植物名 | フィカス・プミラ |
学名 | Ficus pumila |
英名 | Creeping rubber plant |
科目/属名 | クワ科フィカス属 |
原産地 | 日本、東アジア |
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デスクや小窓に置けるものから、インテリアの核となる大型サイズまで揃えていますので、ぜひご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/plants]フィカス・プミラの特徴
フィカス・プミラは、小さくて丸い葉を付けたつるが這うように伸びる植物です。つるは付着根を出して木や岩、壁などを這ってよじ登る性質があります。
生育旺盛でつるはぐんぐん伸びるので、プラントハンガーなどで吊す植物としても人気です。耐陰性があるため、初めて植物を迎える方も室内で育てやすいでしょう。空気の乾燥に弱い一面があるため、一年を通して葉水を行うことがポイントです。
緑葉に白斑が入る品種以外にも、斑が入らない緑葉のものや葉がカールしたものなどさまざまな品種があります。ナチュラルな雰囲気を持っているので、インテリアと合わせたコーディネートを楽しむことが可能です。
フィカス・プミラの花言葉
フィカス・プミラの花言葉は「あなたは私を元気づける」「知識」です。生育旺盛につるを伸ばして葉を増やす姿からイメージして名付けられています。
フィカスプミラは繊細な姿でありながら、丈夫な植物として人気です。「あなたは私を元気づける」の花言葉は、日頃お世話になっている方へのプレゼントにぴったり。
育てやすい植物なので、観葉植物を始めて育てる方にも喜んでもらえるでしょう。また、ナチュラルテイストのインテリアとも相性がよいので、お部屋をおしゃれにしたい方にも贈ってみてはいかがですか。
フィカス・プミラの風水
フィカス・プミラには、恋愛運を上げる風水効果があるとされています。小さな葉が生い茂る植物は対人関係をよくする効果があるため、良縁を引き寄せる南東に置くと効果的です。
また、丸い葉は気持ちを落ち着かせる効果もあるので、リビングや寝室などに安らげる場所に置くとよいでしょう。忙しい毎日を過ごしている方におすすめです。
観葉植物を部屋に置くだけでは十分な風水効果は得られません。置く場所を整理整頓して、こまめに手入れをして元気に育てることで風水効果を得ることができるでしょう。
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フィカス・プミラの育て方
日当たり | 直射日光の当たらない明るい場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5~10月 |
置き場所と日当たり
フィカス・プミラは日当たりと風通しのよい環境を好みます。ただし夏の直射日光や西日など強光に当たると葉焼けしやすいため、注意が必要です。
耐陰性はありますが、ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所では徒長したり葉が落ちたりする原因になり、うまく生育できません。軟弱に育ち葉色も悪くなるため、明るい窓際に置いてください。
室内で夏の直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。また、屋外でも生育しますが、植木鉢で育てる場合は夏は日陰で管理して冬は室内に移動してください。
冬に雪が降らない地域では地植えなら屋外でも冬越しますが、植木鉢で育てる場合は室内に移動させた方が安心です。
温度
フィカス・プミラは観葉植物としては寒さに強い植物です。最低5℃以上をキープして育ててください。
最低0℃まで耐えることができますが、葉がぽろぽろと落ちる原因になります。冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置いてください。
ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷みやすいので気を付けましょう。つるが伸びる植物なので、プラントハンガーで吊ったり高い台の上に置いたりすると、床下の冷たい空気に触れずに管理できます。
水やりの頻度
- 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
春夏の生育期には、土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。
ただし、乾燥しすぎると葉落ちの原因になりますので、特に真夏はこまめに土が乾きすぎていないかチェックしましょう。また、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
冬も手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)水やりをします。この時期は空気が乾燥するので、水やりと一緒に葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいです。
フィカス・プミラは空気の乾燥によって、葉がパリパリになりやすいので、乾燥する冬はこまめに葉水を与えてください。ただし、気温が低い時間帯に水やりや葉水を与えると逆効果なので、室内が暖かい時間帯に与えてください。
もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめです。
肥料
フィカス・プミラには、生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
フィカス・プミラは肥料が少なくても十分に育ちますが、斑入りの色味をはっきりさせたいとき、葉を茂らせたい場合は、土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
剪定方法
フィカス・プミラの剪定時期は5~10月です。傷んだり茂りすぎたりした葉やつるを剪定します。
葉の付け根から新芽が出てくるので、葉のある部分であればどこから切っても問題ありません。剪定後の姿をイメージしながら、風通しよく切り戻してください。
気温の下がる秋よりも、気温の上がり始める春から夏にかけて剪定すると形がよくなります。長年育てている場合は、株元のつるは木の枝のように太く木質化しているかもしれません。
木質化している部分は、植木鉢での生育だと新芽が出にくいので、剪定には注意しましょう。また、フィカス・プミラはゴムの木の仲間なので、樹液には触れないように気を付けてください。
体質によってかぶれる恐れがあるので、剪定するときは手袋をすると安心です。もし触ってしまった場合は、流水で丁寧に洗い流してください。
フィカス・プミラのよくあるトラブルと対処法
ナチュラルインテリアとの相性がよいフィカス・プミラですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下の通り。
- 鉢や地面から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、土を入れ替えて環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると、新芽を残すために古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとフィカス・プミラに悪影響です。
対処法はフィカス・プミラの植え替えをすること。
フィカス・プミラを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下の通り。
- 明るい日陰にならして直射日光に当てる
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
フィカス・プミラのよくある質問
最後にフィカス・プミラのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- フィカス・プミラは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できる?
- フィカス・プミラには毒性がある?
- フィカス・プミラが枯れるのはどうして?
- フィカス・プミラには種類がある?
- フィカス・プミラの適切な増やし方は?
- フィカス・プミラの葉がパリパリになる原因は?
- フィカス・プミラは地植えできる?
それでは具体的に見ていきましょう。
フィカス・プミラは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できる?
フィカス・プミラは水耕栽培で育てることが可能です。剪定で切り取ったつるを水に浸けておくと、簡単に根が出てきてそのまま育てられます。
しかし、水耕栽培では水中に根から出る老廃物を分解する微生物がいないので、根が腐りやすい点に気を付けてください。毎日水を入れ替えて、イキイキとしたフィカス・プミラに育てましょう。
明るい環境を好むため、窓際の近くに置く必要があります。この時に、ガラスやコップの水が直射日光で温められると生育に悪影響です。
固形の焼土であるハイドロボールなどを使用した水耕栽培であれば、根傷みを軽減し上手に育てられます。土に植えたフィカス・プミラを水耕栽培に切り替える場合は、土を綺麗に流水で洗い流してください。
フィカス・プミラは毒性がある?
フィカス・プミラは、体質によって皮膚がかぶれたり蕁麻疹を引き起こしたりするラテックスを持っています。クワ科フィカス属のゴムの木の仲間は、いずれも白い樹液の中にラテックスを含むため注意が必要です。
ラテックスに強い毒性はないので安心してください。しかし、天然ゴムの主成分であるため、ゴムに対してアレルギーを持つ方は樹液には触れないようにしましょう。剪定や植え替えは手袋をして行うと安心です。
もし白い樹液に触れた場合は、流水で綺麗に洗い流してください。ペットや小さな子が口にしないように注意することも重要です。
フィカス・プミラが枯れるのはどうして?
フィカス・プミラが枯れる原因は、「日当たり不足」「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「寒さ」が多いです。
耐陰性があるとはいえ、日差しが入らないような暗すぎる場所では枯れる恐れがあります。日当たりのよい場所で育ててください。
水のやりすぎによって、土が常に湿っている場合は根腐れを引き起こします。水やりは適切に行い、生育が緩慢な冬は乾燥気味に育ててください。根腐れした場合は、状態の悪い根を取り除いて早めに植え替えることが重要です。
水切れを何度も経験すると根が傷みます。土の乾燥具合を確認しながら水やりを行うことが重要です。
フィカス・プミラは0℃以下の温度には弱い植物であるため、気温の下がる秋からは室内で育てると安心です。冬は5℃以上をキープして冷え込む窓から離して管理しましょう。
フィカス・プミラには種類がある?
フィカス・プミラは緑葉に白斑が入る種類が一般的ですが、他にもさまざまな種類があります。種類によって葉の形や色が違う点が特徴です。
- サニーホワイト:緑葉の周りに白斑が入る
- ミニマ:緑葉で全体的にサイズが小さい
- ムーンライト:縮れ葉に黄斑が入る
- クエルギフォリア:柏の葉をしたような小さな緑葉
ぜひお気に入りのフィカス・プミラを見つけて育ててみてください。葉の形や色にこだわって、お部屋に飾ると素敵な空間を演出してくれるでしょう。
フィカス・プミラの適切な増やし方は?
フィカス・プミラの適切な増やし方は「挿し木」です。気温の上がる5~7月に行いましょう。
つるの先端から10~15㎝ほど切り取り、葉を2~3枚残します。その後、水を1時間ほど吸水させ、土に優しく植えましょう。
明るい日陰で土が乾かないように管理すると、1か月ほどで発根して新芽が出てきます。フィカス・プミラの葉は乾燥しやすいので、新芽が出るまでこまめに葉水を行い乾燥を防ぐことが挿し木のポイントです。
挿し木は植え替えや剪定した時に整理したつるを使用すると便利です。また、土に植えず水の中に挿しておく水挿しでも増やすことができます。
フィカス・プミラの葉がパリパリになる原因は?
葉がパリパリになる原因は、「空気の乾燥」「水切れ」が多いです。
フィカス・プミラは空気の乾燥に強くありません。冷暖房が直接当たる環境では葉の水分が蒸発してしまい、葉がパリパリになりやすいです。
室内で育てる場合は、冷暖房の当たらない場所で管理してください。また、冬は空気が乾燥しているので、注意が必要です。
また、土が乾きすぎてカラカラの状態が続くと葉の水分もなくなりパリパリになります。特に真夏は土が乾燥したまま長い間放っておかないよう、こまめにチェックしましょう。
フィカス・プミラは一年を通して、水やり時に葉水を行うなど空気の湿度を高めると美しい葉を維持できます。冬に葉水を行う場合は、気温の高い時間帯に行ってください。
フィカス・プミラは地植えできる?
フィカス・プミラは地植えができます。ただし、冬に0℃以下の気温が何日も続く環境では冬越しは難しいかもしれません。
繁殖力が強いので、地植えで根付くとぐんぐん伸びて大きくなります。フェンスや壁などを這って覆いつくすほどです。
大きくなりすぎて困る場合は、生育期の5~10月に剪定してください。フィカス・プミラを地植えで長年育てると、つるが太く木質化したり付着根が壁を傷めたりするので注意が必要です。
フィカス・プミラのまとめ
フィカス・プミラは日当たりと風通しのよい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。繊細で可愛らしい葉姿は、ナチュラルなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
「あなたは私を元気づける」の花言葉は、日頃お世話になっている方へのプレゼントにも最適です。恋愛運を高める風水効果があるとされているため、出会いを求めている方にも喜んでもらえます。
ぜひ、おしゃれなインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。