植物名 | ディフェンバキア |
学名 | Dieffenbachia |
英名 | Dumd cane |
科目/属名 | サトイモ科ディフェンバキア属 |
原産地 | 熱帯アメリカ |
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デスクや小窓に置けるものから、インテリアの核となる大型サイズまで揃えていますので、ぜひご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/plants]ディフェンバキアの特徴
ディフェンバキアは、美しい葉模様が特徴的な植物です。緑に白や淡い黄色の斑が入った葉は、エキゾチックな雰囲気を持っています。
耐陰性が強いため、植物を初めて迎える方も室内で育てやすいです。明るい葉色は、飾る場所を華やかな印象にしてくれるでしょう。
寒さに弱い性質があるので、冬は暖かく明るい室内で管理することが重要です。サトイモ科植物であるため、樹液に毒性のシュウ酸カルシウムを持っています。
お子さんやペットが間違って口にしないように気を付けてください。
ディフェンバキアの花言葉
ディフェンバキアの花言葉は「危険な恋」です。美しい葉を持つ反面、毒性を持っていることから名付けられています。
花言葉としてはプレゼントしにくい植物ですが、熱帯を思わせるエキゾチックな葉は観葉植物として人気です。そのため、お部屋飾りのインテリアグリーンに悩んでいる方に贈ると喜ばれます。
ディフェンバキアの風水
ディフェンバキアには、「金運」を上げる風水効果があるとされています。丸みを帯びた大きな葉を茂らせる植物は、財運を司る方角の西に飾ると効果的です。
また、楕円形の丸い葉は人間関係を円滑にする効果も期待できます。人間関係がよくなることで、仕事の生産性も上がり金運にさらに恵まれるかもしれません。
金運を上げる風水効果は、開店祝いや就職祝いなどのお祝いのプレゼントに最適です。ただし、観葉植物は置くだけでは十分な風水効果を発揮しません。
置く場所を整理して、こまめに手入れをしながら元気に育てることが重要です。
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ディフェンバキアの育て方
日当たり | 直射日光の当たらない明るい場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5~9月 |
置き場所と日当たり
ディフェンバキアは日当たりと風通しのよい環境を好みます。ただし直射日光や西日など強光に当たると葉焼けしやすいため、注意が必要です。
耐陰性はありますが、ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所では軟弱に育ち葉色が悪くなります。軟弱に育つと葉に艶や張りがなくなるため、明るい窓際に置いてください。
夏の直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。
温度
ディフェンバキアは寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。
10℃以下の寒さに当たり続けると、葉色やつやが悪くなります。次第に葉が茶色く枯れていくので、なるべく暖かい場所で管理することが重要です。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置きます。ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷んでしまいます。
暖房の風が当たらないように気を付けましょう。
水やりの頻度
- 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
春夏の生育期には、土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
冬も手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)水やりをします。この時期は空気が乾燥するので、水やりと一緒に葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいです。
気温の低い時間帯に水やりや葉水を行うと逆効果になるので、室温が暖かい時間に行ってください。もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめです。
肥料
ディフェンバキアには生育期の5~7月、9~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。真夏と冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
ディフェンバキアは生育期に葉を多く出すので肥料を必要とします。葉を茂らせたり艶を出したりするためにも、土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
剪定方法
ディフェンバキアの剪定時期は5~9月です。傷んだり茂りすぎたりした葉を剪定します。
枯葉や元気のない葉は、幹付近の根元から真下に優しく引っ張ると、綺麗に取り除くことが可能です。しかし、元気な葉を剪定する場合は、葉の付け根付近をハサミで切ってください。
幹に葉柄が残っていても、時間がたつとぽろっと取れます。元気な葉を無理に取り外そうとすると、幹が傷むので気を付けましょう。
ディフェンバキアはサトイモ科植物のため、樹液に毒性のあるシュウ酸カルシウムが含まれます。剪定をするときは、触れないように気を付けてください。
体質によってかぶれる恐れがあるので、剪定するときは手袋をすると安心です。もし触ってしまった場合は、流水で丁寧に洗い流してください。
ディフェンバキアのよくあるトラブルと対処法
おしゃれな斑入り葉が人気のディフェンバキアですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下の通り。
- 鉢や地面から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、土を入れ替えて環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると、新芽を残すために古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとディフェンバキアに悪影響です。
対処法はディフェンバキアの植え替えをすること。
ディフェンバキアを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下の通り。
- 明るい日陰にならして直射日光に当てる
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
ディフェンバキアのよくある質問
最後にディフェンバキアのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- ディフェンバキアは室内と屋外どちらを好む?
- ディフェンバキアが伸びすぎた時の仕立て直し方は?
- ディフェンバキアの花が咲いた後はどうすればいい?
- ディフェンバキアは毒性がある?
- ディフェンバキアの適切な増やし方は?
- ディフェンバキアが枯れる原因は?
- ディフェンバキアの寿命は?
それでは具体的に見ていきましょう。
ディフェンバキアは屋外と室内どちらを好む?
ディフェンバキアは日当たりのよい室内の窓際を好みます。ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので、レースカーテンで光を和らげてください。
屋外の明るい半日陰であれば、春~秋にかけて屋外でも生育できますが、屋外と室内を出したり入れたりすると紫外線量が変わり植物の生育に悪影響です。一つの場所に固定して管理しましょう。
屋外で育てる場合は、夏の直射日光と冬の寒さに気を付けなければなりません。夏は明るい日陰に置き、気温の下がる秋には室内に入れて暖かい環境で管理します。
ディフェンバキアが伸びすぎた時の仕立て直し方は?
ディフェンバキアが伸びすぎた時は、生育期の5~6月に茎を短く剪定します。地表から2~3節の部分で切り戻すと、その後に出てくる新芽が茂ってもバランスがよいです。
剪定後は発根剤を与えて、新芽の出芽や発根を促すと生育がよくなります。剪定した茎は、挿し木や水挿しで増やすことも可能です。
草丈が高くなりすぎたり樹形が乱れたりした場合に、短く剪定するとよいでしょう。
ディフェンバキアの花が咲いた後はどうすればいい?
ディフェンバキアの花が生育期の5~9月に咲いた後は、すぐに剪定して取り除きましょう。緑色の仏炎苞(ぶつえんほう)の中から、黄色の肉穂花序(にくすいかじょ)が顔を覗かせるような花の咲き方です。
花に見える仏炎苞は葉が変化したもので、本当の花は肉穂花序になります。ディフェンバキアの仏炎苞や肉穂花序は、葉に比べ地味で目立たないため切り落としても見栄えに問題はありません。
花を咲かせ続けると種を作るために栄養が偏り、株の生育に悪影響です。花芽を確認したら、すぐに剪定することでディフェンバキアを弱らせずに育てることができます。
ディフェンバキアは毒性がある?
ディフェンバキアには毒性があります。樹液に毒性のあるシュウ酸カルシウムを持つサトイモ科植物です。
剪定をするときは、樹液に触れないように気を付けてください。体質によってかぶれる恐れがあるので、剪定するときは手袋をすると安心です。
もし触ってしまった場合は、流水で丁寧に洗い流してください。小さなお子さんやペットが誤って口にしないように気を付けましょう。
ディフェンバキアの適切な増やし方は?
ディフェンバキアは、「挿し木」「株分け」で増やすことができます。適期は、暖かく湿度の高い5~8月です。
挿し木で増やすためには、茎を切る必要があります。切り口を乾燥させてから、葉を2~3枚残して土に植えてください。また、節のある茎を10㎝ほどに切って横に半分埋める茎伏せでも増やすことが可能です。
水挿し(土に植えずに容器に溜めた水に挿しておく方法)で増やす場合は、切り口を乾燥させる必要がありません。水挿しで発根させた場合は、そのまま育てることも可能です。
元のディフェンバキアの茎からは、切り口の下から脇芽が出てきたり株元から子株が出てくるので安心してください。
株分けは、生育期の5~9月に子株を優しく分けて植え替えます。いずれも作業後は、風通しのよい明るい日陰で管理しましょう。
ディフェンバキアが枯れる原因は?
ディフェンバキアが枯れる原因は、「日当たり不足」「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「寒さ」が多いです。
耐陰性があるとはいえ、日差しが入らないような暗すぎる場所では枯れる恐れがあります。日当たりのよい場所で育ててください。
土が常に湿っているほど、水をやりすぎている場合は根腐れを引き起こします。水やりは適切に行い、特に生育が緩慢な冬は乾燥気味に育ててください。根腐れした場合は、状態の悪い根を取り除いて早めに植え替えることが重要です。
水切れを何度も経験すると根が傷みます。土の乾燥具合を確認しながら水やりを行うことが重要です。
ディフェンバキアは寒さに弱い植物であるため、気温の下がる秋からは室内で育ててください。冬は10℃以上をキープして冷え込む窓から離して管理しましょう。
ディフェンバキアの寿命は?
ディフェンバキア、適切な環境で上手に育てれば何十年と長生きします。ただし、剪定せずに育て続けると、葉が落ちた枝が目立つため見栄えが悪いです。
そのため、伸びたり枝が乱れたりした場合は、短く剪定してください。新しい新芽を出しながら育てると、長年美しい姿を維持できます。
剪定した枝は挿し木でも増やすことができるので、元の親株が枯れても問題ないように増やしておくと安心です。長年育てるためには、適切な環境で肥料や植え替えなどを定期的に行ってください。
丁寧に育てることで、ディフェンバキアは一生を共にするパートナーにもなるかもしれません。
ディフェンバキアのまとめ
ディフェンバキアは明るく風通しのよい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。斑の入る明るい葉姿が特徴的で、エキゾチックなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
置くだけでおしゃれな印象を与えるため、お部屋に飾る植物を探している方へのプレゼントにも最適です。金運を上げる風水効果があるとされるため、開店祝いや就職祝いの贈り物として多くの方に喜んでもらえます。
ぜひ、素敵なインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。