お世話の必要なく、植物の持つナチュラルな雰囲気を部屋に取り入れられるドライフラワー。お家に飾ったり誰かにプレゼントしたりと、昔から沢山の人たちに愛されている伝統的なお花の楽しみ方です。
今回の記事ではそんなドライフラワーを、花言葉を切り口に紹介します。
日本とヨーロッパで異なる解釈の違いや、具体的におすすめなドライフラワーの種類をはじめ、注意点や花言葉へのよくある質問などもまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
アンドプランツでは、ドライフラワーのアレンジ・スワッグを一覧でご確認いただけるページをご用意しています!
グリーンやイエロー・ピンク・ブルーなど、さまざまな色を基調としたドライブーケをご用意していますので、ぜひお気軽にご覧ください。
ドライフラワーの花言葉とは
世界中で扱われている花言葉と違い、ドライフラワーの花言葉に対する考え方は国によって違いがあります。日本とヨーロッパを例に挙げてみましょう。
- フランス・イギリス|「永久」「感謝」「終わらない友情」
- 日本ではドライフラワーに花言葉はないと言われている
そもそも日本ではドライフラワーに花言葉はないとされているようです。その理由も含め以下で順に紹介していきます。
フランス・イギリス|「永久」「感謝」「終わらない友情」
ヨーロッパの国々では玄関や壁に飾るインテリアとしてや、お葬式のお供えなど、ドライフラワーが生活に身近な文化を持っています。
そのため、生花と同じように花言葉がつけられたようです。朽ちないドライフラワーの特徴から「永遠」を想起させるような言葉が多いですね。
ドライフラワーは製造過程で乾燥しているため、衝撃には弱いものの環境の変化に強く、エジプト王墓から完璧な状態のドライフラワーが発見された例もあります。一つの花を長く楽しめることもドライフラワーの長所かもしれません。
日本ではドライフラワーに花言葉はないと言われている
そもそも花言葉は歴史や文化的背景を考慮して決定されており、ベースは同じですが、それぞれの国によって意味が少しずつ異なります。
日本にはありのままの自然を大切にする文化があり、その時その場所に育つ植物の尊さを重んじます。そのため日本に生花を乾燥させるドライフラワーの歴史的文化は薄く、現在も花言葉はありません。
日本と西洋の植物に対する価値観は造園にも表れており、植物を刈り込んで石像のように形を作るのが西洋の造園。囲まれた空間の中に自然を再現するのが日本の造園です。
もしかすると今後、ヨーロッパにならってドライフラワーの花言葉が決定されるかもしれませんね。
お祝いにおすすめのドライフラワー|花言葉別
つづいては具体的に花の種類をピックアップしてドライフラワーを紹介します。
- バラ(ピンク)|「幸福」「温かい心」
- プルームリード(ブラウン)|「人気」「強気な心」
- クラスペディア|「エネルギッシュ」「個性的」
- ユーカリ|「再生」「新生」
- コットンフラワー|「優秀」「繊細」
どれも素敵なドライフラワーばかりです。それぞれのおすすめポイントを確認しましょう。
バラ(ピンク)|「幸福」「温かい心」
バラといえば世界中で人気の、花の代表と言っても過言ではない植物です。
花弁の重なりが美しいバラはドライフラワーにした際にもボリュームが崩れず、また色合いも残りやすいため、より一層上品な雰囲気を楽しむことができます。
そのまま花束にしても美しいですが、少し工夫してリースにするのも良いかもしれません。愛の象徴であるバラもいつか枯れてしまいます。ドライフラワーにすることで永遠のものにできるかもしれませんね。
[https://andplants.jp/products/dryflower_material-rose_pink]プルームリード(ブラウン)|「人気」「強気な心」
プルームリードはドライフラワーとして圧倒的な人気を誇っており、ドライフラワーを扱うお花屋さんであればほとんどのお店に置かれているでしょう。
ふわっとした穂が魅力のプルームリードは、お部屋に飾ると存在感を放ちます。他のドライフラワーと重ねて飾られることも多いですが、単体でもナチュラルでシックな雰囲気を演出してくれること間違いなしです。
花言葉には他にも「風格」などがあり、空間の雰囲気をガラッと変えるプルームリードの存在感をよく表しています。
[https://andplants.jp/products/dryflower_material-plum_reed_brown]クラスペディア|「エネルギッシュ」「個性的」
ドライフラワーは、乾燥させる段階で花の色が落ちてしまうものもあります。しかし、クラスペディアはドライフラワーになっても色味が残りやすいため、明るく美しい黄色で見る人の心を軽やかにしてくれるでしょう。
クラスペディアはキク科の植物なだけあり、元々とても発色が良く鮮やかな黄色が特徴の花です。フォルムが丸くて可愛らしいため、花束にもよく使われています。
「個性的」という花言葉の通りに独特な見た目をしており、ドライフラワーになる前から葉はなく、伸ばした茎に黄色く丸い形のお花をつける面白い植物です。
そんな不思議な植物をあらゆる角度からまじまじと観察できることも、ドライフラワーの良いところかもしれません。
[https://andplants.jp/products/dryflower_material-claspedia]ユーカリ|「再生」「新生」
コアラが食べることで有名なユーカリですが、こちらの種類はコアラが食べるものではありません。
元々ユーカリの葉はシルバーがかった涼しげな色味をしていますが、ドライフラワーとなり光沢が薄れると、むしろ元々の葉より緑が濃く見え、パステルカラーのような風合いの葉を楽しめます。
花言葉は火事の後でもすぐに生えてくるという、ユーカリの元々の花言葉に由来していますが、生花からドライフラワーとして新たな魅力を持った形に生まれ変わることそのものが「新生」といえるかもしれませんね。
飾るだけで空間のおしゃれさが増すユーカリのドライフラワーは、個人宅だけでなくお店のインテリアとしてもおすすめです。
[https://andplants.jp/products/dryflower_material-eucalyptus]コットンフラワー|「優秀」「繊細」
コットンフラワーもドライフラワーとして人気の植物の一つです。
目を引くのはふわふわのコットンですが、こちらは花ではなく、乾燥した地域で育つコットンが、少しでも種子の周りに水分を集めようと進化した結果です。
専用の機械がなくても、伝統的な方法で時間をかければ一本の糸を取り出すことができますよ。
生花の時とドライフラワーの際でコットン自体にあまり差はないのですが、他の部分が乾燥することで生花の時よりもコットンがより際立って見えます。
通常のドライフラワーにないふわふわとした姿は、古くからヨーロッパの家庭のインテリアとして重宝されてきました。ヨーロピアンな雰囲気を味わいたい方にはおすすめの植物です。
[https://andplants.jp/products/dryflower_material-cotton_flower]ドライフラワーを贈り物としてプレゼントするのはアリ
ドライフラワーは特別な行事の日や記念日などに飾る縁起の良いものとして生まれており、常に贈り物としての側面を持っています。
欧米ではドライフラワーは「乾燥した花」というより「永遠に咲き続ける花」として、永遠の愛の象徴として結婚式で使われたり、玄関先に飾られたりしてきました。
近年はドライフラワーの技術も上がり、長持ちで発色を残したものが増えているのでおすすめです。壁に飾るリースやスワッグのような形で、セットになって販売されているものも多いですよ。
お世話が必要な生花に比べ、すぐにインテリアとして使えるドライフラワーはプレゼントしやすい植物かもしれません。
[/collections/dryflowers-arrangement]関連記事:プレゼント用のドライフラワー|おすすめや注意点を紹介
ドライフラワーを贈る際の注意点
ドライフラワーを贈ることそのものはアリですが、贈る際に気をつけるべき注意点も紹介しておきます。
- 贈り物として適さないシーンがある
- 風水・生花が好きな人には贈らない
注意点を守り、素敵な贈り物にしてください。
贈り物として適さないシーンがある
欧米ではドライフラワーはお葬式の際にも用いられます。意味は「永遠の感謝」など、決して悪いものではありません。
とはいえお葬式に使うものなので、会社同士などフォーマルなお祝いの場にふさわしいものではないでしょう。親しい友人に対して好みのドライフラワーを贈ることは、特段失礼には当たりませんよ。
また入院のお見舞いなどでもドライフラワーは避けた方が良いでしょう。「枯れた花」として認識された場合、想いと真逆の意味に捉えられる可能性があります。
触ると崩れることもあるため、お見舞いの際には活き活きとした生花が良いかもしれませんね。
風水・生花が好きな人には贈らない
風水の考え方ではドライフラワーは「枯れた花」と認識され、枯れた花を部屋に置き続けていると、良い気を吸い取り悪い気を放つと考えられているのです。
風水を意識する方には部屋に飾りにくいプレゼントとなってしまいます。
そもそも生花が好きな方はドライフラワーもお好きかもしれませんが、お世話をして成長する姿が好きな方が多いため、ぜひ生花を贈って差し上げましょう。
どんな生花を贈るべきかは、ぜひAND PLANTSのパーソナル植物診断を使ってみてください。
ドライフラワーと花言葉に関するよくある質問
最後にドライフラワーと花言葉に関してよく寄せられる質問をいくつかピックアップしました。
- 怖いという花言葉がある花はどれ?
- 誕生日におすすめなドライフラワーはある?
- カスミソウやあじさいにはどんな花言葉がある?
順番に回答していきます。
怖いという花言葉がある花はどれ?
怖い花言葉を持つ植物は意外に多く存在します。たとえば観葉植物や切花としても人気のマリーゴールドには「嫉妬」という花言葉があり、こちらはギリシャ神話に由来します。
他にも黄色いカーネーションは「軽蔑」黒いバラは「憎しみ」クロユリは「呪い」など、ネガティブな意味の花言葉はたくさんあります。
しかし花言葉はしょせん人が後からつけたものであって、草花の持つ美しさにはなんら影響しません。
黄色いカーネーションも黒いバラもクロユリも全て美しい花です。
贈り物をする際には気をつけるべきですが、ご自身が気に入ったお花は花言葉を気にすることなく手元に迎えてあげてください。
誕生日におすすめなドライフラワーはある?
365日それぞれに付けられた「誕生花」というものがあるので、誕生花のドライフラワーを探してみるのはいかがでしょうか。
また、贈る相手によって選ぶ花の種類も変えてみましょう。
先に挙げた5種類であれば、恋人に贈るならバラ、友人のインテリアとして贈るにはユーカリなど、関係性やその人に似合う植物を意識して選んでみてください。
どれか一つに選べない方は、花束やスワッグにして沢山の種類をプレゼントするといいですよ。
[/collections/dryflowers-arrangement]カスミソウやあじさいにはどんな花言葉がある?
カスミソウの花言葉は「感謝」「無邪気」「親切」など、穢れのない心を表すものが多いです。ドライフラワーとしても人気で、白く可憐な姿からおしゃれなカフェなどに飾られていることも多いですよ。
あじさいは「移り気」「無常」など変化する意味が込められており、あじさいの色が時期によって変化することに由来しています。
色によって意味が増え、ピンクであれば「元気」青であれば「辛抱強い愛」とされています。色でも変化する花言葉の世界は奥が深いですね。
まとめ
近年インテリアとしての人気が高まり、カフェやアパレルショップなど様々な場所で見かけるドライフラワーですが、花言葉や歴史など、見た目だけではない様々な魅力に溢れています。
お世話のことや部屋のスペースのことを考えると、生花や観葉植物は部屋に飾りづらいという方でも、気軽に植物を感じられる方法としてドライフラワーを取り入れるのはいかがでしょうか。
雰囲気の変わったお部屋にわくわくすること間違いなしですよ。
今回の記事が皆さんの素敵な植物ライフの一助になれば幸いです。