植物名 | プテリス |
学名 | Pteris |
英名 | Brake fern |
科目/属名 | イノモトソウ科イノモトソウ属 |
原産地 | 熱帯~亜熱帯 |
AND PLANTSの人気観葉植物を下記ページにまとめました。
デスクや小窓に置けるものから、インテリアの核となる大型サイズまで揃えていますので、ぜひご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/plants]プテリスの特徴
プテリスは、涼し気な美しい葉が特徴の植物です。シダの仲間で日本にも30種類ほどが自生しています。
プテリスは葉の色や形にバリエーションが多く、涼し気なインテリアグリーンとして人気です。耐陰性が強く、暖かい地域ではシェードガーデンにも活躍します。
強い直射日光に当たると葉焼けしやすいので、室内や明るい日陰で育ててください。多湿環境を好むので、日頃から葉水を与えて育てましょう。
プテリスの花言葉
プテリスの花言葉は「信頼」「平凡な心」「愛嬌」です。木陰にひっそりと生えている様子から名付けられています。
花言葉「信頼」「愛嬌」を持つプテリスは、誕生日や記念日などのプレゼントにもおすすめです。涼し気な葉はお部屋をおしゃれな印象にしてくれるでしょう。
耐陰性が強いので、日差しがあまり入らない場所でも育てやすいです。初めて植物を育てる方に、花言葉を添えてプレゼントしてみてはいかがですか。
プテリスの風水
プテリスには、対人運や仕事運を高める風水効果があるとされています。また、葉が垂れ下がる観葉植物は気を静める効果があるので、リラックスして落ち着きたいリビングや寝室などに飾ると効果的です。
多湿環境を好むため、明るいお風呂に置く植物としても活躍します。日頃の疲れを癒せるお風呂時間を過ごすことができるでしょう。
対人運や仕事運、リラックス効果を高める風水効果は、就職祝いや転職祝いにおすすめです。十分な風水効果を得るためにも、こまめな手入れをしてプテリスを元気に育ててください。
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プテリスの育て方
日当たり | 直射日光の当たらない明るい場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5~10月 |
置き場所と日当たり
プテリスは明るく風通しのよい環境を好みます。直射日光や西日など強光に当たると葉焼けしやすいため、注意が必要です。
耐陰性は強いですが、ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所では徒長する原因になり、うまく生育できません。軟弱に育ち葉色も悪くなるため、明るい窓際に置いてください。
屋外の日陰でも育ちますが、冬は室内に移動させたほうが安心です。室内の窓際で直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。
多湿環境を好みますが、土が常に湿った環境は嫌います。また、風通しが悪いと根腐れする恐れがあるので注意が必要です。
温度
プテリスは寒さにやや弱い植物です。最低5℃以上をキープして育ててください。
熱帯~亜熱帯を原産とするため、5℃以下の温度や霜雪に当たり続けると葉が黒く枯れる恐れがあります。冬に5℃以下の環境になる場合は、室内へ移動させてください。
ただし、日本にも自生する品種は比較的寒さに強い傾向があります。温暖な地域では屋外でも冬越ししやすいでしょう。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置きます。ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷みやすいため、直接当たらないように注意しましょう。
水やりの頻度
- 春夏:土の表面が乾いたら
- 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
冬は手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)水やりをします。この時期は空気が乾燥するので、水やりと一緒に葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいです。
気温が低い時間帯に水やりや葉水を与えると逆効果なので、室内が暖かい時間帯に与えてください。もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめです。
肥料
プテリスには、生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
プテリスは肥料が少なくても十分に育ちますが、葉を茂らせたい場合は土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
剪定方法
プテリスの剪定時期は5~10月です。傷んだり枯れたりした葉を剪定します。
基本的には、葉が茂り過ぎた時に風通しがよくなるように剪定してください。品種によって葉の茂り方が異なるため、好みのボリュームに剪定しても問題ありません。
乾燥や寒さで枯れた葉は、病害虫の原因になるのでこまめに取り除きましょう。
プテリスのよくあるトラブルと対処法
さまざまな種類のあるプテリスですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下の通り。
- 鉢や地面から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、土を入れ替えて環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分を株分けして回復させましょう。
根腐れが起こると、新芽を残すために古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとプテリスに悪影響です。
対処法はプテリスの植え替えをすること。
プテリスを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下の通り。
- 明るい日陰にならして直射日光に当てる
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
プテリスのよくある質問
最後にプテリスのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- プテリスには種類がある?
- プテリスに元気がない時の復活方法は?
- プテリスは屋外室内どちらを好む?
- プテリスは地植えできる?
- プテリスが枯れる原因は?
- プテリスは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できる?
- プテリスの葉が茶色になるのはどうして?
それでは具体的に見ていきましょう。
プテリスには種類があるの?
プテリスには約250種類の品種があり、日本にも約30種類のプテリスが自生しています。種類によって葉の形や色のバリエーションが豊富な点が特徴です。
- アルボリネアータ:葉の中央に白いストライプ状の斑が入る
- エバージェミエンシス:立性で濃い緑葉にシルバーホワイトの斑が入る
- トリカラー:葉色が赤色から銅色、そして暗緑色に変化する
- フォーリー:厚みと光沢のある葉は最大で1mほどにもなる
- ロウェリー:葉の先端が掌のように細かく分かれる
ぜひお気に入りのプテリスを見つけて育ててみてください。葉の形や色にこだわって、お部屋に飾ると素敵な空間を演出してくれるでしょう。
プテリスに元気がない時の復活方法は?
プテリスに元気がないのは、「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「日当たり不足」が原因であることが多いです。
多湿を好むとはいえ、常に土が濡れている状態では根腐れする恐れがあります。また、受け皿に水を溜めている場合も、根腐れの原因です。
土の状態を確認しながら適切な水やりをしてください。受け皿に溜まった水はこまめに捨てることが重要です。
もし鉢から腐敗臭がする場合は、新しい土で植え替えをしてください。その時に、発根剤を与えることをおすすめします。
耐陰性が強いとはいえ、日差しが全く入らないような暗い場所では上手く生育できません。窓際近くの直射日光が当たらない明るく風通しのよい場所に移動させると元気な新芽が出てくるでしょう。
プテリスは屋外室内どちらを好む?
プテリスは直射日光の当たらない風通しのよい室内を好みます。
屋外の日陰でも生育しますが、気温が5℃以下になる場合は枯れる恐れがあります。気温の下がる秋には室内に移動させましょう。
そのため、室内の方が育てやすいです。しかし、日差しが入らない暗すぎる場所では綺麗に生育しないので、直射日光の当たらない明るい室内で管理してください。
プテリスは地植えできる?
プテリスは、冬の最低温度が5℃以下の環境では地植えはできません。日本にも自生する品種であれば、関東以西の暖かい地域では地植えが可能です。
冬が5℃以上の地域でも急激な寒さによって、プテリスは傷むので気温には注意してください。5℃を下回る地域では、鉢植えで育てて気温の下がる秋に室内に移動させると安心です。
プテリスが枯れる原因は?
プテリスが枯れる原因は、「日当たり不足」「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「寒さ」が多いです。
耐陰性があるとはいえ、日差しが入らないような暗すぎる場所では枯れる恐れがあります。日当たりのよい場所で育ててください。
水をやりすぎて、土が常に湿っている場合は根腐れを引き起こす恐れがあります。水やりは適切に行い、特に生育が緩慢な冬は乾燥気味に育ててください。根腐れした場合は、状態の悪い根を取り除いて早めに植え替えることが重要です。
水切れを何度も経験すると根が傷みます。土の乾燥具合を確認しながら葉水と水やりを行うことが重要です。
プテリスは寒さに弱い植物であるため、気温の下がる秋からは室内で育ててください。冬は5℃以上をキープして冷え込む窓から離して管理しましょう。
プテリスは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できる?
プテリスは水耕栽培には向いていません。シダ植物は多湿環境を好みますが、根が常に水に浸っている状態では根腐れしやすいためです。
穴の開いていない容器に水を溜めて生育させる水耕栽培では、プテリスは枯れる恐れがあります。もし水耕栽培したい場合は、焼土を使ったハイドロボールやセラミスを使用して、鉢内に水が溜まらないように育ててください。
プテリスの水耕栽培は管理が難しいので、鉢植えで育てることをおすすめします。
プテリスの葉が茶色になるのはどうして?
プテリスの葉が茶色になるのは、「乾燥」「直射日光」「寒さ」が原因であることが多いです。
多湿環境を好むため、空気が乾燥していると葉がチリチリになる恐れがあります。チリチリになった葉は元には戻らず枯れるので、こまめに葉水を与えて湿度を保ってください。
冷暖房の直風によっても同様の症状になるので注意が必要です。直風が当たらない場所に移動させましょう。
夏の直射日光や西日などの強い日差しに当たり続けると、葉焼けによって白くなったり茶色くなったりします。日差しが当たる場合はレースカーテンや遮光シートで光を和らげてください。
また、プテリスは寒さに弱いので、気温が下がる秋以降は室内で管理すると安心です。室内では乾燥気味に管理して5℃以上をキープして育ててください。
プテリスのまとめ
プテリスは明るく風通しのよい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。涼し気で美しい葉は、お部屋を彩るインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
「信頼」「愛嬌」の花言葉は、誕生日や記念日のプレゼントにも最適です。対人運や仕事運を高める風水効果があるとされるため、就職祝いや転職祝いの贈り物として喜んでもらえます。
ぜひ、おしゃれなインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。