インテリアや自作の絵、古着などおしゃれな大人のライフスタイルをInstagramで発信することで1万人のフォロワーを有する宇於崎 真友(ウオザキ マトモ)さん。
個性と魅力があふれる彼のご自宅にて、おしゃれなライフスタイルの秘訣や思いをお聞きした。
宇於崎 真友(ウオザキ マトモ)さん
1976年生まれ。技術関係の仕事を行う傍ら、自作の絵を載せたTシャツやパーカーなどを販売するアパレルブランド『モヒカンプラント』を営む。古着、植物、音楽活動など多様な趣味を持つ。
Instagramアカウント(https://www.instagram.com/matonmo/)
作れるものは自分で作る。ウッディでインダストリアルなこだわりインテリア。
− 非常におしゃれでこだわりのあるご自宅だなと感じるのですが、インテリアにこだわるようになったのはどのような経緯があるんですか?
宇於崎さん:この家の前の家の時に、自分の部屋にバイクを置きたいなって考えていました。だから、「ガレージ兼自分の部屋」をいつか作りたいなと。それが今のガレージですね。
自宅ガレージの写真。詳細は後述。
宇於崎さん:リビングとかは、最初はどうしたいとかは全く考えていなかったんですけど、ある時に柱サボテンが置いてある写真を見て。そこから「柱サボテンが部屋にあるとかっこいいんじゃないか」って思うようになりました。これが植物を好きになるきっかけでもあるんですけど。
植物やインテリアにこだわるきっかけとなった柱サボテン。今では支えがなければ折れてしまうほど高くなった。
宇於崎さん:そこからだんだん植物とか木を部屋に置くようになって。あとはインダストリアルな感じも好きだったのでそういうものも増えていって、こういう風になっていったって感じですね。
なので部屋には流木とか植物がたくさんありますし、壁紙も木のイメージの壁紙です。
壁一面に貼られた木目調の壁紙
部屋中の至る所に流木が飾られている。
− すごいリアルな木の壁紙ですね。このキッチンの壁は本物の木ですか?
宇於崎さん:そうですね。これはDIYしました。
これは釘を使わないでやろうと思っていて、2x4の柱を立ててマグネットをつけて、木材をくっつけました。
2x4材とマグネットで作られた、取り外し可能の板
− すごいですね。めちゃくちゃ綺麗に見えます。その中で特に気に入っているインテリアとか家具はありますか?
宇於崎さん:このガス管のラックですかね。インダストリアルな雰囲気の見せる収納なんですけど。これは全部自分で作りました。
ガス管と足場板を用いて一から作られた自慢のラック。(写真提供 宇於崎さん)
宇於崎さん:完全に無垢の棒の状態のガス管を安く買って、そこに自分でネジの溝を作って、組み立てて。板も、知り合いから頂いた足場板を削ったりニスを塗ったりして。
これを全部一人でやったので、3ヶ月くらいかけて作りましたね。かなり大変でした。
無垢の棒であったガス管に、自ら溝を彫って組み立てた。
− それは技術者じゃないとできないですね。
宇於崎さん:でもやっぱり業者に頼むととんでもない金額になると思うんでね。これは力作です。
ライトに取り付けられた自作の飾り。直方体の木材から自ら削り出した。
百均の額を塗装し、洋雑誌を額装。
− 自分で色々と作られるのがお好きなんですか?
宇於崎さん:本当に欲しいものは絶対高くて買えないんで。
なので作れるものはなるべく作っちゃった方がいいかなと思って。テーブルとかソファは買うしかないんですけど、他の家具とかは作りたいなと。
ソファ・テーブル・テレビ台などは「クラッシュゲート」で購入。
− このトイレの標識とか、レストランのような、商業施設のような雰囲気もありますよね。
宇於崎さん:このトイレの標識も作ったんですよ。一見鉄っぽいけど木でできていて。
そういう商業的な雰囲気も家に取り入れたいなとは思っています。テーマとしてはウッディかつインダストリアルって感じで統一したいとは思ってますね。
商業施設のような雰囲気の標識や時計。
天井の壁紙は、自分で選んで業者に貼ってもらった。
− 植物もたくさんありますね。
宇於崎さん:柱サボテンから始まったんですけど、今では結構たくさんありますね。
上の物置のようになってる部屋にもっといっぱいあるんですよ。パキポディウムとか。コーデックスとか多肉植物とかはどんどん増えていっちゃってますね。
日の入る窓際に並べられ気持ちが良さそうな、サボテンなどの植物たち。
− このチランジアたちもすごい量ですね。
宇於崎さん:すぐ買っちゃうんですよ(笑)。
ただ植物ってダメにしちゃうとすごいショックじゃないですか。だからフェイクの植物も飾ってますね。最近の造花ってすごい出来がいいから。
アパート風に仕上げられた棚に、たくさんのチランジアが並ぶ。
家の中はチランジアの造花もたくさん。
好きなもので溢れた男の趣味部屋!ロマン溢れるガレージ。
− このガレージはそそりますね。いけてる男の趣味部屋というか。めちゃめちゃいいですね。
宇於崎さん:ありがとうございます。ただここにいる時間はあんまりないんですよ。あんまりいると怒られちゃうんで(笑)。
− 怒られちゃうんですか(笑)。やっぱりこのバイクがすごいですね。
宇於崎さん:そうですね。これは18歳くらいの高校生の時に、「みんなでハーレー乗ろう」っていって買ったバイクですね。
三十代半ばくらいまで乗っていたのですが、奥さんと付き合い出した頃から壊れてしまい、それから直さずインテリアとなってしまっています。だからもう何年も乗ってないですね。
ガレージで一際目を引くハーレー。
− そうなんですね。ほんとにたくさんのものがありますね。
宇於崎さん:10代の頃は自分の部屋に飾るものをやたらと買ってて。それをそのまま捨てないで取っておいて今また飾ってるって感じですね。なのでだいたいが昔のやつ。
− ソフビとか懐かしいですね。全部集めるの結構大変ですよね。
宇於崎さん:でも色々とくれる人もいるので。なので意外とお金かかってないですよ。
たくさんのものが所狭しと綺麗に並べられている。
− 配置の仕方もすごいうまいですね。おしゃれな雑貨店みたいです。
宇於崎さん:結構いろいろと変えて、今こうなったって感じですね。お店っぽく見せたいというのは意識しているかもしれません。
− ここにいるときは何をしているんですか?
宇於崎さん:たまに絵を描いたりですかね。あとは喧嘩をして頭冷やす時もここです(笑)。
ガレージは雑誌の表紙になったことも。
音楽に絵にファッション。クリエイティビティ溢れたライフスタイル。
− ライフスタイルについてもお聞きしたいと思います。お仕事は技術関係の仕事をされているとのことですが、結構お忙しいんですか?
宇於崎さん:時期によって結構ばらつきがありますね。忙しい時は忙しいし、全く忙しくない時期もあります。
忙しい時に帰ってくる家が居心地の良いものだったらいいな、という思いで家を作ってるのもありますね。
カーテンはこのタイプの見た目が気に入り、家を建てる時に全て統一した。
− 休みの日とか、お家でゆっくりするときはどんな過ごし方をされているんですか?
宇於崎さん:お酒がやっぱり好きなので、お酒飲みながら音楽かけてって感じです。休みの日は、今は子供が小さいので家族三人でおでかけとか買い物が多いですね。
− そうですよね。その中で自分のこだわりのことをやられてるってことですよね?
宇於崎さん:そうですね。自分のことをやる時間が本当になくて、子供と奥さんが寝てからじゃないとなかなかできない。朝は6時半くらいには起きるんで夜更かしもあんまりできないので、夜の10時から1,2時間ぐらいなんかやるって感じですね。だけど充実はしてますね。
家にはお子様の心躍るものもたくさん。
お子様のぬいぐるみも、不思議と家の雰囲気に調和している。
− 宇於崎さんはお仕事以外にもアクティブに色々とされていると思うのですけど、これまでどのようなことをされてきたのですか?
宇於崎さん:元々は歌を作ったりしてて、バンドをやろうかなと思っていた時期が20代の時にあって。なので今の会社にも、精神的に疲れたりしない職場というのを聞いたから入ったんですよ。仕事内容的には好きではない仕事。
ただ結局別のジャンルの、職人の世界の仕事をやるようになっちゃって。そこで何もやる気が起きなくなるくらい、精神的にやられちゃったんですよ。でも事情があって辞めるに辞められなくて。
そのままの感じで今に至っちゃったんで、そこで結局音楽も疎かになっちゃったって感じですね。
宇於崎さん:ただ今は落ち着いてきたんで、何かをやりたいなとは考えています。歌もそうだし、何か制作するのもどうかなって考えています。
その中で今は『モヒカンプラント』っていうブランドをやってます。
自作の絵が描かれた商品(モヒカンプラント)を紹介する宇於崎さん。
− すごい素敵ですよね。これはどういう経緯で始まったものなんですか?
宇於崎さん:元々は、息子と同じTシャツを一回着てみたくて、絵を描いたんですね。それで一緒に着てインスタに載っけたら、欲しいっていう人がいて。そこからちょっとやってみるかってことで、色々と絵を描いていってます。
− めちゃくちゃ絵上手いですね。かっこいいです。
宇於崎さん:最近モヒカンプラントで描くことが結構増えてきているんで、これは今後も続けてやっていきたいですね。
AFTER INTERVIEW編集後記
至る所がおしゃれで、見ていてワクワクする宇於崎さんのお家。 そこは、3ヶ月かけて作ったラックやいつの間にか増えていった植物、10代の頃に集めていたコレクションなど長い年月をかけてつくられた空間で、まさに宇於崎さんの生き方が反映された唯一無二のものでした。 そんな、遊び心とクリエイティビティが溢れる宇於崎さんの家や生き方、ぜひ参考にしてみてください。「モヒカンプラント」と書かれた自転車と柱サボテン。