通常クローバーはシロツメクサのことをいいます。幼いころ、野原一面に咲くシロツメクサを使って、花冠を作ったりおままごとをしたり遊んだことがある人も多いのではないでしょうか。
夢中になって四つ葉のクローバーを探したこともあると思います。そんなクローバーの花言葉は枚数によって違います。ここでは葉の数によって変わるクローバーの花言葉や誕生花、名前の由来などについてご紹介します。
クローバーの特徴
植物名 | クローバー(シロツメクサ) |
学名 | Trifolium repens |
英名 | clover、Trefoil |
科名 | マメ科 |
属名 | シャジクソウ属 |
原産地 | ヨーロッパ |
開花期 | 4月~10月 |
クローバーはマメ科シャジクソウ属の植物で、ヨーロッパが原産です。日本には江戸時代に牧草として輸入されました。とても丈夫な多年草で、耐寒性・耐暑性に優れているので沖縄から北海道まで全国に広まりました。
茎は匍匐性で横に広がる性質なので、グランドカバーにも使われます。白い花を咲かせ三つの葉をもち、まれに見られる四つ葉のクローバーは幸運の印とされています。
四つ葉は環境要因により葉の成長が妨げられると発生するそうです。踏まれた形跡があるような場所で見つかることが多いようですよ。
クローバーの花言葉|約束、幸運、私のものになってなど
クローバーの花言葉には「約束」「幸運」「私のものになって」などがあります。葉の枚数によって花言葉は変わります。枚数別の花言葉は以下です。
「幸福」に関係する花言葉が気になる方は、「幸せ」の花言葉の記事で紹介しています。
クローバーの枚数別花言葉
四つ葉のクローバーが幸運の意味があることは多くの人が知っていると思います。枚数別によって変わる花言葉の意味をご紹介します。
一つ葉のクローバー | 困難に打ち勝つ、初恋 |
二つ葉のクローバー | 素敵な出会い、平和、調和 |
三つ葉のクローバー | 愛、希望、信頼 |
四つ葉のクローバー | 幸運、私のものになって、復讐 |
五つ葉のクローバー | 財運 |
六つ葉のクローバー | 名誉 |
七つ葉のクローバー | 無限の幸福 |
八つ葉のクローバー | 家内安全、子孫繁栄 |
九つ葉のクローバー | 神の運 |
十葉のクローバー | 完成、成就 |
クローバーの誕生花
クローバー(シロツメクサ)の名前の由来
クローバーの名前の由来は、ローマ神話でヘラクレスが持っていた3つのこぶをもつこん棒に似ていたことから、こん棒のラテン語「clava」からついたといわれています。「clava」が「clover」へ変化したのですね。
また、和名の「シロツメクサ」は、海外からの輸入品にクッション材としてクローバーの白い花で詰め物をして緩衝材にしていたことからといわれています。
クローバーの育て方
クローバーはグランドカバーとしても、寄せ植えなどのアクセントとしても活躍します。とても繁殖力の強い植物なので、あまり広範囲に広げたくない場合はコンテナやプランターでの栽培がおすすめです。
冬には葉が枯れることもありますが、根は丈夫なのでまた春になると芽を出します。ここではクローバーの基本的な育て方をご紹介します。
- 植えつけ
- 日当たり
- 水やり
植えつけ
春(3月~4月)と秋(10月~11月)が植えつけに適しています。種やポット苗などを水はけがよく日当たりのよい場所に植えてください。
土は園芸用の培養土が適していますが、地植えの場合はほとんど自然の土で育ちます。
日当たり
クローバーは日当たりの良い場所を好みます。加湿を嫌うのでどちらかというと多少乾燥した場所が適しています。
耐寒性がありますが、夏の暑さは苦手なので、なるべく直射日光が当たらない半日陰に植えつけるようにしましょう。
水やり
種を植えつけてからはなるべく毎日水をやります。芽が出てきてからは雨水のみでも大丈夫です。鉢植えの場合は土の表面が乾いていたらお水をあげるようにします。
クローバーの種類
クローバーの花には赤色や形状が変わったものなど様々な種類があります。ここでは代表的なクローバーを紹介します。
- アカツメクサ
- クリムゾンクローバー
- トリフォリウム・バニーズ
アカツメクサ
シロツメクサと違い赤い花をつけるのがアカツメクサです。シロツメクサがホワイトクローバーと呼ばれるのに対し、アカツメクサはレッドクローバーと呼ばれます。
別名「ムラサキツメクサ」ともいいます。
クリムゾンクローバー
ストロベリーキャンドルとも呼ばれ、その名の通りイチゴ色でキャンドルの炎のような花を咲かせるクローバーです。
和名は「ベニハナツメクサ」。暑さに弱いため日本では一年草として扱われることが多いです。
トリフォリウム・バニーズ
英名は「rabbitfoot clover」といい、ウサギの足のようなふわふわの花穂がかわいらしいクローバーの一種です。
花穂はドライフラワーにすることもできます。葉はシロツメクサと同様に三つ葉ですが、葉の形が細長いため似ていません。
クローバーの花言葉によくある質問
四つ葉のクローバーによくある質問をご紹介します。
- 四つ葉のクローバーに怖い花言葉はある?
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四つ葉のクローバーをプレゼントするのはどんな意味がある?
四つ葉のクローバーに怖い花言葉はある?
四つ葉のクローバーには「幸運」や「私を思って」という花言葉のほかに、「復讐」という怖い花言葉があります。この花言葉は、幸運や思いがかなわなかったときに使われるとされています。
また、四つ葉はもともとキリストが磔られた十字架の意味もあり、魔除けとしても使われたそうです。
怖い花言葉が気になる方は、怖い意味の花言葉一覧の記事で紹介しています。
四つ葉のクローバーをプレゼントするのはどんな意味がある?
四つ葉のクローバーには「復讐」という怖い意味がありますが、あまり知られていないことと、幸運の印というイメージが強いことからプレゼントしたら喜ばれる花だと思います。
見つけることがなかなか難しい四つ葉だからこそ、その人を思って探したという意味でも、大切な人に渡すのにぴったりですよね。
まとめ
小さなころから四つ葉のクローバーを探したり、冠を作ったりととても身近な植物であるクローバー。どこにでも見られるクローバーですが、お部屋に飾るととてもかわいらしい印象になります。
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赤や白、キャンドル型などがあるので気分に合わせて摘んで楽しむのもよいですね。斑入りや黒っぽい葉のクローバーはお庭や寄せ植えのアクセントにもなります。
ぜひさまざまな種類のクローバーを知って、楽しんでくださいね。