植物名 | プセウドボンバックス |
学名 | Pseudobombax |
英名 | Shaving Brush Tree |
科目/属性 | キワタ科プセウドボンバックス属 |
原産地 | 中米 |
日当たり | 日当たりの良い環境 |
温度 | 最低5℃以上をキープ |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春:土の表面が乾いたら2~3日後 夏秋:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 冬:断水または月に1回程度 |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 4月~9月 |
ボンバックスの特徴
ボンバックスは、徳利のように膨らむ株元が特徴的な夏型の塊根植物です。膨らんだ塊根部分には多くの水分が蓄えられるため、乾燥した環境でも強く生き抜くことができます。
日本では「ボンバックス」の名前で流通していますが、正式名称は「プセウドボンバックス」です。丸く大きくなる株元とハート形の可愛らしい葉から、インテリアグリーンとしても人気があります。
比較的、寒さには強い塊根植物ですが、日本の冬の寒さを経験すると落葉します。葉がすべて落ちても、暖かい春を迎えると新芽が次々に出てくるので、安心してください。
冬はなるべく暖かく管理して、水やりを極力控えて管理しましょう。
ボンバックスの花言葉
ボンバックスは長い雄しべを密集させた個性的な花を咲かせますが、残念ながら花言葉はありません。
ハート型の葉を付けるため、恋愛や愛情をイメージさせる花言葉が付くことも考えられます。これから先、どのような花言葉が付くのか楽しみに育てるのもよいでしょう。
小さなボンバックスは非常に可愛らしい印象をしていますが、大株になると膨らんだ株元はひび割れたような模様が入りワイルドな姿に。
正式な花言葉がない間は、ボンバックスにぴったりな花言葉を考えてプレゼントしてみるのも良いかもしれません。
ボンバックスの風水
ボンバックスは、「恋愛運」「人間関係運」を高める風水効果を持つとされています。風水ではハート型の葉を持つ観葉植物は、恋愛運や人間関係に良い影響を与えるとされているためです。
恋愛運を高めたい場合は、寝室に飾ると効果が高まるとされています。恋愛に悩んでいる方は、ボンバックスを寝室の明るい窓際に飾ってみてはいかがでしょうか。
また、運気の入り口である玄関や窓際に置くと、良縁や新たな出会いが訪れるかもしれません。新しい人間関係を作りたい方は、ぜひ玄関に飾ってみてください。
ただし、ボンバックスを飾るだけでは十分な風水効果は得られません。置く場所を整理整頓して、日頃から綺麗に育ててあげることが重要です。
風水効果を期待して飾る方は、効果的な置き場所について気になりませんか。「観葉植物の風水」の記事で詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
ボンバックスの育て方

塊根植物であるボンバックスの育て方を下記にまとめました。ポイントを押さえると育てやすい植物なので、安心してください。
- 置き場所と日当たり
- 温度
- 水やりの頻度
- 肥料
- 剪定方法
置き場所と日当たり
ボンバックスは日当たりのよい環境を好みます。生育温度である20~30℃の時期に屋外で管理すると、よりしっかりした株になりやすいです。
ただし、30℃を超える真夏の直射日光に当たると、葉焼けの原因になるので注意してください。
日光が入らないような暗すぎる室内では生育できません。葉が薄くなったり、黄色くなったりしてポロポロと落葉します。
なるべく、1年を通して日当たりの良い場所で育ててください。冬は室内の明るい場所に置き、寒さに当たらないように気を付けましょう。
室内で管理する場合、夏や冬に付けるエアコンの風が直接当たると、葉落ちの原因になります。エアコンの風にも注意してください。
温度
ボンバックスは寒さに弱い植物です。最低5℃以上をキープして育ててください。安心して冬越しさせたい場合は、10℃を下回らないように管理するとよいでしょう。
観葉植物の中では比較的寒さに強い方ですが、5℃以下の寒さや雪や霜を経験すると枯れる恐れがあります。冬はなるべく暖かい室内で管理してください。
水やりの頻度
ボンバックスの水やりを季節別に大まかに紹介します。
- 春:土の表面が乾いたら2~3日後
- 夏秋:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 冬:断水または月に1回程度
春の水やりは新芽が出始めたら行ってください。ボンバックスの多くは、冬の間に落葉します。
春暖かくなっても、新芽が出ていない場合は、水やりしません。新芽が出てきていないうちに水やりすると根腐れしやすいので注意しましょう。
真夏を除いて生育が活発な春秋は、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)、鉢底から水が流れるくらいにしっかり水やりしてください。
気温が下がる晩秋から水やりを少しずつ控えます。冬にすべての葉が落葉した場合は、月に1回程度の水やりで管理してください。
もし根腐れが不安な場合は、断水させた方が安心です。断水させることでしっかり休眠でき、寒さの耐性も上がります。
生育期の水やりタイミングが掴めない場合は、水やりチェッカーを使うとパッと一目でわかりやすいです。忙しくて水やりの確認を怠りやすい方は、ぜひ以下の水やりチェッカーを使ってみてください。
[https://andplants.jp/products/watering_checker_sustee_large_single]肥料
ボンバックスは、基本的に肥料は与えなくとも、元気に育ちます。
もし早く大きく育てたい場合は、生育期の春~夏にかけて2ヶ月に1回のペースで緩効性の置き肥を与えてください。2週間に1回、薄めた液肥を水やり代わりに与えるのも効果的です。
株元が太く大きくなる塊根植物であるボンバックス。株元を大きくしたい方は、生育を促進させるために肥料を与えるとよいでしょう。
ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
[https://andplants.jp/products/evo_solid_fertilizer_for_green]剪定方法
ボンバックスの剪定時期は4~9月です。枯れた葉や伸びた茎、込み合った枝葉を切り戻します。
細い枝葉を剪定して形を整える程度であれば、冬と真夏を除いた時期にいつでも可能です。剪定した茎は、挿し木で増やすこともできます。
大株になるほど、伸びた枝に葉が多く付くので、日当たりや風通しを考えて剪定してください。
[https://andplants.jp/products/sakagen-flower-shears]強剪定について
ボンバックスの株元を、より大きく太くする強剪定は以下の時期に行いましょう。
- 新芽が出始めた春(3~5月)
- 落葉し始めた秋(10~11月)
強剪定とは、太い幹や枝を短く切り戻す剪定のことです。塊根植物であるボンバックスは、幹が強剪定されることで、塊根部分がより太く大きく生育します。
そのため、株元を太く大きくしたい方は、強剪定をしてください。ただし、強剪定は、ボンバックスに大きなストレスがかかります。
ストレスで枯れる場合もあるので、強剪定のポイントは時期を守ること。新芽が出始めた春、または落葉し始めた秋に行いましょう。
温度や湿度が高い梅雨前後から夏に強剪定すると、切断した太い幹が乾燥せずに腐る恐れがあるためです。
強剪定後の形が気になる方は、新芽が出てきたタイミングがおすすめです。落葉し始めたタイミングに強剪定すると、新芽が出てくる場所が把握しにくいので、イメージした樹形にならない可能性があります。
また、切れ味の良い剪定ハサミを使うことも重要です。切断面が汚い場合は、雑菌が付着しやすいだけでなく、強剪定後の膨らむ株元の形にも悪影響を与えます。
さらに、強剪定後は切断面を保護するためにも癒合剤を塗っておきましょう。病原菌や湿気による腐敗を予防できます。
ボンバックスのよくあるトラブルと対処法

ここではボンバックスにトラブルが起きたときの対処法を解説します。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
主なトラブルは以下の3つです。
- 根腐れ
- 根詰まり
- 葉焼け
それぞれ詳しく見ていきましょう。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 茎や茎の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根が黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。
これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
受け皿に水を溜めていると、常に土が湿りすぎてしまうので、注意してください。
根腐れの対処法は以下の通りです。
- 鉢から植物を抜き、悪い土や水苔を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 殺菌剤に浸す
- 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝や葉を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を作りましょう。
有害物質の吸着に効果的な珪酸塩白土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけ改善と根腐れを防止することができます。
根腐れが起こると葉にハリがなくなり、しおれたような姿になります。重度の根腐れの場合は、幹や枝がぶよぶよになり、株元が黒く腐ることも。
水やり後に受け皿に水を溜める方も多いと思います。滞留している水は細菌が増えやすく、根腐れを引き起こす原因になるので、こまめに溜まった水は捨ててください。
また、休眠期である冬に水やりをしすぎると根腐れしやすい点にも注意しましょう。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 下葉が枯れやすくなる
長年植え替えていない場合に、上記のような症状が現れます。ボンバックスは根詰まりで枯れることは滅多にありませんが、放置してしまうと生育によくありません。
対処法はボンバックスの植え替えをすること。
ボンバックスを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。
植え替えを行う時期は、春~秋の気温20~30℃の時期が適しています。生育が緩慢な真夏や冬には、植え替えはしないようにしてください。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色~黒色に枯れている
真夏の直射日光を浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
ボンバックスは日当たりを好む植物ですが、真夏の強い日差しに当たると葉焼けしやすいです。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を移動させましょう。対処法は以下の通りです。
- 真夏の直射日光が当たっている場合はカーテンで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こる場合は、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
葉焼けは、暗い場所から急に直射日光が当たる場所へ移動させた際にも起こるトラブルです。「暗いお部屋で徒長したから、直射日光の当たる窓際に移動したら葉焼けした」といった例はよくあります。
日頃から直射日光や明るさには注意しておくと安心です。
ボンバックスの害虫トラブルと対処法

乾燥に強く育てやすいボンバックスにも害虫トラブルは存在します。
ボンバックスに発生しやすい害虫トラブルは、以下の4つです。
- ハダニ
- アブラムシ
- カイガラムシ
- コバエ
害虫によるトラブルが発生したときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色がかすれたように薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つ非常に厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニは乾燥した環境で発生しやすい害虫です。乾燥しやすい晩秋以降に、ボンバックスの葉に発生しやすいので注意してください。
冬にエアコンの暖房で常に20℃程度ある場合は、ボンバックスは休眠しない可能性が高いため、葉にハダニが付きやすいです。
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)の使用が効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
ハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることをしっかり行えば、発生しにくい害虫です。ボンバックスを置いている場所を通る際に、こまめに霧吹きをするようにしておくとよいかもしれません。
葉を常にきれいな状態を保つために、霧吹きによる葉水は必須と言えます。ハダニが発生した場合は、シャワーで優しく洗い流すなどの管理も必要です。
[https://andplants.jp/products/groriapro5]アブラムシ
アブラムシの症状は以下の通りです。
- 新芽が萎縮している
- 葉が縮れている
- 新芽に虫が付いている
- 葉や幹がベタベタしている
アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。
対処法は以下の通りです。
- 縮れた葉はカットする
- アブラムシを取り除く
- 伸びすぎている茎は剪定して短くする
- アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
アブラムシが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用すると効果があります。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
カイガラムシ
カイガラムシの症状は以下の通りです。
- 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が葉の付け根や幹についている
- 黒いカビ(すす病)が発生している
- 葉や幹がベタベタしている
カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。
放っておくとボンバックスの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
カイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、幼虫の時期である5~7月に使用するとよいでしょう。
既に貝殻をかぶっている成虫は、柔らかいブラシや布で擦り取ってください。屋外の風通しが悪い環境に、ボンバックスを置くとカイガラムシが発生しやすいので、風通しにも注意しましょう。
コバエ
コバエの症状は以下の通りです。
- 土に虫が湧く
- コバエが植物の周囲を飛んでいる
コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでは不快害虫です。
放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
- 土上2~3㎝を取り除き、新しい土に植え替える
- 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
- トラップを仕掛ける
- コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する
水はけが悪い土でボンバックスを育てている方は、土が乾燥しにくくコバエが発生しやすいので注意してください。
コバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで作ることができます。植物の近くに置いておくと、簡単にコバエを捕殺できるでしょう。
コバエは、発酵不十分な腐葉土やバーク堆肥、有機質肥料の匂いに引き寄せられます。
そのため、有機質肥料を取り除いたり土の表面に赤玉土や鹿沼土など3~5㎝程度敷き詰めたりするとコバエ発生を防ぐことが可能です。
ボンバックスの育て方に関してよくある質問

最後にボンバックスの育て方に関してよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- ボンバックスの成長速度は?
- ボンバックスを丸くするには?
- ボンバックスの挿し木は太る?
- ボンバックスは種まきで増やせる?
- ボンバックスを育てるのにおすすめの土は?
- ボンバックスの葉が枯れる原因は?
それでは具体的に見ていきましょう。
ボンバックスの成長速度は?
ボンバックスは成長速度がゆっくりな観葉植物です。とはいえ、生育が遅い塊根植物の中では、比較的速いと言えます。
幹を早く大きくしたい方は、休眠する冬の季節もエアコンやヒーターなどで、室内温度を20℃以上にキープしてください。さらに、植物育成ライトで補光すると、休眠せずに生育するので株が大きくなりやすいです。
大きなインテリアグリーンとして楽しむには、小さな株から育てると時間がかかります。その場合は、最初から大きなボンバックスを手に入れると良いでしょう。
ボンバックスを丸くするには?
ボンバックスを丸くするには、強剪定をしてください。時期は新芽が出始めた春、または落葉し始めた秋です。
伸びた幹を膨らみ始めている株元近くで、思い切って剪定します。残った株元の幹に栄養が収集して、次第に太く丸くなるでしょう。
その後は、幹から伸びてきた新芽を育てながら樹形を作っていきます。毎年、または数年おきに強剪定を繰り返すと、強剪定せずに育てるよりも早い段階で株元が太く丸いボンバックスに育ちます。
ボンバックスの挿し木は太る?
ボンバックスは挿し木苗でも太ります。しかし、種から育てた実生(みしょう)苗よりは、太るスピードは遅いです。
ボンバックスの幹を早く太らせたい方は、実生株を手に入れた方が良いでしょう。じっくり育てながら徐々に幹を太らせたい方は、挿し木苗で育てるのもよいかもしれません。
挿し木苗も強剪定を繰り返せば、しっかりと株元が丸く太くなるので安心してください。
ボンバックスは種まきで増やせる?
ボンバックスは種まきで増やせます。しかし、日本ではボンバックスが種を付けるまで生育することは少ないです。
そのため、育てているボンバックスから種を収穫するのは難しいでしょう。しかし、インターネットを利用して種を購入することは可能です。
種を手に入れることが出来たら、生育適温20~30℃を保って種まきすると発芽させることができます。種を手に入れることが出来たら、ぜひ種まきからボンバックスを育ててみてください。
ボンバックスを育てるのにおすすめの土は?
ボンバックスを育てるのにおすすめの土は、水はけのよい観葉植物の土です。塊根部分に水を溜める性質があるので、市販の多肉植物でもよく育ちます。
AND PLANTSでは、観葉植物・多肉植物ともに使用できる「AND PLANTS SOIL」の取り扱いがあります。植物の生育に適した乾きやすさと育てやすい保湿性を両立しているため、初心者にも使いやすい土です。
殺菌効果のある原料も使っているので、虫の心配が少ない土として室内に飾るボンバックスに使ってみてはいかがでしょうか。
[https://andplants.jp/products/andplantssoil-25l]ボンバックスの葉が枯れる原因は?
葉が枯れる原因は、「寒さ」「日当たり」「根傷み」が考えられます。
ボンバックスは寒さに弱い植物です。10℃以下の寒さに当たり始めると、徐々に葉が枯れて落葉してきます。
冬に休眠させる場合は、このまま落葉させて水やりを控えましょう。ただし、5℃以下の寒さに当て続けると、株が枯れてしまう危険があるので、注意してください。
ボンバックスは日当たりを好みます。暗い場所では光合成できずに、葉が黄色く枯れ始めるので、なるべく日当たりの良い環境で育ててください。
水のやりすぎ(やらなすぎ)や根詰まりによって根が傷むと、葉先から枯れることがあります。水やりや植え替えは適切に行いましょう。
ボンバックスのまとめ
ボンバックスは日当たりと風通しの良い環境であれば、簡単に育てることができます。株元を丸く太く育てたい方は、強剪定をして育ててください。
花言葉はありませんが、膨らむ幹やハート型の葉はインテリアグリーンとしてのプレゼントに人気です。恋愛運や人間関係運を高めるとされている風水効果は、多くの方に喜んでもらえるでしょう。
ユニークな植物が好きな方や、お部屋を観葉植物でおしゃれに飾りたい方は、ぜひボンバックスを育ててみてください。
[https://andplants.jp/collections/shavingbrushtreeseeds]