| 植物名 | サンスベリア・グランディス |
| 学名 | Sansevieria grandis |
| 英名 | Snake plant |
| 科目/属性 | キジカクシ科サンスベリア属 |
| 原産地 | アフリカ、南アジア乾燥地帯 |
| 日当たり | 室内の直射日光を避けた明るい場所 |
| 温度 | 最低10℃以上をキープする |
| 耐寒性 | 弱い |
| 耐暑性 | 強い |
| 水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:葉の表面にしわが寄ってから(12〜2月はほぼ断水でもよい) |
| 肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
| 剪定時期 | 5月~9月 |
サンスベリア・グランディスの特徴
サンスベリア・グランディスは、幅広で大きな葉をダイナミックに広げる姿が魅力の品種です。一般的なサンスベリアよりも葉の一枚一枚が大きく、力強く波打つような縁取りと美しい斑入り模様は、圧倒的な存在感を放ちます。
サンスベリアは空気清浄効果を持つため、お部屋に置くインテリアグリーンとして人気です。乾燥に強いため、毎日が忙しい方や初心者の方でも安心して育てられる丈夫な性質を持っています。
グランディスは、成長とともに扇状に葉を広げていくのが特徴。流通量が比較的少なく、サンスベリア同士で被らない個性を求める方にも最適です。
ゆったりとしたフォルムは、アジアンリゾート風やナチュラルな空間の主役としても活躍します。存在感のある葉は、重厚感のあるテラコッタや自然素材の鉢カバーと相性抜群です。
飾る空間に落ち着きや高級感を与えるインテリアグリーンとして楽しんでください。ただし、寒さには弱いため、冬は窓際から30㎝以上離して暖かく明るい場所で管理しましょう。
サンスベリア・マッソニアーナとの違い
サンスベリア・グランディスとマッソニアーナは、どちらも広葉系(大葉系)の代表格ですが、主な違いは「葉の広がり方」と「斑の出方」にあります。
グランディスは、成長すると扇を広げるように複数の葉が展開していく姿が特徴です。さらに、葉の縁が波打つことが多く、ダイナミックでボリューム感のあるシルエットになります。
一方、マッソニアーナは、地中から巨大な葉が1〜2枚、あるいは数枚が独立して直立するように伸びます。マッソニアーナの方が葉に厚みがあり、濃い緑色に細かな淡い色の斑模様が鮮明に入る傾向がある点も大きな違いです。
サンスベリア・グランディスの育て方

サンスベリア・グランディスの育て方を5つのポイントに分けて解説します。
- 置き場所と日当たり
- 温度
- 水やりの頻度
- 肥料
- 剪定方法
サンスベリア全般の育て方はこちら
置き場所と日当たり

サンスベリア・グランディスは、風通しがよい明るい環境を好みます。真夏の直射日光に当たると、特徴的な円筒形の葉が葉焼けする可能性があるので注意が必要です。
耐陰性はありますが、日光が入らない暗すぎる場所ではうまく生育できません。光が足りないと葉が細長く徒長したり、美しい縞模様がぼやけたりするため、明るい窓際に置いてください。
直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。定期的に鉢を回して、まんべんなく株全体に光を当てると、バランスよく整った姿をキープできます。
温度

サンスベリア・グランディスは、寒さに非常に弱い植物です。冬場も最低10℃以上をキープして育ててください。
10℃以下の寒さに当たり続けると、葉や株元がぶよぶよと柔らかくなって倒れたり、枯死したりする原因になります。なるべく暖かい場所で管理することが重要です。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、夜間は窓から30㎝ほど離れた場所に置くと冷気の影響を避けられます。また、冷たい空気は床に溜まりやすいため、棚や机の上に飾り、床から離しておく管理がおすすめです。
ただし、エアコンの暖房が直接当たると急激な乾燥で葉が傷むため、直風が当たらない暖かい場所を選んでください。
水やりの頻度

サンスベリア・グランディスの水やりを季節別に大まかに紹介します。
- 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 秋冬:葉の表面にしわが寄ってから(12月~2月はほぼ断水でもよい)
春夏の生育期には、土がしっかり乾いたのを確認してから、鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。12月~2月の冬場は、月に1回程度、あるいはほぼ断水で管理します。
グランディスは幅広く大きな葉の中に水分を蓄えるため、乾燥には極めて強いです。冬は空気が乾燥するので、室温が上がった昼間に「葉水」を与えて葉を綺麗にふき取る作業を行うと、ハリのある元気な葉を維持しやすくなります。
気温が低い時間帯に水を与えると、根や葉を傷める可能性があるため、水やりや葉水は必ず日中の暖かい時間帯に行ってください。
もし、生育期の水やり頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用がおすすめです。
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サンスベリア・グランディスには、生育期の5月~9月に2か月に1度置き肥をするか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は休眠期で生育がほぼ止まるため、肥料は一切与えません。
肥料が少なくても十分に育ちますが、新しい葉を出したり子株を増やしたりしたい場合は、生育期に追肥を行いましょう。ただし、肥料の与えすぎは「肥料焼け」を起こして根を傷めるため、規定量と時期を守ることが大切です。
剪定方法

サンスベリア・グランディスの剪定時期は5月~9月です。主な作業は、傷んだり枯れたりした葉のカットです。
環境が適切であれば葉が枯れることは稀ですが、もし葉先が枯れた場合は、その部分を清潔なハサミで切り取ります。
幅広の大きな葉が1~3枚程度の株をよく見かけますが、生育期には地際から子株が出てきて、葉の枚数が増えることがあります。1つの鉢に子株が増えすぎると、野暮ったい印象になってしまい、風通しも悪くなります。
全体のバランスを見ながら、子株を地下茎から切り離して株分けしましょう。子株を分けると親株の見栄えが良くなり、グランディスの大きな葉1枚1枚がしっかり目立つかっこいい姿を維持できます。
サンスベリア・グランディスのよくあるトラブルと対処法

乾燥に強く、初心者でも育てやすいサンスベリア・グランディスですが、トラブルも存在します。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
主なトラブルは以下の3点です。
- 根腐れ
- 根詰まり
- 葉焼け
根腐れ
サンスベリアの根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水やりしても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 株元がブヨブヨと柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根が黒く変色している
根腐れは、常に土が湿っていることで根が呼吸できなくなり、細胞が死んでしまう現象です。対処法としては、まず鉢から抜いて悪い土を落とし、傷んだ根をカットして水はけの良い新しい土に交換します。
その後は1週間を目安に土が乾くコンディションで管理し、受け皿の水をこまめに捨てることが重要です。もし株元まで腐っている場合は、無事な部分を切り取って「葉挿し」を行い、仕立て直しましょう。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 鉢底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢が歪んだり、割れそうになっている
- 下葉が枯れやすくなる
グランディスは地下茎が強く、放置するとプラスチックの鉢であれば突き破るほどの勢いで根が回ります。
根詰まりの対処法は、サンスベリア・グランディスの植え替えです。15~25℃の適温期に行うことで、根詰まりによる生育不良を解消できます。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色~黒色に枯れている
グランディスは明るい環境を好みますが、真夏の強烈な直射日光に当たると、葉が傷んで「葉焼け」のトラブルが発生します。
グランディスは葉が幅広いため、太陽光に当たる面積が大きく、真夏の直射日光が当たる窓際に置いていると葉焼けしやすい点に注意してください。
葉焼けに気づいたら、早急にレースカーテン越しなどの明るい日陰へ移動させましょう。一度焼けてしまった葉は元に戻らないため、見た目が気になる場合は傷んだ部分をカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちます。
サンスベリア・グランディスの害虫トラブルと対処法

サンスベリア・グランディスにも害虫トラブルは存在します。発生しやすい害虫トラブルは、以下の4つです。
- ハダニ
- アブラムシ
- カイガラムシ
- コバエ
害虫によるトラブルが発生したときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色がかすれたように薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つ非常に厄介な害虫です。放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
ハダニの対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニは乾燥した環境で発生しやすいため、空気が乾燥する晩秋以降、特にエアコンの暖房を使用する室内では注意が必要です。市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)も効果的ですが、薬剤の使いすぎはグランディスの美しい葉に黒点を作ったり株を弱らせたりするため、回数を守りましょう。
日頃からこまめに霧吹きで「葉水」を与え、葉の表面を拭き取って清潔に保つことが最大の予防策です。冬場の葉水は、室温が十分に上がったタイミングで行うようにしてください。
[https://andplants.jp/products/groriapro5]アブラムシ
アブラムシの症状は以下の通りです。
- 新芽が萎縮している
- 葉が縮れている
- 新芽に虫が付いている
- 葉や根元がベタベタしている
アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。
アブラムシの対処法は以下の通りです。
- 縮れた葉はカットする
- アブラムシを取り除く
- 伸びすぎている茎は剪定して短くする
- アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
対処法は、縮れた箇所のカットや虫の除去、殺虫剤の噴霧などがあります。パキラやコーヒーの木のような観葉植物に比べ、葉が厚く硬いサンスベリア・グランディスにはアブラムシは発生しにくいです。
しかし、環境が悪く株が弱っていると、柔らかい新芽(地際から出る子株など)に集まることがあります。新しい葉が出てきた際は、虫がついていないかよく観察しておきましょう。
カイガラムシ
カイガラムシの症状は以下の通りです。
- 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が葉の付け根についている
- 黒いカビ(すす病)が発生している
- 葉や幹がベタベタしている
カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。
放っておくとサンスベリア・グランディスの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
カイガラムシの対処法は以下の通りです。
- 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
成虫には殺虫剤が効きにくいため、柔らかいブラシや布で物理的に擦り落とすのが最も確実です。5月~7月の幼虫時期であれば、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・スミチオンなど)も効果を発揮します。
葉の枚数が多いグランディスの場合は、根元部分が密になるため、風通しが悪くなりやすいです。風通しが悪くなると、カイガラムシが発生しやすいため、日頃からチェックを欠かさないようにしましょう。
コバエ
コバエの症状は以下の通りです。
- 土に虫が湧く
- コバエが植物の周囲を飛んでいる
コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでは不快害虫です。
放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。
コバエの対処法は以下の通りです。
- 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
- 土上2~3㎝を取り除き、新しい土に植え替える
- 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
- トラップを仕掛ける
- コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する
コバエは水はけの悪い土や、未発酵の有機質肥料(油かすなど)の匂いに引き寄せられます。サンスベリア・グランディスは乾燥気味の管理を好むため、土をしっかり乾かすことが予防につながります。
もし発生してしまった場合は、土の表面2~3cmを赤玉土や鹿沼土などの無機質な土に入れ替えるか、市販の殺虫剤やコバエ取りトラップを使用して対処しましょう。清潔な「観葉植物用の土」を使用し、受け皿に水を溜めないことも大切です。
サンスベリア・グランディスのまとめ
サンスベリア・グランディスは、風通しが良く明るい室内であれば、初心者の方でも一年を通して簡単に育てることができます。扇状に広がる雄大な葉姿は、お部屋に落ち着きと高級感を与えるインテリアグリーンとして、抜群の存在感を放ってくれるでしょう。
重厚で風格のある佇まいを好む方や、希少価値の高い植物を求める方へのプレゼントにも最適です。ゆったりとした曲線を描く幅広のシルエットは、アジアンリゾート風の空間やナチュラルテイストなインテリアとも見事に調和します。
お部屋のシンボルツリーとしてはもちろん、ホテルのロビーや店舗のアクセントとして飾って、そのダイナミックな魅力を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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