花言葉には、その花の持つ意味やメッセージが込められていますが、中には「これは意外」と驚かされるような面白い花言葉を持つ花も存在します。
この記事では、そんな面白い花言葉を持つ花をピックアップし、それぞれの花言葉の意味をご紹介します。
読み進めていくうちに、花言葉の新たな発見があるかもしれません。
[https://andplants.jp/collections/birthday_gift]恋にまつわる面白い花言葉
恋愛は人生において特別なものですが、花言葉も恋のさまざまな面を表しています。この章では、恋愛に関するユニークな花言葉をもつ花を5つ紹介します。
告白や隠れた感情、ユーモア溢れるメッセージを花言葉から受け取ってみてください。
- マダガスカルジャスミン|「二人で東へ旅へ」
- フジバカマ|「他人の恋の相談役」
- ウイキョウ|「背伸びした恋」
- ギンモクセイ|「中年の恋」
- ストレチア|「恋の伊達者」
それぞれ見ていきましょう。
マダガスカルジャスミン|「二人で東へ旅へ」
マダガスカルジャスミンは、その名の通りマダガスカルが原産の美しい花で、別名をステファノティスともいいます。この花は、純白で星型の花びらと甘い香りで知られ、特に結婚式で用いられることから「ウェディングフラワー」とも呼ばれている花です。
一見するとただの美しいジャスミンですが、その花言葉には「二人で東へ旅へ」という、非常にユニークで具体的なイメージが込められています。
この花言葉がどうしてこんなにも具体的なのかは定かではありませんが、結婚式で好まれることから「新たな生活への旅立ち」という意味も込められていると考えられています。
この花を贈る際は、特に新しい始まりを迎える人への未来への願いとして最適です。
フジバカマ|「他人の恋の相談役」
フジバカマは日本に古くから自生している秋の七草の一つで、薄紫色の小さな花を咲かせます。柔らかい色合いとほのかな香りが特徴で親しまれています。
フジバカマは美しさだけでなく、恋愛にまつわるユニークな花言葉をもっており「他人の恋の相談役」というとても具体的で興味深いものです。
由来ははっきりしていませんが、恋の悩みを相談するとき、柔らかな香りが悩みを打ち明けやすい雰囲気を作り出しているのかもしれませんね。
恋愛に振り回されている友人を助けたり、恋のキューピット役を担う人にぴったりの花言葉です。
ウイキョウ|「背伸びした恋」
ウイキョウ(フェンネル)は、黄色い小さな花を咲かせるハーブです。料理にも使われるため、特に香りが良いことで知られていますが、花言葉もとても興味深いものがいくつかあり、その中でも特に「背伸びした恋」という面白い花言葉があるのをご存知ですか?
この「背伸びした恋」という花言葉は、ウイキョウの細長く背が高い姿に由来しています。茎がスラリと伸び、ぐんぐん空へ向かって成長する姿が、恋愛で自分を背伸びして無理をしているようなイメージに重なったからと考えられているのです。なんだかとてもユニークですよね。
恋愛の中で誰もが一度は経験する「ちょっと背伸びをしてしまう自分」に共感を覚える人も多いのではないでしょうか。
ウイキョウの花と共に、恋の応援をする温かいメッセージを添えるのも素敵ですね。
ギンモクセイ|「中年の恋」
ギンモクセイは、秋になると小さな白い花を咲かせ、爽やかな香りで人々を魅了します。キンモクセイと香りは似ているものの、控えめで穏やかな香りがギンモクセイの特徴です。
このギンモクセイは「中年の恋」という面白い花言葉を持っています。由来は、はっきりとはしていませんが、古くから中国でデート前にギンモクセイ入りのお酒を飲んで甘い香りを漂わせるという大人の恋の美しさからきているのかもしれません。
この花を贈る際には「成熟した愛情を大切に」など少し大人なメッセージを込めることができるでしょう。
ストレチア|「恋の伊達者」
ストレチアは鮮やかなオレンジや青の花が特徴的です。この花の形状はまるで極楽鳥のように見えることから、和名で「極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)」とも呼ばれています。
そんなストレチアには、ユニークな花言葉「恋の伊達者」があります。この花言葉の由来は、ストレチアの派手で人目を引く姿にあるといわれており、まるで南国の鳥のように華やかに咲き誇るその姿が、恋する伊達男、つまり「おしゃれで自信満々な男性」を連想させるのでしょう。
恋愛において、誰かに好意を持つとつい背伸びして格好良く見せたくなりますよね。そんな「自分を少しでも魅力的に見せたい」という気持ちが「恋の伊達者」という花言葉にぴったりです。
ストレチアの美しさと、「恋の伊達者」という花言葉は、恋に対する情熱や自信を象徴しており、恋する気持ちを盛り上げてくれる存在になりそうですね。
クスッと笑ってしまいそうになる面白い花言葉
花言葉には、思わずクスッと笑ってしまうようなユニークなものもたくさんあります。この章では、日常の中で一瞬でも笑顔にさせてくれるような面白い花言葉をご紹介します。
- ゴボウ|「いじめないで」
- サラセニア|「ちょっと変人」
- セツブンソウ|「人間嫌い」
- パセリ|「お祭り気分」
それぞれ見ていきましょう。
ゴボウ|「いじめないで」
ゴボウは日本の食卓でもお馴染みの根菜ですが、実は花も咲かせる植物です。紫色の小さな花は、どこかアザミの花に似た見た目で、花の周りを囲む総苞(そうほう)と呼ばれる部分には、無数のトゲが生えています。
そんなゴボウにつけられた面白い花言葉が「いじめないで」です。この花言葉は、総苞に由来しており、トゲトゲした総苞がまるで「わたしに近づかないで」言っているように花を守っているかのように見えるため、「いじめないで」という花言葉が生まれました。
ゴボウの棘に守られた小さな花が発する「いじめないで」という花言葉には、思わず共感してしまうような愛らしさと、クスッと思えるユーモアが感じられますね。
サラセニア|「ちょっと変人」
サラセニアは、北アメリカ原産の食虫植物で、ユニークな見た目をしています。筒状の補虫葉が特徴で、虫を捉えるための葉は、白地に赤い網目模様がありとても目立つものです。
サラセニアは茎から出す甘い蜜で虫をおびき寄せ、筒の中に落として補食するという、普通の植物とは一味違う方法で生きています。
サラセニアがもつ「ちょっと変人」という花言葉は、食虫植物であるサラセニアの風変わりな性質に由来しているのでしょう。植物でありながら虫を食べるという行動が、まさに「普通じゃない」という印象を与えますが「ちょっと」という控えめさがなんだか親しみやすさを感じさせてくれますよね。
普通とは少し違うけれど、どこか魅力的なサラセニアの花言葉には、誰もがクスッと笑ってしまいそうです。
セツブンソウ|「人間嫌い」
セツブンソウは、早春に咲く小さな白い花で、主に山奥や人里離れた場所に咲くことが特徴です。キンポウゲ科に属し、毒を持つことでも知られています。そんなセツブンソウが持つのがユニークな花言葉「人間嫌い」です。
この花言葉にはいくつかの説があります。セツブンソウが山奥でひっそりと咲くことから人間を避けていると考えられていることと、節分に豆を投げられる鬼のイメージを重ねて「人間嫌い」という花言葉が生まれたということです。さらに、毒を持つことから人を寄せ付けない性質も花言葉につながったと考えられています。
どこか風変わりでクスッと笑ってしまう「人間嫌い」という花言葉は、セツブンソウの魅力を一層引き立ててくれますね。
パセリ|「お祭り気分」
パセリは、料理の付け合わせとしてよく見かける緑鮮やかなハーブです。独特の香りと風味があり、食卓を彩るだけでなく、栄養価も高いことから人気があり花言葉には「お祭り気分」というユニークなものを持っています。
古代ギリシャではオリンピックのような競技会が盛大に行われていました。そして、その競技会で勝者したものには、パセリで作った王冠が贈られていました。このことから、パセリはみんなで楽しむお祭りやお祝いの象徴とされ「お祭り気分」という花言葉が生まれたといわれています。
パセリの花言葉には、勝者を称える華やかな雰囲気や、競技会の高揚感が込められているようですね。
面白いけれど少し怖い花言葉
花言葉には、思わず笑ってしまうような面白いものもあれば、少しゾッとするような意味を持つものもあります。この章では、ユニークさに加えてどこか怖さを感じさせる花言葉を紹介していきます。
- リンドウ|「苦しんでいるときのあなたが好き」
- アイビー|「死んでも離れない」
- アザミ|「触れないで」
- 柿|「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」
それぞれ見ていきましょう。
リンドウ|「苦しんでいるときのあなたが好き」
リンドウは、主に日本や中国を中心としたアジアに自生する美しい花です。秋になると、ひっそりと咲く姿は、どこか静かで寂しげな印象をを与えます。
そんなリンドウには「苦しんでいるときのあなたが好き」という少し不気味で変わった花言葉があります。この花言葉の由来は、リンドウが秋に咲くことと関係しているようで、リンドウの群生せずに静かに咲く姿が、悲しみや孤独を連想させ、そこから花言葉が生まれたようです。
「正義」や「勝利」といった前向きな花言葉ももっていますが「苦しんでいるときのあなたが好き」という言葉は、どこか複雑な表現のため、プレゼントとしては避けた方が無難かもしれませんね。
アイビー|「死んでも離れない」
アイビーは、ツルを伸ばしてどんな場所でもしっかりと絡みつく、強い生命力を持つ植物です。寄せ植えやガーデニングでも人気があり、ウエディングなどでもよく使われます。
アイビーには「永遠の愛」「友情」「信頼」といったポジティブな花言葉がありますが、ちょっとドキッとする「死んでも離れない」という花言葉もあります。
アイビーが一度絡みつくと、しっかりと離れずにくっつき続ける性質からきているのかもしれません。まるで「何があっても離れないぞ」という強い意志を感じさせる姿が、永遠に続く絆を象徴しているようです。
ただ「死んでも離れない」という表現は少し重たく感じるかもしれませんが、実は愛情の深さや強い絆を表しているものです。外国では「夫婦愛」や「破綻のない結婚」を象徴するとも言われています。永遠に一緒にいたいという純粋な気持ちが込められているのですね。
とはいえ、贈る相手には注意が必要かもしれません。
軽い気持ちで贈ると相手によっては「ちょっと重い」と思われることもあるかもしれないので、本当に一緒にいたいと感じる大切な人に限定すると良いかもしれませんね。
関連記事:アイビー(ヘデラ)の花言葉|由来や風水効果、育て方
アザミ|「触れないで」
アザミは日本各地に自生する野草で、紫色やピンクの美しい花を咲かせる植物です。見た目は可愛らしいですが、葉や茎には鋭いトゲがあり、触れると怪我をしてしまうこともあります。
アザミの花言葉「触れないで」はまさに鋭いトゲからきています。アザミのトゲは、他の植物や動物、そして人間に対して自分を守るためのものです。そのため「触れたら危険だよ」という警告を花言葉に込めたようなものです。
ちなみにアザミという名前も古語の「あざむ(驚きあきれる)」に由来しており、触れた瞬間にトゲで驚かされることからきているといわれています。
見た目の可愛さと鋭いトゲのギャップが「触れないで」という花言葉にぴったりですよね。
柿|「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」
柿は、秋にオレンジ色の身をつける馴染み深い果物で、熟すと自然に地面に落ちてきます。そんな柿には「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」という少し長くて意味深な花言葉があります。
この花言葉の由来ははっきりしていませんが、熟した柿が自然に戻る様子からつけられたと考えられていたり、大地に還る姿が自然に抱かれて永遠に眠るイメージと重なったりするからかもしれません。
少しミステリアスな花言葉は、柿が持つ自然と生命の循環を表現しているともいえますね。
気持ちを表現できる面白い花言葉
花にはそれぞれ特別な意味が込められていて、気持ちを伝える素敵な手段になります。中には、思わず笑ってしまうようなユニークなものもあります。感情や愛情など、花を通じて表現できるなんて面白いですよね。
この章では、気持ちを表現できる面白い花を3つご紹介します。
- コーヒー|「一緒に休みましょう」
- アスパラガス|「私が勝つ」
- アザレア|「禁酒」
それぞれ見ていきましょう。
コーヒー|「一緒に休みましょう」
コーヒーは、わたしたちにとってお馴染みの飲み物で、リラックスや集中力を高めるために欠かせない存在ですよね。コーヒー豆を育てるコーヒーの木には「一緒に休みましょう」の花言葉があります。
コーヒーを飲むことで得られるリラックス効果に由来しているといわれ、忙しい日々の中で、ホッと一息つく時に飲むコーヒーは、まさに「一緒に休みましょう」という気持ちを表しているのでしょう。
さらにコーヒーには「働き者」という花言葉もありますが、おそらくカフェインが関係しており、頭がスッキリして、仕事に集中できるイメージが「働き者」という花言葉に結びついています。
コーヒーを通じて、誰かと一緒に休みことを提案するなんて、なんだか素敵なメッセージですよね。
アスパラガス|「私が勝つ」
アスパラガスは、わたしたちがよく食べる野菜として親しまれていますが、観賞用の品種もあり、ふわふわとした葉をもつため、観葉植物としても人気があります。特に観賞用のアスパラガスは、細く繊細な枝葉が美しいのが特徴です。
アスパラガスには「私が勝つ」という少し意外な花言葉がつけられています。この花言葉は、アスパラガスの枝が細かく分かれて尖っており、品種によってはトゲがあることから、武器や槍を連想させたためとされています。
尖った葉の姿が、まるで戦う意志を表しているかのようで、そこから「私が勝つ」という勝気な意味が生まれました。
見た目は柔らかでふわふわしたアスパラガスですが、その鋭い部分が強い意志や闘志を象徴しているなんて面白いですよね。
関連記事:アスパラガスの育て方
アザレア|「禁酒」
アザレアはツツジ科の植物で、鮮やかなピンクや白、赤の美しい花を咲かせます。春に満開となり、庭や鉢植えとしても人気が高く「西洋ツツジ」とも呼ばれています。
華やかで上品な印象のアザレアですが、花言葉は「禁酒」という風変わりなものです。アザレアはラテン語の「Azaleos(アザロス)、乾燥」を意味する言葉に由来しています。英語でも「dry」は禁酒を意味する言葉として使われていることから、アザレアに「禁酒」という花言葉がつけられたのでしょう。
シンプルでありながら、少し意味深いこの花言葉は、もしかすると健康を願うメッセージとして捉えることもできるかもしれませんね。
とはいえ、お酒好きの筆者としては、この花言葉にはドキッとさせられます。もしかすると「飲酒はほどほどに」と優しい忠告をしてくれているのかもしれません。
まとめ
ここまでいくつかの「面白い花言葉」を紹介してきました。単に見た目も美しさだけでなく、隠されたメッセージが込められていることがわかりますよね。普段何気なく目にする花でも、その背景にこんなユニークな意味があると知ると、ちょっとした会話のネタにもなりそうです。
花を通じて感じるメッセージは、意外に人間味があって奥深いものです。ぜひ、ちょっとしたサプライズを花言葉に込めて楽しんでみてください。
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