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フィットニアの育て方

フィットニアの育て方

植物名 フィットニア
学名 Fittonia albivenis
英名 Silver net plants
科目/属性 キツネノマゴ科アミメグサ属
原産地 ペルー
この記事を監修した人佐藤桃子
ハウスメーカーで造園・観葉植物などに携わったのち、観葉植物専門店の店長としてトータルでプロデュースを手掛ける。2022年よりAND PLANTSに所属。著書に 『選び方・育て方のコツがわかる!観葉植物の教科書』 『INTERIOR GREEN 観葉植物と日常』(ブティック社)。他、監修本多数。

フィットニアの特徴

フィットニアは、網目模様が入った葉を持つおしゃれな植物です。白色や赤色などの斑が葉脈に沿って網目のような模様になっています。

成長しても草丈は20㎝ほどとコンパクトに楽しめるため、机や棚に気軽に飾れるインテリアグリーンとして人気です。耐陰性があるので、初めて植物を迎える人にも育てやすいでしょう。

熱帯地域原産のため寒さに弱い特徴があります。冬越しさせるためには、寒さに特に気を付けてください。

フィットニアの花言葉

フィットニアの花言葉は「羨望」「羨ましい」「デリケートな心」です。いずれの花言葉も、繊細で美しい葉模様が由来になっています。

「羨望」や「羨ましい」の花言葉は、尊敬している方の昇進祝いや開業祝いのプレゼントとして用いることができます。「デリケートな心」の花言葉は、毎日を忙しく過ごしている方の心を癒してくれるでしょう。

美しい葉を室内でコンパクトに楽しめるので、植物を育てたことのない方へのプレゼントにおすすめです。

フィットニアの風水

「家庭運」「恋愛運」を上げる風水効果があります。フィットニアは土を這うように広がる植物です。

そのため、風水的に土の気を帯びています。土の気は家庭運や恋愛運を上昇させる効果があるので、家族と過ごすリビングや気の入り口である玄関に置くと良いでしょう。

恋愛や結婚に悩みがある方は、北西の方角に置くと効果的です。ただし、植物を置くだけでは十分な風水効果は得られません。

置く場所は整理整頓して、しっかり手入れをすることが重要です。

関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ

フィットニアの育て方

フィットニアの育て方

日当たり 直射日光の当たらない明るい場所
温度 最低15℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いてから
秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後
肥料 緩効性肥料、液体肥料
剪定時期 5~10月

関連記事:観葉植物の基本的な育て方|コツや管理法について

置き場所と日当たり

フィットニアは1年を通して明るい環境を好みます。ただし直射日光に当たると葉焼けしやすいため、真夏の直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光に当てるのが良いです。

耐陰性はありますが、ほとんど日光が入らないような暗すぎる場所ではうまく生育できません。徒長した姿になり軟弱に育つので、明るい窓際に置いてください。

温度

フィットニアは熱帯性の植物のため寒さにとても弱いです。最低15℃以上をキープして育ててください。

寒さに当たると、葉がしぼんでしまいます。温室や暖房がついている部屋などで管理しましょう。

冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離した明るい場所に置きます。ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷みやすいので、風が当たらないように気を付けてください。

朝晩が冷え込む時期は、冷える床下に置かず、スツールや棚上に置くのが良いです。

また、保温のためにビニール袋を被せたり、発泡スチロールの箱を被せたりするなどの対策も効果的。葉が傷むリスクを減らせるからです。

水やりの頻度

  1. 春夏:土の表面が乾いてから
  2. 秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後

春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。フィットニアは多湿環境を好むので、水やりや葉水は綺麗に育てるために重要なポイントです。

ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨ててください。

冬は土の表面が乾いてから2~3日後に水やりをします。この時期は空気が乾燥するので、水やりと一緒に葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいです。

ただし、寒い時間帯に行うと逆効果のため、暖かい時間帯に水やりや葉水をしてください。もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめします。

肥料

フィットニアには、生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が止まる時期なので、肥料は与えません。

生育期のフィットニアは肥料を必要とする植物です。生育期にしっかり茂らせるために、元肥以外だけでなく追肥を与えてください。

生育期に肥料切れすると下葉が黄色くなったり、全体的に葉の色が薄くなったりするので注意しましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。

剪定時期

フィットニアの剪定時期は5~10月です。傷んだり茂りすぎたりした枝葉を剪定します。

葉が出ている茎であれば、どこから切っても問題ありません。節から新芽を出すので、理想の株姿をイメージして風通しよく剪定すると良いでしょう。

5~8月であれば、数枚の葉を残して根元から切っても枝数を増やして綺麗に元に戻ります。しかし、気温の下がる秋からは生育が緩慢になるので、思い切った剪定は控えてください。

フィットニアは生育旺盛な植物です。剪定をあまりせず横へ横へ伸ばしたり、こまめに剪定してコンパクトにしたりして、さまざまな楽しみ方をしてください。

フィットニアのよくあるトラブルと対処法

フィットニアのよくあるトラブルと対処法

机や棚の省スペースで簡単に育てられるフィットニアですが、トラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

関連記事:観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 水をあげても元気にならない
  2. 土がなかなか乾かない
  3. 葉が落ちやすい
  4. 葉が茶色・黄色に変色している
  5. 幹や幹の根元が柔らかい
  6. 土から腐敗臭がする
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根黒く変色している

根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。

また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。

根腐れの対処法は以下。

  1. 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
  2. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  3. 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  4. 発根剤を与えてみる
  5. 傷んだ葉を取り除く
  6. 枯れた枝を切り取る

根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。

枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。

根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。

  1. 水が浸透しづらくなる
  2. 底から根が出てくる
  3. 葉が黄色くなる
  4. 鉢にヒビが入る

特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとフィットニアに悪影響です。

対処法はフィットニアの植え替えをすること。

フィットニアを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

対処法は以下。

  1. 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  2. 葉焼けした部分はカットする

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

フィットニアのよくある質問

フィットニアのよくある質問

最後にフィットニアのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. フィットニアの冬越し方法は?
  2. フィットニアは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できる?
  3. フィットニアの葉が丸まるのはどうして?
  4. フィットニアがしおれるのはどうして?
  5. フィットニアの摘心のやり方は?
  6. フィットニアの適切な増やし方は?
  7. フィットニアの葉が落ちる原因は?

それでは具体的に見ていきましょう。 

フィットニアの冬越し方法は?

フィットニアの冬越し方法は、最低15℃以上をキープして育てることです。

非常に寒さに弱い植物なので、日本では一年草として扱われることもあります。冬は暖房が効いている部屋や温室で管理してください。加えて、スツールや棚上に置いて、冷え込む床から話すのもおすすめです。

夜に暖房を切る場合は、保温するために発泡スチロールなどを被せるなどの工夫をしましょう。窓際は屋外と変わらないくらいに冷えるので、窓から離れた明るい場所に置いてください。

フィットニアは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できる?

フィットニアは水耕栽培で育てることが可能です。剪定で切り取った茎を水に浸けておくと、簡単に根が出てきてそのまま育てられます。

しかし、水耕栽培では水中に根から出る老廃物を分解する微生物がいないので、根が腐りやすい点に気を付けてください。毎日水を入れ替えて、イキイキとしたフィットニアに育てましょう。

明るい環境を好むため、窓際の近くに置く必要があります。この時に、ガラスやコップの水が直射日光で温められると生育に悪影響です。

固形の焼土であるハイドロボールなどを使用した水耕栽培であれば、根傷みを軽減し上手に育てられます。土に植えたフィットニアを水耕栽培に切り替える場合は、土を綺麗に流水で洗い流してください。

その後、枝葉と根を半分に切って水耕栽培します。土で育つ根と水で育つ根は構造が違うため、新たに水耕栽培用の根を生やすためです。

フィットニアの葉が丸まるのはどうして?

フィットニアの葉が丸まるのは、「水不足」「空気の乾燥」が原因です。

土が乾燥して吸水できないと、葉からの蒸散を防ぐために葉が丸まります。水切れが続くと、葉が落ちたり枯れたりする原因にもなるので注意してください。

多湿環境を好むので、空気が乾燥していると蒸散を防ぐために葉が丸くなります。空気の乾燥でフィットニアが枯れることはありませんが、葉の縁が茶色くなるなど葉傷みの症状が出ることも。

生育期には水やりをしながら葉水もしっかり行いましょう。

フィットニアがしおれるのはどうして?

フィットニアがしおれるのは「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「寒さ」が原因です。

多湿を好むとはいえ、土が常に湿っていると根腐れします。受け皿に溜まった水はこまめに捨ててください。

水のやらなすぎも注意が必要です。すぐに水やりをすれば回復しますが、何度も水切れでしおれると枯れる恐れがあるので注意しましょう。

寒さに弱い植物なので、寒さに当たるとしおれます。冬は温室や暖房がついている場所で管理してください。

フィットニアの摘心のやり方は?

摘心とは植物の先端の芽を摘んで、脇芽を出すことです。フィットニアをカーペット状に広げたい場合は、伸びた先端の芽を手で摘んで脇芽を伸ばしてください。

摘心するほど脇芽が出てきて大きなフィットニアになります。5~10月の生育期であれば、何度でも摘心して問題ありません。

手でうまく摘み取れない場合は、よく切れるハサミで先端の芽を切ってください。ぜひ大きなフィットニアに育てましょう。

フィットニアの適切な増やし方は?

フィットニアの増やし方は「株分け」「挿し木」です。挿し木は生育期の5~9月に行いますが、気温が上がる5~7月に行うと最も成功率が高いです。

伸びた茎を10~15㎝に切り、葉を2~3枚だけ残して土に優しく植えます。直射日光に当たらない明るい日陰で、土が乾かないように2~3週間管理すると新芽が出てくるでしょう。

水挿し(土に植えずに容器に溜めた水に挿しておく方法)でも簡単に増やすことができます。水挿しで発根させた場合は、そのまま育てることも可能です。

フィットニアは地を這う植物であり、土に接している茎から根が伸びてきます。その伸びた根が土に潜り広がっていくので、植え替えのタイミングで株を切り分けて増やすことが可能です。

フィットニアの葉が落ちる原因は?

葉が落ちる原因は「日当たり不足」「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「寒さ」です。

フィットニアは耐陰性を持ちますが、日差しが入らない暗すぎる場所では軟弱に育ち葉も落ちやすくなります。明るい窓際に移動させると、葉が増えるので安心してください。

水をやりすぎると根腐れを引き起こし、葉が落ちることも。土が常に湿っていて調子が良くない場合は、新しい土に植え替えをしてください。

水のやらなすぎでは、水分が行きわたらずに葉が落ちてしまいます。適切な水やりを心がけましょう。

寒さには非常に弱いので、寒さに当たると葉が落ちて枯れます。冬は室内の常に暖かい15℃以上の環境で育ててください。

フィットニアのまとめ

フィットニアのまとめ

フィットニアは直射日光の当たらない明るい環境であれば、簡単に育てることができます。網目模様の葉を持ちコンパクトな草姿のため、気軽に飾れるインテリアグリーンとして活躍するでしょう。

「羨望」という花言葉は、尊敬する方への昇進祝いや開業祝いに最適です。家庭運や恋愛運を上げる風水効果は、多くの方に喜んでもらえます。

ぜひ、省スペースでも楽しめるインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。

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