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花屋の仕事内容|楽しさと大変さも合わせてご紹介

花屋の仕事内容|楽しさと大変さも合わせてご紹介

みなさんは花屋の仕事にどのようなイメージをお持ちですか?

花屋の仕事と聞くと、美しい花に囲まれて、いつも華やかで楽しいイメージを持つかもしれません。実際花屋で働いている時に「綺麗なお花に囲まれて毎日幸せだね」「かわいいお仕事でうらやましい」などといった言葉をお客様からいただいていました。

確かにそれは大きな魅力の一つです。しかし実際には花屋の仕事は想像以上の奥深さや、時には大変な面もあります。

本記事では花屋経験者の筆者が「花屋で働きたいけどどんな仕事なのかな」と悩んでいる方や興味のある方に、仕事内容のリアルな情報と、花屋で働くことの「楽しさ」と「大変さ」もバランスよくお伝えします。 

花屋の仕事|基本的な内容(流れ)

花屋はただ花を売っているだけではありません。それぞれの仕事内容のステップを確実にこなして、やっとお客様に花を提供できるようになります。この章では基本的な内容を細かくご紹介します。

  1. 花の仕入れをする
  2. 花の管理をする
  3. 花の制作をする
  4. お客様を接客する

それぞれ見ていきましょう。

花の仕入れをする

花屋の仕事は、美しい花を仕入れることから始まります。

しかし、どの花をいつ、どのくらい仕入れるかは単純なことではありません。実際仕入れを行う人は店の中でも限られています。仕入れをする人は、最高の状態の花を見極める眼力が求められるからです。

また、仕入れには関わらないにしても働いている人全員が、季節やお客様の需要を考えながらお店に立って仕事をしています。

花の管理をする

仕入れた花は、お客様に届く瞬間まで美しさと鮮度を保つ必要があります。これを実現するためには、適切な温度や湿度の管理、定期的な水換えや切り戻しなど、細やかな注意と手間が必要です。

花の種類によって求められるケアは異なり、知識と技術は花屋の基本となります。最初から備わっているものではないので毎日、実際に目で見て、手にとって覚えていきます。

花の制作をする

花屋の魅力の一つは、実際に花を使って製作することです。

花束やブーケ、アレンジメント、コサージュなど、目的やお客様の要望に応じて花を選び、組み合わせて作品を作ります。ここで大切になるのは、花の管理でも求められていた種類ごとの特性を理解することです。

色彩感覚やデザインのセンスなどももちろん大事ですが、花の特性がわかっていなければ作品を作った時にうまくまとめられません。

また、ただ作るのではなくお客様の要望をいかに取り入れて作品作りをするかということも大切になってきます。

お客様を接客する

お花をお客様にお届けするのが接客です。お客様の要望を聞き、最適な提案をすることで「ご自宅に花を飾る」「大切な人に花を贈る」といったお客様にとっての大事な瞬間に、彩りを加えられます。

時には花のお手入れのアドバイスをし、他愛もない話もする時もあります。コミュニケーションも接客の一つです。お客様との一つ一つの会話が、次の仕事につながります。

花屋の仕事|仕入れがある場合

花屋の日々は朝の開店準備から始まり、夜の閉店作業で終わります。しかし、ただ時間が過ぎていくだけではありません。

その間にはさまざまな作業やお客様との交流があります。花屋の日常がどのように過ぎていくのか、仕事の細かな内容や、それぞれの業務がどのように絡み合ってくるかをご紹介します。

  1. 開店準備をする
  2. 仕入れてきた花を水揚げする
  3. 在庫の花の水換えをする
  4. 花の制作をする
  5. 事務作業をする
  6. 販売業務をする
  7. 閉店作業をする

①開店準備をする

1日の始まりは、お店を開ける準備から始まります。この時間は、1日の営業をスムーズに行うための大切な時間です。

1日の終わりにも掃除をして帰宅しますが、朝もう一度店内店外の掃除をして清潔なお店でお客様をお迎えします。花を美しく見せるため、棚やディスプレイスペースのほこりも取り除きます。

レジの準備も整え、開店準備は完了です。

②仕入れてきた花を水揚げする

花屋の仕入れは毎日ではありません。例えば、月曜日と金曜日に切花、木曜日に鉢物など、曜日ごとに切花と鉢物のセリのある日が違います。仕入れ日は地域によっても異なるためよく確認をしておきましょう。

切花の仕入れの日は、まずは仕入れてきた花の水揚げから行います。水揚げとは仕入れたばかりの花をお客様に提供する前に、水を十分に吸い上げさせることです。鮮度を保ち、長持ちさせるための準備作業で、この工程を丁寧に行うことで、花の美しさを最大限に引き出せます。

一般的に行われる水揚げ方法は、茎の下部分のいらない葉を取り除き、深めのバケツに水を張り、水を張った中で茎を斜めにカットする水切りです。

水切り以外にも、花それぞれに適した水揚げ方法があり、花屋は花を綺麗に長持ちさせるために水揚げを丁寧に行います。

私が働いていた花屋は支店が複数店舗ある花屋で、まず本店に全ての花を持ち帰っていました。そこでたくさんのバケツを用意し、一旦全ての花の茎の下部分をカットし、バケツに入れ水を吸わせます。この段階で、水を吸い上げにくい花は水切りを行います。

そのあと、店舗ごとに花を分けて配送し、各店舗の従業員がもう一度丁寧な水揚げを行う形をとっていました。すぐに丁寧な水揚げ作業を行うことが理想ですが、実際の現場では色々な形をとっているお店がたくさんあります。

③在庫の花の水換えをする

在庫の花の水換えは、花屋の日常業務の一つです。

細菌の繁殖を抑え、花の寿命を伸ばす大切な目的があります。水を変えなければ、水中の細菌が花の茎を塞ぎ、水分の吸収を妨げます。定期的に水を交換することにより花が健康に保たれ、長持ちするのです。

花が入っている容器や花瓶を清潔な水とブラシで洗ってから、綺麗になった容器に新鮮な水を用意しておきます。茎をカットしたり、いらない葉を取り除いた花を綺麗な水につけて終了です。

ハサミやナイフは清潔な切れ味の良いものを使います。不潔な刃物を使うと、茎に細菌が付着する可能性があることと、カットした際に茎を潰してしまわないようにするためです。

ご自宅で水換えをする時も、上記2点を注意してカットしてください。

[https://andplants.jp/products/sakagen-flower-shears]

④花の制作をする

花の制作は、花屋をしていて一番幸せに思える時間です。

お客様の要望を踏まえ、特別な日のためのギフトやご自宅に飾る花を制作します。花の資格はさまざまなものがありますが、花屋で働いている人全てが資格を持っているわけではありません。

花を作る上で基本的なことを理解し、それぞれの個性を加えて作品を作ります。花屋は色や形、大きさやバランスを考え全体として調和の取れた作品を目指して作ることがほとんどです。

実際花束やアレンジメントに正解はありません。お客様が綺麗だと感じたり、嬉しいと感じてもらって初めて正解になります。

以前、とても細かく花を選んで花束を注文されたお客様を、対応したことがありました。その花選びはそれまで筆者が選んだことのない組み合わせで、出来上がるまでとても不安に思いながら作成したことを覚えています。

しかし実際出来上がったものはとても新鮮で、その選び方も素敵に仕上がることを学べました。

花選び、色選びなどは人それぞれ好みが分かれます。お客様の色と作り手の色が合わさって一つの作品になる花ギフトを作れる花屋の仕事は、最高に幸せな仕事だと感じます。

⑤事務作業をする

花屋の事務作業と聞くとピンとこないかもしれませんが、利益率などの計算、花や資材の管理、シフト管理、請求書の発行など、どの会社でも必要な作業はつきものです。

そのほかに、お客様のメールや電話での対応、SNSの更新、メッセージカードの作成など、花屋の運営にはさまざまな事務作業が伴います。

花を綺麗に保ち、綺麗な作品を作ることはもちろん、お客様に満足したサービスを提供するためには事務作業も大切な仕事の一つです。

⑥販売業務をする

花屋には一般的な販売業務も必要です。お客様に花や関連商品を販売することはもちろん、お客様の要望を理解して、適切な商品を提案することが求められます。

販売業務の中心は、お客様とのコミュニケーションです。お客様の求めているものや目的、好みなどを丁寧に聞き取り、最適な花や商品を提案します。

適切な花を提案するためには、販売する商品に関する知識が必要です。花の種類、特性、お手入れ方法など、お客様からの質問に正確に答えられるように準備しておくことが大切になります。

また、季節ごとにおすすめの花や新商品の情報も把握しておかなくてはいけません。花屋の仕事は、毎日が勉強です。

⑦閉店作業をする

閉店作業は、花屋の1日の終わりを締めくくる重要な業務です。

レジの中の現金を数え、その日の売り上げを記録します。窓やドアがしっかりロックされているか確認し、夜間に備えることも大切です。

1日の営業で散らかった店内を整理整頓し、掃除をします。床の掃除を行い、お客様が快適に過ごせる環境を維持することが目的です。花びらや葉が落ちていないかも確認して、必要に応じて取り除きます。

閉店作業はその日の営業を無事に終えることだけでなく、翌日に向けて店舗を整え、お客様を迎え入れる準備にもなります。

花屋の仕事は色々な内容があります。店ごとに違いもありますが、花屋が大人数で接客している店舗はあまり見かけません。そのため、この作業は少人数や一人で行なっていることがほとんどです。

実際一人で朝から夜までお店に立つこともあります。そのため、接客をしながら注文の花束を作りつつ、電話が鳴ると対応するといった一人で何役もこなす仕事です。

花屋の仕事はやりがいがある

花屋の仕事は、単に花を販売する以上にやりがいのある仕事です。大切な瞬間を彩り、感謝や愛情を、花で表現する手助けができることは、とても幸せを感じます。

花屋の魅力を多くの人に知っていただけると嬉しいです。

  1. いつも綺麗な花に囲まれて仕事ができる
  2. 新しく入荷した花を誰よりも早く楽しめる
  3. 花に関しての知識が身に付く
  4. お客様の喜ぶ顔を見られる

それぞれ詳しく説明します。

いつも綺麗な花に囲まれて仕事ができる

世間が花屋に対するイメージは間違いではありません。

花の美しさは、ただ見ているだけで人の心を和ませ、幸福感をもたらしてくれます。花屋で働くことで毎日美しさを身近に感じられることは、この仕事ならではの特権といえるでしょう。

新しく入荷した花を誰よりも早く楽しめる

花屋で働くと、新しく入荷した花を誰よりも早く見れ、触れて、楽しめます。

普段忙しくてなかなか感じられない四季を味わえることも嬉しいポイントです。

ハウスで栽培されているものがほとんどなので、一般的に咲く時期より早めに店頭に並び始めますが、春なら桜、夏ならひまわり、秋ならコスモス、冬ならシクラメンなど、季節に応じて変わる花を一番に味わえます。

花に関しての知識が身に付く

花屋で仕事をしていると、花に関する豊富な知識が自然と身についてきます。花の名前や種類を覚えることはもちろん、季節による変化、お手入れ方法、花にまつわる幅広い知識が徐々に身につくのです。

このようにして得た知識は、お客様からのさまざまな質問に答える際にも役立ち、より良いサービスにつながります。また、自らの成長も、明日からの仕事への活力になってくれるものです。 

お客様の喜ぶ顔を見られる

花屋で働く醍醐味の一つは、お客様の喜ぶ顔を直接見られることです。

お祝いやイベントのために特別に選んだ花束やアレンジが完成した瞬間、お客様が大切な人へのプレゼントとして選んだ花を受け取った瞬間、その時の反応は、花屋として大きな喜びとなります。

プロポーズの花束をご注文いただいたお客様を接客したことは何度もありますが、いちばん印象に残っているお客様がいらっしゃいます。

花の注文の時から「花を渡すのは恥ずかしい」とおっしゃっていたお客様。出来上がりの大きなバラの花束を持って帰られる時も「恥ずかしい恥ずかしい」と走って帰られました。

色々お話していく中で、お相手の性格やどのようなシチュエーションで渡すかなど教えていただいていたこともあり、とても印象深かったです。次の日婚約者様と一緒にご来店いただけ、御礼の言葉をいただきました。

それだけでなくお写真まで一緒に撮らせていただき、嬉しくて大泣きしながらの写真撮影になったことを覚えています。

日々の努力や工夫が、お客様の笑顔や感謝の言葉として返ってくる瞬間は、花屋としてのやりがいを実感できる最高の瞬間であり、これこそが花屋で働く大きな魅力です。

花屋の仕事は大変なことも多い

花屋の仕事には、日々の喜びや達成感がありますが、同時に多くの大変な面も伴います。長時間労働、細かいお手入れなど、花と共に働く厳しさをみていきましょう。

  1. 実は力仕事がたくさんある
  2. 寒さに耐える・手荒れに耐える
  3. 繁忙期は帰宅が遅くなることもある
  4. 世間が休みの時は忙しくなる
  5. 花の知識を身につける必要がある

それぞれ詳しく説明します。

実は力仕事がたくさんある

「花に囲まれて可愛い仕事」と思われがちな花屋ですが、意外にも力仕事であることは、多くの人が知らない一面です。

例えば仕入れた花を市場から店舗まで運ぶ作業、重たい水の入ったバケツを持って店内を移動させること、大きな鉢植えや土を扱う場合など、体力を要求される作業がたくさんあります。

特に繁忙期には、これらの作業量が増え、連日の長時間労働と相まって体力的にも精神的にもかなりの負担です。さらに季節によっては暑さ寒さといった厳しい環境の中での作業も求めらます。

可愛い仕事のようで、実は力仕事の多い花屋の仕事。これらの力仕事を通じて、花を美しく保ったり、お客様に喜んでいただけることにつながったりするため、辛いながらも花屋の仕事のやりがいにもなっています。

寒さに耐える・手荒れに耐える

花屋の仕事では、寒さと手荒れに耐えることも大きな課題です。特に冬場、花や植物を最適な状態で保つためには、店内の温度を低く保つ必要がある場合が多く、それにより作業環境はとても寒くなります。

また一年を通じて、花の水揚げや水換えなど、水を扱う作業が頻繁にあるため、寒い時期を中心に、手を冷やし、水仕事が原因で手荒れ引き起こしやすくなるのです。

花屋で働く人は、寒さに耐えながら長時間の立ち仕事をこなし、手荒れと戦いながら仕事をします。手荒れはひどい場合作業効率を下げるだけでなく、日常生活にも支障をきたします。手荒れがひどく切れてしまった時には何を触るのも激痛です。

寒さや手荒れに耐えることは、花屋で働く上で避けられませんが、花を通じて喜びを届けるために耐えて仕事に取り組んでいます。

繁忙期は帰宅が遅くなることもある

花屋の仕事は、特定の繁忙期には通常よりも多くの注文が入ります。そのため帰宅が遅くなることも珍しくありません。特に母の日周辺では花の需要が急激に増加し、準備や注文の対応に追われます。

また、春の卒業や退職シーズン、春や秋のお彼岸、お盆のお供え、年末年始に向けた飾り付けなど、あまり知られていないかもしれませんが、季節や行事に応じて一年に何度も繁忙期がやってきます。その都度、体力的にも精神的にも負担となりますが、やはり最後はやりがいに変わって達成感を得て繁忙期が終わります。

世間が休みの時は忙しくなる

花屋の仕事は、世間が休みを楽しむ時期にこそ最も忙しくなる傾向があります。ゴールデンウィークあたりにある母の日、お盆や年末年始など、世間の人が家族や友人と過ごし、特別な気持ちで花を表現したいと考える季節は、花屋にとって繁忙期です。

花屋で働く人は休むことなく働き、家族を放って仕事をしていることも少なくありません。しかし、花が好きで、人の心を動かす仕事をしているという思いが、忙しい時期でも働き続ける原動力になっています。

花の知識を身につける必要がある

花屋の仕事では、多種多様な花や植物に関する知識を身につける必要があります。この知識は、単に花の名前や特徴を覚えるだけでなく、花の出回る季節、お手入れ方法、ギフトを作る上での技術の習得など幅広いことです。

確かに知識が豊富になることは大きなやりがいとなりますが、知識を身につけるためには日々の努力が欠かせません。季節ごとに変わる花の種類、新しく市場に出回る花材、最新のトレンドなど、常に学び続ける姿勢が求められます。

また、お客様からのさまざまなリクエストに応えるためには、その場で的確な知識を提供できるよう事前の準備と勉強が必要です。

このように花屋で働くことのやりがいは、日々の努力と学習の積み重ねの上に成り立ち、花屋としての成長につながります。

花屋に向いている人の特徴

花屋で働くことに興味はあるけれど、自分が向いているか気になる方がいると思います。花屋で働くためには花への愛情はもちろん、必要とするものがあります。

  1. 体力がある人
  2. 花が好きな人
  3. 向上心がある人

以上が花屋に向いている人の特徴の一部です。それぞれ見ていきましょう。

体力がある人

花屋の仕事をみると、美しい花に囲まれて可愛らしいイメージが強いかもしれませんが、実はかなりの体力が必要な仕事です。そのため、体力のある人が求められます。

体力を必要とする仕事を通じて、お客様から直接感謝される体験や、美しい花を扱える喜びを得られるため、体力自慢の人にとっては花屋の仕事は大きな魅力になるでしょう。

体力がある人は、その強みを活かしながら達成感を味わえます。

花が好きな人

花屋に向いている人の最も大切な特徴は、何よりも花が好きであることです。花への愛情は毎日の仕事の中で直接関わってきます。辛くても花が好きという気持ちがあれば、花の魅力を伝えることに喜びを感じられます。

また、花に関する知識や技術を学ぶ際も楽しみながら学ぶことが可能です。

向上心がある人

この職業は、ただ花を扱うだけでなく、日々新しいものを作り出したり、お客様一人一人に合わせた提案をしたりする仕事です。

「もっと美しい作品を作りたい」「お客様にさらに喜んでいただきたい」という思いが、花屋を盛り上げていきます。

このような向上心がある人は、自ら積極的に花に関する知識を学び、技術を磨き続けることで、制作に関する技術だけでなく、接客スキルも自然と向上させていけます。

お客様からの意見や要望を素直に受け入れ、それを次へ活かすことで、徐々に仕事の質を高めていくことが可能です。

花屋に向いていない人の特徴

花が好きという気持ちだけでは、花屋の仕事は務まらない可能性があります。

以下が苦手な人は花屋の仕事は苦手な職種かもしれません。

  1. コミュニケーションが苦手な人
  2. マルチタスクが苦手な人

それぞれ見ていきましょう。

コミュニケーションが苦手な人

花屋での仕事において、お客様とのコミュニケーション能力はとても重要です。花の販売はもちろんのこと、お客様の具体的な要望を理解し、それをもとに花を選び、ギフトを作ることは細やかなコミュニケーションが必要となります。

例えば、お客様が求める雰囲気や色合い、イベントの種類を正確に把握するには、質問したり、提案したりすることが求められます。

コミュニケーションが苦手な人は、要望を的確に掴むことが難しくなり、結果としてお客様の満足度を下げてしまうリスクがあります。

花屋で働くには、お客様との会話を楽しみ、要望を引き出す能力が重要となるため、コニュニケーションを苦手とする人はたくさんの努力が必要な環境となるでしょう。

マルチタスクが苦手な人

花屋の仕事は、一人でさまざまな業務を同時にこなすマルチタスクが求められます。小規模な店舗が多く、接客中にも花の制作を進めたり、電話での問い合わせに答えたりすることが日常的です。

筆者もアレンジメントを作りながら電話がなれば応対をし、流れのままパソコン入力をしていると、手にしていた花をどこに置いたかわからなくなることがしょっちゅうありました。

一つ一つ仕事を片付けていく仕事とは少し違うため、マルチタスクに自信のない人は最初から努力が必要かと思います。ただ、どの仕事も同じように、毎日取り組んでいると慣れてくるものです。

花屋の仕事に関するよくある質問

花屋の仕事に興味のある方が疑問に思っていることにお答えしていきます。

  1. 仕事中の服装は?
  2. 花の知識がなくても花屋で働ける?
  3. 花屋の給料はだいたいどのくらい?

それぞれ見ていきましょう。

仕事中の服装は?

花屋で働く上での服装は動きやすいものが推奨されます。多くの場合、汚れても良い実用的な服装が求められ、エプロンや作業着を着用することが一般的です。また、お店によってはユニフォームがある場合もあります。

決められたユニフォームがない場合も、色は黒や白などシンプルなものが適しています。

重要なのは、清潔感を保ちつつ、水や土で汚れる可能性がある作業に適しているかどうかです。安全のために、靴も滑りにくいものがいいでしょう。

花の知識がなくても花屋で働ける?

花の知識がなくても問題なく働けます。花が好きで花屋で働き始めた筆者ですら「花の名前はチューリップくらいしか知りませんが働けますか?」と質問したくらい、花が好きという気持ちだけしかない状態で働き始めました。

花屋ならすぐにわかる、オリエンタルユリとカサブランカの咲き方の違いも、じっくり見比べても、よくわからなかったものです。

確かに最初のうちは、花の名前を覚えるだけで大変でしたが、毎日扱ううちに、花の名前はすぐ頭に入ってきて、知識もいつのまにか自分のものとなっていました。

努力は必要です。しかしそれ以上に、常に花と接していると自然と身についてくる部分もたくさんあります。もちろん花の種類やケアの方法、技術など、どのお店でも最初に教えてもらえるので、安心してください。

花屋の給料はだいたいどのくらい?

花屋の給料は、勤務地、経験、役職、店舗の規模などにより大きく異なります。一般的に時給制で働くことが多く、地域にもよりますがあまり時給は良いとは言えません。

フルタイムで働く正社員での雇用でも、初任給は20万円程度が相場です。日本の平均年収と比べると低い傾向にあります。

参考記事:求人ボックス給料ナビ

まとめ

この記事では、花屋の仕事内容と魅力、そして大変さなどを紹介しました。花に囲まれた環境での作業やお客様との交流は、花が好きとの気持ちと同じくらい体力やスキルがあってこそのものです。

可愛いだけではない花屋の仕事は、日々の努力が積み重なった上で、お客様の笑顔を引き出せます。この記事を通じて、花屋の仕事をしてみたいと感じる人が一人でも増えればと思っています。

 

松森千代(matsumori chiyo)
「チューリップやひまわりくらいしか花の名前はわかりませんが働けますか?」そんな言葉からスタートした私の花屋勤務では、たくさんのお客様に支えられながら知識を深め、お客様に合わせた花選びのお手伝いをしてきました。「花が大好き」という想いを常に深めながら、現在は大好きなことをお伝えするライターの仕事をしています。花の魅力をたくさん発信し、大切な花選びのお手伝いができればと思っています。

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