植物名 | クッカバラ |
学名 | Philodendron kookaburra |
英名 | Laughing kookaburra |
科目/属性 | サトイモ科フィロデンドロン属 |
原産地 | 南米 |
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デスクや小窓に置けるものから、インテリアの核となる大型サイズまで揃えていますので、ぜひご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/plants]クッカバラの特徴
クッカバラは、切れ込みのある葉が特徴的な植物。大きく育つと幹上がりの姿になり、太い気根が長く伸びて、生育する姿は個性的で人気が高いです。
気根は空気中の水分を吸収しながら伸びて、地表にたどり着くと土から栄養を吸収する根になります。
クッカバラの葉は、新陳代謝で古い下葉から葉を落とす性質がありますが、葉が落ちた跡が幹に模様のように残るためおしゃれです。
エキゾチックな株姿は一鉢飾るだけで、南国のイメージを漂わせるでしょう。寒さには弱いので、冬は暖かい室内で管理してください。
クッカバラの花言葉
クッカバラの花言葉は「壮大な心」「壮大な美」です。フィロデンドロン属に共通する花言葉であり、葉や幹、気根が広がる姿から名付けられています。
クッカバラの原産地は南米のジャングル。その中で生き抜くために大きく広がる姿には、壮大な雰囲気を感じることができます。
立派な心や美しさを表す花言葉は、お祝いの贈り物にもぴったりです。開店祝いや誕生日プレゼントにいかがでしょうか。
クッカバラの風水
クッカバラには「恋愛運」「家族運」を上げる風水効果があります。
フィロデンドロン属の「フィロデンドロン」は「愛する樹木」という意味。そのため、恋愛に悩む方におすすめの植物です。
家庭円満にも効果的なので、プレゼントだけでなくご自宅にも飾るとよいかもしれません。個性的な幹や絡み合いながらも伸びる気根は、見る人の想像力を掻き立てる効果も。
クリエイティブな仕事や活動をしている方への贈り物に人気があります。風水効果は植物を元気に育てることで十分に発揮されるので、こまめな手入れを心がけましょう。
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クッカバラの育て方
日当たり | 直射日光の当たらない明るい場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5~9月 |
置き場所と日当たり
クッカバラは日当たりのよい環境を好みます。ただし夏の直射日光や西日など強光に当たると葉焼けしやすいため、注意が必要です。
耐陰性はありますが、ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所では葉が小さく細くなり、うまく生育できません。軟弱に育ち葉色も悪くなるため、明るい窓際に置いてください。
夏の直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。
温度
クッカバラは寒さにやや弱い植物です。最低5℃以上をキープして育ててください。
5℃以下の寒さに当たり続けると、葉色やつやが黒くなり、悪化します。次第に葉を落としてしまうので、なるべく暖かい場所で管理するのが重要です。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置きます。ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷んでしまいます。
暖房の風が当たらないように気を付けましょう。
水やりの頻度
- 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
春夏の生育期には、土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
冬も手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)水やりをします。この時期は空気が乾燥するので、水やりと一緒に葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいです。
クッカバラは肉厚な葉や根を持っています。そのため比較的乾燥には強いですが、極端な土の乾燥には気を付けてください。もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめします。
肥料
クッカバラには、生育期の5~9月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
クッカバラは肥料が少なくても十分に育ちますが、葉を茂らせたり艶を出したりしたい場合は土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
剪定方法
クッカバラの剪定時期は5~9月です。傷んだり茂りすぎたりした葉を剪定します。
枯葉や元気のない葉は、幹付近の根元から真下に優しく引っ張ると、綺麗に取り除くことが可能です。しかし、元気な葉を剪定する場合は、葉の付け根付近をハサミで切ってください。
幹に葉柄が残っていても、時間がたつとぽろっと取れます。元気な葉を無理に取り外そうとすると、幹が傷むので気を付けましょう。
クッカバラはサトイモ科植物のため、樹液には毒性のあるシュウ酸カルシウムが含まれます。剪定をするときは、触れないように気を付けてください。
体質によってかぶれる恐れがあるので、剪定するときは手袋をすると安心です。もし触ってしまった場合は、流水で丁寧に洗い流してください。
クッカバラのよくあるトラブル
育てやすいクッカバラですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下の通り。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると枝が垂れ、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとクッカバラに悪影響です。
対処法はクッカバラの植え替えをすること。
クッカバラを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下の通り。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
クッカバラのよくある質問
最後にクッカバラのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- クッカバラは室内と屋外どちらを好む?
- クッカバラとセロームの違いは?
- クッカバラには毒性があるの?
- クッカバラの冬の育て方は?
- クッカバラの適切な増やし方は?
- クッカバラの植え替え時期/植え替え方法は?
- クッカバラは花が咲く?開花時期は?
- クッカバラの葉が小さいのはどうして?
それでは具体的に見ていきましょう。
クッカバラは室内と屋外どちらを好む?
クッカバラは日当たりのよい室内の窓際を好みます。ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので、レースカーテンで光を和らげてください。
屋外の日当たりのよい環境でも生育しますが、葉がひょろひょろと徒長し、株が細く痩せる可能性があります。屋外と室内を出したり入れたりすると紫外線量が変わり植物の生育に悪影響です。一つの場所に固定して管理しましょう。
屋外で育てる場合は、夏の直射日光と冬の寒さに気を付けなければなりません。夏は明るい日陰に置き、冬は室内に入れて暖かい環境で管理します。
クッカバラとセロームの違いは?
クッカバラとセロームの違いは、葉の形状や大きさ、幹に付く葉痕の模様です。クッカバラの葉はセロームに比べ、切れ込みがやや浅く一回り小さめの姿をしています。
どちらも同じフィロデンドロン属であり見た目が非常に似ているため、間違われやすい植物です。葉の形や大きさ、葉痕で判断するとわかりやすいかもしれませんね。
クッカバラには毒性があるの?
クッカバラには毒性があります。樹液に毒性のあるシュウ酸カルシウムを持つサトイモ科植物です。
剪定をするときは、樹液に触れないように気を付けてください。体質によってかぶれる恐れがあるので、剪定するときは手袋をすると安心です。
もし触ってしまった場合は、流水で丁寧に洗い流してください。小さなお子さんやペットが誤って口にしないように気を付けましょう。
クッカバラの冬の育て方は?
冬の育て方は、最低5℃以上をキープしながら室内で管理することです。
他のフィロデンドロン属よりも比較的寒さに強いですが、冬は暖かい室内で育てる必要があります。窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置くことも重要です。
暖房の風が直接当たると、急激な乾燥により枯れる恐れがあります。暖房が当たらない場所で、葉水を与えながら育ててください。
クッカバラの適切な増やし方は?
クッカバラは、「挿し木」「株分け」で増やすことができます。適期は、暖かく湿度の高い5~8月です。
挿し木で増やすためには、幹を切る必要があります。切り口は乾燥させてから土に植えてください。
切り口が湿ったままだと、病原菌が侵入して枯れる場合があります。また、幹から気根が出ている場合は、比較的簡単に増やすことができるでしょう。
元のクッカバラの幹からは、切り口の下から脇芽が出てきたり株元から子株が出てくるので安心してください。
株分けは、生育期の5~9月に子株を優しく分けて植え替えます。いずれも作業後は、風通しのよい明るい日陰で管理するとよいです。
クッカバラの植え替え時期/植え替え方法は?
植え替え時期は、5~9月です。7月以降に植え替える場合は猛暑日を避けて植え替えしてください。
およそ1~2年おきに植え替えます。鉢底から根が出てきたり、水やり後に土の吸水が悪かったりする場合も植え替えが必要です。
鉢から根鉢を取り外します。根が固まっていたら土と一緒にほぐして、一回り大きな鉢に植えてください。
鉢底から水が流れるくらいに水やりをして、風通しのよい明るい日陰で様子を見ます。その後、元に戻して管理しましょう。
クッカバラは花が咲く?開花時期は?
クッカバラは生育期の8~9月に花が咲きます。茶褐色の仏炎苞(ぶつえんほう)の中から、白い肉穂花序(にくすいかじょ)が顔を覗かせるような咲き方です。
花に見える仏炎苞は葉が変化したもので、本当の花は肉穂花序になります。アンスリウムやスパシフィラムのように仏炎苞が開き切らないのが特徴です。
クッカバラの開花は非常に珍しく、日本の環境では咲きにくいでしょう。しかし、九州南部や沖縄などの温暖な地域であれば、大株は花が咲くこともあります。
クッカバラの葉が小さくなるのはどうして?
クッカバラの葉が小さくなる原因は、「日当たり不足」「根詰まり」「肥料不足」が多いです。
耐陰性のある植物ですが、日光の入らない暗すぎる場所では十分に育つことができません。日当たりのよい窓際に移動させてください。
長年植え替えていなければ、鉢の中で根詰まりを起こしているかもしれません。根をほぐして植え替えることで、しっかりした葉が出てくるでしょう。
クッカバラはあまり肥料を必要としませんが、肥料をまったく与えない場合は肥料不足になります。与えすぎは根焼けの原因になるので、与える量とペースを守ると大きな葉が増えるかもしれません。
ただし、クッカバラの葉はセロームと比べてコンパクト。セロームのように大きくはならないので注意してください。
クッカバラのまとめ
クッカバラは明るい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。切れ込みのある葉と動きのある幹や気根が特徴的で、エキゾチックなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
「壮大な美」という花言葉は、開店祝いや誕生日プレゼントにも最適です。恋愛運や家族運を上げる風水効果は、多くの方に喜んでもらえます。
ぜひ、個性的なインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。