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あじさいの花言葉|母の日やプレゼント、結婚式に使えるいい意味の花言葉と由来

あじさいの花言葉|母の日やプレゼント、結婚式に使えるいい意味の花言葉と由来

梅雨を彩るあじさい。

長雨に映える美しい花色と、こんもりとしたボリューム感がかわいく、日本原産の植物でありながら世界で広く愛されているお花です。花の色や咲き方もさまざまで、各地で多種多様な品種が生まれています。

開花時期が近いことから、母の日のプレゼントにも人気。鉢植えはさまざまな品種が出回り、切り花は花束や、ナチュラルな雰囲気のウェディングブーケにもよく選ばれています。

あじさいは、お花の特性や特徴、逸話を由来としたさまざまな花言葉を持つ植物です。プレゼントやウェディングにぴったりの花言葉もあれば、中には少し怖い意味の花言葉もつけられています。

花言葉と由来を知れば、あじさいの魅力をもっと味わえるかも。プレゼントする時には、花言葉を添えるとより気持ちが伝わりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。

あじさいの花言葉と由来

あじさいは、日本では古くから知られる日本原産の植物です。

奈良時代に作られたとされる日本最古の和歌集に登場しており、当時から「あじさい」の名で呼ばれています。梅雨の美しい風景や恋の和歌によく詠まれ、現在に至るまでさまざまな日本文化に登場しています。

名前の由来については、藍色の花が集まって咲く様子から「藍色が集まったもの」の意味で「集真藍(あづあい)」がなまったと言われる説が有力です。

古くから梅雨を知らせ、雨の風物詩として人々を魅了していたあじさいには、次のような花言葉がつけられています。

  • 「家族団らん」「和気あいあい」
  • 「移り気」「浮気」
  • 「辛抱強さ」「辛抱強い愛情」

あじさいにつけられた怖い意味の花言葉についてもご紹介します。

ではひとつひとつの由来を見ていきましょう。

「家族団らん」「和気あいあい」

「家族団らん」「和気あいあい」の花言葉は、小さい花が集まって咲く特徴を表した花言葉です。

小さい花がたくさん集まっている様子が、家族で楽しくなごやかに集まっているように見えることからつけられました。

名前も小さな藍色の花が集まって咲く様子から「集真藍(あづあい)」と名付けられたため、あじさいの特徴をよく表したぴったりの花言葉ですね。

「家族団らん」の花言葉から、結婚式やイベントなど、親しい人たちが集まって和気あいあいと楽しむ場に好まれています。家族が仲良く過ごせることを願って、母の日や父の日のプレゼント、新居の庭木にもよく選ばれています。

「移り気」「浮気」

「移り気」「浮気」は、あじさいのお花の色が変わっていく特徴からつけられた花言葉です。

あじさいは、土壌の酸性度によってお花の色が変化します。

酸性の土壌では土中に含まれるアルミニウムがイオンとなり、あじさいの持つ色素「アントシアニン」と結合して青色の花が咲きます。土壌がアルカリ性や中性であれば土中のアルミニウムは溶け出さないため、花は赤色です。

またあじさいは、咲き始めからどんどん花色が変わっていくのも特徴的です。

咲き始めは緑色に近いですが、花が開くと青や赤が強くなり、開花時期が終わりに近づくにつれて色素が褪せてアンティークカラーに変化していきます。

あじさいの移り変わる花色が、「移り気」「浮気」な心に重ねて表現されたようです。

「辛抱強さ」「辛抱強い愛情」

「辛抱強さ」「辛抱強い愛情」は、ドイツの医師・博物学者であるシーボルトの逸話からつけられた花言葉です。

シーボルトは江戸時代に来日して医師として活動する傍ら、日本の植物を世界に広く紹介したことで知られる人物です。彼は長崎で最愛の女性・おタキさんに出会いましたが、1人でドイツに帰国しなければなりませんでした。

ドイツに帰ってもおタキさんを想っていたシーボルトは、長崎で採集した水色のあじさいにオタキさんの名前を入れて「Hydrangea otaksa(ハイドランジア・オタクサ)」と命名しました。

この話から、「辛抱強さ」「辛抱強い愛情」という花言葉がつけられたと言われています。

あじさいの花言葉に怖い意味はある? 

あじさいには「冷酷」「冷淡」などの、少し怖い意味の花言葉があります。

「冷酷」「冷淡」の花言葉は、あじさいの中でも特に青色につけられています。「冷酷」とは思いやりがないさまを表す言葉で、青色のあじさいが冷たい雨の中をものともせず咲いている姿から連想されたようです。

もし青色のあじさいをプレゼントする時には、相手や渡すシーンを選んだり、ほかの花言葉を伝えたりして渡すといいでしょう。

怖い花言葉が気になる方は、怖い意味の花言葉一覧の記事で紹介しています。

あじさいの色別の花言葉と由来

あじさいの色別の花言葉と由来

あじさいは花の色が非常に豊富で、色によってそれぞれ花言葉がつけられています。

色別の花言葉は以下の通り。

  • 青|「あなたは冷たい」「知的」「神秘的」
  • ピンク|「元気な女性」「強い愛情」
  • 紫|「神秘」「謙虚」
  • 白|「寛容」「一途な愛情」
  • 緑|「ひたむきな愛」

ひとつずつ解説していきます。

青|「あなたは冷たい」「知的」「神秘的」

青色のあじさいの花言葉は、「あなたは冷たい」「知的」「神秘的」です。

「あなたは冷たい」の花言葉は、青色のあじさいが雨の中でも咲き続けている様子からつけられました。「あなたは美しいが冷淡だ」の花言葉もつけられています。

同時に、青色の持つ印象から「知的」「神秘的」といった花言葉もあります。

梅雨の鬱蒼とした暗い空模様の中、冴えるような青色のあじさいの花が咲く姿は神秘的ですよね。生い茂り始めた木々の深緑色の葉とのコントラストも美しく、つい引き寄せられてしまいます。

不思議な魅力を持った人へのプレゼントにぴったりの花言葉ですね。

ピンク|「元気な女性」「強い愛情」

青いあじさいとは対照的に、ピンク色のあじさいには「元気な女性」「強い愛情」など明るいイメージの花言葉がつけられています。

これらの花言葉は、フランスでつけられた花言葉のようです。

酸性の土壌が多い日本では青いあじさいが多いですが、アルカリ性の土壌が多いフランスではピンクのあじさいが多いと言われています。

さらにあじさいの開花時期でもある6月頃は、フランスではカラッとした過ごしやすい季節。そのため、ピンクの美しいあじさいが旺盛に咲く様子を「元気な女性」と表現したのでしょう。

母の日や誕生日など、いつまでも元気でいてほしいお母さんへ贈るのにふさわしい花言葉です。

紫|「神秘」「謙虚」

紫色のあじさいの花言葉は、「神秘」や「謙虚」です。

青色のあじさいと同様に、雨の中咲く紫色のあじさいには神秘的なイメージがあるようです。また、紫色には「高貴」「神秘」などの心理効果があるとも言われています。

さらに、あじさいは花が終わりに近づくと老化現象によりアンティークカラーに。青色のあじさいが紫色に変化していく姿が、神秘的に捉えられたのかもしれません。

ピンク系のあじさいがいつのまにか紫色や青色のあじさいになってしまう現象は、日本でよく見られる光景です。日本の土壌の多くが酸性であるため青色に変化するのですが、このように自然に色が変わっていく様子も神秘的ですよね。

凛とした雰囲気の女性や男性へのプレゼントに贈ってみてはいかがでしょうか。

白|「寛容」「一途な愛情」

白色のあじさいは、「寛容」「一途な感情」の花言葉を持っています。

白のあじさいには、アントシアニンが含まれていません。そのため土壌のpHに左右されることがなく、何年も白色のまま咲き続けます。

色を変えずに咲く姿や、何色にも染まってない白色のイメージから、「寛容」や「一途な愛情」の花言葉がつけられたようです。

結婚式やプロポーズ、恋人へのプレゼントにぴったりの花言葉。いつも見守っていてくれる両親へ感謝の気持ちを込めて、ぜひプレゼントしてみてください。

他にも「愛」に関係する花言葉が気になる方は、「愛」の花言葉を持つ植物の記事で紹介しています。

緑|「ひたむきな愛」

緑色のあじさいの花言葉は、「ひたむきな愛」です。

あじさいが緑色になるのは、主に咲き始めか、咲き終わって色褪せた状態です。

特に咲き終わった後は、緑色の花を枝につけたまま少しずつ色褪せていきます。緑色の花が落ちずに枝に残っている様子から、「ひたむきな愛」という花言葉がつけられたと言われています。

色が変化する途中で魅せる、絶妙な色合いをした緑色のあじさいはとても人気です。アンティークカラーのような雰囲気が、おしゃれな花束やブーケにとてもよく似合います。

あじさいの種類別の花言葉一覧

あじさいの種類別の花言葉一覧

あじさいは、色のほかにも種類ごとに花言葉がつけられています。

代表的な種類と花言葉は、以下の5つです。

  • ガクアジサイ|「謙虚」
  • ヤマアジサイ|「移り気」「耐える愛」
  • カシワバアジサイ|「慈愛」「魅力ある人」
  • ノリウツギ|「臨機応変」
  • アナベル|「ひたむきな愛」「辛抱強い愛」

あじさいは日本固有の植物で、古くから自生しているのはガクアジサイです。ガクアジサイが改良されて、現在よく見る手まり型のホンアジサイが生まれました。

あじさいにはガクアジサイとホンアジサイ以外にも、さまざまな形状のお花があります。

それぞれの魅力も合わせて、ひとつずつご紹介していきます。

ガクアジサイ|「謙虚」

ガクアジサイ|「謙虚」

ガクアジサイはもともと日本に自生していたあじさいです。

あじさいのお花に見える部分は装飾花といって、虫を集めるための装飾的なお花です。ガクアジサイは装飾花が額縁のようにぐるりとついているので、ガクアジサイと呼ばれるようになりました。

ガクアジサイは、手まり型のホンアジサイと比べるとやや地味な印象です。山中にひっそりと咲く控えめな姿から、「謙虚」の花言葉がつけられました。

ちなみに花言葉の風習が日本で広まったのは明治時代です。その頃にはホンアジサイが主流だったため、華やかさを比較してつけられたのですね。今は品種改良されたさまざまなガクアジサイが出回っています。

ヤマアジサイ|「移り気」「耐える愛」

ヤマアジサイ|「移り気」「耐える愛」

ヤマアジサイは山の中の沢沿いに自生する、日本固有のあじさいです。

ガクアジサイと同じようにお花の縁にのみ装飾花をつけますが、ガクアジサイより小さな花や葉が特徴です。派手さはありませんが、楚々として山野草のような雰囲気が美しく、庭木や盆栽などに利用されています。

花言葉はホンアジサイと同様に、「映り気」「耐える愛」などがつけられています。由来もホンアジサイと同じで、お花の色が変わる様子を「移り気」と表現したようです。

カシワバアジサイ|「清純」「魅力ある人」

カシワバアジサイ|「清純」「魅力ある人」

カシワバアジサイは、北アメリカ原産のあじさいの仲間です。

円錐状の花房がたわわに咲く姿はワイルドさがあり、日本のあじさいとは違った趣があります。

深く裂けた葉がカシワの葉に似ているため、カシワバアジサイと呼ばれています。秋に紅葉し、カラーリーフとしてもお庭を引き立たせるあじさです。カシワバアジサイは日本のあじさいと似ていて育てやすく、近年庭木や鉢植えで人気があります。

さわやかな白いお花が咲くので、「清純」「魅力ある人」などの綺麗な花言葉がつけられています。花がピンク色を帯びる品種も人気です。

ノリウツギ|「臨機応変」

ノリウツギ|「臨機応変」

ノリウツギは日本に自生するあじさいの一種です。

ノリノキとも呼ばれ、樹皮から糊を採れることから名前がつけられました。現在も、掛け軸に使う宇陀紙の材料として栽培されています。また、樹皮を縄として編んだり、根を傘や杖の柄の材料に使ったりすることも。

花房が円錐状なので、ピラミッドアジサイとも呼ばれます。お花がカシワバアジサイに似ている品種もありますが、ホンアジサイに似た楕円形の葉である点が違いです。

いろいろな用途に使われたことと、花色が黄緑、クリーム、ピンク、赤と大幅に変化していくことから「臨機応変」の花言葉がつけられたと言われています。

ホンアジサイよりも葉も花も軽やかな印象で、夏のお庭を涼しげにしてくれるあじさいです。

アナベル|「ひたむきな愛」「辛抱強い愛」

アナベル|「ひたむきな愛」「辛抱強い愛」

アナベルは、アメリカノリノキの園芸種で、近年とても人気のあじさいです。

ホンアジサイよりも花房は大きく、しかしひとつひとつの小ぶりな花が魅力です。繊細ながら華やかな雰囲気があり、夏の庭を明るくしてくれます。

あじさいは普通、翌年もたくさん花を咲かせるために、花後すぐ剪定した方がよいです。しかしアナベルは、2月頃まで花を残しておいても翌年の花数に影響しないのが特徴的です。どんどん色褪せて茶色くなったアナベルはシンボリックで、冬の庭のアクセントになります。

長くお花をつけている様子から、「ひたむきな愛」「辛抱強い愛」の花言葉がつけられました

アナベルは咲き始めは緑色で、徐々に白色へ変化し、咲き終わりに近付くとまた緑色に変化します。ピンクの品種も出回っています。

色が濁らずにきれいなドライフラワーになるため、花束やスワッグとしても人気です。

あじさいの誕生花

あじさいの誕生花

あじさいは、6月生まれの誕生花です。また、6月3日の誕生花でもあります。

ガクアジサイは7月13日の誕生花とされています。

さらに、6月6日はあじさいの日。

半紙で包み水引で結んだあじさいをトイレや軒先に吊るすと、魔除けとなって不運から守ってくれると言われています。江戸時代にはこの風習があったようで、あじさいが昔から身近な植物だったことが窺えますね。

6月6日はちょうどあじさいが綺麗な時期です。吊るした見た目も美しいので、ぜひ一度試してみてくださいね。

あじさいの人気品種

あじさいの人気品種

ではここで、あじさいの人気品種をご紹介していきましょう。

あじさいは鉢植えでさまざまな品種が出回っており、5月が近くなると母の日のプレゼントとしてたくさんのお花屋さんに並びます。

中でも特に人気なのが、次の5つです。

  • ダンスパーティー
  • コットンキャンディ
  • 伊予獅子てまり
  • 万華鏡
  • ディープパープル

あじさいは品種によって花の形や色合いがさまざまで、雰囲気も異なります。贈りたい相手にぴったりの品種を探してみてくださいね。

ダンスパーティー

ガクアジサイの園芸品種で、ガクアジサイならではの涼やかさを持ちながら、まるでダンスを踊っているかのような華やかな印象のあじさいです。

装飾花が八重咲きで、花びらの先が細くやや尖っています。青とピンクが販売されており、母の日にはとても人気の品種です。

コットンキャンディ

砂糖菓子のようにかわいい色合いの、手まり型のあじさいです。

咲き始めは黄緑〜クリーム色の花が、ひとつひとつの花の中心からピンクに染まっていきます。乙女心をくすぐるキュートな色合いが女性に人気の品種です。

咲き終わりにはくすんだ緑に変化し、キュートな色合いとは一転、シックなアンティークカラーを楽しめます。

伊予獅子てまり

ヤマアジサイの園芸品種です。

花はホンアジサイのような手まり型ですが、ヤマアジサイらしい小ぶりの花房が伊予獅子てまりの特徴。パステルカラーの花色で、派手すぎない優しい雰囲気を持っています。

丈夫な性質で、コンパクトに育ちます。庭植えはもちろん、盆栽のようにコンパクトに育てても素敵です。

万華鏡

万華鏡は、花びらのひとつひとつがきれいなグラデーションになっている八重咲きのあじさい。島根県のアジサイ研究所で作出された、島根のオリジナル品種です。

花びらの先が尖っていて、まるで万華鏡を覗いたような形をしています。華やかさと日本らしい優美さがあり、上品な印象で人気があります。

母の日や、年配の女性へのプレゼントにぴったりです。

ディープパープル

深い紫色がシックなディープパープル。

咲き始めは黄緑〜明るいブルーのグラデーションで、咲きすすむにつれ深い紫色へと変化します。咲き終わりは色褪せ、ヴィンテージ調のアンティークパープルになります。ドライフラワーにしても美しい色合いです。

男性へのプレゼントや、若い女性にも人気の品種です。

母の日におすすめのあじさい

母の日におすすめのあじさい

かわいらしく上品さもあるあじさいは、母の日のプレゼントにぴったりです。

母の日には「元気な女性」の花言葉がある、ピンクのあじさいが特におすすめ。いつまでも健康に人生を歩んでほしいと願いを込めて、ピンクのあじさいを贈ってみてはいかがでしょうか。

 

彼女へのプレゼントにおすすめのあじさい

彼女へのプレゼントにおすすめのあじさい

大切な人へのプレゼントには、「強い愛情」の花言葉があるピンクのあじさいや、「一途な愛情」の花言葉がある白のあじさいがおすすめです。

あじさいの切り花はオールシーズン出回っているので、季節を問わずに贈ることができます。おしゃれな人にはアンティークピンクのあじさいがおすすめ。白いあじさいを使って白×グリーンでまとめた花束も人気があります。

あじさいは加工しやすいので、生花だけでなくドライフラワーやプリザーブドフラワー、ハーバリウムにも使われます。彼女の雰囲気に合ったあじさいを選んでみてくださいね。

関連記事:彼女にプレゼントする花|おすすめと選び方

ウェディングブーケにおすすめのあじさい

ウェディングブーケにおすすめのあじさい

あじさいはウェディングブーケや会場装花にもとても人気があるお花です。「家族団らん」の花言葉は、これから家族を築いていく2人の未来にぴったりですよね。

定番・王道のラウンドブーケやキャスケードブーケはもちろん、茎を残したまま作るクラッチブーケにもあじさいは使えます。クラッチブーケはナチュラルな雰囲気で、クラシカルなドレスにもキュートなドレスにもよく似合います。

クラッチブーケにあじさいを使うなら、秋色あじさいがおすすめです。秋色あじさいは、秋頃の咲き終わりにアンティークカラーに変化したあじさいのこと。

ピンクやパープルなど絶妙なくすみカラーで、おしゃれなブーケに仕上がります。結婚式の最後に両親に渡す花束にも、あじさいは人気のお花です。

関連記事:結婚式の花束|花嫁と両親におすすめの花を紹介

あじさいの育て方

あじさいの育て方

あじさいは初心者でも育てやすい植物です。

日本の気候に合っているので、庭植えではほとんど手がかかりません。ただし鉢植えの場合は、水は切らさないように気をつけましょう。

ホンアジサイやガクアジサイ、ヤマアジサイ、カシワバアジサイは、8月までには今年咲いた花を剪定してください。花を残したままでいると、翌年の花数が減ってしまいます。

あじさいの多くは、夏の終わりには翌年の花芽を作る性質を持っています。9月以降に剪定すると、翌年の花芽を切ってしまう可能性があるため注意しましょう。

アナベルやノリウツギは春に伸びた枝に花芽をつけるので、2月頃まで剪定しなくてもOK。冬まで花を残したまま鑑賞できます。なお7月頃に一度剪定すると、秋に二番花を咲かせてくれます。

あじさいの花言葉に関するよくある質問

あじさいの花言葉に関するよくある質問

あじさいの花言葉に関するよくある質問をまとめてみました。

  • あじさいのお花はどの部分?
  • あじさいのお花はいつまでもつ?

ひとつずつ見ていきましょう。

あじさいのお花はどの部分?

あじさいの花びらに見えるものはガクと言われる部位で、正確には花びらではありません。ガクを大きくさせて装飾花を作ることで、虫をおびき寄せる役割があります。

装飾花の中心にある花らしきものも仮のお花です。生殖機能が不十分でほとんどが開かずに終わってしまいます。

ではどこが本来のお花かというと、ガクアジサイの中心部にある小さい星形のようなお花が真花です。

観賞用に改良されたホンアジサイでは、装飾花をかき分けてみると、枝分かれした部分に真花があります。

真花は役目を終えるとしおれて枯れてしまいますが、装飾花の花びらに見える部分はガクなので、しおれずに残り続けます。そのためあじさいは長い間鑑賞できるのです。

切り花にする時は真花を取り除いてから飾ると、水持ちがよくなってより長持ちします。

あじさいの花はいつまでもつ?

あじさいの花は、開花してから1〜2ヶ月は咲き続けます。水を切らさないように気をつけながら育てれば、どんどん変化する花の色を楽しめるでしょう。

切り花のあじさいは、こまめに水換えをすれば1週間ほど美しい状態を鑑賞できます。

あじさいの茎は、中にワタのようなものが入っているのが特徴です。切り戻しをする際は、切り口のワタを少し取り除くと水が上がりやすくなります。

初夏に出回る瑞々しいあじさいの切り花は、水が大好きでしおれやすいので注意しましょう。この時期のあじさいは花びらが柔らかく、ドライフラワーには不向きです。

花びらが厚めの秋色あじさいは、切り花として長持ちし、きれいにドライフラワーに仕上がります。

まとめ

日本人にとって身近で、馴染み深いあじさい。

ひと昔前は「浮気」の花言葉が先行していた時期もありますが、お花の魅力が広がって「元気な女性」や「家族団らん」の花言葉が注目されるようになりました。ウェディングやプレゼントの定番になってきています。

あじさいの鉢植えはちょうど5月頃から開花を楽しめるため、母の日にはさまざまな品種のあじさいが並んでいます。人気のあじさいは早くなくなってしまうので、ゴールデンウィーク前にはチェックしておくのがおすすめです。

 

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西山藍子(nishiyama ranko)
植物好きの母が育てる植物たちに囲まれて育ちました。 大学で美術を学んだ後、毎日植物に囲まれたくて花屋に勤務。 主にブライダルフラワーを担当し、ひとりひとりに似合うお花を見つけるお手伝いをしてきました。 その後ガーデニングショップに勤務して庭づくりを学び、現在は田舎で育児をしながら、花や植物に関する記事を書いています。 さまざまなライフスタイルに合う植物との暮らしを提案していけたらと思います。

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