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百日紅(サルスベリ)花言葉

百日紅(サルスベリ)花言葉|誕生花、名前の由来

夏の青い空、キラキラした日差しに映えるピンクや白の花を咲かす百日紅(サルスベリ)。幹が滑らかでサルでものぼることができないという意味から日本ではサルスベリと名づけられました。

そんなサルスベリの花言葉や誕生花、特徴や名前の由来などをご紹介します。

サルスベリの花言葉

サルスベリの花言葉には「雄弁」「愛嬌」「不用意」などがあります。花の色は鮮やかなピンクや薄いピンク、白などがありますが、色別の花言葉はありません。

サルスベリの花言葉には次のようなものがあります。花言葉「雄弁」は、枝先に咲くサルスベリの華やかな咲き方に由来します。また、サルスベリの花が風によって揺れる姿が、おしゃべりしているようにみえることも「雄弁」の由来とされています。

雄弁 枝先に花が群生して咲く姿が華やかで堂々としていることからなど
愛嬌・不用意 サルでも滑りそうなほどツルツルとした幹にちなんでつけられました
あなたを信じる・潔白 漢名「百日紅」の由来にもなった韓国の悲恋の言い伝えからついたとされています

サルスベリの誕生花

サルスベリは8月29日の誕生花です。

サルスベリの名前の由来

サルスベリの名前の由来

原産地の中国では、花が咲く期間が100日ほどと長いことに由来して「百日紅(ひゃくにちこう)」という名前がつきました。

英名の「 Crape myrtle」はちりめん(crape)のようなマートル(ギンバイカ)に似た花という意味からつけられています。

和名の「サルスベリ」は幹がつるつると滑らかでサルも滑って登りづらいという意味からつけられました。日本のように花ではなく幹に注目して名前がつけられるのは珍しく、日本人の感性の豊かさが表れているようですね。

サルスベリは縁起が悪い?

お庭のシンボルツリーとして人気の百日紅ですが、植えてはいけないということを聞いたことはありませんか?

名前に「すべる」という言葉が含まれていることから、受験や運気が落ち縁起が良くないと言われていますがすべて迷信です。その滑らかな幹に子供が登って落ちたら危ないからという意味もあるようです。

また、お寺やお墓に植えられているイメージもありますが、これはかつて中国から百日紅を持ち帰った僧侶がお寺の境内に植えたのがきっかけ。もともと無憂樹というお釈迦様が生まれたときに咲いていた木と似ていることから植えられたとか。

お釈迦様誕生のときに咲いていたというならむしろ縁起がよいかもしれませんね。育つと10mほどに大きくなることから、管理が大変で植えない方が良いということもあるのかもしれません。

サルスベリの特徴

サルスベリの特徴
 植物名 百日紅・サルスベリ
科名 ミソハギ科
属名 サルスベリ属
原産地 中国南部
開花時期 7月~9月

サルスベリはミソハギ科サルスベリ属の落葉高木。中国南部が原産です。日本には江戸時代に渡来したといわれています。

明るく丸い葉っぱやつやのある白い幹が美しく、和にも洋にも合うお庭のシンボルツリーとしてもよく見られます。サルスベリの樹皮は2㎜ほどと薄く、毎年剝がれ落ち滑らかな幹となります。

樹皮が剥がれ落ちた部分は灰褐色や茶色、薄緑色などとまだらになりその模様が美しく冬でも観賞用の樹木として楽しむことができます。

花は7~9月に新しい枝の先端につきます。次々と新しい枝が成長し100日間ほど花が咲き続けることから「百日紅(ひゃくにちこう)」という名前がついたといわれています。

花の色は濃いピンクや薄いピンク、白があります。土の花色も鮮やかで明るく、真夏の暑い日にも負けずに咲いて目を楽しませてくれます。

サルスベリの言い伝え

サルスベリの言い伝え

韓国にサルスベリに関する悲しい言い伝えがあります。ある海岸の村には毎年海の水難を鎮めるため竜神に娘の生贄を捧げる風習がありました。そこを偶然通りかかった王子が竜神を倒し娘を助けました。

一目で恋に落ちた二人でしたが王子は旅の途中だったため、100日後にかえって来ることを約束します。しかし、娘は王子が帰ってくる前に病気で亡くなってしまいます。その娘のお墓がある場所には一本の木が生え、赤い花を咲かせていました。

その花は百日間咲き続け、百日間待った娘の生まれ変わりとされ「百日紅」と呼ばれるようになりました。この言い伝えから「百日紅(ひゃくにちこう)」といわれているそうです。

サルスベリの種類

サルスベリには園芸品種がたくさんあります。その中でも人気の品種をご紹介します。

サルスベリブラックパール 光沢のある黒い葉と濃い赤の花のコントラストが美しい品種。
サルスベリカントリーレッド サルスベリの中では幹がまっすぐ育つ種類。成長も早く、濃いピンク色の鮮やかな花を咲かせます。
サルスベリタスカローラ サルスベリとヤクシマサルスベリの交配種。非常に鮮やかなピンクの花と灰褐色の幹が美しく人気。
ペパーミントレース 別名「夏祭り」と呼ばれる夏にぴったりの品種。花色は内側が赤で白の縁取りとかわいらしい。
チカソー 矮性のサルスベリ。樹高が高くならないので管理がしやすく公園などにもグランドカバーとして植えられています。寒さにも強いので関東以北でも植えることができます。 

まとめ

サルスベリの花言葉や特徴、名前の由来についてまとめてみました。サルスベリのように真夏に咲く花は色が鮮やかなものが多く、夏の暑さに負けるなと言われているみたいで元気がでます。

街路樹や公園などでもよく見られる樹木なので、ぜひ見つけたら立ち止まって見上げてみてくださいね。きっと元気が出てくると思いますよ。

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森野陽子(morino yoko)
小さなころからの動植物好きが高じて、大学で庭の設計、庭園学などを学びました。 卒業後は住宅・ガーデンエクステリア系の編集部でライター・エディターとして仕事をし、お庭や植物の知識を増やしてきました。 今はファーマーズマーケットのお花屋さんでお手伝いをしながらフリーライターをしています。 お花や植物、樹木の面白さや植物と一緒に暮らすことの楽しさをお伝えしていけたらと思っています。

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