開業祝い・開店祝いは、店舗の開店や病院の開院、新しいビジネスのスタートをする際のお祝いです。開業日の前日もしくは当日にお花を贈るのが一般的です。
「開店おめでとうございます」「今後事業が発展されることを祈っています」というお祝いの気持ちを込めてお祝いのお花を贈ります。
開業祝い・開店祝いのお花はさまざまな用途のお祝いの中でも、贈られる機会が多く、特にビジネスシーンで重要です。開店、開業シーンでお祝い花は欠かせません。
また、開業祝い・開店祝いのお花を贈る際には、気を付けたいマナーや相場があります。適したお花を贈れるようにポイントを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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[https://andplants.jp/products/celebrate_bouquet_cool_color_large]開業祝い・開店祝いにおすすめの花
開業祝い・開店祝いのお花は、お店の入り口や店前に置き、多くの方々の目に触れます。
お祝いの花が多く並んでいることで、たくさんの人から祝福されており、さまざまな会社とお付き合いがあるアピールにも繋がります。
花ギフトにはいくつかの種類と特徴があります。贈る場面に応じて適したタイプの花ギフトを選ぶことで、花の持ち帰りやお手入れなど相手の負担を軽減することができます。
相手により喜んでもらえるお花になるよう、特徴をチェックしていきましょう。
- 胡蝶蘭
- アレンジメント
- スタンド花
- バルーンフラワー
- プリザーブドフラワー
①胡蝶蘭
気品がある豪華な花ギフトといえば胡蝶蘭です。
鉢植えのタイプで、花持ちが長く、およそ2ヵ月~3ヵ月はきれいな状態でお花が楽しめます。オフィス内や店内などは温度が一定なので、胡蝶蘭に適した環境です。
胡蝶蘭の「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉は、お祝い事に用いられるようになった理由のひとつ。名前に「蝶」の字が入っているように、蝶が幸せを運んでくるイメージができます。
胡蝶蘭は1本の茎にタテにお花が連なるようにつき、「3本立ち」「5本立ち」とサイズが表現されます。見栄えの良い豪華なものを好む方には、本数が多く、花のグレードが良いものを選びましょう。
[https://andplants.jp/collections/phalaenopsis]②アレンジメント
花瓶要らずでそのまま飾れるアレンジメントは、開店祝い・開業祝い祝いの場面で重宝される花ギフト。希望の大きさに合わせて作ってもらえるので、サイズに融通が利きます。
お店やオフィスがあまり大きくない場合は、室内に置けるようなアレンジメントが喜ばれます。お店のイメージや雰囲気に合わせてお花を贈るといいでしょう。
上品なイメージのサロンなのか、ウッド調のナチュラルな内装のお店なのかなど、お店によって用意するお花のイメージもだいぶ変わってきます。
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③スタンド花
存在感のある豪華なお祝い花といえば、スタンド花。お店の前にスタンド花が並んでいる光景を見た方も多いのではないでしょうか。
2m近い高さのあるスタンド花は、お花が1段のタイプと下の部分にもお花がつく2段のタイプがあります。
1段は15,000円から、2段は20,000円からが目安です。より豪華なものを好む方には、2段タイプが適しています。
スタンド花の色は、お花屋さんにおまかせで作ってもらえますが、贈る側が色を指定するのも可能です。
コーポレートカラーやテーマなどがあれば、それに合わせたもので用意するとお花が並んだときにインパクトがあり、目を惹きます。
④バルーンフラワー
生花とバルーンが組み合わされたバルーンフラワーは、ポップで華やかな見た目とボリューム感が魅力の花ギフトです。イベント時にもよく利用されています。
バルーンの中に花がアレンジされているもの、花の間にバルーンが組み込まれているものなどデザインは豊富です。
お店の雰囲気が可愛らしいイメージであれば、バルーンフラワーがぴったりでしょう。見た目にインパクトがあるので、お店の雰囲気をぐっと明るくしてくれます。
カラフルなデザインから落ち着いた雰囲気の色味のものもあるので、選ぶのも楽しい花ギフトです。
⑤プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは、生花を特殊加工して長く鑑賞できるようにしたものです。
生花でもなく、ドライフラワーでもない特別な種類に分類されます。生花のようにお手入れの必要がなく、長く楽しめるところがメリットです。
鉢物や生花は、虫が付いている可能性があるため、衛生的な理由から受け取りを不可としている病院や一部の飲食店があります。そのため、プリザーブドフラワーがおすすめです。
プリザーブドフラワーは、生花と比べるとかなりコンパクトなサイズ感です。
おしゃれな器で販売されていることが多いですが、生花と同じ値段でも小さくなる傾向にあります。
開業祝い・開店祝いには「見栄えがよくない」「目立たない」などの印象を与えてしまう可能性があるので、お店の規模を事前に調べておきましょう。
法人|開業祝い・開店祝いの花の相場

会社から会社へ贈る法人のお花の相場を解説します。開業祝い・開店祝いのお花は、法人で贈ることが多いので、相場感を把握しておくとよいです。
もし、相場より低い価格で用意してしまうと、他のお花と並んだときに見劣りする可能性があります。逆に、相場よりも高すぎると相手に気を遣わせることも。
適した金額で贈れるように、以下2つのポイントを押さえておいてください。
- 一般的な取引先|10,000~30,000円
- 重要な取引先|30,000~50,000円
一般的な取引先|10,000~30,000円
一般的な取引先へのお祝い花の相場は、10,000~30,000円。花ギフトの種類は、胡蝶蘭、スタンド花、アレンジメントがおすすめです。
胡蝶蘭は、3本立ちサイズが目安となります。3本立ちの胡蝶蘭の価格は、20,000円前後で花のグレードにより価格が前後します。
胡蝶蘭の色は、白が王道になりますが、ピンク、赤、黄色系なども素敵です。お店のイメージに合ったコチョウランを選ぶと、相手方も喜んでくれるはず。
重要な取引先|30,000~50,000円
重要な取引先のお花の相場は、30,000~50,000円です。
取引の頻度が高い会社や、今後の関係性が重要と考えられる取引先には、贈る際のお花の費用相場が上がります。
花ギフトは胡蝶蘭、スタンド花がおすすめで、胡蝶蘭は5本立ちのサイズからが良いでしょう。
重要な取引先とは今後も良好な関係を保っていくためにも、お花のやりとりは大切で、時には関係性に影響を及ぼすこともあります。豪華な見栄えを重視して、お花を贈りましょう。
個人|開業祝い・開店祝いの花の相場

会社を経営する友人や親族へのお祝いのお花の相場を解説します。個人的に親しくしている友人や、親族が開業したらお祝いの気持ちと一緒にお花を贈りたいですよね。
友人、親族が開業した場合の相場と併せて価格にあったおすすめの花ギフトも紹介します。相手との関係性により相場は前後しますが、ぜひ参考にしてみてください。
- 友人知人|5,000~10,000円
- 親族|10,000~20,000円
友人知人|5,000~10,000円
友人や知人が店舗やクリニックなどを開業・開店した場合に贈る花ギフトの相場は、5,000~10,000円。
おすすめの花ギフトは、アレンジメント、プリザーブドフラワー、バルーンフラワー、ミディ胡蝶蘭です。
ミディ胡蝶蘭は、一般的な胡蝶蘭よりもコンパクトなサイズで、手の平サイズのものもあります。価格は3,000~10,000円ほどです。
種類も豊富で、個人から贈る場合には、このミディ胡蝶蘭が贈りやすく、大きい胡蝶蘭と同様に日持ちもします。
親族|10,000~20,000円
親族へのお花の相場は、10,000~20,000円です。おすすめの花ギフトは、アレンジメント、スタンド花、3本立ちの胡蝶蘭、バルーンフラワーです。
親族への開業祝いには、アレンジメントでその人の好みやお店のイメージに合わせたお花を用意するのもおすすめです。
お花には立て札を付けるのが良いですが、そこまで形式的なものでなくて良いと思うときには、メッセージカードを付けるのも良いでしょう。
開業祝い・開店祝いの花を贈る際のマナー

開業祝い・開店祝いのお花を贈る際のマナーを紹介します。
開業日からいつまでに贈るのが良いのか、立て札の内容などについて詳しく解説します。マナーを覚えておくと他の用途のお花を贈る際にも役立つでしょう。
ぜひお花を贈る際の参考にしてみてください。
- 開業日の前日から2週間以内に贈る
- 立て札を付けて贈る
- 病院の場合は生花の受け取りが可能か確認する
開業日の前日から2週間以内に贈る
お花を贈るタイミングは、開業・開店日の前日から2週間以内に贈るのがマナー。
理想的なタイミングは、開業日の前日です。前日に受け取ってもらうのが難しい場合には、開業日当日の午前中に贈りますが、当日は忙しくバタバタしている可能性もあるので注意しましょう。
開業日前日は、開店のためにお店の人が準備をしていますが、前日にお花を贈ると、お花の置き場所をきれいにセッティングした状態でオープンできます。
お花が美しく見える位置に、導線を確保しながら置いて準備ができるので、もらう側の人が助かります。お店が開店するときにお店にお花が並んでいるように、贈るのが良いでしょう。
立て札を付けて贈る
一般的に開業祝い・開店祝いのお花には立て札を付けます。
立て札には、贈り先に飾ったときに、どなたからもらったお花なのか分かるようにする役割があります。
「御祝」「祝 御開店」「御開店おめでとうございます」などとお祝いの言葉が最初に赤字で入り、その後に宛名、贈り主の名前が入るのが一般的です。
立て札は、お花を注文するお花屋さんで作ってもらえるので、記載内容に迷うときはお店の人に相談すると安心です。
また、宛名の漢字・ローマ字の綴りなどは間違えやすいので、念入りに確認してからお店の人に伝えましょう。
病院の場合は生花の受け取りが可能か確認する
病院は衛生的な観点から生花の受け取りをしていないところがあります。お見舞いのお花も同様の理由から贈れないことがあり、事前に確認が必要となります。
病院の開院祝いでお花を贈る際にも、生花の受け取りをしてもらえるのか、事前に確認すると安心です。
生花の受け取りが不可の場合は、院内で飾ってもらえるプリザーブドフラワーで検討してみましょう。
開業祝い・開店祝いの花を贈る際の注意点

開業祝い・開店祝いにお花を贈る際の注意点を解説します。
お花のマナーとは別に、相手に気持ち良くお花を受け取ってもらうために配慮することが大切です。
実際にお花をもらったときに、相手の負担になってしまったり、迷惑になったりしないように、気を付けたいポイントを以下にまとめました。
- 香りや花粉に注意点
- 赤色の花やラッピングは使わない
- 造花やドライフラワーは贈らない
香りや花粉に注意点
お花には香りが強いものや、花粉があるものがあります。これらのお花を贈ると、飲食店のお店や、手狭なお店などでは迷惑になることがあります。
香りが強いお花は、料理の邪魔になったりお店の雰囲気を損ったりする可能性があるからです。
また、切り花で花粉が気になるようなお花はそう多くありませんが、万が一お客さんの洋服を汚すことがあれば大変です。
加えて、お店の床や絨毯などを汚す可能性もあるため、香りが強いお花、花粉があるお花には十分注意しましょう。
赤色の花やラッピングは使わない
火を連想させる赤のお花は「火事」を思わせるため、開業祝い・開店祝いにはタブーとされています。真っ赤なラッピングも避けた方が良いでしょう。
また、赤は「赤字」を連想させるともいわれます。
火事や赤字で会社が「廃れる」「傾く」というネガティブなイメージを与えることもあるので、赤のお花は基本的に避けてください。
会社のロゴ、イメージカラーなどのコーポレートカラーが赤である会社は、使用しても問題ありません。
相手が希望されることもあるので、そのときにはイメージや希望に合わせたお花を用意するのが良いです。
造花やドライフラワーは贈らない
開業祝い・開店祝いには、造花やドライフラワーは贈りません。
造花は人工的なもの、ドライフラワーは枯れているお花なので、あまり良い印象を与えないからです。
開業祝い・開店祝いには、生命のエネルギーに溢れたフレッシュな生花が適しています。これからの事業の発展を願うのであれば、瑞々しく生きているお花でお店を彩りましょう。
開業祝い・開店祝いの花を贈る方からよくある質問

開業祝い・開店祝いにお花を贈る方からよくある質問を紹介します。
なるべくおしゃれなお花を贈りたいが何があるのか、メッセージカードは必要なのかを解説していきます。開業祝いのお花を贈る際に気になるポイントなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- おしゃれな開業祝いの花はある?
- 開業祝いの花にメッセージカードは必要?
おしゃれな開業祝いの花はある?
アレンジメント、胡蝶蘭など紹介したものがおすすめですが、その中で花色や、使用するお花の種類を工夫して、おしゃれに仕上げることができます。
アレンジメントはイメージを反映させやすいので、アレンジメントで季節のお花を大胆に使ったものにするのもおすすめです。
春であれば桜、夏であればヒマワリなど旬のお花をたっぷり使うことでおしゃれにインパクトのあるお祝い花になります。
スタンド花の場合は、スタンドのデザインがお店によって違うので、おしゃれなスタンドはないか確認してみると良いかもしれません。
開業祝いの花にメッセージカードは必要?
開業祝い・開店祝いのお花にメッセージカードを付けるのがマナーではありません。
メッセージカードには、形式などなく、自由に思いを書けるものです。メッセージカードがあると、よりお祝いの気持ちが伝わりやすいので、メッセージカードを添えることをおすすめします。
「開店おめでとうございます。たくさんのお客さんに愛されるお店になることを願っています。」
「開店おめでとう。長年の努力が実を結び、無事お店の開店の日を迎えられて私も嬉しいです。これからもずっと応援しています。」
率直な気持ちを言葉にして伝えましょう。
メッセージカードがあればやはり嬉しいものです。メッセージカードを用意しているお花屋さんも多いので、ぜひ利用して相手に喜んでもらえるお花にしましょう。
まとめ
開業祝い・開店祝いにおすすめのお花とマナーについて解説しました。
開業祝いのお花は、法人か個人で贈るものなのかにより、相場が大きく異なり、相手との関係性にもよって異なります。
開業祝いの花のマナーについては、開業日の前日から2週間前の間にお花を贈り、開業日の前日にお花を贈るのが理想的です。香りが強いお花、花粉があるお花は、相手に迷惑となってしまうことがあるので、避けるようにしましょう。
お祝い花の中でも開業祝いは贈る頻度が高い用途のお花なので、一度マナーを覚えておくと、その後にお花を贈る際にも役立ちます。新たなスタートとなる開業には、華やかなお花でお祝いしましょう。