商品を探す

KEYWORD

キーワード検索

CATEGORY

商品カテゴリー

観葉植物の葉水|効果と正しいやり方について

観葉植物の葉水|効果と正しいやり方について

観葉植物のケア方法の1つに「葉水」といわれる作業があります。乾燥による枯れ防止・防虫効果・美観の維持、そして植物の生長を助ける効果も期待できます。

しかし、間違ったやり方で葉水をしてしまうと、根腐れの原因となる場合も。植物の種類によっては菌やウイルスの繁殖につながり、病気にあいやすくなることもあります。

今回は観葉植物の葉水の効果と正しいやり方について紹介します。葉水について詳しく知れば、観葉植物を枯らさずに済み、美しい葉や花を長く楽しめるようになりますよ。

葉水を失敗せずにムラなくやりたいなら「GLORIA 霧吹き」がおすすめです。一度トリガーを握るだけで、二度水が噴き出てムラなく広範囲に葉水が可能です。ミスト状の水噴射が行えるので、細かいところにも届きますよ。

[https://andplants.jp/products/groriapro5]

観葉植物の葉水とは

葉水とは、植物に水を吹きかけることをいいます。霧吹きとまったく同じです。

霧吹き器を使って葉水をすることで観葉植物の生長や状態、さらには見た目を良くします。

また植物は根から水分を吸収するだけでなく、しおれてやわらかくなったときは、葉や茎からも吸収することができるといわれています。そのため、葉の張りが弱くなったときなどに葉水がとても役立ちます。

ただし、葉から吸い上げた水分によって光合成ができるかどうかは、証明されていないようです。水やりを目的とした葉水は、効果が期待できないので注意してくださいね。

葉水の効果

観葉植物を元気に保つために役立つ葉水。どういった点が観葉植物に良い効果をもたらすのかを詳しく知ることで、葉水の大切さがわかると思います。

ここでは、葉水の4つの効果について詳しく解説します。

  1. 乾燥を防ぐ
  2. 防虫効果
  3. 生長を促進させる
  4. 美観の維持

①乾燥を防ぐ

植物の葉には、「気孔」と呼ばれる空気や水分の通り口があります。気温の変化によって、外の湿度と植物体内の水分量に大きな差があると、気孔から水分が出たり入ったりします。

しかし夏や冬の長期的な乾燥が続くと、体の薄い葉から水分が蒸発し過ぎてしまい、茶色く変色して枯れます。

観葉植物に葉水をすればその周りの湿度が高くなり、水分が蒸発しにくくなるため乾燥を防げます。また、水分が蒸発し過ぎたとしても、葉や茎に付いた水滴を吸収できるので、乾燥による枯れも防ぐことができますよ。

ちなみに、風によって植物の水分は外気に飛ばされて乾燥しやすいので、強風が強く当たり過ぎたときにも葉水が役立ちます。

②防虫効果

観葉植物に付きやすいハダニやカイガラムシなどの害虫は水に弱いため、葉水で防虫効果を期待できます。普段から葉水をしていれば、害虫は観葉植物に近寄りにくく、繁殖活動も行えないので増えることもあまりありません。そのため、すす病など害虫によって発症する特定の病気も防げます

また、乾燥した場所にハダニやアブラムシは発生しやすいので、定期的に葉水をして湿度を高めておくといいです。植物の葉だけでなく、その株の上や横にさっと水を吹きかけ、人間が快適だと感じるような湿度を保つようにしましょう。

関連記事:観葉植物に付く虫|ダニや害虫の種類と対策について

③生長を促進させる

室内で育てる観葉植物にはチリやホコリが葉に積もりやすいため、光合成がしにくくなり、生長不良を起こす場合もあります。掃除の一環として葉水をすれば、植物の生長を促進させることができます。

また定期的に葉水をすれば、チリやホコリが葉に付いても水滴に吸収されるため、積もる前に下へ垂れ落ちます。

チリやホコリの量が多いときは、葉水をしたあとに一度タオルで拭き取り、もう一度水を吹きかけるといいです。

④美観の維持

観葉植物は、美しい葉を見て楽しむことも1つの目的です。その葉が枯れてしまったり、ゴミや汚れで美観が損なわれてしまったりすると、残念な気持ちになりますよね。

定期的な葉水をすることで、枯れ・害虫被害・汚れなどを防止でき、常に美しい葉を保つことができます。葉水は観葉植物の美観を維持するうえで、欠かせない作業の1つといえます。

観葉植物の葉水のやり方

観葉植物のケアの一環として大切な葉水ですが、間違ったやり方で作業をしてしまうと返って逆効果になる場合も。

ここでは、観葉植物の葉水の正しいやり方とコツについて、以下の5つを紹介します。

  1. 環境・置き場所にあわせた葉水をする
  2. 葉の裏側にも霧吹きをする
  3. 根元近くは湿らせ過ぎない
  4. 液体肥料を含ませるのもOK
  5. カルキで白くなった場合は拭き取る

環境・置き場所にあわせた葉水をする

観葉植物の育てる環境や置き場所によって気温や湿度が違うため、葉が乾燥する状態は鉢によってそれぞれです。そのため葉水をする頻度やタイミングは、その鉢にあわせて変える必要があります。

例えば乾燥しやすい部屋の場合は、湿気がたまりやすい部屋よりも頻度多く葉水をします。西日が入りやすい部屋の場合は、日中だけでなく夕方にも葉水をするなど工夫が必要です。

葉水の回数や鉢の数が多かったりすると、指が疲れたり作業するのが面倒に感じたりすることもあるので、自分にあった霧吹き器を使うことも大事です。

当店ANDPLANTSでは、葉水のしやすい霧吹き器「GLORIA(グロリア)」を販売しています。トリガー(引き金)を引いて霧を噴出すると、トリガーが戻るタイミングでもう1度霧が噴出します。

1回で2度の霧吹きができ、作業の効率がアップ。手の負担になりにくく、時短にもつながるのでおすすめです。

[https://andplants.jp/products/groriapro5]

葉の裏側にも霧吹きをする

観葉植物の葉水は葉の表面だけでなく、裏側にもしましょう。葉の表面よりも内側の方が気温がわずかに低く、湿気もこもりやすいので乾燥しにくくなります。手で葉を上に持ち上げたり、鉢を持って下から葉水したりするといいです。

表面に霧吹きするときは観葉植物から距離を離して、空気中に数回しゅっと吹きかけるように葉水をします。

また乾燥してしおれているときは、葉だけでなく茎や枝からも水分を吸収するので、株全体にふんだんに吹きかけましょう。

根元近くは湿らせ過ぎない

土と接触する茎や幹の根元近くは、できるだけ水分が付かないように葉水をします。土がいつまでも湿ったままでいると、土と触れている箇所から壊死(えし)が起こりやすく、根腐れをしたように枯れてしまう場合もあります。

観葉植物に水やりをしたあとは、日当たりと風通しを良くし土の表面を乾かすようにしましょう。

1回でやる葉水の量も、水滴が滴れない程度で調節することも大事です。

液体肥料を含ませるのもOK

観葉植物の生長期である4〜10月ごろは、水の代わりに液体肥料を吹きかけるがおすすめ。葉から肥料を吸収させ、より元気な株をつくることができます。置き肥する回数も少なくなり、管理の手間も減ります。

適切な濃度に希釈した液体肥料を、霧吹き器で葉の両面に吹きかけます。ただし、たくさん与え過ぎてしまうと、垂れた水滴によって床が汚れる場合も。1度にたくさんの量を吹きかけず、葉水を数回に分けて行なったり、近い距離で軽く吹きかけたりする程度にしましょう。

カルキで白くなった場合は拭き取る

葉水をして水分が乾くと、葉の表面に白い汚れがつくことがあります。水道水に含まれるカルキなどミネラル成分によって白く汚れるようです。

大きな水滴ができるほど葉水をすると汚れが目立ちやすくなるので、さっと吹きかけるぐらいが丁度いいです。

また、白い汚れを放置していると取れなくなってしまうので、目に付いたときはぬれたタオルですぐに拭き取りましょう。

観葉植物に葉水をするタイミングと回数

葉水は行なうタイミングと回数によって、弱ってしまった観葉植物を元気にさせることができます。タイミングを間違わなければ、観葉植物をうっかり枯らしてしまう心配も少なくなりますよ。

ここでは、目安となる観葉植物の葉水のタイミングと回数について以下の3つを詳しく解説します。

  1. 毎日朝に1回の頻度がベスト
  2. 夏・冬は夕方にもう1回する
  3. 冬の夜間は避ける

毎日朝に1回の頻度がベスト

基本的に観葉植物の葉水は毎日1回で、太陽が昇り切る10〜11時ごろまでに行なうのがベスト。気温が高い日中では、葉水をしても水分がすぐに蒸発してしまい効果があまり期待できません。

また昼を過ぎてしまうと、葉に付いた水滴が虫眼鏡のような役割となり、葉焼けを起こすこともあります。

夏場は午前10時ごろではすでに暑い場合もあるので、できるだけ9時ごろまでに済ませるといいかもしれません。

ただし、梅雨の時期など空気中の湿度が高い日は、葉水をし過ぎるとカビやウイルスが繁殖する原因に。水分が乾きにくいときは葉水を控え、乾燥気味でケアするといいです。

夏・冬は夕方にもう1回する

夏の暑い時期は植木鉢が熱くなり、土の中が蒸れて高温多湿な状態になりやすいです。その状態で西日に強く当たってしまうと、根腐れを起こし観葉植物は枯れてしまう場合もあります。

午前中に葉水をしたあとは、太陽が沈むころの夕方にもう1度株全体に水を吹きかけましょう。植木鉢の温度ができるだけ早く下げ、根が痛まないように多めに吹きかけるといいです。

気温が35℃以上になるような真夏の時期は、夜に3回目の葉水をして空気中や観葉植物がうるおった状態をつくり、就寝するといいです。

また夏だけでなく、太陽の位置が低くなる冬も夕方に葉水をしましょう。室内に直射日光が差し込みやすくなり、植木鉢の温度も上昇しやすいです。

冬の夜間は避ける

氷点下を下回るような冬は、土の水分が多いと凍りやすく、根を傷めて株が枯れる場合もあります。特に寒さに弱い観葉植物は、冬の夜の葉水によってストレスを受けやすく、葉が傷むことも。

休眠期に入って生長が止まっている植物も多いため、冬の間は午前中に1度やるだけで大丈夫です。

ただし暖房が常に効いた部屋などでは乾燥しやすく、植物も生長し続けている場合もあります。様子を見ながら霧吹きをしましょう。

観葉植物全般に葉水は必要?

植物にとって生長の助けとなる葉水。一見全ての植物に行った方が良いと思いがちですが、中には葉水によって病気や根腐れを引き起こすものもいます。そのため一部の観葉植物でも葉水を必要としないものもいるようです。

ここでは、どんな観葉植物が葉水を必要とするのか、または葉水をしてはいけないのかを解説します。

熱帯の植物には葉水をする

あでやかで色鮮やかな葉を楽しむ観葉植物。多くの種類が熱帯雨林など湿度の高い地域に自生しているため、乾燥した場所は苦手とし高湿度な環境を好みます。

葉や株の乾燥を防ぐ葉水は、観葉植物にとって育ちやすい環境づくりとなり、大切な作業の1つになります。

特に葉が薄い植物やシダ植物、日陰への耐性が強い植物は、ほかの植物よりも葉水を欲しがる傾向があります。できるだけ株が乾燥し過ぎないように管理しましょう。

サボテン・多肉植物に葉水はいらない

サボテンや多肉植物といった、一般的な植物よりも特殊な葉をもつものは葉水をしなくても問題はありません。比較的ジャングルや熱帯雨林に生息している種類は少なく、砂漠のような乾燥した場所に生息しています。

そのため葉水を過度に行ってしまうと湿度が高くなり、土が乾きにくくなるため、根腐れの原因になる場合も。体内にたくさんの水分を蓄えているので、少し乾燥気味で育てることがポイントです。

できるだけ、観葉植物の自生地と同じような環境で育てるようにしましょう。

余談:産毛が長く生えた植物の葉水は注意

多くの植物には、葉・茎・枝・種に産毛のような毛が密集して生えています。見た目や長さは植物によってそれぞれで、スウェードのような質感をもつエアプランツや、ファブリックの材となるコットンなどがわかりやすいと思います。

産毛のことを「トライコーム」と呼び、体内の水分の蒸発と過剰な吸水・病害虫への防御・防寒など植物によってさまざまな役割があります。また中にはハーブや野菜に分類する植物は、トライコームに匂いや毒の成分があるようです。

ここからは筆者の考えになりますが、観葉植物といわれる多くの熱帯植物には、このトライコームが生えているものが少なく、ツルツルとした葉が特徴といえます。葉のワックスコーティングで水を弾き、必要なときに吸水をします。

しかしトライコームが葉の表面に生えた一部の植物は、水が葉に直接触れないように弾き、身を守っているようにも見えます。さまざまな理由が挙げられますが、恐らく菌やウイルスが含まれた雨の水を避けるためかもしれません。

例えば、葉の表面にトライコームが生えたセントポーリアは、水滴が付き染み込んでしまうと、環境が悪い場所では灰色カビ病にかかりやすいです。そういった植物に葉水をかけ過ぎるのは避け、水やり程度で済ますのがいいと思います。

葉水が必要ない観葉植物のケア方法

基本的に葉水が必要ないサボテン・多肉植物類は、熱帯の観葉植物とは違い、砂利や砂質の用土で育てるのがおすすめ。市販で売っているサボテン用の培養土や、赤玉土・川砂を混ぜた土で乾燥気味に育てましょう。

ここでは、サボテン・多肉植物類の観葉植物のケア方法について、以下の3つを詳しく紹介します。

  1. 日光で害虫予防する
  2. 雨ざらしにして水やり
  3. 葉に水滴・水垢が付いたら拭き取る

日光で害虫予防する

害虫被害が少ないサボテンや多肉植物ですが、場合によってはハダニやカイガラムシが付くこともあります。葉水で防虫ができないので、日頃から直射日光が当たる日当たりの良い場所で管理するといいです。

日陰になる場所で育てるよりも害虫が付きにくく、病気にかかることも少なくなります。

ただし、多肉植物の中には強い直射日光によって葉焼けを起こす場合もあるので、午後12〜15時ごろの間はカーテン・ブラインド・すだれなどで遮光しましょう。

雨ざらしにして水やり

じめじめと湿った環境が苦手なサボテン・多肉植物類。室内で育てるよりも、外で雨ざらしにして育てた方が病原菌に対する免疫力が付き、強くて健康的に生長します。

外よりも風通しが悪い室内では、湿気がたまり土が乾きにくいため、病害虫の被害にあうリスクが高いです。特に菌やウイルスが繁殖して軟腐病にかかり、根や茎が壊死する場合もあります。

雨の水には、細菌やウイルスといった病原菌が含まれていますが、日当たりと風通しが良いベランダや庭なら、病気に対する耐性が付き清潔に保てます。

ただし、なかには冬の寒さに耐えられない植物もいるので、生態を調べたうえで室内に移動するなどの対応をしましょう。

葉に水滴・水垢が付いたら拭き取る

葉がつるつるとした多肉植物に水滴がたくさん付いたときは、できるだけ乾いたタオルで拭き取って清潔に保ちましょう。放置してしまうとカルキなどによる水垢が付きやすく、生育障害となる場合があります。

また、蒸れて根腐れや病気の原因となることもあるので、水滴を拭き取ったら日光で乾くように鉢を日当たりが良い場所へ移動させましょう。

まとめ

葉水は霧吹きで葉に水を吹きかけるだけのシンプルな作業です。しかしシンプルがゆえに、間違ったことを続けていると植物を枯らす原因にもなりやすいです。それは水やりも同じように、決まった曜日にただ水を与えるだけでは、植物は元気よく育ちません。

また、葉水を使う霧吹き器にもこだわりをもち、疲れにくくて水滴が広範囲に噴射するなど、自分にあったものを使うようにしましょう。

個人的には、「GLORIA 霧吹き」がおすすめです。ミスト状で水噴射が行える機能性だけではなく、インテリア性に優れています。「この霧吹きを使いたいから葉水をする」といったルーティンが生まれますよ。

[https://andplants.jp/products/groriapro5]

(※数に限りがありますのでお急ぎの方はお早めにどうぞ)

柴﨑 光一
建築・インテリア学科卒の元造園士。植物が大好き過ぎて、大自然のカナダで植物と戯れながら、 観葉植物・庭木・草花を使ったガーデニングの世界を開拓しています。 建築と造園の経験に加え、趣味のさまざまな植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに観葉植物の魅力をお届けします。好きな観葉植物は、ザミオクルカス・ザミフォーリアとフィカス・アルテシマです!