1つ置くだけで、味気なかった空間をパッと明るく印象深い空間に変化させる便利な観葉植物。
部屋をおしゃれにレイアウトをする上では、欠かせないものです。オフィスでもSDGsを掲げた企業が観葉植物を置くようになりましたが、実は「景観が映える」という点も含め、デザイナーは設計デザインすることも多いようです。
しかしいざ自分で部屋をコーディネートしようとしても、イメージしたインテリアとは違う景観になったり、観葉植物のレイアウトがイマイチだったりすることもありますよね。
この記事では、各部屋にあわせたその方法とコツについて紹介します。自慢できるようなおしゃれなリビング・玄関にしたい方、狭いワンルームでも広く見えるような置き方を知りたい方は、参考にしてみてくださいね。
レイアウトを際立たせるトレンドの観葉植物を知りたい方は「おすすめの観葉植物45選」をぜひチェックしてみてください。
リビングに観葉植物を使ったレイアウト
リビングはゆったりとくつろげ、家族が集まって楽しく談笑できるような空間をつくりたいですよね。人が多く集まる場所なので、できるだけ広く見えるような開放的な空間づくりが大切です。
また、複数の観葉植物をリビングで育てている方も多いと思います。部屋が狭く見えたり感じたりしないように、「部屋」という空間を最大限に使うことが広く見せる鍵になります。
リビングに観葉植物を使ったレイアウト方法をまとめてみました。
- 縦のラインを強調する
- 三角形を意識して飾る
- スツールを使って飾る
↑リビングにピッタリな観葉植物はこちらでも一覧にしています。
①縦のラインを強調する
引用:https://www.instagram.com/oheyanoko/
正方形や長方形など直線的なデザインが多い現代のインテリアは、真っ直ぐに伸びるラインを崩さずに適切な観葉植物を配置することがポイントです。
例えば、壁の四隅には床から天井まで壁のラインが見えます。そのライン上にぴったりと観葉植物が乗るように配置しましょう。
ユッカ・エレファンティぺスなど、上に真っ直ぐと生長する植物がラインを強調し、よりスタイリッシュさに磨きがかかります。
小さくてこんもりとした見た目になるカラテア・マコヤナなどは、壁に寄せたテレビボードの上に置くなどして、ラインを見せるように配置すると素敵です。
②三角形を意識して飾る
引用:https://www.instagram.com/mii_ruca/
大きな窓があって明るく開けた広めのリビングには、3つの点を結ぶと「三角形」になるように複数の観葉植物を部屋に配置しましょう。ただし、ただ置くだけでなく、導線を考慮したゾーニング計画が大事です。
観葉植物を部屋の角隅と中央部の空いた箇所に配置して三角構造をつくることで、空間に奥行きと立体感をつくれます。
部屋に散りばめるように観葉植物を配置したり、面に対して一列になるように並べたりすると、ごちゃごちゃとした見た目になる場合も。部屋の空間もフラットになり狭く見えることもあります。
庭づくりにおけるゾーニング計画でも、「三角形」や「立体三角形」を意識した導線づくりや植栽計画が大切です。家の窓から見たときに、庭が立体的で広く見えるように工夫をします。それは部屋のインテリアでも同じことといえます。
③スツールを使って飾る
レイアウトを考えるのが苦手な方は、スツールを使うとおしゃれに整います。空間に高低差が生まれるため、空間にメリハリが生まれるからです。
おしゃれな家具屋やアパレルショップも、プラントスタンドを活用して、植物を上手にレイアウトしています。
リビングにも活かすことができるレイアウト方法なので、ぜひ実践してみてください。
[https://andplants.jp/products/plant-stand-iron-s]ワンルームの部屋に観葉植物を使ったレイアウト
スペースが限られた狭いワンルームの部屋は、観葉植物だけでレイアウトするのではなく、家具とセットで配置することがポイント。
観葉植物を動かしただけでは新しいスペースを確保しにくく、部屋を広くするのが難しいです。
- 間仕切り棚を活用して置く
- 壁に沿って家具と植物を配置
- 床が見えるようにレイアウト
観葉植物が邪魔にならないように、できるだけ機能性をもたせることも大事です。例えば、玄関から奥の部屋が見えないようにパーティションとして置くのもいいかもしれませんね。
[https://andplants.jp/collections/plants-beginner]↑ワンルームのお部屋に適している観葉植物を探している方は、上記のページも参考にしてみてください。
①間仕切り棚を活用して置く
観葉植物を部屋のあちこちに置いてしまうと、物理的にスペースが減り狭くなるので、棚の上や中に入れて配置します。
リビングや寝室、さらにはキッチンとの境がないようなワンルームは、間仕切り用の棚を設置して、その棚の上もしくはブースの中に観葉植物を置くといいです。
間仕切り用の棚を設置することで、リビング・寝室・キッチンを分けられ、生活にメリハリが付きます。
棚は背板が付いていないオープン棚を選ぶと圧迫感を感じにくく、どの面からも光が入りやすいので、植物の生長にも良いです。
②壁に沿って家具と植物を配置
引用:https://www.instagram.com/trias_official_/
家具や観葉植物が複数あってものが多いと感じる場合は、テーブル以外のものを全て両サイドの壁に寄せて、スペースをつくりましょう。
入口から奥の壁までは、導線が1本の線で真っ直ぐとなるようにゾーニング計画すると狭く見えず、洗濯などの作業もしやすくなります。
両サイドの壁に家具や観葉植物を寄せられない場合は、L字となる2面を使ってものを配置します。できるだけ角隅にものがまとまるようにレイアウトすると、広々とした開放的な空間になりますよ。
③床が見えるようにレイアウト
すっきりとした印象のある部屋を再現するには、できるだけ観葉植物を宙に浮かせて床を見せるようにレイアウトしましょう。
目の錯覚によって実際よりも部屋が広く見えるようになります。部屋を広く見せると圧迫感を感じにくくなり、開放的な空間を仕上げられます。
植木鉢は、プランタースタンドといわれる脚付きの台をセットし、ベッドや棚の空いたスペースに置くだけです。見た目もスタイリッシュでおしゃれになります。
また小型の観葉植物は目の高さよりも高い場所に置くと、天井を高く見せることも可能です。視線が上に向き、立体感のある空間が再現できます。本棚や食器棚からつるが伸びる植物を垂らすだけでも効果を期待できますよ。
ただし、一列に並べて面になるように配置してしまうと「壁」になりやすく、圧迫感を強めてしまうので注意してくださいね。
玄関に観葉植物を使ったレイアウト
家の間取り上、暗くなりやすい玄関には観葉植物を置いて、明るく見せたい方もいると思います。しかしスペースが限られている箇所でもあるので、たくさん置き過ぎないように注意しましょう。
玄関に観葉植物を使ったレイアウト方法は、以下の3つです。
- 大型の観葉植物を1つだけセット
- 小型の観葉植物はまとめて置く
- 壁飾りの真下に置く
人が出入りする場所でもあるので、清潔感のある空間づくりも大切ですよ。
[https://andplants.jp/collections/plants-entrance]↑玄関におすすめの観葉植物を探している方は、上記のページも参考にしてみてください。
①大型の観葉植物を1つだけセット
引用:https://www.instagram.com/ma.y7234/
玄関には背丈が高い細身ですらっと伸びる観葉植物を角隅に1つだけ置いてみましょう。
天井と自分の間に植物の枝葉が視界に映り込むとように配置すると、目の錯覚によって天井までが高く見え、開放感のある広い玄関を演出できます。
上記のレイアウト例で使用されている植物は「フィカス・ウンベラータ」です。プラントスタンドを使って高低差を付けることで、メリハリが出て、おしゃれに見えますよ。
[https://andplants.jp/products/umbellata-s]②小型の観葉植物はまとめて置く
小さい観葉植物は、まとめて玄関に飾ると動きのある空間を演出できます。
観葉植物の鉢のサイズが大中小となるように1箇所でまとめて、靴棚の上などに配置します。高さを均一にしてしまうと視点がぼやけ、空間に立体感がなくなる場合も。玄関が狭く見えたり窮屈さを感じたりすることもあります。
また植物を1グループでまとめるときは、3つ・5つとなるように奇数でまとめると、立体三角形の形がつくれ、好感度のもてる玄関ができますよ。
③壁飾りの真下に置く
家の顔ともいえる玄関は、印象深く見えるように観葉植物をレイアウトすることも大切です。
玄関に絵画や写真など壁飾りを飾っている場合は、その真下にサンスベリア・ゼラニカなどの観葉植物を設置して、作品に目がいくようにしましょう。
部屋の角隅の縦ラインと同じように、線を意識して配置することで、統一感とアイポイントが生まれ、壁飾りが強調されます。
また、小さな壁飾りが複数ある場合は一箇所に集めて飾りましょう。壁のあちこちに不規則に飾ってあると、散らかったように見える場合もあります。
ただし、2mを超えるような大きな壁飾りの場合は、真下に観葉植物をレイアウトしても寂しく見えたり、邪魔になったりすることも。シンプルに何も置かないほうがいいかもしれません。
[https://andplants.jp/products/sansevieriazeylanica-l]書斎やオフィスに観葉植物を使ったレイアウト
書斎やオフィスでは、パソコンや書類をずっと眺めることが多く、疲れやストレスが溜まりやすい場所です。癒しやストレスの軽減になり、さらには創造性が増すように観葉植物をレイアウトをしてみましょう。
自分の視界に入るデスク周りを、各箇所ごとに最適な植物を選んでレイアウトしていくことがポイントです。
- つるが伸びる観葉植物を垂らす
- 色味のある観葉植物をデスクの横に
- 背の高い観葉植物をデスクの隅や窓際に
観葉植物によって、仕事の生産性が上がるような快適な書斎やオフィスづくりを心掛けましょう。
[https://andplants.jp/collections/plants-study]↑書斎やオフィスに置く観葉植物を探している方は、上記のページも参考にしてみてください。
①つるが伸びる観葉植物を垂らす
緑色には目の疲れを軽減し、リラックスさせる効果があるとされています。植物も同じように目の疲れを癒し、精神的なストレスを軽減するグリーン効果があるようです。
これには「緑視率」といわれる、視界に入るグリーン(植物)の比率が関係しています。
グリーン効果が最も高い緑視率は10〜15%とされ、植物に対する精神的な拒絶反応がなく、仕事のコストパフォーマンスにも繋がると科学で証明されています。
3〜5鉢の観葉植物を使って緑視率を効率良く稼ぐなら、つるがよく伸びるポトスやスキンダプタスなどの植物を、高い位置から垂らして飾るようにしましょう。つるの数が多ければ1つの鉢だけで、緑視率は5〜10%近い数値まで稼ぐことができます。
植物をデスクの棚に置いたり、パーテーションや壁などからハンギングで飾ったりして、グリーンの割合を増やしてみましょう。
[https://andplants.jp/products/scindapsus-tableplants-m]②色味のある観葉植物をデスクの横に
赤や黄、ピンクや紫など色味のある観葉植物は、デスクの邪魔にならないような箇所に置いて、ふっとぼーっとしたときに見えるようにセットしてみてください。
色や柄のある植物は、視界に入ることで脳への刺激となり創造性を生み出すとされています。また、色によって心理的に作用する効果もあるため、仕事に対する取り組み方も変わるようです。
赤には人を興奮させる作用があり、やる気と向上に繋がるといわれることも。
業務で何かに行き詰まってしまったときなどに、花が咲くものやカーラーリーフの植物を置いてみましょう。赤い仏炎苞を楽しめるアンスリウムや、発色の強いアナナスなどがデスクの上にも置きやすくておすすめです。
[https://andplants.jp/products/anthurium-s]③背の高い観葉植物をデスクの横や窓際に
背丈が1.5m以上の高い観葉植物を書斎・オフィスに置く場合は、デスクやイスの横、窓際などに並べるように置きましょう。
観葉植物の背が高いとパーティション代わりとなり、隣の席の人の視線を感じにくくなります。また、背が高くなることで防音効果も期待でき、窓の外から聞こえる雑音を軽減することもできます。
葉がたくさんあるものや、幹が太い植物が特に効果的とされているので、フィカス・アルテシーマやフランスゴムの木などがおすすめです。
ちなみにオフィスでは、ミーティングルームの壁として使われることもあるようです。
観葉植物をおしゃれにレイアウトするコツ
観葉植物のレイアウトは以下の3つのコツを知ることで、さらにハイセンスな空間を演出できます。
インテリアに苦手意識がある方でもすぐにはじめられるので、まずは一度できることからトライしてみましょう。家族や友人に自慢のできるおしゃれな部屋なら、仕事から自宅に帰宅することも楽しみになりますよ。
- 色のトーンが違う植物を選ぶ
- 植木鉢にもこだわって置く
- 観葉植物をたくさん置き過ぎない
それでは、観葉植物をおしゃれにレイアウトする3つのコツについて、それぞれ詳しく紹介します。
色のトーンが違う植物を選ぶ
種類や品種によって葉や茎の色がさまざまにある観葉植物。緑といっても、深緑や蛍光緑のような色など違いがありますよね。赤や黄色などの色味のあるものも含め、色のトーン違いで部屋をレイアウトすると、さらに空間に磨きがかかります。
インテリアのテイストによって違いますが、北欧インテリアで使われるベースカラー(ホワイト・ベージュ・グレーなど)、アソートカラー(淡いブルーやピンクなど)、アクセントカラー(グリーンやブルーなど)のような部屋の色の組み合わせを意識して、レイアウトすることがポイントです。
ベージュカラーのテーブルやフローリングの場合なら、赤いチェアーと葉の裏が赤いストロマンテ・トリオスターを組み合わせます。それに少しポップさを加えて、黄色のラグマットと黄色い斑が入るクロトン・オウゴンリュウセイを置いてみましょう。
葉の色味も深緑や明るい緑の組み合わせとなり、空間に変化が現れます。ただし、部屋の色は3〜5色以内でまとめるようにしてくださいね。
[https://andplants.jp/products/stromanthetriostar-m]植木鉢にもこだわって置く
北欧スタイルやミッドセンチュリースタイルなど、さまざまなテイストがあるインテリア。どのスタイルでもハイセンスでおしゃれな部屋をつくるには、洗練されたデザインの植木鉢がかかせません。
プラスチックの鉢ポットをそのまま飾っていると、安っぽく見えたり、不潔に見えたりする場合もあります。
無機質なセメントや石材でできた植木鉢、シンプルな色味のセラミック植木鉢などがコーディネートに苦手意識をもっている方でもインテリアにあわせやすいです。
[https://andplants.jp/products/oslo25]観葉植物をたくさん置き過ぎない
部屋の広さにかかわらず、観葉植物の数は1部屋で5〜8鉢ほどで収まるようにレイアウトしましょう。
数が多過ぎると部屋が物理的に狭くなったり、散らかったような景色に見えたりすることも。数がたくさんある場合は複数の部屋に分けて配置すると、スタイリッシュで清潔感が生まれます。
ただし、「#Urban jungle(都市部のジャングル)」というハッシュタグが流行っているように、まるでアマゾンのジャングルのような部屋を目指している方は別です。
観葉植物のレイアウトに関するよくある質問
観葉植物のレイアウト方法やコツについてここまで解説しましたが、まだまだ疑問に感じることやわからないことがあると思います。
ここでは、観葉植物のレイアウトに関する疑問を2つにまとめました。
- 観葉植物の置く場所がない場合のときの解決策は?
- リビングに風水を取り入れた上手な置き方は?
このあと、それぞれを詳しく解説します。
観葉植物の置く場所がない場合のときの解決策は?
引用:https://www.instagram.com/megumi.t.r/
観葉植物の置き方には床や棚の上に置くだけでなく、ハンギングや壁掛け、ウォールシェルフなどさまざまにあります。また、カーテンレールやダクトレールなど、普段はものを置いたり掛けたりしないような箇所にも注目してみましょう。
棚は1段や2段式のものではなく、5段6段と縦に長いタイプを選ぶと横にスペースを取られずに済みます。ハンギングも落下の危険性に十分に注意すれば、2段タイプのものがおすすめです。
床の上にそのまま置くことが多い大型の観葉植物は、板に穴があいた「プランツテーブル」を鉢の上にセットするのもいいですよ。テーブルという機能性をもたせることで、サイドテーブルなど家具を減らせて、おしゃれなカフェテーブルのような部屋を演出できます。
リビングに風水を取り入れた上手な置き方は?
家の運気を左右する重要な箇所とされているリビングは、家族の団らんスペースでもあります。気を落ち着かせ、リラックス効果がある調和の気をもった観葉植物を選ぶのがいいです。
丸い葉や大きな葉を出すフィカス・ウンベラータやオーガスタが、乱れてしまった気を安定した気に変えるパワーがあり、全ての運気が上がりやすくなるようです。
また、リビングで風水を効果的に取り入れる置き方は、リビングの角隅・テレビの周辺・ベランダ付近にセットし、邪気払いや金運効果が高いパキラやドラセナと一緒に置くのがベスト。悪い気が溜まりにくく、相性も良くて気の停滞を防ぎます。
関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ
まとめ
各部屋にあわせた方法やコツを知ることで、インテリアに苦手意識をもった方でも観葉植物を上手にレイアウトできます。特に大事なことは、部屋の広さにあわせた鉢の数と適切な背丈の観葉植物を置くことです。
鉢の数が多過ぎると物理的に部屋が狭くなり、散らかったように見えます。背丈が適切でないと、圧迫感を感じやすかったり存在感を感じにくくなったりすることもあるため、おしゃれとはいえない部屋に。
まずは、北欧やミッドセンチュリーなど部屋のテーマを決め、家具と観葉植物の位置や距離関係を確認しながらレイアウトするといいです。
観葉植物の数も少ないと配置に悩みにくく、作業の途中で面倒になることもあまりありません。
ぜひ上手に観葉植物をレイアウトして、憧れのおしゃれな部屋を再現してみてくださいね。
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