの短いお彼岸には帰省できない人も増えています。お正月やお盆にはお参りに行っても、お彼岸には馴染みがない若い世代も多いかもしれません。
そこで今回は、お彼岸の基本の知識と、お彼岸に用意するお花について詳しくご紹介したいと思います。
お供えに関するお花はどのような種類があるか、マナーや選び方のポイントをまとめてみました。
近しい人が亡くなって初めてお彼岸を迎える人や、結婚してから初めてきちんと風習に触れた人など、お彼岸に何を用意すればいいのか分からない人はぜひ参考にしてくださいね。
お彼岸の期間|春と秋に7日間ずつ
お彼岸は、春と秋の2回行われます。
3月の春分の日を含む「春の彼岸(春彼岸)」と、9月の秋分の日を含む「秋の彼岸(秋彼岸)」です。
お彼岸の期間は、1週間あります。春分の日または秋分の日の3日前から始まり、春分の日または秋分の日を中日として、3日後が最終日です。
- 彼岸の入り(中日の3日前)
- 中日(春分の日または秋分の日)
- 彼岸の明け(中日の3日後)
お彼岸の1週間の間には、お墓参りをしたり、お寺が行う彼岸会に参加したりします。 また、実家や親戚の家を訪問してお仏壇参りをします。
中日に行くのがいいと言われていますが、期間中であればいつお参りに行ってもかまいません。なるべく明るい午前中のうちにお参りを済ませましょう。
なお、春分の日と秋分の日は、国立天文台が作成する暦象年表をもとに決められます。春分の日は3月20日か21日、秋分の日は9月22日か23日で、毎年2月に翌年の日程が発表されています。
お彼岸とは「ご先祖様に思いを伝えやすい日」
「彼岸」とは、煩悩を脱した悟りの境地、すなわち仏様の世界を表す言葉です。仏教では、彼岸は西のかなたにあると考えられてきました。
そのため、太陽が真東から昇って真西に沈む春分の日と秋分の日は、彼岸にもっとも近くなる日と考えられたのです。極楽浄土と距離が近くなり、ご先祖様にも通じやすくなるという思想が生まれ、ご先祖様を供養するお彼岸の風習が定着したと言われています。
お彼岸の風習は日本独自に発展したもので、ほかの仏教国には見られません。仏教が伝わる以前の自然崇拝や祖霊信仰も影響していると言われています。
自然を慈しむ心と感謝の気持ちを持って、お墓やお仏壇を綺麗にし、お花やおはぎなどのお供えをしてご先祖様を供養しましょう。
お彼岸に供えるお花①|お墓に飾る墓花
ではここからは、お彼岸にどんなお花をお供えすればいいかを見ていきましょう。
まずひとつめは、お墓に飾るための墓花(はかばな)です。
一般的なお墓には両サイドに花器(花立て)がついており、お花も一対で用意します。同じお花を使って左右対称に組んだ花束を、2束1セットで用意しましょう。墓花の価格相場や色は、次の通りです。
- 価格相場|1000円〜3000円
- 色|白・黄・赤・紫・ピンク
- お墓参りにおすすめのお花の種類
墓花のお花や下草の種類、大きさや長さは、地域ごとに風習が異なります。
墓花にはお花を入れず、シキミなど葉っぱのみをお供えする地域もあります。慣れない場合は、お参りする地域で買うのがおすすめです。お参りする地域の風習に合ったお花を用意できるでしょう。
では、お墓に飾るのにふさわしいお花の種類も含めて、詳しく解説していきます。
価格相場|1000円〜3000円
墓花の価格相場は、1000円から3000円程度が目安です。
1束500円からが相場です。墓花は一対で用意することがほとんどのため、2束のセットでおよそ1000円から販売されています。
ただしお花の種類や地域によって価格には差があります。また、お彼岸やお正月、お盆のような特別な日には、いつもより豪華な墓花を用意するケースも多いでしょう。
墓花は、お花屋さんやホームセンター、スーパー、霊園の管理事務所で売られています。お彼岸やお盆の時期には、コンビニで売られていることもあります。
色|白・黄・紫・赤・ピンク
墓花は、華やかな色合いが好まれます。
どんな色を入れてもいいと言われますが、基本の色の組み合わせは以下の通りです。
- 3色|白・黄・紫
- 5色|白・黄・紫・赤・ピンク
お花の本数は5本・7本・9本など縁起のいい奇数で作られることが多いため、花の色も3色または5色でまとめるとバランスがよくなります。ただし一般的には厳密な決まりはなく、白・黄・紫・赤の4色で作られることもあるようです。
なお、亡くなってから日が浅いうちは、白や紫でまとめる地域も見られます。わからない時は、地域のお花屋さんに相談して作ってもらうといいでしょう。
お墓参りにおすすめのお花の種類
お墓に供えるお花は屋外に飾られるので、丈夫で強いお花が好まれます。すぐにしおれてしまうような繊細なお花はなるべく避けた方がいいでしょう。
しかし、「この花でなくてはいけない」といった決まりはありません。故人の好きだったお花を入れて大丈夫です。お墓が汚れないように配慮しながら、ご先祖様のことを想ってお花を選んでみてください。
墓花によく選ばれるお花をいくつかご紹介します。
キク
キクは生産が安定していて一年中手に入り、丈夫で長持ちするお花です。
お花の色や大きさもさまざまなため、サイズやシーンに合わせて飾りやすいのも魅力です。キクのすっきりした香りは、邪気を払うとも言われています。
また、花びらが散りにくいことも、墓花や仏花に向いています。ただし、枯れたキクは触れると一気に花びらが落ちることがあるので、片付けの際には気をつけてください。
ユリ
ユリは華やかで非常に花持ちがいいので、墓花によく選ばれるお花のひとつです。 昔からユリは日本でも自生する馴染み深いお花のため、庭や山から採ってきたユリをお供えしていたのでしょう。
しかし、香りの強いカサブランカは、墓花にはあまり向きません。お供えには、香りの少ないユリを選ぶのがマナーです。また、ユリの黄色い花粉はお墓や衣服に付着するとなかなか取れないため、花粉は取り除いてお供えしてください。
カーネーション
枯れる際に花びらが散らないカーネーションは、墓花に向いているお花です。長持ちしてお墓を汚さないことから、現在はキクとカーネーションで作られた墓花がよく売られています。
カーネーションが母に贈る花であることも、人気の理由のひとつですね。
茎1本に対してお花がひとつのスタンダードタイプと、茎が枝分かれしてたくさんお花がついているスプレータイプの2種類があります。どちらも飾りやすく、花色も豊富です。
デンファレ
デンファレはランの種類のひとつで、花持ちのいいお花です。1本の茎に連なるように花が3〜4個ついているため華やかで、白や紫、ピンクなどの花色があります。
上品な印象があり、ご先祖様に供えるのにぴったりです。白や紫系でまとめたい時に、よく使われています。
スターチス
スターチスは枯れてもお花が色褪せないことから、墓花によく使われます。花びらが散ることがないのでお墓を汚さず、暑い時期でも長く彩ってくれます。
白、黄色、紫、ピンク色があり、墓花の色合いにもふさわしいです。花付きもよいため、華やかな印象を与えます。
春の花
墓花にはキクのような定番のお花のほかにも、季節のお花が入れられます。
季節のお花を入れることで、お参りする私たちも自然への畏敬の念を抱くことができると考えられています。
春はアイリス、ストック、キンセンカ、マーガレットなどがいいでしょう。春らしい、さわやかでかわいらしいお花が好まれます。
秋の花
秋のお彼岸には、秋のお花を入れましょう。
花びらが散りにくくて長持ちするキキョウやリンドウ、ケイトウ、グラジオラス、センニチコウなどが選ばれています。まだ暑さが厳しい季節なので、夏〜秋の暑さに強いお花が人気です。秋らしい、深い色合いのお花がよく合います。
お彼岸に供えるお花②|お仏壇に飾る仏花
仏花(ぶっか)には、2通りの意味があります。
ひとつは、仏様に供えるお花全般のことです。墓花も仏花のひとつに含まれています。もうひとつは狭義の解釈で、お墓に供える墓花に対して、お仏壇に供えるお花を仏花と呼びます。
ここでは、お仏壇に供えるお花=仏花として解説をしていきます。
- 価格相場|500円〜3000円
- 色|白・黄・赤・紫・ピンク
- 仏花におすすめのお花の種類
墓花と仏花の違いは、地域によって風習に違いがあります。墓花も仏花も同じ形式のお花を使う地域もあれば、墓花と仏花ではお花の種類や大きさ、長さが異なる場合もあります。
どれを選べばいいか分からない場合は、お花屋さんやスーパーの店員さんに聞いてみましょう。
では、墓花との違いも含めて詳しくご紹介します。
価格相場|500円〜3000円
1束の価格相場は500円からで、墓花と1束の価格相場は変わりません。墓花と同じものを売っているお店も見られます。
しかし家庭によっては、花器(花立て)が一対ではなくひとつのみのお仏壇もあります。花器がひとつの場合は仏花も1束でいいため、価格相場は500円からとなっています。
なお、宗派によりますが、仏花は必ずしも一対でなければいけないといった決まりはないようです。お仏壇の大きさや飾るスペースによって臨機応変に供えましょう。
色|白・黄・赤・紫・ピンク
仏花の色は、白・黄・赤の3色か、白・黄・赤・紫・ピンクの5色でまとめるのが基本です。
お仏壇に供える仏花は墓花と違って家の中に飾るもので、基本的には家族しか目にしません。そのため、故人の好きだった色や、好きだったお花を中心に選ぶ人も多いようです。庭に咲いているお花や、気に入っているお花を選んでもいいでしょう。
仏花におすすめのお花の種類
お仏壇に供える仏花のお花の種類は、基本的には墓花と同じです。キクやカーネーション、季節のお花を入れるといいでしょう。
仏花は室内に飾るので、水換えやメンテナンスを頻繁に行えます。屋外よりも丈夫さを気にしなくてもいい分、自由度が高いと言えます。
ご先祖様や故人と一緒に季節のお花を楽しむ気持ちで選ぶといいですね。
お彼岸に供えるお花③|お仏壇に飾るお供え花
実家や親戚の家のお仏壇参りをする際には、お供えを持参して行きます。おはぎや果物など食べ物のお供えや、お線香、お供え花を持っていきましょう。
仏花は用意されていることが多いため、飾りやすいアレンジメントや花束のお供え花が人気です。
また自宅用にも、仏花とは別にアレンジメントを飾ることがあります。お彼岸やお盆のような特別な日にはお仏壇を華やかにして、ご先祖様に日頃の感謝を表しましょう。
その際の価格相場や色は、次の通りです。
- 価格相場|3000円〜5000円
- 色|白などの淡い色合い
- お供え花におすすめのお花の種類
アレンジメントや花束は、墓花や仏花と比べてデザイン性が高く、さまざまな種類のお花を入れられるのが特徴です。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
価格相場|3000円〜5000円
そのまま飾れるアレンジメントが人気があります。生花のほかに、長く飾っておけるプリザーブドフラワーもよく選ばれています。
大きさは、飾るスペースに配慮して選びましょう。お店や選ぶお花によって異なりますが、5000円のアレンジメントで高さ25cm×幅30cm前後が目安です。
ユリやコチョウランのような1本の価格が高いお花を入れると、価格相場が上がる傾向があります。お花屋さんに希望の予算と大きさ、入れたいお花を相談してみるといいでしょう。
[https://andplants.jp/products/offering-arrangement-white-small]色|白などの淡い色合い
白を基調とした柔らかい色合いが好まれます。白×グリーンのお花をベースに、差し色で水色やピンク、淡い紫を入れた色合いが人気です。
しかし色に決まりはないため、故人が好きだった色を入れてもかまいません。ご自宅用であれば家族の好みの色合いを用意して、お彼岸を華やかに彩ってみましょう。
お供え花におすすめのお花の種類
花束やアレンジメントは、仏花のように花立てのサイズを気にする必要がないので、お花の種類は自由に選べます。故人の好きだったお花や、季節のお花を取り入れてみてはいかがでしょうか。
お供えのアレンジメントや花束によく使われるお花を4つご紹介します。
キク
お供え用の花束やアレンジメントを注文すると、ほとんどの場合キクが入るでしょう。
キクは色や形もさまざまで、モダンな仏壇やインテリアにも合う品種がたくさんあります。
特に、ピンポンマムと呼ばれる丸い形のキクが人気です。
白や緑、ピンクなど花の色も豊富で、ころんとかわいらしい形が洋風にも和風にも合います。花びらが散りにくいので仏壇も汚れにくく、飾りやすいキクのひとつです。
ユリ
高級感のあるユリが入ったお供え花は、お彼岸を飾るのにぴったりのお花です。華やかな印象で、お部屋が明るくなります。
香りの少ない、白や淡いピンクのユリがよく使われます。
ただしユリの花粉は、付着すると取れにくいので注意してください。基本的にはお花屋さんで花粉を取り除きますが、つぼみが開いて中から花粉が出てくることがあります。見つけたら早めに取り除きましょう。
胡蝶蘭
上品で長持ちする胡蝶蘭も、お供え花によく似合います。
胡蝶蘭は香りが少なく花粉が出にくいため、お供えに向くお花です。茎が柔らかく弧を描くので仏花には入れにくいですが、アレンジメントや花束なら胡蝶蘭の良さが引き立つでしょう。
白が定番ですが、淡いピンクや模様入りの胡蝶蘭も華やかです。
トルコキキョウ
トルコキキョウはお供え花として定番のお花のひとつです。
柔らかい花びらが優雅で優しい印象があり、和風・洋風のどちらにもよく合います。キクやユリとも相性がよく、メインにも脇役にもなれるお花です。
淡い紫色やピンクの花色が人気です。優しい色合いにしたい時にぴったりでしょう。
[https://andplants.jp/products/offering-bouquet-purple-medium]お彼岸のお花を選ぶ時の注意点
お彼岸のお花の種類に厳密な決まりはありませんが、一般的に避けたほうがいいと言われるポイントはいくつかあります。
特に墓花を選ぶ時には、周りのお墓やほかの人への気配りが必要です。また、普段からお墓やお仏壇を管理してくれている家族や親戚にとって負担にならないように、お花選びには配慮したいですね。
みんなが気持ちよくお参りをするためにも、以下の3つに注意して選んでみましょう。
- お墓やお仏壇に不向きなお花を避ける
- 花粉を取り除く
- 花びらが散りやすいお花を避ける
「故人の好きだったお花を入れたいけれど、ほかの人の目やしきたりが気になる」と悩む場合は、お参りが終わったらその日中に持ち帰って自宅に飾るのもひとつの方法です。
ではひとつずつ説明していきます。
お墓やお仏壇に不向きなお花を避ける
基本的には、どんなお花でもお供えする気持ちに違いはありません。しかし、お供えに不向きと言われるお花の種類を覚えておくと、さまざまな場面でお花を選びやすくなるかもしれません。
お花の種類や、ふさわしくないと言われる理由を合わせてご紹介します。
毒のあるお花
毒のあるお花には、スイセンやスズラン、ヒガンバナなどが挙げられます。
お墓には小さい子どもを含めたくさんの人が訪れます。また、後日片付けをする人への配慮も必要です。万が一のことがないよう、毒性のある植物はなるべく避けたほうがいいでしょう。
香りの強いお花
カサブランカやクチナシ、キンモクセイなどは、香りが強すぎると感じる人もいます。
線香の香りの妨げとなり、ほかのお参りの方にも影響が出ます。ユリなら香りが少ない品種にするといった工夫をしましょう。
トゲのあるお花
バラやアザミ、ボケなどのトゲがあるお花は、殺生をイメージさせるため不向きと言われます。
しかし近年はバラをお供えする人も少なくありません。バラをお供えする時は、トゲをできるだけ取り除いてからお供えするようにしましょう。
ツルがあるお花
ツルのあるお花は、ツルが絡まって成仏の妨げになると考えられてきました。
アサガオやクレマチス、スイトピー、リキュウソウのようなツル性の植物は避けた方がいいでしょう。
不吉なイメージを連想させるお花
ツバキのお花が落ちる様子は死を連想させるため、ふさわしくないと言われています。
また、ムクゲやハイビスカスのような一日でお花がしぼんでしまうお花もお供えには向きません。
食べられるお花
虫や動物が寄ってくる可能性があることから、避けたほうがいいでしょう。
アワやムギ、稲穂などが挙げられます。また、オクラやパイナップル、アスパラの葉も切り花で出回っていますが、お供えのお花には向きません。
花粉を取り除く
花粉は、お墓や衣類に付くとなかなか取れないことがあります。特にユリの花粉は粘着力があり、取れない上によく目立ちます。
ユリのように花粉が飛び出すお花は、あらかじめ取り除いてからお供えしましょう。手でひっぱると、簡単に取れます。
また後日につぼみが開花して、花粉が出てくる可能性もあります。つぼみは避けるか、少し花びらを開いて花粉を取っておくのがおすすめです。
なお、ついてしまった花粉はアセトンを含む除光液で拭くと落ちやすいですよ。
花びらが散りやすいお花を避ける
お供え花の中でも特に墓花には、花びらが散るお花を避けましょう。
濡れた花びらがお墓や通路についてしまうと跡がついてしまい、掃除してもなかなか取れないことがあります。墓地がきれいに保たれるよう、周囲を汚さないお花を中心に選んでみてくださいね。
花びらが散りやすいお花は、次のお花が挙げられます。
- サクラ
- ウメ
- ラナンキュラス
- ユキヤナギ
- ハギ
- キンモクセイ
ほかに、バラは品種によって花びらの散りやすさが異なります。花びらが多いイングリッシュローズ系、花びらが少ないノイバラ系は散りやすい傾向があるので気をつけてください。
お墓のお花は、お参りした数日後に片付けに行くのがマナーです。虫や動物が寄ってきて、墓地を荒らしてしまう可能性があります。腐ったり枯れたりする前に、片付けに行きましょう。
後日行けない場合は、お参りした日にそのまま持ち帰ることを推奨している霊園もあります。
お参りに行けない時に贈るお花のギフト
お彼岸に都合がつかない時には、実家や親戚のお仏壇にお供え花を贈ってみてはいかがでしょうか。
お彼岸は必ず連休になるわけではないので、遠方だとお参りするのは難しいこともあります。なかなかお参りや顔を見せに行けない距離でも、お花を贈れば先方は「いつも気にかけてくれている」と喜んでくれるでしょう。
お彼岸のフラワーギフトは、次のようなお花が選ばれています。
- アレンジメント
- 花束
- 胡蝶蘭
ひとつずつご紹介していきます。
アレンジメント
届いてそのまま飾れるアレンジメントは、広く人気のあるフラワーギフトです。
四十九日以前にお彼岸を迎えた際には、白を基調とした色合いでまとめるといいでしょう。四十九日以降は、色に決まりはありません。故人の好きな色や、春や秋らしい季節の色合いでまとめるのもいいですね。
[https://andplants.jp/products/offering-arrangement-white-medium]花束
お彼岸には花束のギフトも喜ばれます。
花束なら少量ずつに分けられるため、仏花や墓花に加えることができます。届け先のスペースや状況に合わせて飾りやすいでしょう。
ANDPLANTSでは、オプションで花束の大きさに合わせた花器をお選びいただけます。花器も合わせて贈れば、そのまま飾れて便利です。
[https://andplants.jp/products/offering-bouquet-purple-medium]胡蝶蘭
お花が長持ちする胡蝶蘭も、お彼岸のギフトにふさわしいお花です。
胡蝶蘭のお花は、環境が合えば2ヶ月以上も楽しめます。お彼岸のあとも長くお仏壇を彩り、ご家族を明るい気持ちにしてくれるでしょう。
中でもミディ胡蝶蘭はスペースも取らず、飾りやすくて人気があります。
[https://andplants.jp/products/phalaenopsis-midi2-white]お彼岸にお花を贈る時のマナー
お彼岸にお花を贈る時には、次の3つのマナーを意識しましょう。
- 彼岸入りの午前中までに送る
- メッセージカードをつける
- 花屋が混雑するので早めに予約しておく
お花を贈る際に少しの心配りをプラスすれば、ご先祖様にも先方にもより気持ちが伝わるかもしれません。
では、ひとつずつ解説していきます。
彼岸入りの午前中までに送る
お彼岸のお花は、彼岸入りの午前中までに贈るのがいいとされています。
彼岸の入りとは、春分の日や秋分の日の3日前を指します。春分の日と秋分の日は年によって変動するので、年ごとにカレンダーを確認してみましょう。
ただし、彼岸の入りは平日のことが多いため、相手がすぐに受け取れないケースもあります。お花が一番きれいな状態で届けられるよう、受け取れる日時をあらかじめ確認してから手配してくださいね。
メッセージカードをつける
お花を送る時は、メッセージカードをつけると気持ちが伝わります。
ANDPLANTSでは、無料でメッセージカードをつけることができます。内容に悩んだ時は、以下の例文を参考に考えてみてはいかがでしょうか。
このたびはお伺いすることができず、申し訳ございません。心ばかりではございますが、お花を贈らせていただきます。ご仏前にお供えいただければ幸いです。
故人の面影を偲びつつ、遠方より合掌させていただきます。「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、まだ暑い日が続きます。ご家族の皆様も、どうぞお元気にお過ごしください。
花屋が混雑するので早めに予約しておく
お彼岸期間はお花屋さんが混雑することがあります。
贈答用のアレンジメントや花束は、当日に注文すると時間がかかってしまうかもしれません。早めに予約しておくことをおすすめします。
ANDPLANTSのようなネット注文なら、お店に行かなくても注文できます。ぜひ利用してみてくださいね。
なお仏花や墓花は、お彼岸中のお花屋さんやスーパー、ホームセンターでは多めに用意されていることが多いでしょう。そのため、仏花や墓花は当日でも買いやすいです。ただし夕方には少なくなっていることがあるので、できれば午前中に購入しておきましょう。
お彼岸のお花に関するよくある質問
ここからは、お彼岸のお花に関するよくある質問をまとめてみました。
- お墓にすでにお花が供えてあった時はどうする?
- 造花やプリザーブドフラワーはよくない?
お花の準備に役立ててみてくださいね。
お墓にすでにお花が供えてあった時はどうする?
お墓参りに行った際、先に誰かがお参りに来ていて、新しいお花が入っていることもあります。
すでにお花が供えてあった時は、まずは生けてあるお花を掃除しましょう。
花器の水を替えて、古くなっているお花があれば取り除いてください。まだ綺麗なお花も、少し茎を切り戻してあげるとさらに長持ちしやすくなります。
古いお花の掃除をして花器のスペースが空いたら、新しく持ってきたお花を足してあげます。
新しく足す必要がない場合は、持ってきたお花は持ち帰りましょう。ただし、お墓から持ち帰ったお花をそのままお仏壇に飾るのはよくないと言われています。花瓶に飾って観賞用として楽しむといいですよ。
造花やプリザーブドフラワーはよくない?
近年はお墓やお仏壇に、造花やプリザーブドフラワーをお供えする人も増えています。メンテナンスが少なく、いつも色鮮やかに飾っていられるのが利点です。
お墓が汚れたり、荒らされたりする心配もありません。また、小さいタイプのお仏壇にも飾りやすく、モダンで現代建築にも合わせやすいでしょう。
ただしお供えのお花には、「お供えする私たちが、時の流れとともに枯れゆく生花の姿から命の尊さや儚さを感じる」といった側面もあります。そのため、生花にすべきと考える人も多くいらっしゃいます。
贈る場合は、家族の意向をよく汲み取ってから用意するのがおすすめです。
まとめ
今回は、お彼岸に関するお花についてまとめてみました。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように、お彼岸あたりは過ごしやすくなってくる時期でもあります。春や秋のお花が咲き始める天気のいい日に、足を伸ばしてお墓参りしてみてはいかがでしょうか。
もし行けない時には、普段お墓やお仏壇のお世話をしてくれている家族への感謝も含めて、季節のお花を贈ってみましょう。
日本特有の風習であるお彼岸。現代のライフスタイルや自分の過ごし方に合わせて、家族やご先祖様とともに過ごしてみてください。