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クチナシの花言葉

クチナシの花言葉|由来や特徴、おすすめのプレゼント

クチナシは、梅雨から初夏に甘い香りの真っ白なお花を咲かせる植物です。

美しいお花には、「私は幸せ者」「喜びを運ぶ」など幸福感を感じさせるような花言葉が多数ついています。

そこで今回は、クチナシの花言葉と由来をご紹介します。

育て方やおすすめのギフトも解説していますので、大切な人のプレゼントに検討している方もぜひ参考にしてみてください。

クチナシの花言葉と由来

クチナシには、次のような花言葉がつけられています。

  • 「私は幸せ者」「とても幸せです」
  • 「優雅」「洗練」
  • 「喜びを運ぶ」
  • 英語版の花言葉
  • クチナシに怖い花言葉はない

由来を詳しく見ていきましょう。

「私は幸せ者」「とても幸せです」

「私は幸せ者」「とても幸せです」は、アメリカの習慣からついた花言葉です。

アメリカでは男性が女性をダンスパーティーに誘う際、クチナシを贈る習慣があったと言われています。女性は贈られたクチナシを胸につけて、ダンスパーティーに参加するそうです。

「私は幸せ者」「とても幸せです」の花言葉は、誘われた女性の心情を表していると言われています。

「喜びを運ぶ」

「喜びを運ぶ」の花言葉は、甘い香りが風に運ばれてくる情景を表現していると言われます。

クチナシは、ジンチョウゲやキンモクセイとともに三大香木のひとつです。濃厚な甘さの中にさわやかさを感じさせる香りで、ジャスミンの香りに似ていると言われます。

また、香りにはイライラや不安を抑制するリラックス効果があることが分かっています。

クチナシの香りは非常に強く、数メートル離れていても感じられるほどです。梅雨の夜道でふと香りに出会ったことがある人も多いのではないでしょうか。

どこからか漂う甘美な香りは、まさに喜びを運んできてくれるようです。クチナシの香りを感じた時「喜びを運ぶ」の花言葉を知っていれば、なにかいいことが起きるような気がしますね。

「優雅」「洗練」

クチナシのお花の美しさや上品な香りから、「優雅」「洗練」の花言葉がつきました。

真っ白なお花は、優雅さや洗練された美しさを感じさせます。濃緑色の葉とのコントラストも、凛とした印象です。

また、西洋ではクチナシは天国に咲く花とも言われています。ギリシャでは、クチナシの香りが人を楽園に運んでくれると考えられていたそうです。

西洋の人々にとっては、天国や楽園を連想するような優雅で洗練されたお花に思えたのかもしれません。

英語版の花言葉

英語の花言葉は「I’m too happy(とても幸せ)」「Transport of Joy(喜びを運ぶ)」です。

花言葉の由来は日本語の「とても幸せ」や「喜びを運ぶ」と同じで、ダンスパーティーの誘いに使われることや甘い香りを漂わせることからつけられています。

中国をはじめとした東アジア原産のクチナシは、西洋で品種改良されました。アジア圏では染料や薬用など実用的に用いられていましたが、西洋では主に観賞用に広まったそうです。

西洋では、華やかな八重咲きのクチナシが人気です。甘い香りと華やかなお花は、幸福感を満たしてくれるでしょう。

クチナシに怖い花言葉はない

クチナシには怖い花言葉はありません

クチナシは西洋では幸せを象徴するお花と捉えられており、「Transport of Joy(幸せを運ぶ)」のような温かい花言葉で知られています。

縁起のいい花言葉が多いため、大切な人へのプレゼントにもぴったりです。紹介した素敵な花言葉を添えて、クチナシをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

クチナシの名前の由来

クチナシの名前の由来

クチナシの名前は、果実が熟しても口が開かない性質から「口無し」とついたと言われています。

また、果実がくちばしに似ていたため「クチハシ」から変化した説や、「蛇(くちなわ)が食べる梨に似た果実」の意味からついた説もあるようです。

漢字表記の梔子は、果実が中国の梔(シ)と呼ばれる酒器に似ていたため名付けられました。

学名「Gardenia」は、アメリカの医師であり植物学者だったアレクサンダー・ガーデンの名前からつけられています。種小名「jasminoides」には「ジャスミンのような」の意味があり、お花の形や香りがジャスミンに似ていることが由来です。

クチナシの誕生花

クチナシの誕生花

クチナシは5月6日、6月7日、6月30日、7月7日、3月16日の誕生花です。

6月7日6月30日7月7日はクチナシの開花時期であることから、誕生花に選ばれています。

沖縄や東南アジアの温かい地域では3月頃から開花時期に入る品種もあるため、3月16日5月6日の誕生花にもなっているようです。

また、本州では11月から2月頃までの休眠期を経て、3月頃から成長が始まります。3月中旬はちょうどクチナシが成長し始める時期のため、3月16日の誕生花になったとも考えられます。

クチナシの特徴

クチナシの特徴

クチナシは樹高1mから2mの常緑低木で、庭木や生垣にも利用される馴染み深い植物です。

日本や中国に自生する原種は一重咲きですが、園芸用には西洋で品種改良された八重咲き品種が人気があります。

クチナシの大きな特徴は、以下の3つです。

  • 見頃の季節
  • フローラルな香り
  • 着色料に使われる果実


クチナシの魅力や世界で愛される理由を含めて、特徴を解説していきます。では見ていきましょう。

見頃の季節

見頃の季節は、6月から7月頃です。

クチナシのお花は一日花で、夕方から翌日の昼頃まで開花します。夜の間は真っ白なお花を咲かせ、朝になるとクリーム色に変化し、しぼむ頃には茶色くなってしまいます。

しかし、開花時期には次々とお花を咲かせるので、2週間から1ヶ月ほど鑑賞できるでしょう。

また、10月頃にオレンジ色の果実をつける様子も見ものです。ただし、園芸用の八重咲き品種は雄しべや雌しべが花びらに変化しているため、受粉しにくく果実をつけにくいです。

フローラルな香り

クチナシの香りは、濃厚な甘さのあるフローラルな香りです。

香りの成分は、ジャスミンやイランイランに含まれるベンジルアセテートや、レモンやオレンジに含まれるリナロールなどを多く含有しています。

濃度によっては青臭さを感じさせるインドールも含まれるため、ややエキゾチックな印象を感じるでしょう。

香りは花が開き始める夕方から翌日の昼頃まで続きます。特に湿気の多い梅雨の夜には、香りがよく広がると言われています。

着色料に使われる果実

クチナシの果実は古くは染料として重用され、現在は食用の着色料として有名です。

奈良時代にはクチナシで染めた色を支子色(くちなしいろ)と呼び、皇太子の着物に使用されていました。

現在では、栗きんとんや中華麺、ゼリー、お菓子など身近な食品の着色料として使われています。

クチナシの果実を潰すと黄色の色素を抽出できますが、処理を加えることによって赤や青の色素も得られます。黄・赤・青を組み合わせてさまざまなグラデーションを作ることができるため、重宝されている天然着色料のひとつです。

クチナシの育て方

クチナシの育て方

クチナシは日陰でも育ちますが、お花を咲かせるには日当たりのいい場所で育てます。

真夏の直射日光には弱いため、午前中に日が当たり午後は日陰になるような半日陰の場所が適しています。

植え付けてから根付くまではしっかり水やりを行い、根付いてからは水やりはほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、水が切れないように気をつけて育ててください。

クチナシは7月と9月に分けて翌年の花芽をつけます。剪定する際は開花時期直後に行い、夏以降は避けた方がいいでしょう。

虫がつきやすく、オオスカシバの幼虫に葉を食べられることがあります。見つけ次第捕殺するか、早めに殺虫剤を使用して対策します。

クチナシの種類

クチナシの種類

クチナシ科の植物は、東アジアや東南アジアを中心に500種類ほどあると言われています。

日本や中国原産のクチナシ(Gardenia jasminoides)のほかには、フィジーやマダガスカル、ハワイの固有種も知られています。

また、ゴーギャンの絵にも登場するティアレ・タヒチ(タヒチアン・ガーデニア)も有名です。ティアレをココナッツオイルに漬けたモノイオイルは、香水オイルとして人気があります。

日本でよく見かけるクチナシは、主に以下のような種類があります。

  • クチナシ
  • ヤエクチナシ
  • コクチナシ

上記はクチナシ(Gardenia jasminoides)の仲間で、庭木や園芸用に広まっている品種です。

ではそれぞれの特徴を見ていきましょう。

クチナシ

クチナシ

花びらが6枚の一重咲きで、大きさは直径5cmから8cmほどです。樹高は1m程度と低めで、剪定にもよく耐えます。

花びらの真ん中に黄色いおしべがあり、白い花びらとのコントラストが綺麗です。

10月から11月頃にオレンジ色の果実をつけます。着色料や染料に用いる際は、果実を乾燥させて使います。

ヤエクチナシ

ヤエクチナシ

西洋で品種改良された八重咲きのクチナシです。英語名のガーデニアの名前でよく出回っています。

お花の大きさはクチナシと同じ直径5cmから8cmですが、中には10cm近くにもなる大輪のオオヤエクチナシもあります。

樹高は1mから2m程度です。ただし、大輪の品種はやや大きくなりやすい傾向があります。

コクチナシ

コクチナシ

コクチナシはクチナシよりやや小ぶりのお花を咲かせる品種で、お花の直径は3cmから4cm程度です。

樹高も30cmから40cmとコンパクトで、枝は横に広がる性質があります。そのため、樹木のグランドカバーや低めの生垣、植栽にも使いやすいでしょう。

クチナシを使ったおすすめのプレゼント

クチナシを使ったおすすめのプレゼント

「私は幸せ者」「喜びを運ぶ」などの素敵な花言葉を持つクチナシは、プレゼントにもぴったりです。

おすすめのギフトは、次の3つです。

  • 鉢植え
  • 花束
  • 盆栽

おすすめのシーンや贈り方を詳しく解説していきます。

鉢植え

クチナシは鉢植えでも育てられます。

クチナシは洋風にも和風にも似合うので、植木鉢のデザインによってさまざまに楽しめるでしょう。グレーやブラックの植木鉢に植えれば、モダンで現代風の住宅にもよく似合います。

「喜びを運ぶ」の花言葉は、新居祝いにもぴったりですね。

開花時期に近い母の日や父の日には、クチナシのプレゼントがおすすめです。育ててくれた感謝の気持ちを「私は幸せ者」の花言葉にのせて、ぜひ贈ってみてください。

関連記事:「感謝」の花言葉|母の日など贈る相手やシーン別におすすめの花

花束

クチナシはまれに、6月頃切り花で出回ることがあります。

クチナシの美しさや甘い香りを室内でも楽しむことができます。お花の寿命は短く3日から4日ほどですが、季節感や特別感をプレゼントする相手に与えられるでしょう。

ジューンブライドのウェディングブーケにもおすすめです。「私は幸せ者」の花言葉は、新郎新婦の心情にぴったりです。プロポーズにもふさわしいお花と言えます。

大切な人に、希少で特別なクチナシの花束をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

関連記事:「幸せ」の花言葉|結婚式やプロポーズ、お祝いに使えるお花19選

盆栽

クチナシは盆栽にも人気の植物です。

コクチナシの中でも、特に葉っぱが小さい小葉性の品種がよく使われます。手のひらサイズのかわいらしい豆盆栽も出回っています。

日当たりのいい場所で育て、水を切らさないように気をつけてください。11月頃から2月頃までは室内での管理が向いています。

コンパクトで管理しやすいクチナシの盆栽は、父の日や退職祝いにおすすめです。「優雅」「洗練」の花言葉は、品のある年配の方に贈るプレゼントにふさわしいでしょう。

関連記事:父の日に贈る花|お父さんに花はアリ・黄色いバラ以外のおすすめの花も紹介

クチナシの花言葉に関するよくある質問

クチナシの花言葉に関するよくある質問

ここからはクチナシの花言葉に関するよくある質問をまとめてみました。

  • クチナシは縁起が悪い?
  • クチナシはどの方角に植えるといい?

自宅で育てる時やプレゼントする時の参考にしてみてください。

クチナシは縁起が悪い?

温かい花言葉が多いクチナシ。しかし、日本では2つの理由から縁起が悪いと言われることがあります。

1つ目は、クチナシの名前が「死人に口なし」の言葉を連想させるためと言われています。

2つ目は、嫁の貰い手がないことを表す言葉「嫁に口無し」を連想させるためです。そのためクチナシは、女の子のいる家には植えてはいけないと言われていたこともあります。

しかし、東南アジアの諸国では神聖なお花とされ、中国でも幸せの象徴として好んで植えられてきました。

また、果実の口が開かない様子は「黙々と目標に向かって努力する」と捉えられることもあります。

クチナシには吉凶どちらも言い伝えがありますが、「私は幸せ者」「喜びを運ぶ」の花言葉から見ても縁起がいい植物と言えるでしょう。

年配の方にプレゼントする際は、縁起のいい言い伝えを伝えてプレゼントするといいかもしれません。

クチナシはどの方角に植えるといい?

風水において、クチナシを植えるといい方角は「西」「南西」と言われています。

住居の造りに関する吉兆を記した中国の書「営造宅経」には、「東には桃と柳、南には梅と棗(なつめ)、西には梔(くちなし)と楡(にれ)、北には柰(からなし)・杏を植栽すべし」と書かれています。

西は金運や恋愛運に影響のある方角です。

西にクチナシの黄色い実を置くと金運アップにつながり、お花の甘い香りは恋愛運アップにつながるそうです。

また、香りが邪気を払ってくれると言われ、気が出入りする玄関周りにも適しています。

まとめ

優雅で洗練された美しいお花と、幸福感があふれる花言葉を持つクチナシ。

クチナシは、姿が見えなくてもどこからか漂ってくる香りで季節を感じさせてくれます。

正岡子規は、雨雲の多い夜にふと漂ってくるクチナシの香りを「薄月夜 花くちなしの 匂いけり」と詠みました。6月の湿度と香りを感じさせる素敵な歌ですね。

香りは、記憶と結びつきやすいと言われています。

「喜びを運ぶ」「私は幸せ者」の花言葉が表すように、クチナシの上品なお花と香りが幸せな思い出を作ってくれるでしょう。甘い香りは、告白やプロポーズを後押ししてくれるかもしれません。

大切な節目や記念日に、クチナシを贈ってみてはいかがでしょうか。

西山藍子(nishiyama ranko)
植物好きの母が育てる植物たちに囲まれて育ちました。 大学で美術を学んだ後、毎日植物に囲まれたくて花屋に勤務。 主にブライダルフラワーを担当し、ひとりひとりに似合うお花を見つけるお手伝いをしてきました。 その後ガーデニングショップに勤務して庭づくりを学び、現在は田舎で育児をしながら、花や植物に関する記事を書いています。 さまざまなライフスタイルに合う植物との暮らしを提案していけたらと思います。