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胡蝶蘭の花芽を出す方法|条件や時期、管理とコツを解説

胡蝶蘭の花芽を出す方法|条件や時期、管理とコツを解説

もらった胡蝶蘭をそのまま育てているけれど「一向に花が咲く気配がない」「一度咲いた胡蝶蘭の花が咲かなくなった」と悩んでいませんか?

それは、胡蝶蘭の花芽ができる条件をクリアしていないからかもしれません。

胡蝶蘭が花芽をつけるには、いくつかの簡単な条件とコツがあります。これらを満たしていれば、毎年花を咲かせるのも難しくはありません。

肥料など特別に買い揃えるものはなく、栽培環境のポイントを掴めばOK。初心者でも挑戦できますよ。

花芽ができる条件を知って、胡蝶蘭の花を咲かせてみましょう。

[https://andplants.jp/collections/phalaenopsis]

胡蝶蘭の花芽ができる時期

胡蝶蘭の1年のサイクルから説明してみましょう。

高温多湿な自生地の環境に近くなる夏が、胡蝶蘭の成長期です。成長期には株や葉を充実させようとします。

気温が低くなってくると、寒さで消耗しないために休眠期に入ります。

そして春になって再び暖かくなってくると、生殖のために花を咲かせます。花が終わると、また成長期に入るのです。

では胡蝶蘭の成長サイクルの中で、花芽ができるのはいつでしょうか。花芽ができてから開花するまでの時期は、次の2つがポイントです。

  • 花芽ができる時期|11月〜12月頃
  • 開花する時期|3月〜5月頃

ではひとつずつ解説していきます。

花芽ができる時期|11月〜12月頃

花芽ができるのは、11月頃から12月頃です。夏に根や葉を充実させて株を成長させた後、寒くなって休眠期に入る前に、花芽を作ろうとします。

具体的には、18℃以下が続く時期になると、花芽分化の準備に入ります。

しかし、贈答用の胡蝶蘭はいつでも出荷できるよう、開花の時期を調整しているのです。10月〜12月頃に満開の株をもらった場合は、花芽ができるのは翌年の11月頃になるでしょう。

開花する時期|3月〜5月頃

平均気温が20℃以下になると、胡蝶蘭は体力を温存するために一旦休眠期に入ります。そのため11月頃に作った花芽も、数mm伸びたところで動かなくなります。

そして、平均気温が20℃以上になると、花芽を伸ばし始めるのです。花芽はどんどん長くなり、やがて先につぼみをつけ、3月から5月頃に開花します。

栽培条件によって異なりますが、花芽ができてから開花まではだいたい2ヶ月から3ヶ月かかります。

品種によって違いもある

品種によって、12月を過ぎてから花芽がつく胡蝶蘭もあります。なかなか花芽がつかなくても、焦らなくて大丈夫。葉にツヤがあり、根腐れを起こしていなければ問題ありません。様子を見ながら気長に待ってみましょう。

さらに品種だけでなく、個体によっても時期に差があります。同じ環境で栽培していても、個体によって性質の差が出てくるのが胡蝶蘭です。

ただし、2月を過ぎても花芽が出てこないようであれば、準備が整ってなかったのかもしれません。夏にしっかり株を充実させて来年を待ちましょう。

胡蝶蘭の花芽ができる条件

胡蝶蘭の花芽ができるには、下記の3つの条件が重要です。

  1. 花芽は18℃でできる
  2. 20日〜40日間寒さに当てる
  3. 元気な葉が3枚以上ある

葉や根は元気なのに花芽がつかない場合は、この条件を満たしていない可能性があります。ひとつずつチェックしてみましょう。

①花芽は18℃でできる

胡蝶蘭の花芽分化は、温度の変化によって起こります。夏の成長期を経て、1日8時間以上、18℃以下が続くと花芽が作られるのです。

通常、夏が終わると徐々に夜間は18℃以下になってきます。胡蝶蘭にとって、秋は花芽分化に適した時期です。ただし15℃以下が続くと休眠期に入り、10℃以下が続くと凍結障害が出てしまいます。

なお25℃前後が続く環境でそのまま過ごすと、胡蝶蘭は根や葉を成長させ続け、花芽分化を行いません。胡蝶蘭は寒さに当たることで、生殖活動を行おうとする性質があると言われています。

②20日〜40日間寒さに当てる

18℃以下の環境が、一定期間続くことも大切です。

大輪なら約40日間、中輪なら約20日間、1日8時間以上18℃を下回る環境に置く必要があります。

日本では多くの地域で、10月頃に最低気温が18℃を下回るようになってきます。18℃以下が数日続くようになるのは11月頃で、それから20日〜40日経った、11月から12月頃が花芽をつける時期となるのです。

なお、マイクロ胡蝶蘭に関しては、花芽分化において温度変化はあまり影響しないと言われています。温度に関係なく、株が充実すると花芽が出てきます。

③元気な葉が3枚以上ある

花芽を作るためには、株が十分に成長して充実している必要があります。充実しているかどうかの目安となるのは、葉の枚数です。

花を咲かせるためには、最低でも3枚必要だと言われています。

胡蝶蘭は元気な状態で、葉が4枚ついています。元気な株は4枚以上葉をつけることもありますが、新しい葉が出てきたら下の葉を落として、4枚を維持する傾向があるようです。

花芽分化を起こす秋頃に葉が元気でなければ、花が咲かない可能性があります。株の体力回復に専念して、翌年の花に備えましょう。

胡蝶蘭の花芽を出す方法

胡蝶蘭が花芽を作るには、温度が大切でした。

しかし、花芽分化に適した温度になるまでに、花を咲かせられるよう、株の準備が必要です。そのためには、秋までの育て方が大切ですよ。

また、胡蝶蘭が花芽を作りやすい株にするためには、以下4点を意識してみてください。

  1. 株や根の体力をつける
  2. 花後は早めに花茎を切っておく
  3. 乾かしすぎない
  4. 置き場所に気をつける

①株や根の体力をつける

株が開花の準備をできるよう、まずは体力をつけさせなければいけません。

特に春の開花後は、エネルギーを消耗しています。急な温度変化に当てると一気に弱ってしまうこともあります。

胡蝶蘭が快適に育つ18℃〜25℃以上の環境で、しっかり株を休養させましょう。

胡蝶蘭は暑さに強い植物ですが、33℃以上が続くと弱ってしまいます。夏はエアコンを切ると33℃以上になることもあるため、室温が高くなりすぎない場所で管理しましょう。

②花後は早めに花茎を切っておく

開花した花茎を放置していると、余分な体力を使います。花が終わったら、早めに花茎を根元から切り戻しておきましょう。

できれば2〜3個花を残した状態で、早めにカットするのが理想的です。切った花茎は切り花として楽しめます。

株が元気であれば、二度咲きも楽しめます。ただし、葉にツヤがない、根の本数が少ないなど、元気がないようであれば体力温存させるのがおすすめです。二度咲きはさせず、翌年の花に備えましょう。

③乾かしすぎない

胡蝶蘭は、水が足りていないと花芽をつけにくい傾向があります。水不足には注意しましょう。

水やりは、植え込み材が乾いたら行います。目安は10日に1回程度ですが、成長期の夏は乾きやすいので、こまめにチェックして水やりをしましょう。

ただし、胡蝶蘭は根腐れを起こしやすいため、水のあげすぎは禁物。植え込み材を指で触って、乾いているのを確認してからあげることが大切です。

植え込み材が乾いているか分かりにくい時は、葉水も効果的です。胡蝶蘭は夜間に葉裏の気孔が開く性質があります。日が暮れてから翌朝の10時頃までに葉水を行うといいでしょう。

④置き場所に気をつける

胡蝶蘭は直射日光の当たらない、明るい風通しの良い場所が適しています。レースカーテン越しの窓際が理想です。

胡蝶蘭は直射日光は苦手ですが、光合成のために日光は必要です。日光がまったく当たらないと弱ってしまうことがあります。1日3〜4時間は柔らかい日光が当たるような場所に置きましょう。

また、風通しの良さも大切。具体的には広いリビングや、玄関などは空気の流れが多い場所です。しかしエアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。エアコンの乾いた風は胡蝶蘭を弱らせてしまいます。

花芽がついた後の管理のコツ

花芽がついてから開花までは、2ヶ月〜3ヶ月ほどかかります。花芽がついてから開花させるまでの管理のコツは、次の3つです。

  • 20℃以上の場所で管理
  • 水やりの頻度に注意
  • 支柱をつける

参考にしてみてくださいね。

20℃以上の場所で管理

胡蝶蘭の花芽は、20℃以上で伸び始め、開花します。

一般的な日本の住宅で栽培する場合、秋に花芽をつけた後は寒くなり、15℃以下が続いて冬になると休眠期に突入します。その後、春になって20℃以上が続いたら花芽が伸び始め、4月〜5月頃に開花するのが通常のサイクルです。

しかし、花芽がついた後に20℃以上を維持する温度管理ができれば、1月や2月でも開花するのです。温室や断熱性の高い住宅では、冬でも花を咲かせられます。

水やりの頻度に注意

胡蝶蘭は花芽をつけると、水をほしがるようになります。

特に花芽が伸び始めてからは、急激に水を使います。植え込み材が乾く間隔が短くなるので、注意して観察しながら水やりをしてください。

冬は、葉水を行うと乾燥を防げます。エアコンの効いた部屋は乾燥するので、様子を見ながら1〜2日に1回こまめに葉水を行うといいでしょう。

なお、開花中は水をあげすぎると早くお花が終わります。開花中は少し乾かし気味に管理するのがおすすめです。

支柱をつける

花芽が伸びてきたら、支柱を立てましょう。

胡蝶蘭の花茎は衝撃に弱く、折れやすい性質があります。少し当たっただけでポキッと折れてしまうことも。せっかくできた花茎が折れないよう、支柱で支えてあげましょう。

花茎が20〜30cmほど伸びてきたら、支柱の準備をします。

支柱は、園芸用の鉄線を使います。根を傷つけないように、優しく差し込んでください。支柱と花茎をビニタイやクリップなどで留めたら完成です。

鉄線やビニタイ、クリップはホームセンターやネットで購入できます。

つぼみがついた後の管理のコツ

花茎が20〜30cmほど伸びてきたら、茎の先につぼみがつき始めます。

ようやく開花するかと思っても、管理を間違えると、咲かずにつぼみのまま落ちてしまいかねません。つぼみが黄色く変色し、シワシワになってしまったら枯れている証拠です。

つぼみが枯れてしまわないよう、注意したいのは次の3つです。

  • 霧吹きで水やりをする
  • 急な寒さに気をつける
  • 日当たりの良い場所に置く

それぞれ見ていきましょう。

霧吹きで水やりをする

乾燥した環境に置いていると、つぼみが落ちてしまうことがあります。なるべく湿度の高い状態を作ってやるのが、開花させるコツです。

特に冬から春にかけては空気が乾燥しやすいので、葉の裏と表に霧吹きで水やりをしてあげましょう。霧吹きでの水やりは毎日行って大丈夫。しかし、つぼみに水をかけてはいけません。

なお、株元への水やりは植え込み材がしっかり乾いてから行います。根腐れも起こしやすいので、根に水をあげすぎないよう注意しましょう。

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急な寒さに気をつける

つぼみができやすい4月頃は、急激に冷え込む日も多い季節です。

日中はぽかぽかと暖かくても、日が暮れると急に寒くなることもあります。急な寒さには気をつけましょう。特に夜間の窓際は注意が必要です。

つぼみがない状態では、寒い夜は部屋の中央に移動させるなどの対策が有効ですが、つぼみがついてからはあまり鉢を動かさないのがおすすめです。段ボールで囲って毛布を被せたり、窓際に置くのは避けたりして対策しましょう。

日当たりの良い場所に置く

開花するには、光も必要です。直射日光を避けた、明るい場所に置きましょう。

胡蝶蘭の花は、日光の方を向いて咲きます。光がよく当たる方向に、花を咲かせたい向きがくるといいでしょう。

鉢の場所や向きをコロコロ変えると、花の向きがバラバラになってしまいます。花茎が伸びてからは鉢を動かさないようにしましょう。

なお、花茎も日光の方向へ伸びていきます。上から日光が当たる場所で育てると、花茎はまっすぐ上に伸びます。

しかし窓際など、住宅ではどうしても横から日光が当たる場所が多いですよね。早めに支柱で支えることで、茎が倒れるのを防ぐことができます。

花芽と根の見分け方

胡蝶蘭は、花芽と新根がよく似ています。花芽だと思ったら根だったというケースも少なくありません。

花芽と新根の違いを比べてみましょう。

花芽 新根
出てくる場所 葉と葉の間 茎のどこからでも
伸びる方向 横に伸びた後、上に伸びる 横向き〜下向き
生えてきた時の色 緑色 緑色
伸びてきた時の色 緑色 徐々に白に変化
先端の色 緑色 茶色
先端の形 やや楕円形 円形

花芽が出てくる場所は、必ず葉と葉の間と決まっています。葉の真ん中にある、中央線の付け根から出てきます。一方根は、茎のどこからでも生えてきます。

しかし、まれに根が花芽の場所から出てくることもあります。そんな時は、伸びる向きを観察してみましょう。

最初はどちらも横向きに伸びてくるため、見分けがつきにくいかもしれません。徐々に上に向かって伸び始めたら花芽です。

最後は、色です。生えてきた時は花芽も新芽も緑色ですが、根は徐々に白っぽく変化します。最初は分かりにくいですが、伸びてきたら先端の色に違いが現れるでしょう。

花が終わった後に二度咲きさせる方法

無事開花した後、葉にツヤがあり元気があるようなら、二番花を咲かせる二度咲きに挑戦してみましょう。

手順は次の3つです。

  1. 根元から3節残してカット
  2. 10℃〜20℃の場所で管理
  3. 水やりの頻度は少なめに

順番に詳しく説明していきます。

①根元から3節残してカット

花が終わったら、花茎を根元から3節ほど残して切り戻します。

株の体力を温存させるためにも、花が全部終わる前の、2〜3個花が残った状態で切り戻すのがおすすめです。残った花は切り花にして楽しみましょう。

カットする際、ハサミは火で炙るなどして消毒してから使います。ハサミから雑菌が入るのを防ぐ効果があります。

②10℃〜20℃の場所で管理

切り戻した後は、10℃〜20℃の場所で管理します。

胡蝶蘭の花芽は18℃で作られるので、18℃前後の場所で管理するのが理想的です。なお二番花は、あまり厳密に温度管理をしなくても咲くことが多いです。人が快適に過ごせるリビングなどで、様子を見ながら育てるといいでしょう。

ただし、10℃以下になると成長が止まってしまうため、温度が低くなりすぎないように気をつけてください。

③水やりの頻度は少なめに

切り戻した後の水やりは、少なめにしましょう。根を乾燥気味に育てることで、胡蝶蘭が生命の危機を感じて早くお花を咲かせようとします。

15〜20日くらいの間隔で、植え込み材がしっかり乾いてから水をあげます。量はコップ一杯が目安です。

ただし、湿度は高めにするのがコツ。乾燥する季節やエアコンの効いた室内では、特に乾燥しがちです。霧吹きで葉水をして、湿度を高く保ちましょう。

関連記事:胡蝶蘭の花が終わった後の育て方|剪定方法や二度咲きのコツ

胡蝶蘭の花芽に関するよくある質問

ここからは、胡蝶蘭の花芽に関するよくある質問と答えをまとめてみました。

  • たくさん花芽がついたら咲かせてもいい?
  • 花芽が出たら肥料はどうする?
  • 花芽が出ない原因は?
  • 何年も花芽が出ないけど大丈夫?
  • 花茎の先から花芽ではなく葉と根が出てきた

では詳しく見ていきましょう。

たくさん花芽がついたら咲かせてもいい?

株が元気だと、花芽をたくさんつけることがあります。

そのまま育てても大丈夫ですが、大輪の胡蝶蘭の場合、体力を消耗しすぎてしまうことがあります。質の良い大きな花を咲かせたいなら、1本に間引くといいでしょう。間引いたほうが、花も長持ちします。

ただし、ミディサイズやマイクロ胡蝶蘭では、花茎が多くてもたくさん花を咲かせる品種が多いです。個体差があるので、育てながら特性を観察していきましょう。

花芽が出たら肥料はどうする?

花芽が出たのが暖かい5月以降だった場合、肥料を与えてOKです。

規定の量よりもさらに倍に薄めた液体肥料を、水やり代わりに15日〜20日程度の間隔であげましょう。肥料をあげている間は水やりは必要ありません。

10月以降は、肥料はあげません。胡蝶蘭はもともと肥料をあまり必要としないため、あげすぎると調子が悪くなってしまいます。寒い時期や調子が悪い時に肥料をあげると、さらに弱ってしまうので注意してください。

また、開花したら肥料をあげるのをやめましょう。

花芽が出ない原因は?

花芽が出ない原因は、次の3つが考えられます。

  • 株の体力が残っていない
  • 根腐れなど調子が悪い
  • 温度管理が適していない

葉や根をよく観察して、胡蝶蘭の状態をよく見ましょう。

葉の厚みが薄くなっていたり、葉が柔らかくだらりと垂れ下がったりした時は、水不足かもしれません。葉のツヤがなくなり、シワが出た場合は、根腐れの可能性があります。

水やりの頻度を改善し、4月〜6月に植え替えをして回復を図りましょう。

また、温度管理がとても大切です。夏の成長期は25℃前後で管理して株を充実させ、秋には1日8時間以上18℃になる環境に20〜40日程度置きましょう。

何年も花芽が出ないけど大丈夫?

何年も花が咲かなくても、株が元気であれば問題はありません。

株が1年以上元気に育っているのであれば、温度管理や株の状態は良好なことが多いでしょう。一度植え替えて株の状態をリセットしてあげると、花を咲かせることがあります。

水苔で育てていた場合、バーク栽培や水耕栽培に切り替えてみるのもおすすめです。胡蝶蘭は品種や個体によって、水苔を好む株と好まない株があります。栽培環境に近く水はけが良いバークのほうが、元気に育つケースもあります。

植え替えについては下記の記事にまとめていますので、参考にしてみてくださいね。

関連記事:胡蝶蘭の植え替え|失敗しない7つのコツを紹介

花茎の先から花芽ではなく葉と根が出てきた

二度咲きをさせようと切り戻したところから、花芽ではなく葉や根が出てくることがあります。これは高芽といって、胡蝶蘭が新しい株を作った状態です。

高芽ができる条件はまだはっきりとは分かっていませんが、要因は3通りあると言われてます。

ひとつは、花芽ができる18℃まで気温が下がらず、高温が続いているためです。もうひとつは、花を咲かせるためのリン酸が不足していて、花芽を作らずに高芽になったケース。そして、親株が病気などで生命の危機を感じたため、子孫を残そうとしているケースです。

高芽は、株分けに使うことができます。高芽から根が5本以上伸びてきたら、切り離して植え替えましょう。

しかし、親株が弱っている場合、高芽を成長させると枯れてしまう可能性があります。元気な株でもかなりの体力を消耗します。高芽や親株が順調に育っていないようなら、高芽は切り落とすのが無難です。

まとめ

胡蝶蘭は、栽培環境が適していれば毎年お花を咲かせてくれます。毎年花を咲かせても10年以上育つ、寿命の長い植物です。

胡蝶蘭の管理に適した場所を探すのは簡単ではありませんが、特になにもしていなくても毎年咲いているというケースも少なくありません。ちょうど良い置き場所を見つけられれば、栽培は難しくありません。なにより、花芽をつけて開花してくれたらとても嬉しいものです。

室内で綺麗な花を咲かせてくれる胡蝶蘭。吊るして飾ったり、板付けにしておしゃれなインテリアとして楽しむのもおすすめです。品種や花色も豊富なので、コレクションしたくなる魅力があります。

ぜひ胡蝶蘭栽培を楽しんでみてくださいね。

西山藍子(nishiyama ranko)
植物好きの母が育てる植物たちに囲まれて育ちました。 大学で美術を学んだ後、毎日植物に囲まれたくて花屋に勤務。 主にブライダルフラワーを担当し、ひとりひとりに似合うお花を見つけるお手伝いをしてきました。 その後ガーデニングショップに勤務して庭づくりを学び、現在は田舎で育児をしながら、花や植物に関する記事を書いています。 さまざまなライフスタイルに合う植物との暮らしを提案していけたらと思います。

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