アジアンタムの育て方

アジアンタムの育て方

植物名 アジアンタム
学名 Adiantum
英名 Maidenhair fern
科目/属性 イノモトソウ科ホウライシダ属
原産地 世界中の温帯~亜熱帯

アジアンタムの特徴

アジアンタムは、小さな葉が集まりふんわりとした姿になる可愛い植物です。品種は数多く、繊細な葉も小さいものから大きなものまで様々あります。

直射日光に弱く日陰を好むシダ植物なので、室内管理が最適。さらに、高湿度を好む特徴があるので、明るいお風呂場でも楽しめます。

日本にもホウライシダと呼ばれるアジアンタムの1品種が自生しているため、環境に適応しやすく育てやすい植物です。繊細な葉と涼しげなグリーンを、素敵なインテリアとして楽しみましょう。

アジアンタムの花言葉

花言葉は、「繊細」「無垢」「天真爛漫」「無邪気」です。アジアンタムはシダ植物なので花は咲きませんが、可愛らしい葉を茂らせる様子が花に見えることから花言葉が付けられています。

花言葉は重なり合った薄く繊細な葉と、英名「Maidenhair fern」が由来です。英名の意味は「乙女の髪のようなシダ」。

まさに、無垢で天真爛漫な少女を想像させますね。可愛い子供や孫に贈る誕生日プレゼントなどにおすすめです。

アジアンタムの風水

アジアンタムには、「調和」「リラックス」の風水効果があります。丸みを帯びた葉が下向きに茂るほど、忙しい毎日を過ごしている方にとって癒しになるでしょう。

陰の気を吸収する効果もあるとされ、リビングの角や家電の近くに置くと悪い気を吸収し運気を上げてくれます。さらに、葉が茂るほど金運を上げる風水効果を持つため、金運と関係のある西の方角に置くと効果的です。

植物の風水効果を十分に得るためには、ただ置くだけでは不十分。置く場所を整理して、きちんとお世話することで素敵な風水効果が得られます。

関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ

アジアンタムの育て方

アジアンタムの育て方

日当たり 明るい日陰
温度 最低10℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いてから
秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後
肥料 緩効性肥料、液体肥料
剪定時期 5~9月

関連記事:観葉植物の基本的な育て方|コツや管理法について

置き場所と日当たり

アジアンタムは明るい日陰を好みます。直射日光に当たると葉焼けしやすいため、一年を通して注意が必要です。

耐陰性が強いので室内で育てやすいですが、あまりに暗い場所では生育できません。直射日光の当たらない明るい場所で管理してください。

窓際で直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。直射日光に当たると、繊細な葉がチリチリに枯れてしまうので注意してください。

温度

アジアンタムは寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。

寒さに当たり続けると、葉が茶色く枯れてしまいます。なるべく暖かい場所で管理することが重要なポイントです。

冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離した明るい場所に置きます。暖房の風が当たらないように気を付けましょう。

水やりの頻度

  1. 春夏:土の表面が乾いてから
  2. 秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後

春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。

アジアンタムは水辺にも生息する植物のため、根腐れすることはほとんどないでしょう。鉢皿に水を溜めたまま育てることができます。通常の観葉植物と同様に水を控えめに育てると、アジアンタムにとっては水が少なく水枯れしてしまうので注意が必要です。

高湿度環境を好むので、一年を通して水やりと一緒に葉水を行ってください。

肥料

アジアンタムは肥料が少なくても十分に育ちます。肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。

シダ植物の仲間はほとんど肥料がいらないため、基本的に施肥はしなくてよいでしょう。もし肥料を与える場合は、植替え時に有機肥料を元肥として鉢の底の方に入れるくらいでちょうどいいです。化成肥料はあまり与えないほうが安心でしょう。

剪定方法

アジアンタムの剪定時期は5~9月です。チリチリに枯れたり茂りすぎたりした葉を剪定します。

古い下葉は自然と黒く変色して枯れるので、古葉も忘れずに剪定してください。アジアンタムはよく茂るので、全体的に風通しが良いように剪定すると見栄えが良くなります。

葉が茂りすぎて仕立て直したい場合は、5~8月の気温が上昇する時期に全ての葉を根元から剪定します。その後に霧吹きで湿度を与えながら管理すると、新芽が出始めて一から仕立て直すことが可能です。

アジアンタムは、丸坊主にしても2週間くらいで元の姿に戻ります。

アジアンタムのよくあるトラブルと対処法

アジアンタムのよくあるトラブルと対処法

涼しげで柔らかな雰囲気を持つアジアンタムですが、トラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

関連記事:観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 水をあげても元気にならない
  2. 土がなかなか乾かない
  3. 葉が落ちやすい
  4. 葉が茶色・黄色に変色している
  5. 幹や幹の根元が柔らかい
  6. 土から腐敗臭がする
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根黒く変色している

根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。

また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。

根腐れの対処法は以下。

  1. 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
  2. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  3. 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  4. 活力剤を与えてみる
  5. 傷んだ葉を取り除く
  6. 枯れた枝を切り取る

根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。

枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。

根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。

  1. 水が浸透しづらくなる
  2. 底から根が出てくる
  3. 葉が黄色くなる
  4. 鉢にヒビが入る

特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとアジアンタムに悪影響です。

対処法はアジアンタムの植え替えをすること。

アジアンタムを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

対処法は以下。

  1. 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  2. 葉焼けした部分はカットする

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

アジアンタムのよくある質問

アジアンタムのよくある質問

最後にアジアンタムのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. アジアンタムは水耕栽培(ハイドロカルチャー)ができるの?
  2. アジアンタムはお風呂場でも育つ?
  3. アジアンタムの冬の育て方は?
  4. アジアンタムに種類はあるの?
  5. アジアンタムがチリチリに枯れる原因は?
  6. アジアンタムの適切な増やし方は?

それでは具体的に見ていきましょう。 

アジアンタムは水耕栽培(ハイドロカルチャー)ができるの?

アジアンタムは水耕栽培が可能です。土付きの苗を水耕栽培するには、土を綺麗に洗い流しガラス容器などに溜めた水で育てます。

ただし、水中には根から出る老廃物を分解する微生物がいないため、根が腐りやすい点に気を付けて下さい。毎日水を入れ替えて、イキイキとしたアジアンタムに育てましょう。

アジアンタムの根は細く繊細なため、水だけでは地上部を支えられず倒れてしまうことも。固形の焼土であるハイドロボールなどを使用すると、根が地上部を支えやすく安定します。

アジアンタムはお風呂場でも育つ?

窓から明るい光が差し込むお風呂場であれば、育てることが可能です。高温多湿を好むアジアンタムは、お風呂場にもぴったりな植物。

ただし、高温のシャワーをかけたりカビが発生したりすることには注意が必要です。土のカビが気になる場合は、換気をしっかり行ったり水耕栽培として育てたりと対策しましょう。

窓がない暗いお風呂場では、電気を付けないと生育が難しくなります。その場合は週に3~4日は、明るい場所での日光浴が必要です。

関連記事:浴室におすすめの観葉植物10選!風水効果や選び方、管理方法まで解説

アジアンタムの冬の育て方は?

アジアンタムは寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして、寒さに当てないように育てます。

品種によっては5℃程度まで耐えることができますが、美しく育てるためには10℃以上をキープすると安心です。直射日光が当たらない明るい場所を好むので、レースカーテン越しの窓際で育てる方が多いかもしれません。

しかし、冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込みます。窓から離し、暖房の風が当たらない明るい場所で管理することが重要です。

空気が乾燥しやすい冬は、日ごろの葉水もよりしっかりと行ってください。イキイキとした葉を維持することができるでしょう。

アジアンタムに種類はあるの?

200を超える種類があり、現在でも新品種が生まれています。以下の5品種は、特に人気のあるアジアンタムとその特徴です。

  1. ミクロフィラム:通常よりも葉が小さくこんもり茂る
  2. フラグランス:流通量が多く最も一般的な品種
  3. マクロフィラム:葉が大きく、ピンク色の新芽
  4. カウダツム:葉が枝垂れるように長く伸びる
  5. フリッツ・ルーシー:茎が立ち上がりやすく小葉

それぞれ涼しげで繊細な雰囲気を持つアジアンタムですが、いずれも直射日光には弱い傾向があります。初めて育てる方は、直射日光が当たらない明るい場所でおしゃれに楽しみましょう。

アジアンタムがチリチリに枯れる原因は?

チリチリに枯れる原因には、「日当たり」「水不足」「空気の乾燥」が考えられます。

アジアンタムの葉は薄く繊細なため、葉焼けしやすい性質です。一年を通して直射日光に当てないように、気を付ける必要があります。

高湿度を好むので、水不足による長期の乾燥が苦手です。葉に水分が行きわたらないと葉がチリチリになりやすいため、適切な水やりを心がけてください。

同様に、葉水も重要なポイント。特に乾燥する冬は、暖房による乾燥も相まって葉がチリチリになります。

こまめに葉水を行い、空気中の湿度を高めておくと葉をイキイキと保てるでしょう。

アジアンタムの適切な増やし方は?

アジアンタムの増やし方は、「株分け」です。

生育期の5~9月に、鉢から優しく引き抜きます。土を1/3ほど落として、ハサミやナイフで2~4株に切り分けてください。

根を切って傷めているため、葉も剪定します。葉数を減らし根に負担がないようにすると、株分けし植えた後の生育が順調です。

株分けした株を植えた鉢は、水やりを行い直射日光が当たらないように管理してください。新芽が出始めたら、適切な環境に置いて育てましょう。

アジアンタムのまとめ

アジアンタムのまとめ

アジアンタムは直射日光の当たらない明るい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。繊細な葉が広がる姿は、涼しげで柔らかい印象を持つインテリアグリーンとして活躍するでしょう。

「無垢」「天真爛漫」という花言葉は、可愛い子供や孫への誕生日や記念日のプレゼントにも最適です。「調和」「リラックス」をもたらす風水効果は忙しく働く方への癒しとなるので、多くの方に喜んでもらえます。

ぜひ、涼しげな癒しのインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。

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