植物名 | ポリシャス(ポリスキアス) |
学名 | Polyscias |
英名 | Polyscias |
科目/属性 | ウコギ科ポリシャス属 |
原産地 | アフリカ、東南アジア、ポリネシア |
AND PLANTSの人気観葉植物を下記ページにまとめました。
デスクや小窓に置けるものから、インテリアの核となる大型サイズまで揃えていますので、ぜひご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/plants]ポリシャスの特徴
ポリシャスで流通量の多いフルティコーサは、細かい切れ込みによるギザギザの葉が特徴的な植物です。他にも大きな丸い葉を持つものなど、80~100種と葉の形や色・大きさの違うさまざまな品種があります。
ギザギザの葉がモミジの葉に見えることからタイワンモミジとも呼ばれ、可愛い観葉植物として人気です。涼し気な雰囲気を持ちさまざまな葉姿があるので、飾る場所に合った品種を選ぶ楽しみがあります。
環境変化に強い性質があるので、初めて植物を迎える方にも育てやすいです。しかし、寒さに弱いため冬の管理には気を付けてください。
ポリシャスの花言葉
ポリシャスの花言葉は「大切な思い出」です。
涼し気な雰囲気を持ちながらも暖かい花言葉を持っています。パートナーとの大切な記念日や誕生日でのプレゼントに最適です。
ポリシャスは鉢植え以外に切り花としても人気があります。アレンジメントや花束にもポリシャスの葉を加えてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
ポリシャスの風水
ポリシャスには、「邪気払い」の風水効果があります。ギザギザに葉が尖っている姿は悪い気を払ってくれるので、気の入り口である玄関や窓際に置くと効果的です。
ポリシャスには葉が尖っておらず、丸みを帯びた品種もあります。丸い葉を持つ品種は邪気払いではなく、「調和」の風水効果です。
そのため、丸い葉のポリシャスは寝室などのリラックスできる場所に置くと良いでしょう。ポリシャスの葉の形に注目して育てる場所を変えると、よい風水効果を得られます。
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ポリシャスの育て方
日当たり | 直射日光の当たらない明るい場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5~9月 |
置き場所と日当たり
ポリシャスは日当たりのよい環境を好みます。ただし夏の直射日光や西日など強光に当たると葉焼けしやすいため、注意が必要です。
日当たりを好むため、ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所では葉が落ちうまく生育できません。徒長したり葉が落ちたりするため、明るい窓際に置いてください。
夏の直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。
温度
ポリシャスは寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。
10℃以下の寒さに当たり続けると、枝が黒くなり垂れ下がり葉を落としてしまいます。なるべく暖かい場所で管理することが重要なポイントです。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離した明るい場所に置きます。ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷んでしまいます。
暖房の風が当たらないように気を付けましょう。
水やりの頻度
- 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
冬も手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)水やりをします。この時期は空気が乾燥するので、水やりと一緒に葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいです。
ポリシャスは冬に水やりが多いと根腐れしやすいので、乾燥気味に育てます。冬の水やりは少なめにして、暖かい時間帯に葉水をしてください。
もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめします。
肥料
ポリシャスには、生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
ポリシャスは肥料が少なくても十分に育ちますが、葉を茂らせたり艶を出したりしたい場合は土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
剪定方法
ポリシャスの剪定時期は5~9月です。傷んだり茂りすぎたりした枝葉を剪定します。
葉が出ている枝であれば、どこから切っても問題ありません。節から新芽を出すので、理想の株姿をイメージして剪定すると良いでしょう。
ただし、樹木の肌のように木質化(もくしつか)した枝や幹からは新芽が出にくいです。緑色の枝葉を風通しよく剪定して、樹形を整えてください。
ポリシャスのよくあるトラブルと対処法
育てやすいポリシャスですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると枝が垂れ、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとポリシャスに悪影響です。
対処法はポリシャスの植え替えをすること。
ポリシャスを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
ハダニ
ハダニの症状は以下。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
ポリシャスのよくある質問
最後にポリシャスのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- ポリシャスは室内屋外どちらを好む?
- ポリシャスを大きくするためには?
- ポリシャスには種類がある?
- ポリシャスの冬越し方法は?
- ポリシャスの葉が落ちる原因は?
- ポリシャスは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できる?
それでは具体的に見ていきましょう。
ポリシャスは室内屋外どちらを好む?
ポリシャスは日当たりのよい室内の窓際を好みます。ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので、レースカーテンで光を和らげてください。
屋外の日当たりのよい環境でも生育しますが、屋外と室内を出したり入れたりすると紫外線量が変わり植物の生育に悪影響です。一つの場所に固定して管理しましょう。
屋外で育てる場合は、夏の直射日光と冬の寒さに気を付けなければなりません。夏は明るい日陰に置き、冬は室内に入れて暖かい環境で管理します。
ポリシャスを大きくするためには?
ポリシャスを大きくするためには、5~10月の生育期に肥料を与えて日当たりのよい環境で育てます。
日当たりのよい環境を好むので、明るい窓際に置いてください。ただし、夏の直射日光や西日が当たると葉焼けの原因になるので気を付けます。
生育期は生育旺盛なので、置き肥や液肥を与えると枝葉がよく茂り大きくなるでしょう。置き肥は2か月に1度置いたり、液肥は2週間に1度水やり替わりに与えたりします。
ただし、肥料の量が多かったり与えるペースが速かったりすると根が傷むので注意してください。
ポリシャスには種類がある?
ポリシャスには80~100の種類があります。
- フルティコーサ:細かな切れ込みが多数入る細葉
- バタフライ:切れ込みが入る広葉
- マルギナータ:白斑が印象的な丸葉
葉だけでも細葉・広葉・丸葉があり、斑の入り方や色の違いなど含めると様々。葉の茂り方にも違いがあるので、多くの種類からお気に入りのポリシャスを選ぶ楽しみがあります。
ぜひ、素敵なポリシャスを見つけて育ててみてください。
ポリシャスの冬越し方法は?
ポリシャスの冬越し方法は、最低10℃以上をキープして管理することです。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離して管理してください。また、暖房が直接当たると葉の乾燥が進み、ポリシャスの生育が悪くなります。
10℃以下の低温に当たり続けると枝が黒くなり垂れ、葉が落ちる恐れがあるので注意してください。冬は空気が乾燥して葉が傷みやすいため、水やりと一緒に葉水を行うと葉がきれいな状態を維持できます。
ただし、低温状態で葉水をすると逆効果です。冬に葉水をする際は、室温を十分に上げてから霧吹きしてください。
ポリシャスの葉が落ちる原因は?
葉が落ちる原因は「日当たり不足」「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「寒さ」です。
ポリシャスは、日光が差し込まない暗い場所では軟弱に育ち、葉も落ちやすくなります。日当たりのよい窓際に移動させると、葉が増えるので安心してください。
水をやりすぎると根腐れを引き起こし、葉が落ちることもあります。土が常に湿っており調子が良くない場合は、新しい土に植え替えをしてください。
水のやらなすぎでは水分が行きわたらずに葉が落ちてしまうので、適切な水やりを心がけましょう。寒さには弱い植物なので、冬は10℃以上の暖かい環境で育ててください。
ポリシャスは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できるの?
ポリシャスは水耕栽培が可能です。水を入れた花瓶やコップに剪定した節のある茎を入れておくと根が出てきます。
そのまま育てることもできますが、水中には根から出る老廃物を分解する微生物がいません。そのため、根が腐りやすい点に気を付けて下さい。
毎日水を入れ替えて、イキイキとしたポリシャスに育てましょう。また、固形の焼土であるハイドロボールを使用した水耕栽培も、同様に楽しむことが可能です。
根のついた苗を水耕栽培する場合は、流水で綺麗に土を落とします。根が落ち着くまで数枚の葉が黄色くなり自然と落ちることはありますが、水環境に適した根が新しく出てくると新芽もたくさん伸びてくるので安心してください。
ポリシャスのまとめ
ポリシャスは明るい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。細かく切れ込みのある葉は特徴的で、涼し気なインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
「大切な思い出」という花言葉は、パートナーへの記念日プレゼントにも最適です。葉の形状によって邪気払いやリラックスできる風水効果は、多くの方に喜んでもらえます。
ぜひ、気軽に取り入れられるインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。