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観葉植物の葉が黒色

観葉植物の葉が黒色|原因と対処法について

観葉植物を育てている方にとって、葉色が変化したり、葉がポロポロと落ちたりするトラブルはつきものです。どんなに上手に育てていても、少なくとも1度や2度は経験したことがあるのではないでしょうか。

そんなトラブルの中から、今回は観葉植物の葉が黒色になる症状について紹介します。「葉が黒色になる」と言っても、初期症状や広がる過程、発症する原因はさまざまです。

そのため、間違った対処法をしては、葉が黒くなる原因は解決できません。葉が黒色になる症状別に、詳しく原因と対処法を見ていきましょう。

葉が黒くなる症状や原因、対処法を知っておくと、いざ症状が現れた時に安心して対応できるので、ぜひ参考にしてみてください。

観葉植物の葉が黒色になる症状まとめ

観葉植物の葉が黒色になる代表的な症状と原因は、以下の通りです。

葉が黒色になる症状 原因
葉先が黒色になる 根傷み
新芽の葉が黒色になる 根詰まり
葉の周囲から黒色になる 根腐れ
葉全体が黒色になる 高温高湿度の蒸れ
黒色のすすが付く すす病
黒色の斑点ができて周囲が黄色になる 黒星病
黒色の斑点が大きくなる さび病
黒褐色の斑点の内側が白っぽい 炭疽病
黒い斑点が葉全体を覆う 斑点病
冬に葉が黒くなる 寒さによる凍傷
葉に黒色のカサブタがある 新芽の時に傷をつけた
病気ではない黒い斑点 殺虫殺菌剤の使い過ぎ
葉が黒く焦げたようになる 葉焼け

関連記事:観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

症状別|観葉植物の葉が黒色になる原因と対処法

症状別|観葉植物の葉が黒色になる原因と対処法

葉が黒色になる症状と原因を紹介します。

  1. 葉先が黒色になる|根傷み
  2. 新芽の葉が黒色になる|根詰まり
  3. 葉の周囲から黒色になる|根腐れ
  4. 葉全体が黒色になる|高温高湿度の蒸れ
  5. 黒色のすすが付く|すす病

葉が黒くなる初期症状や過程によって、原因を把握しやすくなります。原因がわかると対処法につながるので、葉が黒くなり始めたら、「どんなふうに黒くなっているのか」を確認しておきましょう。

葉先が黒色になる|根傷み

葉先が黒色になる症状は、「根傷み」が原因であることが多いです。根傷みは、「肥料のやりすぎ」「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「植え傷み」などによって起こります。

根傷みの特徴は、時間差で後から葉が変化する傾向があることです。そのため、症状を発見した時は、育て方に問題がない場合もあります。

例えば、水切れで枝葉がしおれていることに気づいて、急いで水やりをして元に戻ったとしても、数日後に葉先が黒色になる現象があります。これは、細根のダメージが後から現れた結果です。

葉先が黒くなった時に、肥料や水やりなどの育て方に問題がなくとも、数日・数週間前に根を傷めていると症状が発生します。対処法は、肥料や水やりは季節を通して適切に与えて、植え替えも根を傷めないように適期に慎重に行うことです。

黒くなった葉先は、葉先の形に添って剪定ハサミで切り落とすと、見栄えにも気になりにくくなります。

新芽の葉が黒色になる|根詰まり

新芽の葉が黒色になる症状の原因は、「根詰まり」であることが多いです。鉢植えで長年植え替えをしていない場合は、土の中で根詰まりを起こして新芽に悪影響を与えます。

すでに根でいっぱいの土の中で、新しい根を伸ばしても、伸びた先には古い根があります。結果的に、新しい根は十分に伸びません。

新陳代謝によって、古い根は栄養や水を吸収する力が弱くなっています。新しい根が伸びないことで、栄養や水の吸収量は低下して、影響の出やすい新芽は黒色になるわけです。

新しい根が伸びると新芽が成長することを考えると、わかりやすいかもしれません。新芽を成長させようにも、根を伸ばせる場所がないため、新芽が黒色になり枯れていきます。

対処法としては、春~夏の気温が上がり始める時期に植え替えをしてください。根がびっしり固まっている場合は、割りばしや細い棒で優しく突きながらほぐしましょう。

その後、1~2回り大きい鉢に植え替えます。植え替えて根が新しく伸び始めると、新芽が綺麗に成長するので安心してください。

関連記事:観葉植物の根詰まり|症状や対処法について

葉の周囲から黒色になる|根腐れ

葉の周囲から黒色になる症状は、根腐れによって起きているのかもしれません。根腐れは、「水のやりすぎ」「土が常に湿っている」などによって発生します。

根腐れが起こると、「葉の周囲から黒色になり、しおれて柔らかくなる」「葉が黒色になって、落ちる」などの症状が現れます。根腐れとは、根が呼吸できずに溶けるように腐っていく症状です。

土から異臭を確認できたら、根腐れしている可能性が高いです。対処法としては、風通しの良い場所に移動し、土を乾かして植え替えすること。

黒くドロドロと溶けたような根は、すべて取り除いてください。その後、水はけのよい観葉植物の土で植え替えます。

健康的な根が少ない場合は、地上部の枝葉も剪定してみましょう。土が乾きやすいように、植え替える鉢はサイズダウンさせて植え替えると、回復が早いです。

植え替え後は、肥料は与えず発根剤を水に薄めて、水やり代わりに与えながら様子を見てください。

関連記事:観葉植物の根腐れ|対処法や見分け方の紹介

葉全体が黒色になる|高温高湿度の蒸れ

葉全体が一気に黒色になる場合は、高温高湿度の蒸れによって引き起こされている可能性が高いです。高温や高湿度を好む植物であっても、風通しがない状態であれば、蒸れて葉が黒くなります。

高温高湿度に対して抵抗性がない植物ほど、一斉に葉が黒くなりやすいです。真夏の風通しの悪いベランダや夏の閉め切った部屋で発生します。

風通しがないことで、「葉の呼吸が効率的に行えない」「病原菌やウイルスが蔓延する」などの影響もあるでしょう。

対処法は、黒くなった葉はすべて取り除き、風通しの良い涼しい場所に移動させてください。室内に風通しがよい場所がなければ、クーラーやサーキュレーターで空気を動かしてあげると良いです。

関連記事:観葉植物とサーキュレーター|必要性や使い方について

黒色のすすが付く|すす病

観葉植物の葉に黒色のすすが付く原因は、「すす病」です。すす病とは、すすのような黒いカビが発生する病気のこと。

すす病は、主にアブラムシカイガラムシが観葉植物に付くことで発生します。アブラムシやカイガラムシは、樹液を葉や茎から吸収して透明な排せつ物を出します。

ベタベタとした排せつ物に黒いカビが生えて、葉がすすのように黒色になるわけです。葉や床がベタベタとしている場合はどちらか害虫がいるかもしれません。

すす病は湿った布やテッシュで拭き取れますが、アブラムシやカイガラムシを駆除しないと、いつまでも発生します。

黒いすす病を丁寧に拭きとったら、風通しの良い場所に移動させて、殺虫剤を観葉植物全体にスプレーして様子を見てください。カイガラムシは殺虫剤が効きにくいので、柔らかいブラシや布でこそぎ落とすと良いでしょう。

一部、パキラフィカス類などの観葉植物は、花外蜜腺(かがいみつせん)と呼ばれる蜜を出す分泌腺を、枝葉や茎に持っています。害虫被害に遭っていなくても、蜜を分泌するため、すす病が発生することがあります。

蜜腺から蜜が垂れ落ちるのは、非常に元気な証拠です。しかし、あまりに多く蜜が出ているようであれば、すす病が発生する前に拭き取ったり、剪定したりしてください。

斑点の症状別|観葉植物の葉が黒色になる原因と対処法

斑点の症状別|観葉植物の葉が黒色になる原因と対処法

観葉植物の葉に黒色の斑点ができる病気もあります。葉に黒い斑点ができる症状と病気は、以下の4つです。

  1. 黒色の斑点ができて周囲が黄色になる|黒星病
  2. 黒色の斑点が大きくなる|さび病
  3. 黒褐色の斑点の内側が白っぽい|炭疽病
  4. 黒い斑点が葉全体を覆う|斑点病

それぞれ詳しく見ていきましょう。

黒色の斑点ができて周囲が黄色になる|黒星病

観葉植物の葉に黒色の斑点ができて、その斑点の周囲が黄色になる症状が確認できた場合は、「黒星病(くろほしびょう)」と呼ばれる病気にかかっているかもしれません。

黒星病は、「黒点病(こくてんびょう)」とも呼ばれます。葉にシミのような黒い斑点ができて、次第に斑点が大きくなっていき、黄色く縁取られる症状です。

見た目が悪くなるだけでなく、被害が拡大すると葉がポロポロと落ちていきます。カビの菌が原因で発生するため、カビが発生しやすい梅雨の時期によく見られます。

風通しが悪い環境で、水やりしすぎた場合にも発生しやすいです。症状が見られる葉は取り除き、風通しの良い場所に移動させて、殺菌剤(ベニカやGFオルトランCなど)をスプレーして様子を見てください。

黒色の斑点が大きくなる|さび病

観葉植物の葉に黒色の斑点ができて、次第に大きくなる症状は、「さび病」かもしれません。黒星病に似た症状ですが、さび病は周囲が黄色く縁取られません。

症状も黒色ではなく、黄色の斑点である場合もあります。葉の裏側で症状が先に広がった後で、表に斑点が出てくるため、判別は難しくありません。

さび病もカビの一種が原因であるため、風通しの悪さや湿度に注意して育てることが重要です。症状が見られる葉は取り除き、風通しの良い場所に移動させて、殺菌剤(ベンレート水和剤やサプロール乳剤など)をスプレーして様子を見てください。

黒褐色の斑点の内側が白っぽい|炭疽病

観葉植物の葉に黒褐色の斑点ができ、その内側が白っぽくなる場合は、「炭疽病(たんそびょう)」である可能性があります。炭疽病は、黒褐色の斑点が広がり次第に白っぽくなった後に穴が開く病気です。

葉先から症状が現れることもあります。カビの一種が原因であるため、風通しや湿度に注意して、菌が葉の周りに滞留しないように注意してください。

高温多湿以外にも、水やり時の土の跳ね返りなどでも発生することもあります。葉が地表近くにある観葉植物の場合は、優しく水やりすると安心です。

もし症状が確認できたら、葉を取り除き風通しの良い場所に移動させて、殺菌剤(ベンレート水和剤やオーソサイド水和剤など)をスプレーして様子を見てください。

黒い斑点が葉全体を覆う|斑点病

黒色~褐色の斑点が葉全体に広がる場合は、「斑点病」である可能性があります。斑点病は発生しても、すぐに葉が落ちません。

しかし、株全体の葉に広がると、生育が極端に悪くなって葉が落ち始めるので、注意してください。

カビだけでなく細菌によっても発生する病気であるため、梅雨だけでなく一年を通して、風通しや水のやりすぎなどに注意が必要です。カビが原因である場合は、病斑の葉裏部分に菌糸が発生しています。

細菌の場合は、シミのような斑点です。比較的、さまざまな観葉植物で発生しやすい病気であるため、気を付けましょう。

日頃の観察によって広がる前に見つけておくことが重要です。症状が発生している葉は取り除き、風通しの良い場所に移動させて、殺菌剤(ベンレート水和剤やオーソサイド水和剤など)をスプレーして様子を見てください。

その他の症状別|観葉植物の葉が黒色になる原因と対処法

その他の症状別|観葉植物の葉が黒色になる原因と対処法

前述した症状や原因以外によっても、観葉植物の葉が黒色になる場合があります。ここまでの症状に当てはまらない場合は、以下の症状を参考にして原因や対処法を突き止めましょう。

  1. 冬に葉が黒くなる|寒さによる凍傷
  2. 葉に黒色のカサブタがある|新芽の時に傷をつけた
  3. 病気ではない黒い斑点|殺虫殺菌剤の使い過ぎ
  4. 葉が黒く焦げたようになる|葉焼け

冬に葉が黒くなる|寒さによる凍傷

観葉植物の葉が冬に黒くなる場合は、「寒さによる凍傷」であることが多いです。観葉植物の多くは寒さに弱いため、5℃よりも低い温度に当たり続けると、葉が黒くなることがあります。

寒さに強い観葉植物であっても、霜雪にあたると葉が黒くなりやすいため、基本的に冬は室内の暖かい環境で管理してください。黒くなった葉は元に戻らないため、先手して取り除いておきましょう。

冬に水をやりすぎている場合は、根腐れの可能性もあります。冬は生育が緩慢なので、水やりには注意してください。

関連記事:観葉植物の冬越し|冷害を防ぐコツやおすすめ植物の紹介 

葉に黒色のカサブタがある|新芽の時に傷をつけた

葉に黒色~茶色のカサブタのようなものがある場合は、新芽の時に葉を傷つけた可能性があります。

葉が大きく育っていないタイミングで、虫にかじられたり、触って傷を付けたりすると、傷痕が残りやすいです。葉が大きくなるにつれて、観葉植物による傷の自己修復痕も大きくなり目立ちます。

日頃から剪定や植え替えなどの手入れを丁寧に行い、害虫による被害や人為的な傷が新芽に付かないようにしましょう

病気ではない黒い斑点|殺虫殺菌剤の使い過ぎ

観葉植物の葉には黒い斑点が付くことがありますが、病気でなくとも発生する場合があります。その原因は、「殺虫殺菌剤の使い過ぎ」です。

殺虫殺菌剤の多くは、使用回数が設定されています。虫や病気が心配とはいえ、頻繁にスプレーしたり土に撒いたりすると、観葉植物の負担が大きくストレスに。

殺虫殺菌剤を使用する場合は、パッケージに記載されている注意書きを守りましょう

筆者はエケベリアをはじめとする多肉植物や観葉植物などを育てていますが、ベニカXネクストスプレーをエケベリアに何度もスプレーしたら、黒色の斑点が発生しました。

化学成分を含んだ殺虫殺菌剤の使用頻度には注意してください。

葉が黒く焦げたようになる|葉焼け

葉が黒く焦げたようになった場合は、「葉焼け」の可能性が高いです。真夏に置きやすい症状ですが、西日が当たる場所であれば一年を通して葉焼けする可能性があります。

葉焼けの症状は、観葉植物や温度、日の当たり方によってさまざま。葉が黒く焦げるだけでなく、色が抜けたように白っぽくなったり、茶色になったりします。

多肉植物の葉焼けの場合は、黒色に焦げたような症状が多いです。黒くなった部分は元には戻らないので、葉を取り除いて直射日光の当たらない場所に移動させてください。

部分的に葉焼けしている場合は、葉焼けの症状が見られる場所だけ切り取ると、見栄えが悪くなりにくいです。

関連記事:観葉植物の葉焼け|原因や対処法の紹介

観葉植物の葉が黒色になる症状の予防法

観葉植物の葉が黒色になる症状の予防法

観葉植物の葉が黒色になる症状の予防法は、以下の2つです。

  1. 基本的な育て方を守る
  2. 殺虫殺菌剤を使いすぎない

観葉植物の葉が黒色になる細かな原因はそれぞれありますが、まとめると育て方による影響や病気によって生じる症状がほとんどです。生育や見栄えが悪くならないように、しっかりと予防していきましょう。

基本的な育て方を守る

観葉植物の葉を黒色にしないためにも、基本的な育て方はしっかりと守りましょう。観葉植物の基本的な育て方で重要なポイントは以下の3点です。

  1. 日当たり
  2. 水やり
  3. 風通し

多くの観葉植物は日当たりを好みますが、真夏の直射日光に当たると葉焼けをして葉が黒色になる可能性があります。とはいえ、日差しが全く入らない暗い場所では育ちません。

レースカーテン越しのような柔らかい光に当てて育ててください。また、水やりも重要なポイントです。水やり加減を間違えると、根腐れや根傷みを引き起こすかもしれません。

根腐れや根傷みは葉が黒色になる原因になるので、季節や観葉植物の性質にあった水やりを心がけてください。多くの方が見過ごしがちになる風通しは、観葉植物の育て方において、非常に重要です。

風通しがないと、蒸れたり病害虫が発生したりする可能性が非常に高まります。閉め切ったお部屋で育てる場合は、クーラーやサーキュレーターで空気を動かしてあげましょう。

ただし、直風が当たると乾燥によって葉が落ちる原因になる点は注意してください。

関連記事:観葉植物の育て方|コツや管理法について 

殺虫殺菌剤を使いすぎない

観葉植物の葉が黒色にならないように、殺虫殺菌剤の使用回数には気を付けてください。化学成分を含んだ殺虫殺菌剤には、使用回数の上限が決められていることが多いです。

必要以上に使用すると、観葉植物に悪影響を与える可能性があります。それぞれの殺虫殺菌剤に記載されている、使用回数をチェックしておきましょう。

殺虫殺菌剤には化学成分のもの以外にも、天然成分で作られたものもあります。天然成分の殺虫殺菌剤は速効性は低いですが、観葉植物や人に優しいメリットがあります。

虫や病気が不安な場合は、日頃から安心して使用できる天然成分で作られた殺虫殺菌剤を使うとよいかもしれません。

[https://andplants.jp/products/evo_anti_insect_spray]

観葉植物の葉が黒色になる原因は複合的な場合もある

観葉植物の葉が黒色になる原因は複合的な場合もある

育てている観葉植物の葉が黒色になる原因は、複合的な場合もあることに注意してください。例えば、「寒さで葉が黒くなっていたと思っていたけど、根腐れもしていたため、どちらとも原因であった。」といった場合です。

根傷みで葉先が黒色になっており、さらには斑点病にかかっている場合もあります。葉が黒くなる原因が複数ある場合は、一つを解決しても葉が黒色になる症状は止まりません。

葉が黒色になる症状や今までの育て方、置いている環境などを確認して、消去法的に原因を洗い出しましょう。「これが原因だ。」と決めつけて、対処しても解決しない場合があります。

筆者が園芸店に勤めていた際は、お客様の育て方や置いている環境、症状写真などを確認させていただいてから、アドバイスをしていました。結果的に、多くのお客様から、「観葉植物が元気になった」とうれしい報告を受けておりましたので、一つ一つ丁寧に原因を探って解決することが重要だと思います。

葉が黒色になる観葉植物もある

葉が黒色になる観葉植物もある

葉が黒くなると、「枯れるのかな」「病気なのかな」と驚かれる方が多いと思います。しかし、観葉植物の中には、育て方や病気に関係なく、葉が黒くなる性質を持つ植物もいることをご存じでしょうか。

最後に、葉が黒色になる観葉植物を2種類紹介します。

  1. ザミオクルカス・レイヴン
  2. 黒葉センリョウ

ザミオクルカス・レイヴン

ザミオクルカス・レイヴン
日当たり 日当たりの良い室内
温度 最低10℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
秋冬:土が乾いてから2〜3日後

ザミオクルカス・レイヴンは、艶やかなブラックリーフが特徴的な植物です。乾燥に強く耐陰性もある観葉植物「ザミオクルカス・ザミフォーリア」の、黒葉タイプになります。

多肉質な葉が持つ独特の可愛らしさも保ちつつ、スタイリッシュさが引き立つ点も特徴です。初めから真っ黒ではなく、緑色の新芽が徐々に黒色に変化します。

乾湿を意識したメリハリのある管理が望ましいです。特に秋冬は、置き場所によって1週間に1回のお水やりでも十分に成長します。

ザミオクルカス・レイブンはサトイモ科の植物であるため、樹液に直接触れてしまうと皮膚がかぶれる可能性があります。植え替えや剪定をする際は、手袋をつけて作業をすると安心です。

[https://andplants.jp/collections/zamioculcasraven]

関連記事:ザミオクルカス・レイヴンの育て方

黒葉センリョウ

黒葉センリョウ
日当たり 明るい半日陰
温度 最低5℃以上をキープする
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)

黒葉センリョウ(カラスバセンリョウ)は、黒い新芽が特徴的な植物です。お正月の縁起物でもあるセンリョウの、黒葉タイプになります。

すべての葉が黒色ではなく、新芽のみが黒いです。成長するに従って、色が抜けていき濃い緑色になります。

主に、花壇の植栽や寄せ植えのカラーリーフとして人気です。直射日光を嫌い半日陰の明るい場所を好む性質から、ベランダや室内で観葉植物として育てることもできます。

まとめ

観葉植物の葉が、黒色になる原因や対処法について紹介させていただきました。「観葉植物の葉が黒色になる」と一言で言っても、黒くなる症状や過程はさまざまあります。

いずれの症状も特徴を知っておくと、原因がわかりやすいです。原因さえわかれば、適切に対処して回復させやすいでしょう。

育てている観葉植物の葉が黒色になると不安に思いますが、冷静に症状や今までの育て方、置き場所を確認して原因を見つけてください。観葉植物の葉が黒色にならないように、適切に育てて予防しておくことも重要です。

病気や育て方、置き場所によって葉が黒色にならないように、元気に観葉植物を育てましょう。

田中 秀和
小さな時から花や観葉植物が好きで、田舎の野山を駆け回っては植物を採集して育てていました。 今でも自宅では多肉植物やサボテン、コーデックスを中心に様々な観葉植物を育てています。 総合園芸店で働いていたこともあり、植え替えやお水やりなどの管理、販売、お客様からのご相談ご依頼を経験。観葉植物の素敵な魅力や育て方を、目の前にいるような感覚でお届けできればと思います。 一緒にかけがえのない一鉢を見つけましょう。

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