モンステラ・ジェイドウィングの育て方

モンステラ・ジェイドウィングの育て方

植物名 モンステラ・ジェイドウィング
学名 Monstera epipremoides 'Jade Wing'
英名 Monstera jade wing
科目/属性 サトイモ科モンステラ属
原産地 熱帯アメリカ
日当たり 日当たりのよい室内
温度 最低10℃以上をキープ
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
秋冬:土が乾いてから
肥料 緩効性肥料、液体肥料
剪定時期 4~10月
[https://andplants.jp/collections/monstera]

モンステラ・ジェイドウィングの特徴

ジェイドウィングは、葉の切れ込みや穴が少ない、または現れにくいモンステラです。葉もモンステラ・デリシオーサに比べて細長く葉脈がくっきり表れます。

節と節の間が詰まったコンパクトな樹形に育つため、比較的小さく育てられます。支柱を利用して上に登らせても、ハンギングで吊るして枝垂れさせてもどちらでもおしゃれです。

非常に丈夫で育てやすい性質を持っているため、初めて観葉植物をお部屋に迎える方も安心して育てられるでしょう。一見、モンステラに見えない姿は、珍しい植物としてのプレゼントにも喜ばれます。

通常のモンステラ同様に寒さには弱いので、冬は暖かいお部屋で管理してください。

シャトルコックとの違い

ジェイドウィングに似たモンステラに、「シャトルコック」があります。シャトルコックの葉には、切れ込みや穴が全く入りません

ジェイドウィングは、生育が進むにつれて少ないながら切れ込みや穴が入るため、その点が大きく異なります。また、シャトルコックはジェイドウィングに比べ、やや葉が小さく緑が濃いです。

筆者はシャトルコックを育てていますが、現時点では切れ込みや穴は開いておらず、その予兆もありません。もしジェイドウィングとシャトルコックに悩んだ場合は、「切れ込みや穴の有無」「葉の大きさ」「葉色の濃さ」で判断しましょう。

モンステラ・ジェイドウィングの育て方

モンステラ・ジェイドウィング

ここでは、モンステラ・ジェイドウィングの育て方を紹介します。

  1. 置き場所と日当たり
  2. 温度
  3. 水やりの頻度
  4. 肥料
  5. 剪定方法
  6. 植え替え方法

置き場所と日当たり

モンステラ・ジェイドウィングの置き場所と日当たりを示す図解

モンステラ・ジェイドウィングは、日当たりと風通しの良い明るい室内を好みます。モンステラの中でも耐陰性はありますが、日当たり不足になると葉の色やツヤが悪くなるため、日頃の置き場所は明るい窓際がおすすめです。

しかし、夏の直射日光に当たり続けると葉焼けを起こす可能性が高いです。窓際に置く場合は、夏場は窓際から30㎝ほど離すか、レースカーテンで光を和らげるようにしましょう。

直射日光でなくとも、ほどほどの明るさで十分に育ちます。そのため、蛍光灯や植物用LEDライトで補光した環境でも育てやすいです。

温度

モンステラ・ジェイドウィングの季節ごとの温度管理を示す図解

モンステラ・ジェイドウィングは、熱帯アメリカ原産の植物であるため、寒さには弱いです。冬は最低でも10℃以上をキープして育ててください。

より安全に冬越しさせるためには、15℃以上を保つと葉傷みや根傷みを防げます。耐陰性を持つため、冬だけ明るい窓際から、より暖かい室内の中央に移動させることも可能です。

暑さには強い植物ですが、近年の日本は35℃以上が連日続くため、水やり後に蒸れて根腐れを起こすことがあります。猛暑日が続く夏は、なるべく風通しのある涼しい場所で管理してください。

水やりの頻度

土が乾いたモンステラ・ジェイドウィングに水やりするタイミングを示す図解

モンステラ・ジェイドウィングの季節ごとの大まかな水やり頻度は以下の通りです。

  1. 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
  2. 秋冬:土が乾いてから

春夏の生育期は、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いたら)鉢底から水が流れるほど水やりしてください。ただし、受け皿に水を溜めたままにしておくと根腐れの原因になるため、溜まった水はこまめに捨てましょう。

気温が下がり始める秋は、土の乾き具合を確認しながら徐々に水やり間隔を調整します。冬の水やり頻度は、土が乾いてから与えてください。

冬に水やりと葉水を行う場合は、室温が十分に上がったタイミングが重要です。早朝や夜の室温が低い、または低くなるタイミングで行うと逆効果です。

水やりに失敗したくない方は、水やりチェッカーの利用をおすすめします。パッと一目で土の乾燥具合を確認できるため、季節や置き場所による水やり間隔の変化が分かりやすくなります。

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肥料

モンステラ・ジェイドウィングに肥料を与えるタイミングを示す図解

モンステラ・ジェイドウィングには、生育期の5月~7月、9月~10月それぞれに1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。真夏と冬は生育が緩慢なので、肥料は与えません。

春に植え替えをする際は、あらかじめ土に緩効性の元肥を混ぜ込んでおくと、生育期に栄養を補給して葉の色つやが良くなります。さらに置き肥や液肥で追肥をすると、葉が大きく美しい株姿にぐんぐんと成長します。

ただし、肥料の与え過ぎや生育が緩慢な時期の肥料は根傷みの原因になるので注意してください。

与える肥料は、AND PLANTSオリジナル「アンドプランツ 植物を元気にする固形肥料」がおすすめです。葉がたくさん付いたモンステラ・ジェイドウィングを楽しめるでしょう。

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剪定方法

モンステラ・ジェイドウィングの剪定を表現した図解

モンステラ・ジェイドウィングの剪定は、枯れたり茂りすぎたりした葉を切る程度です。風通しの改善による病害虫予防や見た目を整えるために行います。

茶色く枯れた葉や黄色く弱った葉であれば、葉の付け根を持って横に優しく引っ張ると簡単に取り除けます。

もし葉先だけが傷んでいる場合は、葉の形状に沿って切り取ると、見た目を損なわずに観賞を楽しめるでしょう。

ツルが伸びながら成長する植物なので、伸びすぎたツルを短くしたい場合は、葉が出ている節と節の中間で剪定してください。剪定後は残した節から新芽が出てきて葉が茂ります。

AND PLANTSでは皇室献上品でもある、新潟県三条市の100年企業・株式会社坂源のハサミ「Sakagen Flower Shears」を取り扱っています。軽くて切れ味抜群の使いやすい剪定ハサミを使って、楽しくお手入れしてみてください。

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植え替え方法

モンステラ・ジェイドウィングの植え替えを解説する図解

モンステラ・ジェイドウィングを美しく育てるためには、2~3年おきに生育期の5~10月に植え替えをしましょう。真夏は生育が緩慢になるので、30℃を超えるような日が続く場合は避けてください。

育てている年数だけでなく、主に以下の3つの症状が現れた時にも植え替えをします。

  1. 根腐れしている
  2. 鉢底から根が出ている
  3. 土に水が染み込まない

植え替えの際に根が黒ずんでいたりスカスカになったりしている場合は、取り除いてください。簡単な植え替えの手順は以下の通りです。

  1. 鉢土を乾燥させる
  2. 鉢から根鉢を取り出す
  3. 土と根をほぐして整理する
  4. 新しい土に植え替える

詳しい植え替え方法については「観葉植物の植え替え」の記事で詳しく紹介しています。

AND PLANTSでは、以下の植え替えセットをご用意しています。植え替えのアイテム集めに時間をかけずに、植え替えできるのでぜひ利用してみてください。

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モンステラ・ジェイドウィングの増やし方

モンステラ・ジェイドウィングを挿し木で増やすための土の写真

モンステラ・ジェイドウィングは、5月~10月に挿し木や水挿し茎伏せで増やします。ここでは一般的な増やし方である挿し木の方法を簡単に解説します。

  1. 茎の節を含めて2~3節の長さでカットする
  2. カットした挿し穂を水に浸けて1時間ほど吸水させる
  3. 葉を半分ほど剪定する
  4. 肥料の入っていない土に1節埋めるように挿す
  5. 土が乾かないように明るい日陰で管理する
  6. 発根して新芽が出てきたら植え替える

素早く発根させたい場合は、切り口にルートン(発根剤)を付けて土に挿す方法をおすすめします。さらに、メネデールのような発根促進剤を水に薄めて併用すると発芽発根率の向上に効果的です。

土に挿し木する方法以外に、容器に溜めた水に浸けたままにする水挿しでも増やせます。水挿しの場合は、そのまま水の中で茎から発根し始めたら、土に植え替えます。

そのまま水耕栽培として育てることも可能です。

モンステラ・ジェイドウィングのよくあるトラブルと対処法

モンステラ・ジェイドウィングのよくあるトラブルと対処法

ここではモンステラ・ジェイドウィングのよくあるトラブルと対処法を解説します。

  1. 根腐れ
  2. 根詰まり
  3. 葉焼け
  4. 葉が黄色くなる・薄くなる

対処法を知っておくと、いざトラブルが起きても安心して対処できます。落ち着いて対処するためにも、ぜひ確認しておきましょう。

根腐れ

モンステラ・ジェイドウィングの根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 株がグラグラする
  2. 葉が茶色・黄色に変色している
  3. 葉に張りがなく垂れている
  4. 葉先が枯れている
  5. 株元がぶよぶよと柔らかい
  6. 根元が黒い
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根が黒く変色している

根腐れは、土の酸素濃度が低下して土壌環境が悪くなることで発症します。また、土が常に湿っていると、根は呼吸できずに枯れてしまい、根自らが腐る症状でもあります。

根腐れの対処法は以下の通りです。

  1. 土の乾湿サイクルが早くなるように、1回り小さな鉢に植え替える
  2. 古い土を落として新しいものに交換する
  3. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  4. 風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  5. 発根剤を与える
  6. 傷んだ葉・ポロポロと落ちる葉はすべてを取り除く
  7. 殺菌剤に浸す

根腐れが起こった場合は、植え替えをして土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な根が伸びる状態にしてください。

根腐れの状態にもよりますが、半分以上の根が根腐れしているのであれば、鉢サイズを1~2回り小さくしましょう。大きな鉢に植え替えると、土が乾かずに根腐れがより進行する可能性が高いです。

健康的な根が少ない場合は、小さな鉢で土を乾燥気味にすると復活が早いです。その他の復活方法や対策については、「観葉植物の根腐れ」の記事を参考にしてみてください。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中が根でいっぱいになることで起きる症状のことです。

モンステラ・ジェイドウィングは根詰まりすると、以下のような症状が見られます。

  1. 新芽が出てきにくくなる
  2. 新芽が小さくなる
  3. 葉色が薄くなる
  4. 古葉から順番に枯れてくる

根詰まり自体は、すぐに枯れる原因にはなりません。しかし、生育スピードが遅くなり、徐々に元気をなくしていくので注意が必要です。

対処法は、植え替えです。

5月~7月、または9月~11月に、鉢底の土を優しくほぐして根を傷めないように植え替えます。株の大きさにもよりますが、1回り~2回り大きな鉢へ植え替えてください。

植え替えするだけで、根詰まりが引き起こす上記の症状は解決します。「もしかしたら根詰まりしているかも」と不安な場合は「観葉植物の根詰まり」の記事を参考にして判断してみてください。

葉焼け

モンステラ・ジェイドウィングが葉焼けすると、以下の症状が出てきます。

  1. 葉先や葉の縁が茶色くなる
  2. 葉全体が焦げたように茶色になる
  3. 葉の一部分が白くなる

強い日差しを浴びすぎると、葉が傷んで「葉焼け」のトラブルが発生します。葉焼けの症状に気がついたら、直射日光を避ける対策してください。

対処法は以下の通りです。

  1. 置き場所を変える
  2. レースカーテンやシェードなどで遮光する
  3. 葉焼けした葉は剪定する

葉焼けのトラブルが起きる場合、強い直射日光が当たりすぎている可能性が高いです。直射日光を弱めたり、置き場所を移動したりしてください。

葉焼けした葉は元には戻らないので、株全体のバランスを見ながら剪定しましょう。葉の先端や縁だけが葉焼けしている場合は、形状に合わせて葉焼けした部分だけを剪定すると、剪定後の見栄えも気になりません。

葉焼けが起きた際の対処法や予防法について詳しく知りたい方は、「観葉植物の葉焼け」の記事もぜひチェックしてみてください。

葉が黄色くなる・薄くなる

モンステラ・ジェイドウィングを育てていると、葉色が黄色や薄い緑になるトラブルを経験することがあります。葉が黄色や薄い色になる原因には、主に以下のようなものが考えられます。

  1. 日当たり不足
  2. 水のやりすぎ・やらなすぎ
  3. 肥料不足
  4. 寒さ
  5. 日当たりや温度の急激な変化

葉が黄色くなる・薄くなる場合の対処法は、以下の通りです。

  1. 置き場所の見直し
  2. 水やり頻度の見直し
  3. 植え替えをする
  4. 生育期に追肥を行う
  5. 活力剤を与える
  6. 冬場の温度管理の見直し

置き場所を移動させる場合は、急激な環境変化にならないように中間の明るさや温度の場所を経験させて移動すると調子を崩しにくいです。

水やり管理による根傷みや根腐れの場合は、植え替えのタイミングで黒ずんだ根やスカスカの根を取り除いておきましょう。

モンステラ・ジェイドウィングの害虫トラブルと対処法

モンステラ・ジェイドウィングの害虫トラブルと対処法

モンステラ・ジェイドウィングに発生しやすい害虫は以下の4つです。

  1. ハダニ
  2. カイガラムシ
  3. アブラムシ
  4. コバエ

それぞれ見ていきましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下の通りです。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点やカスリのような傷がある
  4. 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つ厄介な害虫です。

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 傷んだ葉は取り除く
  2. 葉の表裏、付け根や葉柄も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトランなど)やハダニ専用の殺虫剤の使用が効果的です。ハダニは一度では駆除しきれないことがほとんどなので、状態を見ながら、定期的に噴霧してください。

2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方は水で洗い流す方法がおすすめです。ハダニが現れたら、こまめに殺虫剤を吹きかけたり、ホースシャワーで株全体を水で洗い流したりしてください。

ジェイドウィングに限らず、モンステラは葉の表面積が広いので葉裏にハダニが付きやすいです。日頃から、湿ったティッシュで埃を取り除くように拭き取るクセを付けておくとハダニの発生を防げます。

大発生してクモの糸のようなものが目立ち始めたら要注意です。そうなる前に「観葉植物に発生するハダニ」の記事で初期症状や対処法を確認しておきましょう。

カイガラムシ

カイガラムシの症状は以下の通りです。

  1. 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫がついている
  2. 黒いカビ(すす病)が発生している
  3. 葉や鉢、床がベタベタしている

カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。

風通しの悪い環境で育てていると、葉の裏側や株元の付け根にカイガラムシが発生しやすいです。そのままにしていると、大発生してすす病を併発させたり株が弱々しくなったりするので注意してください。

見つけ次第、早めに以下の対処法を取りましょう。

  1. 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
  2. 茂り過ぎている葉は取り除き、風通しを良くする
  3. カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)の使用が効果的です。

ただし、カイガラムシは殺虫剤が効きにくい害虫です。そのため、殺虫剤使用と布・ブラシでの拭き取りを合わせて行うと効率的に駆除できます。

日頃から、葉色や葉の手触りなど気にかけておくと、カイガラムシの発生に気づきやすいはずです。カイガラムシの駆除に悩んでいる方は「観葉植物の白い虫はコナカイガラムシ」の記事内容が、悩み解決に役立つでしょう。

アブラムシ

モンステラ・ジェイドウィングを日当たりと風通しが悪い環境で育ててしまうと、アブラムシが発生しやすくなります。アブラムシは空気が滞留してジメッとした環境を好むためです。

さらに、生育環境が悪いと葉が柔らかくなるため、被害を受けやすくなります。

アブラムシが発生した際の代表的な症状は、以下の通りです。

  1. 新芽にアブラムシが密集している
  2. 新芽の葉の形がゆがんでいる
  3. 白~茶色い脱皮殻が目立つ
  4. 葉や鉢、床がベタベタしている

アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。

脱皮を繰り返して短期間で成虫になるので、アブラムシが増えると、葉に白~茶色の小さなチリのようなものが目立ち始めます。このチリのようなものは、脱皮殻です。

脱皮殻を見つけた際は、近くにアブラムシがいますので、注意深く観察して見つけてください。放っておくと生育が弱まり綺麗な新芽が出てこなくなるので、早めに対処を行いましょう。

具体的な対処法を紹介します。

  1. アブラムシを取り除く
  2. 茂りすぎた葉は取り除いて風通しを良くする
  3. 日当たりと風通しの良い場所に移動させる
  4. アミノ酸を多く含む有機系の肥料は与えない
  5. アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

アブラムシを見つけたら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトランなど)の使用がおすすめです。殺虫剤が効きやすい害虫なので、すぐに対処すれば被害は大きくなりません。

有機肥料は、植物の生育を大きく助けて土の状態も良くしてくれるメリットがあります。しかし、アミノ酸を多く含む有機肥料はアブラムシを集めやすい傾向があるので、室内観葉に使用する際には注意が必要です。

観葉植物に発生するアブラムシ」の記事を参考に、アブラムシの被害がない観葉植物ライフを過ごしてください。

コバエ

コバエが発生し始めると、以下のような症状がでてきます。

  1. 土から虫が湧く
  2. コバエが植物の周囲を飛んでいる

コバエ自体は植物に無害ですが、私たち人間にとっては不快害虫です。放っておくとコバエはどんどん増えていくので、早めに対処を行いましょう。

例えば、以下のような対処法がコバエの減少・防除に効果的です。

  1. 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
  2. 新しい土に植え替える
  3. 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
  4. トラップを仕掛ける
  5. コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する

コバエをどうしても発生させたくない方は、無機質用土の使用がおすすめです。筆者はコバエ対策として、基本的に無機質用土で植物を育てるようにしています。

もしコバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使って退治しましょう。スプレーでうまく対処できない場合は、トラップを仕掛けて数を減らすのも一つの手です。

コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで簡単に作ることができます。また、市販のコバエトラップもお手軽で便利です。

土の中の卵や幼虫が気になる場合は、溜めた水に殺虫剤を溶かして、一時的に鉢ごと沈めてください。土の中にいる幼虫や卵は、殺虫成分と窒息の効果で退治できます。

コバエは有機質の匂いに反応して集まってくる習性があります。「お部屋でコバエが飛んでいる」と悩んでいる方は、「観葉植物に発生するコバエ」の記事を確認すると解決の糸口になるでしょう。

まとめ

モンステラ・ジェイドウィングは明るく風通しがよい室内であれば、一年を通して育てることができます。葉脈がくっきりとしたユニークな葉はお部屋のインテリアとして活躍するでしょう。

よく見かけるモンステラとは一線を画すユニークな葉は、レアな植物や珍しいもの好きな方にはたまらないはずです。一味違う植物を探している方への贈り物にも喜ばれます。

ぜひ、ユニークなモンステラ・ジェイドウィングを育ててみてください。

[https://andplants.jp/collections/monstera]

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