インテリアとして観葉植物が置いてあるオシャレな部屋って憧れますよね。
とはいえ、そんな部屋に憧れを抱きつつ「私ズボラだし、きちんと世話ができるか分からない」といった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ズボラな方でも育てやすい観葉植物を紹介します。愛情をかけて育てれば、スクスクと育ってくれるに違いありません。
加えて、観葉植物の選び方・育て方についてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
もし、植物選びに迷ったら筆者は「柱サボテン」をおすすめします。多肉質なので、お水やりの手間がかからないからです。のちほど、詳しく説明していきます。
ズボラ向け:観葉植物の選び方
雑貨屋さんなどに置いてある観葉植物は様々な種類があるので、どのようなものを選べば良いのか迷ってしまいますよね。 特にズボラな方は、一体どのような観葉植物を選べばいいのでしょうか。
ズボラさんにおすすめな観葉植物の選び方をチェックしてみましょう。まず植物を育てる上で重要なのが水やりの頻度。忙しくてついつい水やりを忘れてしまう方は、水やりの頻度が少ない種類を選んだ方がよいです。
たとえば、ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)・ピレア・ペペロミオイデスなどのペペロミア系の品種は、葉の内部に水分を溜め込みます。そのため、乾燥に強くお水やりの頻度も少なくて大丈夫です。
次に、植物のサイズ感にも注目します。事前に「どのくらいの大きさを買うのか」「どのくらいの大きさまで育つのか」を把握しておくとスムーズに選べるはずです。
長い間植物を育てているとかなり大きくなり、植え替えのタイミングがいずれ来るため、余裕あるスペースに設置できるといいかもしれません。
最後に、植物の耐陰性も確認しておきましょう。本来植物は、屋外で太陽光をたっぷり浴びながら大きくなるものです。日当たりの良い場所を好む観葉植物は、十分日光に当たらないと弱ってしまうことも。
しかし、室内に観葉植物を置くとなると、採光が十分に取れないということもあるかと思います。そこでおすすめなのが、耐陰性の高い品種です。
耐陰性があれば、太陽光があまり届かない場所でも丈夫に育ってくれます。室内で育てるなら、耐陰性の高い種類を選んでおくと安心です。
観葉植物を購入する際は「水やりの頻度」「サイズ感」「耐陰性の有無」を確認して、適切なものを選んでみてください。
観葉植物の基本的な育て方
では次に実際どのように観葉植物を育てていけば良いのか確認しましょう。 植物を育てるのはそんなに難しいことではありません。 基本的なことをしっかり押さえていれば大丈夫です。
- 水やり・葉水
- 日当たり
- 植え替え
関連記事:観葉植物の育て方|コツや管理法について
水やり・葉水
鉢植えの土が乾いたらたっぷりお水を与えます。土を触って、指に土が付着するかどうかを確認してください。指に土が付かないならお水を与え、指に土が付くならまだあげません。
しかし、初心者の方には水やりのタイミングが難しいかもしれません。その際は、葉っぱの状態を観察するとよいです。葉が上を向いてピンッと張っているようなら十分に水分が蓄えられている証拠。
逆に、葉にハリがなく下を向いているなら、鉢の底からあふれるくらいを目安に水を与えて大丈夫です。
また、観葉植物には定期的に葉水をおこなうのもおすすめします。葉水は乾燥対策になり、虫や病気なども防ぐことが可能です。葉水の量は、葉が潤う程度で毎日あげても問題ありません。
日当たり
次に重要なのが日当たりです。植物が成長する上で光合成は欠かせない要素で、日光不足になると枯れる可能性があります。
しかし、耐陰性が高ければ少ない光量でも生長してくれるのです。1週間に2〜3回ほど日光浴させるだけでもいいでしょう。
耐陰性が低く光量を多く必要とする品種は、注意して管理しなければいけません。ただし、種類によっては直射日光に当たると葉焼けをして変色することがあります。
日差しが強い夏場などは直射日光が当たらない場所で管理するのが得策です。
植え替え
植物が大きくなると鉢の植え替えが必要です。植え替えのタイミングは2年に1回程度と言われています。
しかし、植え替えが必要なタイミングは植物の種類によって異なるものです。そのため「どのタイミングで植え替えをおこなうか」を見極めます。
たとえば、鉢の底から根っこが出ている場合は、鉢の中に根を生やすスペースがなくなっている状態です。その際は、現在の鉢より一回り大きいものを用意してあげましょう。
加えて「水やりをしても土の中に染み込んでいかない」「葉っぱの色が悪い」などの不調が見られる場合も植え替えのサインです。
栄養たっぷりの土に植え替えれば、根から新たに養分を吸い取ることができるため、不調が改善されます。
植え替えをするときは冬を避けて、温かい時期におこなうのがおすすめです。根への負担も少なく、植え替え時のダメージもすぐに回復します。
すでに冬なら、無理をせずに暖かくなるまで植え替えを見送った方がいいかもしれません。
ズボラにおすすめな観葉植物5選
次に、ズボラな方におすすめの観葉植物を紹介していきます。
- 柱サボテン
- トックリラン
- ユッカ・エレファンティペス
- ユーカリポポラス
- チランジア・キセログラフィカ
乾燥に強いだけではなくインテリア性にも優れているため、住まいの雰囲気をグッと格上げしてくれるでしょう。
①柱サボテン:お水やりを忘れがちな人におすすめ

日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土が完全に乾いたら 秋冬:葉にしわができてから |
柱サボテンは、背丈が高く成長する姿から名付けられた多肉植物の一種。どの品種も柱のように伸びているのが特徴です。
茎の内部に水分を蓄えていてお水やりの手間がかからないため、初心者にもピッタリな植物です。「しまった、お水やりを忘れてしまった」となってもおおむね問題ありません。
サボテンは種類が非常に豊富ですが、そのほとんどが直射日光下の強い日差しを好みます。屋外でも管理ができるので、ベランダや玄関外にもいかがでしょうか。
屋内で育てる場合は、日光の確保が大切です。日差しの出る日中は窓際で管理をするなどの工夫があるとよいでしょう。
[https://andplants.jp/collections/peruvianapple] 柱サボテンの育て方はこちら②トックリラン:ほったらかしでも大丈夫

日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする(成熟株は外でもOK) |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから1〜2日後 秋冬:土の表面が乾いてから4〜5日後 |
トックリランは、名前の通り「徳利(トックリ)」のように幹が膨らんだ観葉植物です。膨らんだ幹に水分を溜め込む性質があるので、乾燥に強く初心者にも適しています。もちろんズボラな方にもおすすめです。
日当たりのよい置き場所、直射日光下でも生長してくれます。屋外にディスプレイしてもよいかもしれません。冬場は最低5℃以上のキープが望ましいので、屋内での管理をおすすめします。
また、数十年に一度花を咲かせることから「多くの才能」と呼ばれる花言葉がつけられました。子供部屋や書斎などに一つ置いてみてはいかがでしょうか。
[https://andplants.jp/collections/ponytailpalm] トックリランの育て方はこちら③ユッカ・エレファンティペス:乾燥に強い

日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低0℃以上をキープする |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから2〜3日後 秋冬:土の表面が乾いてから4〜5日後 |
ユッカ・エレファンティペスは、たくましい幹と鋭い葉が印象的な観葉植物です。その姿から別名「青年の木」と呼ばれています。力強く明日に向かって生長していくさまから、仕事運や金運が高まるそうです。風水に興味がある方にもいいかもしれません。
乾燥に強いため初心者でも育てやすく、お水やりは1〜2週間に1回で大丈夫です。日当たりが確保できれば健康に生長します。
「多少放置気味でも育てられる植物がほしい」と考えているズボラな方には、まさにうってつけ。存在感もあるので、インテリア代わりにもなるでしょう。
[https://andplants.jp/collections/yucca] ユッカ・エレファンティペスの育て方はこちら④ユーカリポポラス:寒さに強い

日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低-6℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の表面が乾いてから2〜3日後 |
ユーカリポポラスは、葉っぱが丸みを帯びている愛らしい観葉植物。
生長スピードが早いので、適宜剪定をする必要があります。自分の背丈を基準にして手入れをすると、管理が行き届きやすいです。剪定は、季節を問わず一年中行って構いません。
屋外で管理する場合でも、乾燥気味で育てるようにします。土の中をなるべく蒸れさせないようにすると、失敗しづらく健康に成長してくれるでしょう。
[https://andplants.jp/products/eucalypopulus-m] ユーカリ・ポポラスの育て方はこちら⑤チランジア・キセログラフィカ

日当たり | 風通しのよい日陰 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
水やり | 霧吹き:1週間に1〜2回(夕方から夜) ソーキング:月に1回程度 |
キセログラフィカは「エアプランツの王様」と呼ばれている大型種です。生長スピードは緩やかですが、大きくなると直径30〜50cmほどまで育ちます。迫力があるものを探している方におすすめです。
おしゃれに魅せるなら、キセログラフィカを1点だけ飾るのがよいかもしれません。あえてシンプルに置くことで、存在感を発揮できるからです。
他の植物を一緒に飾ってもいいですが、ボリュームが出すぎるとせっかくの存在感が台無しになることも。一緒に置く場合は、植物の数を少なくすればスッキリとコーディネートできます。
お水やりは、日が落ちてくる頃から夜にかけて1週間に2〜3回程度の霧吹き、月に一度6時間お水に浸けるのがよいです。風通しのいい場所で管理をしましょう。乾燥には強いので、育てるのはそこまで難しくありません。
[https://andplants.jp/collections/xerographica] チランジア・キセログラフィカの育て方はこちらまとめ
ズボラな方でも観葉植物を育てるのは難しくないことがわかっていただけたのではないでしょうか。
植物はコツさえ押さえればズボラな方にも十分おすすめできます。心配な方は「乾燥に強いもの」「耐陰性のあるもの」に注目してみてください。
それでも植物を決めきれない方は、個人的には「柱サボテン」をおすすめします。日当たりさえ確保してしまえば、難しいことを考えなくても育てられるからです。
インテリア性も高いため、自宅や職場でもきっと映えるでしょう。